全国各地の子どもたちがプログラミングを学べる環境を。日本最大級のプログラミングスクール「TechAcademy」が子ども向けサービスを開始
そんな「TechAcademy」が2018年4月より子ども向けプログラミングスクール「TechAcademyキッズ」をリリース。今回は「TechAcademyキッズ」を運営するキラメックス株式会社の取締役・樋口隆広さんにインタビュー。教室を展開することになった背景や教材の特長、そしてカリキュラムに込めた想いなどお話を伺いました。
※ 更新 : 2020年1月現在は TechAcademyジュニア(旧:TechAcademyキッズ)ブランドにて展開中
全国各地、どんな場所でも子どもたちがプログラミングを学べる環境を
Q.「TechAcademyキッズ」の概要と、リリースされた経緯を教えてください。
「TechAcademyキッズ」は全国にフランチャイズ展開する小・中学生を対象としたプログラミング教室です。プログラミング未経験の方でも教室を開校し、子ども達にプログラミングを教えられる学習システムになっています。
6年ほど前からプログラミング学習の事業を開始し、
Q.これまでオンラインでスクールを運営されていましたが、リアルのスクール、かつフランチャイズで子ども向けスクールを展開される理由を教えていただけないでしょうか?
「TechAcademyキッズ」を始めるにあたって、自分たちで校舎を持ってスクール運営を行うという考えもあったのですが、そうなると全国各地にスクールを開校するにはコストも時間もかかってしまい、おのずと受講料も高くなってしまいます。また、都市部には子ども向けのプログラミングスクールが多くありますが地方には少なく、地方にいる子どもたちもプログラミングを気軽に学べる環境を作る方が課題だと感じたんですよね。
そこで、住んでいる地域に関係なく子どもたちが気軽にプログラミングが学べるよう、プログラミングスクールのパッケージを、学習塾やカルチャースクール、これからプログラミング教室を始めたいと思っている法人、個人の方に提供するという選択を取りました。現在既にいくつかの学習塾で運営していますが、今後は教室数を増やし、日本のどこでも子どもたちがプログラミングを学べる環境を作れればと思っています。

また、「TechAcademyキッズ」をオンラインではなく、リアルのスクールにした理由としては、保護者の方たちにリサーチした結果を反映しています。国語や算数と違いプログラミングはわからないことを教えるのが不安だという保護者の方も多く、「家で学習するよりも、塾に通わせたい」「ほかの子どもたちと一緒に切磋琢磨して欲しい」という要望が強かったことがあります。
指導者不足を解消し、子どもたちの思考力や自主性も高める仕組みに
Q.プログラミングスクールをフランチャイズで運営されるということですが、先生の育成はどのように行っていますか?
プログラミング教育の課題の1つとして、指導者不足があります。そういった背景もあって、我々はプログラミング未経験者でも特殊な知識なく教えられる教材と指導者用マニュアルを用意しています。また、子どもたちの疑問やわからないことをすぐに質問するのではなく、まずは自分で考えて実行する指導をしています。先生はすぐに答えを教えるのではなく子どもたちが自分の力で考えられるサポートを行うことで、子どもたちの思考力や自発性、自主性も高めてほしいと思っています。
プログラミング未経験者の先生というと不安に感じるかもしれませんが、先生たちは学習塾などで講師経験がある教育のプロ。教え方や子どもたちの学習意欲を高めるスキルは、ご安心いただけると思います。また、先生がわからない部分についてはオンラインチャットでリアルタイムにサポートも行います。
Q子どもたちへの指導に当たって、先生たちが心がけていることはありますか?
我々の方で指導理念を設けていまして、それを各講師に伝えています。プログラミングはゴールに対して正解が一つではなく、いくつものアプローチが存在します。そのため、間違い(エラー)を許容する学問でもあるべきだと思いますので、「これはダメ」「これだけが正解」という教え方ではなく、子どもたちが自分で考えて自分なりのアウトプットができるように指導してもらっています。
Q.具体的なカリキュラムや授業の内容を教えていただけますか?
授業は先立って「はじめてのスクラッチコース」からスタート予定で、基本的に1回60分。月1、2、4回から選べ、全24回のコースになります。コースを終えると、スクラッチを使って自分で本格的なゲームが作れるレベルに成長することを想定しています。授業は先生1人に対し生徒が4〜5名、対象年齢は小学3年生以上を推奨としていますが、小学1年生〜中学3年生くらいまでの子たちが学んでいます。
授業の進め方は子どもたちが動画を見ながらプログラミングを実践し、わからない部分は先生に質問するとうサイクルを繰り返します。教材用の動画は子どもたちがわかりやすいようにシンプルなデザインにしていたり、「TechAcademyキャット」というオリジナルキャラクターを登場させたり、チャプター完了ごとにスタンプを付与したり、子どもたちがモチベーションを高めながら楽しく学べるよう工夫しています。教材も紙のテキストではなくオンラインで学習するものになっているので、日々、学びやすい情報へとアップデートできるのも「TechAcademyキッズ」の強みですね。

子どもたちのステップアップも支援できるカリキュラムの豊富さ
Q.他スクールとの違いやおすすめポイントはありますか?
我々は国内最大級のオンラインプログラミングスクールを運営していますので、子どもたちがゲーム感覚でプログラミングを学んだ後に「本格的にプログラミングを学びたい!」と思ったときに、これまでのノウハウを活かしてステップアップを用意できるのが特長です。実際に、これまでオンラインスクールの方に小学2年生や3年生の受講生がいたのですが、「家の近くのプログラミングスクールでスクラッチを学んだら楽しくなりもっと学びたいと思った時にここを見つけた」という声がたくさんあったんですよね。せっかく子どもたちがプログラミングの楽しさを感じてステップアップを望んでも、本格的なスキルを学べる環境が整備されていないという現状だと思います。
我々は「TechAcademy」というサービスを通して、プログラミング未経験の方をプロのエンジニアにしてきた実績やノウハウもあります。プログラミングに触れるハードルは低くして、子どもたちがさらに深掘りして学びたいと思った時にその先のステップを用意しているというのは他スクールにはない「TechAcademyキッズ」の強みだと思います。
子どもたちの学習ハードルが高くならないよう、金銭的ハードルは低く

Q.その他、保護者の方にとって「TechAcademyキッズ」に子どもを通わせることのメリットはありますか?
「プログラミング教室に通わせてみたいけど、初期費用が高くて通わせられない」と思っている保護者の方も多いと思うのですが、金銭的なハードルを下げるためにも低価格でパッケージを学習塾やカルチャースクールに提供して受講者の負担を少なくしているので、通いやすいというのはメリットだと思います。まずは多くの子どもたちがプログラミングに触れられる環境を作れるよう、日々努力をしています。
Q.「TechAcademyキッズ」で学ばれた子どもたちには、通塾前と比べ何か変化はありましたか?
論理的思考力、課題解決能力、想像力が身についていますね。実際に「自分で考えながら学習する習慣が身についた」「わからない点をわかるまで聞くようになって質問力が向上した」「自己表現の場ができて、コミュニケーション力が身についた」という声や「他の教科の成績も良くなった」「テストの点数も良くなった」という声も保護者の方からいただいています。成績をよくするためのプログラムではないものの、副次的にそういう効果もあるようです。
子どもたち自身が考えて行動し、自己実現できる世の中になって欲しい
Q.「TechAcademyキッズ」を受けた子どもたちには、どのように成長して欲しいと考えていますか?
こういう風になってほしいという理想像があるというよりは、「どういう風になりたい」ということを自分で考えて行動できるようになってほしいですね。弊社では「自己実現の数を増やす」という経営理念を掲げているのですが、子どもたちにプログラマーになってほしいというのではなく、プログラミングを学んで得たものを通して、自己実現の数を増やしてほしいと思っています。そういうふうに個人の可能性や選択肢が広がっていくと、もっと世の中が面白くなると思いますし、それが私たちのミッションだと思っています。
Q.最後にプログラミングスクールを検討されている保護者の方やお子さんにメッセージをお願いします。

プログラミングがどういうものか知らないという保護者の方も多いと思いますが、そのために、子どもが学びの機会を得られないというのは、とてももったいないと思います。「まずは触れさてみよう」というくらいの気持ちでプログラミングを体験してほしいですね。プログラミングは自分が考えたことをアウトプットすることができるツール。自分の考えたプログラムが、実際に動いた時の快感は忘れられないはずです。子ども達の可能性を引き出す一つのきっかけとして、まずは気軽にプログラミングに触れてみて欲しいですね。
編集部コメント
教育の現場で必要なことは、学びたいと思った人がきちんと学べる環境を整えることでしょう。しかし現実を見てみると、ことITに関する技術やテクノロジー、教育人材は都市部に集約され、地方にまで広まっておらず、学びたいと思っても学べない人が多いというのが実情でした。
今回取材させていただいた「TechAcademyキッズ」は、そんな教育現場の地方格差に着目した画期的な取り組み。日本のどこにいてもレベルの高いプログラミング教育を子どもたちが受けられるというのはとても魅力的です。子どもたちの可能性を引き出す一つのきっかけとなるよう、体験するハードルも低くし、誰にでも門戸が開かれたスクールの理念は、現在の教育現場に必要な姿勢だと感じました。
<TechAcademyジュニア(旧:TechAcademyキッズ)>
https://junior.techacademy.jp/
(取材・文/中森りほ、撮影・編集/コエテコ編集部)
※ 2020年4月 ブランド改定に伴い「TechAcademyジュニア(旧:TechAcademyキッズ)」の表記を追加しました。
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