ネットリテラシーとは?低いでは済まされない?意味を徹底解説

ネットリテラシーとは?低いでは済まされない?意味を徹底解説
インターネットは正しく使えばとても便利なものです。どこにいても情報を得ることができますし、様々な行政サービスもオンライン化が進む今、生活に欠かせない存在だと言えるでしょう。

しかし、だからこそ身につけたいのが「ネットリテラシー」。つまり、「インターネットを適切に使いこなす能力」です。

これを身につけないままインターネットに触れてしまうと、意図せず犯罪に巻き込まれたり、加害者になってしまったりもします。ニュースを騒がせる「炎上」の数々も、ネットリテラシーの欠如が招いたトラブルなのです。

子どもだけでなく、意外と大人も分かっていないネットリテラシーについておさらいしておきましょう。

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ネットリテラシーとは?=「使いこなす能力」

リテラシー(literacy)はもともと「読み書きの能力(識字能力)」を表す英単語です。日本では、そこから「使いこなす能力」へと意味が拡張しました。
インターネットを使いこなす能力は「ネットリテラシー」、コンピュータ自体を使う能力も含めると「コンピュータリテラシー」というわけです。

使いこなすというのは、技術的な意味だけではありません。

インターネットには便利な情報がある反面、危険や嘘も多く含まれています。また、全世界に公開される特性上、一度発信してしまった情報は永遠に残り続けると考えていいでしょう。そのような特徴を理解し、トラブルを回避しながら正しく利用する能力が「ネットリテラシー」なのです。
続いて、「情報を受け取るとき」「情報を書き込むとき」に分けて、身につけておきたい知識を簡単に説明します。

情報を受け取るときのネットリテラシー

まずは、情報を受け取るときのリテラシーを確認しましょう。ここではデマとコンピュータウィルスについてまとめます。

その情報、本当に信頼できますか?

まずは、情報の検索についてです。

インターネットは誰でも気軽に情報発信ができるため、思い込みや誤解がそのまま公開されている場合もあります。発信者に悪意のある場合、わざわざ嘘の情報を拡散させることも。情報を取捨選択し、信頼の置ける情報を選び取ることが必要なのです。

たとえば、ある人が10時オープンのお店について、誰かがうろ覚えのまま「9時オープンだったかな?」と書いたとします。

それを見た人が、友達に「9時オープンだって!」と伝えてしまい、友達は9時にお店に行きました。しかし、本当は10時オープンなのですから、お店はまだ開いていません。ガッカリした友達は、「せっかく行ったのにお店が開いてなかった。店長はルーズなのかも」と悪い評価を書き込みました……。

これはたとえ話ですが、同じようなトラブルは毎日のように起こっています。憶測が憶測を呼び、「あそこの店長はルーズだ」というような、根も葉もない噂が広がってしまうのです。

もしこれが健康に関する情報だったら、もっと取り返しのつかない事態につながります。誰かがうろ覚えで書いた情報を鵜呑みにするのではなく、信頼できる情報元から情報を入手するようにしましょう。

コンピュータウィルスから情報を守れ!

2017年に、JALが「振込先が香港の銀行に変更された」という偽のメールにだまされ、数億円を騙し取られた事件がありました。本物の請求書にそっくりなものを作成し、取引先が本物のメールを送った直後に「訂正版」として偽の請求書を送るという、巧妙な手口でした。

偽の請求書は、本物の請求書と全く同じ形式で作られていました。こんなことができるのは、JALの取引先のパソコンがコンピュータウィルスに感染し、連絡先やメールなどが漏洩していた結果ではないかと言われています。

「最大級の振り込め詐欺」とも呼ばれるこの事件では、ネットリテラシーを身につけることの重要性が改めて問われました。

コンピュータウィルスは、一見便利そうなフリーソフトに仕込まれていたり、メールの添付ファイルを開いただけで感染したりします。ソフトウェアは信頼できるところからダウンロード・購入する、少しでも不審だと感じたらメールを開かず、送信元に確認するなどの自衛が必要です。

情報を書き込むときのネットリテラシー

次に「情報を書き込むときのリテラシー」を確認しましょう。ここでは個人情報、炎上リスク、誹謗中傷についてまとめます。

個人情報を安易にネットに書き込まない

「自分の名前や住所、写真などをネットにアップロードしない」は、大体の人がすでに知っていることかもしれません。でも、それだけで対策は万全なのでしょうか?

答えは「NO」です。

自分の名前を堂々とネットに書いていなくても、たった1枚の写真から住所・名前・生活リズムを特定できてしまうこともあります。

デジカメの画像データにはExif(イグジフ)というデータが記録されており、いつ・どのようなカメラで撮影したのかが分かるようになっています。GPS搭載のカメラだと、写真の撮影地点がExifに記録されている場合もあるのです。

これを知らないまま、自宅から「今日の満月はキレイだな♪」なんて写真をアップロードしてしまったら、悪意のある人からは住所が丸見えになります。
写真だけでなく、最寄駅や行きつけの店も生活エリアの特定につながりますし、特徴的な方言・用語から地域が特定されてしまうことも。用心するに越したことはありません。

投稿していい内容・悪い内容を見極める

毎日のニュースを見ていて、「炎上」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「ネット上の投稿がきっかけで加熱するバッシング」をいったものですが、中高生が「炎上」の火元になっていることも多くあります。面白がって個人情報を特定したり、写真を拡散したりする人も少なくなく、将来にわたって自分の情報が悪意をもって晒され続ける恐ろしい事態を招きます。

人は、面と向かって意見を言うときには、それなりに言葉を選びます。誤解があれば、訂正しながらコミュニケーションを取ることができます。

けれどもSNSでは、つい言葉が足りなかったり、強い言葉で罵ってしまったりしがちです。ニュースになるのは「悪ふざけ」と称した犯罪行為がきっかけのことが多いですが、言葉の足りない、軽率な意見発信が「炎上」につながることもあります。いったん炎上してしまったら、「身内だけのつもりだったのに……」は通用しないのです

犯罪行為をしない・ネットで発信しないのはもちろんのこと、意見を発信する場合であっても、対面と同じくらいの慎重さを持ちましょう。画面の向こうには人間がいます。思い込みで動いたり、感情的に罵ったりするのはもってのほかです。

住所はこうやって「特定」される!「LINE」を運営するLINE株式会社にインタビュー)

2人に1人以上が利用中、子どもと「LINE」どう付き合う?(インタビュー)

気軽にやり取りできる一方で、トラブルのきっかけにもなるSNS。子どもがうまく付き合うには?今回はLINE株式会社を取材し、実際のトラブル事例も交えながら同社の取り組むデジタルリテラシー教育についてお伝えします。

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「匿名だから安全」ではない

SNS上での誹謗中傷が社会問題化しています。有名人が被害に遭いやすいイメージですが、中には芸能活動をしていない一般人が誹謗中傷のターゲットになることもあります。

SNSでは自分の意見を簡単に発信できます。しかしその便利さは、友達や家族に話すような感覚で失礼な内容を書き込んだり、過激なコメントをしてしまったりする(誹謗中傷してしまう)リスクと表裏一体です。

ほとんどの人はSNSを匿名で利用していますが、「匿名ならバレないだろう」は間違いです。誹謗中傷を書き込まれた側は「プロバイダ責任制限法」にもとづき、SNS運営者(プロバイダ)に対して発信者の情報の開示を請求できる(誰が書き込んだのか、情報提供を求める)ことができるからです。

総務省|インターネット上の違法・有害情報に対する対応(プロバイダ責任制限法)

インターネット上の違法・有害情報に対しては、被害者救済と表現の自由という重要な権利・利益のバランスに配慮しつつ、プロバイダにおける円滑な対応が促進されるような環境整備を行っています。  総務省は、プロバイダ責任制限法を中心とした制度整備を行う一方で、個別の違法・有害情報への対応に関しては、事業者団体や個別のプロバイダによる自主的な取組が行われており、総務省はそれらの取組の支援を行っています。

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今のところは情報開示までのハードルが高かったり、訴訟を起こす費用負担が大きかったりするため「泣き寝入り」する人も多くなっていますが、被害者の気持ち次第では訴訟を起こされる可能性があります。


芸能人への誹謗中傷問題をきっかけに、発信者特定をよりしやすくするための改正が検討されている話もあります。

発信者特定へ制度改正検討 総務相、ネット中傷問題 - 日本経済新聞

高市早苗総務相は26日の閣議後記者会見で、SNS(交流サイト)で誹謗(ひぼう)中傷を受けていた女子プロレスラーの木村花さん(22)が23日に死去したことに関し、インターネット上の発信者の特定を容易にし、悪意のある投稿を抑止するため制度改正を検討する意向を示した。年内に改正案を取りまとめる方針で「スピード感を持って対応したい」と強調した。木村さんはフジテレビで放送の人気リアリティー番組「テラスハ

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繰り返しますが、SNSでの発言は全世界に公開されています。悪口を書き込んだ相手が直接見る可能性も充分あります。

活発な意見発信はSNSのよいところであり、大きな社会的ムーブメントを起こすこともできます。ただ、その一方で「自分の目の前に本人がいても、この内容を言えるかな?」と慎重に考える姿勢を常に意識するべきでしょう。

子どもにおすすめの本も!ネットリテラシーを学べる書籍

今や大人だけでなく、子どもにとっても欠かせない存在であるインターネット。リスクを避け、インターネットを適切に利用するにはどうしたらいいのでしょうか?ここではネットリテラシーを学べるおすすめ書籍をご紹介します。

しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール


書籍概要(Amazonページより引用)
コピペがバレた! 学校が特定された!
中高生のスマホ・SNSの失敗談→しくじり事件を手がかりにスマホルールを考える本。

リアルな事例でわかるネットでしくじらないためのルールブック!
中高生のスマホ・SNSの失敗談=「しくじり」ストーリーを手がかりに、
トラブルに巻き込まれない使い方を解説。
ネット上の犯罪やトラブルに巻き込まれない、デマやフェイクニュース、
詐欺にだまされないために知っておきたいキーワードをピックアップ。
子どもも時には加害者にもなることがあるネットの世界。
情報を受け取るリテラシーと発信者としてのマナーとスキルを身につけて、
楽しいスマホライフをおくろう。
「子どもだけでなく、大人にもおすすめ!」という口コミが目立つ本です。ネット犯罪やトラブルはもちろん、大人達もだまされる「フェイクニュース」問題など最新のトピックが網羅されており、おすすめです。
書籍はこちら

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣


書籍概要(Amazonページより引用)
ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。
現代の大人向け実用書として2020年上半期ベストセラーになった本です。オーディオブックにもなっていいます。

「人間がものごとを見るとき、いかに本能に左右されてしまうか」を説明し、乗り越えるコツを教えてくれます。フェイクニュースやSNSの情報に惑わされがちな現代人に必携の書ではないでしょうか。

誰にでもわかりやすく解説する本なので、レビューの中には「簡単すぎる」というコメントもありますが、気負わず読める本としておすすめです。
書籍はこちら

大学生のための メディアリテラシートレーニング


書籍概要(Amazonページより引用)
「テキスト」と「トレーニングシート」の2分冊スタイルで、日常の習慣的行為からメディアリテラシーの視点を学ぶ。
テレビを考える/ケータイ・スマートフォンを考える/雑誌を考える/自分を撮る/街中にあふれる記号を読む/複製される空間と行為/のぞき見ることと見せること他、全19章。
活動に使える具体的用例と丁寧な解説。楽しめるコラム。
大学生向けの教科書として使われることの多い本です。読書が苦手でなければ高校生でも読めるでしょう。

ニュースとは何か?ディズニーランドのイメージ戦略とは?など、普段は利用者として関わっている「メディア」を客観的に見つめ直せる学術寄りの書籍です。
書籍はこちら

まとめ:ネットのメリット/デメリットを理解しよう!

インターネットは相手の顔が見えない分、受信するときも発信するときも注意が足りなくなりがちです。
「隣のおじさんが言ったうんちく」と「専門医師の意見」が並んでいるような場所がネット。

「目の前の3人に言ったつもりが、3万人に見られてしまう」のもネットです。

リスクを避け、効率的に使えるように何度でも「ネットリテラシー」を確認しましょう。

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