最近では子ども向けプログラミングスクールの需要が高まっており、全国各地に様々なスクールが開設されています。
子どもをプログラミングスクールに通わせようとして調べていくとよく目にするのが「Scratch」という単語です。
子ども向けプログラミングスクールに必ずと言っていいほど登場する「Scratch」とはいったいどのようなものなのでしょうか?今回は「Scratch」の特色をわかりやすく紹介します。
1. 「Scratch」ってどんなプログラミング言語?
「Scratch」はコマンドと呼ばれるコンピューターへの指示をテキストで記述することなくプログラムを組み立てることができるプログラミング言語です。視覚的にプログラミングを行うことができるので初心者でも学びやすく、子ども向けプログラミングスクールにもよく使われています。
一般的なPCであれば専用のソフトを使ってプログラミングを行うこともできるので、改めてPCを準備することなく始められます。とても始めやすいプログラミング言語といえるでしょう。
2. 「Scratch」の歴史を見てみよう!
「Scratch」は、2006年にアメリカの米国マサチューセッツ工科大学 建築・計画スクール内に設置された研究所「MITメディアラボ」によって開発されたプログラミング言語で、子どもたちがプログラミングを楽しみながら学ぶことを目指してつくられました。当時は専用のソフトウェアが必要だったため、開発環境をPCにダウンロードして構築する必要がありましたが、2013年に公開されたものからはWebブラウザ上で動作するようになり、より簡単に利用することができるようになりました。
その後は「Scratch」を基にしたプログラミング言語もいくつか登場していますが、それでもなお「Scratch」は子どもがプログラミングの基礎を学ぶのに最適な言語としてプログラミングスクールなどで広く使われています。
3. 「Scratch」ではこんなことができる!
「Scratch」はコンピューターへの指示が書かれたブロックを組み合わせるだけで簡単にプログラムを組むことができます。このように聞くと「簡単そうだけどプログラミングの幅は狭いんじゃないの?」と思う人もいるかと思います。
そんな方も安心してください。「Scratch」はある程度複雑なプログラムを組むことができるので、学習の幅はとても広いです。
「Scratch」では「アニメーション」、「アート」、「ゲーム」、「ダンス」といったプログラミングを実際に作成することができます。どれもお子さんが興味を持ちそうなものですので、飽きずに続けることができます。
さらに、「Scratch」を利用して作成したプログラムは公開することができ、自分で作ったプログラムを多くの人に見てもらう事ができます。
また、公開されているプログラムから学ぶこともできますので新たな発見につながることもあるでしょう。
他にも「Scratch」にはコミュニティ機能が実装されているので他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。実際にプログラミングを勉強している子とコミュニケーションを取ることで、学習意欲が増していくことも期待できます。
4. 「Scratch」は初めてプログラミングを学ぶ子どもに嬉しい機能がいっぱい
このように「Scratch」にはプログラミング入門用言語として始めやすいだけでなく、プログラミングへの関心を高め、ステップアップしていくのに最適な環境が揃っています。子どもにプログラミングを学ばせたいと思っている人は是非「Scratch」に触れてみることをオススメします。
プログラミングスクールでもよく使用されていますが家庭でも簡単に使うことができますので試してみてください。
Scratch is developed by the Lifelong Kindergarten Group at the MIT Media Lab. See http://scratch.mit.edu.