『学研・ArTec × コエテコ byGMO』 プログラミングワークショップ開催レポート
今回、子どもたちが触れるのは、学研・アーテックの『もののしくみ研究室』によって作られたSTEAM学習教材『アーテックロボ』。
ブロックを組み立ててロボットを作り、プログラミングで制御を学んだ、90分間の様子をお届けします!
当選倍率7倍!参加したのはこんな子どもたち
参加したのは、小学1年生~5年生までの30名。参加応募数は200名を超えていました。
大盛況のため、急遽秋葉原に第2会場を設け、同日同時刻に26名の方にご参加いただいて実施しました。
お友だち同士の参加、小学校1年生と2年生の男の子
どこから?⇒東京都目黒区誰と?⇒お母さんと
パソコン、プログラミング経験は?⇒2年生の男の子はパソコンで日常的に動画を見ているが、ロボットやプログラミングに触れるのは2人とも初めて
小学2年生の女の子
どこから?:千葉県誰と?:お父さんと
パソコン、プログラミング経験は?:iPadなどに触れることはあったけれど、プログラミングは初めて。ゲームやレゴが好きなので参加した
小学校4年生の女の子
どこから?:東京都江東区誰と?:お母さんと
パソコン、プログラミング経験は?:iPadなどは日常的に触れているが、パソコンやロボットプログラミングは初めて。ブロックを組み立ててものを作るのが好きだったので参加した
イベントスタート!……ところでロボットって、何?
イベント開始前、マイクを持った先生が「ロボットって、見たことある?」ときくと、ほぼ全員が「ある」という反応。ASIMO、Pepper、ロボット掃除機など、現代っ子の生活にロボットは身近なものになっているようです。
さて、それではロボットとは、一体どんなものなのでしょう?先生からの説明は、以下のようなものでした。
すべてのロボットに共通する点は「人間の命令に絶対に従うように作られている」こと。みなさんがお父さん・お母さんに「ああしなさい、こうしなさい」と言われても、面倒くさいな、やりたくないなと思ったら、嫌がりますよね?ロボットは(嫌だ、と思う気持ちがないので)人間の命令に絶対に従います。これがロボットと人間の違いです。今日は、みんなでロボットに命令して、ミッションクリアを目指しましょう!
そんなやり取りの後に、今日のイベントが始まりました。
まずはロボットを完成させよう!

今日のミッションは、「スタートラインから進んでブロックを掴み、ドロップラインにブロックを落とすロボットを作る」こと。
ロボットに搭載された、DCモータ・サーボモータ・ロボットの脳みそにあたる『Studuino(スタディーノ)』を使ってミッションクリアを目指します。

テキストに書かれたとおりにロボットを組み上げて…5分ほどでロボットは完成しました。
さっそくスイッチを入れて、スタートラインにロボットを乗せます。そして、スタディーノにむかって「うごけー!」と指示すると、ロボットは動き出し……ません!
「どうしてかな?」と先生が問いかけると……「設定してないからー!」「プログラムしてないから-!」
そう、ロボットは人間の命令に従うけれど、そのためには「ロボット用の命令」、つまりプログラミングが必要なのです。
プログラミングでロボットを制御しよう!
ここからがワークショップの本番、「ロボットプログラミング」です。小学1・2年生のクラスと、3年生以上のクラスに分かれます。
今回の教材「アーテックロボ」は、推奨年齢が小学3年生以上。なので、1・2年生の低学年コースは、保護者さんが机の隣に座ってサポートします。
低学年クラスは、スモールステップでこつこつと
先生が「ロボットとミッションをクリアするために、最初にしなきゃいけない命令はなんでしょうか?」と聞くと、すぐに「すすめー!」という元気な声。
使うのはScratch(スクラッチ)をベースとしたビジュアルプログラミング環境。プログラムで進めだけのプログラムだと止まらなくなってしまったブロック運びカー。
今度は停止のプログラムをつけたすと、
「あれ?今度は動かないね。何でだろう?」
先生からの問いかけに、また考え込む子どもたち。
「そっか!時間を教えてないからだ!」
いつの間にか自分たちでプログラムを考えられるようになっていました。
その後も工程を細かく分けて、難しい箇所にぶつかるたびに先生が「これは、ここが問題なんだよ」とヒントをくれるので、子どもたちに挫折感がないようです。

年齢的には、うまくいかないストレスで荒れてしまってもおかしくないのに、みんな諦めずに挑戦を繰り返していました。スモールステップで失敗と成功を繰り返すので、先にした失敗が次に活きるのも早いよう。
「このままだと止まらずに落ちちゃうよ、さっきも落ちたもん!」そう、ロボットを進めるときは、必ず「停止命令」もセットで入力します!
高学年クラスはさすがの集中力!
高学年クラスでは、学校で習った理数の概念、「速度」や「角度」なども使います。さっそくプログラミングが始まりました。
ブロックを掴むためにロボットのアームを広げるとき、角度はどのくらいが良いでしょう?と質問すると……「90°?」「130°?」さすが、数字と動作がしっかりと結びついているようです。
・腕を開いて
・前に進み
・停止して、ブロックを掴む
・後ろに下がる
・停止して、ブロックを落とす
これらの命令を1ステップずつ追加して、制御していくことを理解した子どもたち。
見通しがついてからは、全員が集中モードに入り、授業のスピードがぐんと上がりました。

Scratchベースのプログラミングソフトについてはとくに説明がなかったのですが、子どもたちは抵抗なく操作して、開発を進めている様子です。1つのステップが成功するごとに、「動いた!」「できた!」「よっし!」という良い声が聞こえてきました。
「もっとやりたい!」
イベント開始から60分が過ぎたころ、低学年・高学年クラスともに、最初のミッションをクリアして「もう終わっちゃったよ~!」「次のミッションは何ですか-!」という元気な声が聞こえ始めました。
達成したときの設定や上手くクリアするコツを説明する子どもたちの活き活きした顔に、周囲の大人も笑顔になります。
おしまいの時間がアナウンスされると、低学年クラスからは「もっとやりたい!」「これ、持って帰れますか?」などの名残惜しそうな声が。
高学年クラスは追加ミッションでLEDによるロボットのアレンジがあり、思い思いにデコレーションされたロボットに、さっそく愛着が湧いている様子でした。
イベント終盤、先生が「今日の授業、楽しかった?」と聞くと、低学年も高学年も、全員が元気に手を上げていました。
まとめ
試行錯誤を繰り返した90分間。長丁場にもかかわらず、飽きてしまうお子さん・立ち歩いてしまうお子さんが1人もいなかったことに驚きました。イベント終了後、参加したご家族やお子さんに、少しだけ話を聞くことができました。
お子さんたちは「楽しかった!もっとやりたかった」「スタートラインにロボットをぴったり乗せるのが難しかった」などの答え、保護者さんは「楽しそうですね、いいなと思うけれど、ロボットプログラミングの塾が近所にないんです、遠方まで通うのも大変だし…」とおっしゃっていました。
必修化後、学校の授業でどのようにプログラミング学習が行われるのかは、まだ決まっていません。プログラミングの楽しさを、全国どこでも体験できる環境になってほしいと感じました。
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