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ロボット・プログラミング教室は過渡期へ~今後の進化のあり方~

「プログラミング教育」市場全体は引き続き成長基調にありますが、これまで業界を牽引してきた従来の「ロボット・プログラミング教室」というビジネスモデル自体は、過渡期に入っているといえます。

今回はロボット・プログラミング教室業界のライフサイクルについて、お伝えしていきたいと思います。

『パーティー』ロボット・プログラミング教室!?


先日、ある教育企業の方がスタッフ向けにお話をされていました。

そのお話の要点をまとめますと、

「今のロボット・プログラミング教室は、『パーティーロボット・プログラミング教室』だと私は思っている」
「もちろん、幼少期の教室は子どもたちを楽しませることが重要だ」
「しかし、これから、より本質的なプログラミング教育が求められる時代がくる」
「わが社は、子ども達や保護者が希望するなら、将来本格的な技術や開発者になるためのカリキュラムを用意していきたい」


という内容でした。

補足説明をしますと、この「パーティー」という言葉は、英会話教室業界で隠語として使われている内容を意味しています。

英会話教室業界では、レッスンを楽しませることばかりに重点が置かれていて、中長期的には英語が上達しない教室を「パーティーのように盛り上げて楽しませるだけの教室」ということで、「パーティー英会話」と表現されることがあるのです。

現在のロボット・プログラミング教室の多くは、「子どもたちが楽しめるように」「プログラミングの面白さに気づけるように」というスタイルで運営されています。


その結果、プログラミングに興味を持ち、ある程度の論理的思考力やプログラミング的思考は身に付くかもしれません。

しかし、

「数年通学して、将来業界で活躍できるだけの力の基礎が身に付くか」

と聞かれると、確かに疑問符がつく教室が多いのも事実です。冒頭のお話は、その点の課題について言及しているといえます。

スポーツ業界を例に上げると、「野球」と「ソフトボール」との関係、「サッカー」と「フットサル」の関係が近いのかもしれません。

確かにソフトボールやフットサルは幼少期に野球やサッカーの楽しさを体験し、子ども達にそのスポーツへの興味を持ってもらうためには効果的です。しかし、それだけをずっと続けていて、「プロ野球選手」「プロサッカー選手」になれるかというと、非常に難しいのも事実です。

これらのスポーツの業界では、保護者も「野球とソフトボールの違い」「サッカーとフットサルの違い」を認識しているため、各家庭の目的に合わせて使い分けることが可能になっています。

しかし、プログラミング教室業界はまだまだ市場についての情報が浸透していないため、

現在のロボット・プログラミング教室が実際にどのような内容で、将来、何につながっていくのか

を明確に認識できている保護者が少ないのです。

その結果、本来の自分たちの目的とは合致しない教室に通ってしまっているケースも生まれているのです。

専門家から見た現在のプログラミング教室の姿とは


最近、IT領域の専門家や経営者様とお話をすると、多くの方が「現在のロボット・プログラミング教育・教室の内容」に不安を抱かれています。

彼らからすると、現在のロボット・プログラミング教室は、幼少期に子ども達がプログラミングに興味を持ってもらうための教材としては良いものではあるが、本当に将来優秀なエンジニアや技術が育つ環境になっていないと考えているのです。

もちろん、彼らは、幼少期から特定のプログラミング言語を使ってコーディングを身に付けるべきだ!と言いたいわけではなく、本当の意味でのプログラミング的思考を身に付けるためには、イノベーションを起こせるような発想力を身に付けるためには、数年間も単一のビジュアルプログラミング言語の学習を繰り返す必要がないということを言いたいのです。

彼らはしばしば、現在の教室を指して「プログラミングごっこ遊び」という言葉を使われます。これはある意味、コラムの冒頭でお伝えした「パーティーロボット・プログラミング教室」と近い意味のように思います。

事実、IT関係の知識が豊富な首都圏の保護者の中には、

「子どもに体験させてみたが、全く期待外れだった」
「自分が納得して、子ども達に通わせたくなる教室がない」


という声もチラホラ聞こえてきます。

これからのロボット・プログラミング教室の新しい形


教育業の経営コンサルタントとして、ロボット・プログラミング教室業界を俯瞰してみていると、プログラミング教育業界は過渡期に入っており、これまで業界を牽引してきたスタイルの「ロボット・プログラミング教室」は『第一世代』と呼ぶのがふさわしいように思います。

<第一世代型のロボット・プログラミング教室の特徴>
・小学生中心の講座のみ運営
・単一のプログラミング言語(主にビジュアルプログラミング言語中心)
・子ども達にプログラミングを学ぶきっかけを与えるのには有効
・基礎的な論理的思考力やプログラミング的思考を身に付けることは可能
・基礎的な内容のため、素人の講師でもある程度の運営が可能

この第一世代型の教室が近年のプログラミング教育市場の成長に大きく貢献したことは間違いありません。また、今後も上記のメリットを活かして、一定のシェアを持ち続けることも間違いないでしょう。

しかし、教室数の増加による過当競争により一定数の教室が淘汰されていく可能性が高いですし、今後多様化する消費者ニーズの全てに応えることは難しいといえます。

これからプログラミング教育業界が更に成長していくためには、「第二世代」と呼ぶべき、新たなプログラミング教室が生まれてくる必要があります。

学習塾業界が、集団指導塾のみだった業界から、新たに個別指導塾や映像指導塾を生み出したように。

フィットネス業界が、大型のフィットネスジムのみだった業界から、サーキットトレーニングやパーソナルトレーニング、プールなし型のジムを生み出したように。

成熟期に入った業界では、市場の更なる成長のために「新しいビジネスモデル」を生み出します。

このあるビジネスモデルの成長・成熟→新しいビジネスモデルの誕生のサイクルによって、市場が大きく成長していくのも事実なのです。

そういう意味では、これからのプログラミング教育業界の進化・発展が楽しみです。

公開日:2019.09.30

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