その名の通り、文章を速く読む「速読」を学べる教室で、極めると短時間で驚くほど大量の書物を読破することができます。
文章を速く読むことができれば、それだけ多くのテキストを短時間で読むことができるため、受験対策に役立つ、学力が向上する、読解力が身につくと言われています。
この記事ではそんな小学生におすすめの「速読教室」についてまとめました。
小学生は速読教室などを利用し、読書をすれば成績はよくなる?
結論から言うと、読書をしたからといってすぐに成績が良くなるわけではありません。しかし読書をすれば、今まで知らなかった知識を得ることができ、感性も豊かになります。とくに国語の試験などは「読み慣れているかどうか」で解きやすさが変わってきます。
「読書をする=成績が良くなる!」わけではありませんが、成績が良い子ほど読書量が多いのも事実です。読書をより楽しむために、たくさんの書物に触れられるようにと速読を学ぶのは決して無駄にならないでしょう。
小学生が速読や読書をするメリット
先にも書いたように、読書量が増えたからといって短期的に成績が向上したり何かの役に立ったりするわけではありません。もちろん、読んですぐに役に立つタイプの本もあります。算数の解き方について悩んでいる子が、算数の解き方のコツについて解説されている本を読めば、算数の問題が解けるようになって幸せになれるかもしれません。しかし、多くの書物は何の役に立つのか分からないものばかりです。でもそれは、学校の授業も同じようなものですよね。何の役に立つのかは分からないけれど、先人たちの知恵を体系的にまずは学んで見る。それが勉強や読書という営みなのです。
そうして読書を続けていくと、いつかその知識が役に立つことがあります。また、別のところで読んだ2冊の本の内容が頭の中で結びつき、それが新しい発想になることもあるでしょう。そして読書において大事なのは、どの本が自分にとって重要であるかが事前に予測できないということなのです。
そのため、読書を長期的に役立てようとするのであれば、出来るだけたくさんの本を読む必要があります。知っていることや学んでいることが多ければ多いほど、新しい発想に繋がるのです。
小学生におすすめの速読教室4選
ここでは、小学生におすすめの速読教室をご紹介します。参考:小学生向け国語塾
東進オンライン学校 小学部
東進オンライン学校は、自宅にいながら四谷大塚と東進の授業が受けられるオンライン塾です。全国から選び抜かれた講師陣が魅力的な授業を行っており、小学部では国語・算数・理科・社会を学べます。速読に特化した講座はありませんが、3~6年生が対象の演習充実講座では毎回2,500~4,000文字の長文を読み解くため、自然と長い文章に慣れ、速読のスキルが身につきやすくなるでしょう。
英語以外の教科をまんべんなく学べる東進オンライン学校は、速読はもちろん全体的に成績アップを狙いたいお子さまにおすすめのオンライン塾です。基礎的な学力だけでなく中学・高校につながる応用力も身につけることができ、全国統一小学生テストの問題を解ける力も養えます。
(取材)東進オンライン学校 小学部・中学部|面白い授業+テストで楽しく学び、成績アップをめざす!
東進オンライン学校 小学部・中学部は、授業+テスト(理解+確認)の繰り返しで学習習慣をつけ、学力アップへとつなげるオンライン塾です。今回は東進オンライン学校の運営ご担当者に、東進オンライン学校 小学部・中学部カリキュラムの特徴やこだわり、具体的なサービス内容についてくわしくお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >オンライン学習が主流になりつつある子どもの家庭学習。しかし一口に家庭学習用の教材と言っても様々なサービスが提供されており、教材選びに難儀する保護者様も少なくないでしょう。東進オンライン学校について特徴や料金を紹介すると共に、口コミから考察する利用メリットなどを解説します。
この記事をcoeteco.jp で読む >中学受験専門 速読解力講座
中学受験専門 速読解力講座は、中学受験を目指すお子さまを対象にした速読解力育成オンライン塾です。
中学受験に対応できる読解力・速読力を養うために、各学年のレベルに沿ったカリキュラムを通じて高い情報処理能力・思考力を身に付けます。
そんな速読解力講座は、25年に渡って全国の小学生~高校生までの速読教育支援に携わってきました。延べ30万人への指導実績を誇るだけあり、確かな成果を期待できるでしょう。
さらに受講に際してはオンラインにも対応しており、ネット環境と端末があれば、いつでもトレーニングを受けられます。文章の読解に苦手意識を持つお子さまでも中学受験に関する豊富な経験を持っているインストラクターがフォローを提供(希望の者のみ)。
達成感を感じられる演出や効果音等の「ゲーミフィケーション」の要素も取り入れられているため、楽しみながら国語力や読解力を伸ばしていくことができるでしょう。
市進教育グループ 速読講座
東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県などで学習塾を運営している市進教育グループで速読講座が実施されています。小学生に限らず中学生、高校生も受講することができます。中萬学院グループ 小学生の速読コース
神奈川県を中心に個別指導塾を運営する中萬学院グループにも小学生の速読コースがあります。難関中学校の受験を目指す子にもピッタリの指導が受けられます。中学受験では1万字を超える出題も
小学生テストは基本的に学校で使う教科書から問題が出題されます。授業内でしっかり学び、内容を理解した上でテストが行われるので、比較的解きやすいでしょう。しかし中学受験や中学生以降の学力テストなどでは初見の文章が登場します。問題文は多い場合には10,000文字を超えることがあり、のんびり読んでいては問題を解く時間がなくなってしまいます。
事実、高学歴の人ほど文章を速く読む力が高いという研究結果もあり、速く文章を読むコツを学ぶのは入試でも大いに役立ちます。
参考:中学受験対策ができる小学生向けオンライン塾
小学生が速読教室に通うと文章を味わえなくなる?
上記の通り、メリットの大きい速読ですが、読書が作業になってしまって楽しめなくなるのでは?と懸念される方がいるようです。しかしこれは特に心配する必要はないでしょう。速く走れる陸上選手はゆっくり走ることも歩くこともできます。しかし一般人は陸上選手のように早いスピードで走ることはできません。
同じように速読ができる人は、必要に応じて文字を読むスピードが調整できます。じっくり味わいたい詩歌を楽しむ時と、学術書を読む時では文字を読むスピードを変えて調節ができます。このため速読を学んだことにより、読書が楽しめなくなるという心配はありません。
小学生が速読教室で学べること
速読教室で学べるのは文章を速く読む技術ですが、得られるものはそれだけではありません。- 文章が素早く読めるようになり、短時間でより多くの知識が得られる
- 脳が活性化し、集中力を高めることができる
- 頭の回転が速くなり、地頭が良くなる
- 記憶力が向上し成績アップが見込める
- テスト時間に余裕が生まれるため、焦らずじっくり取り組めるようになる
- 動体視力が向上し、スポーツにも有利になる
- 受験勉強や資格取得試験で有利になる
文章が速く読めると様々なメリットが得られます。お子さんが速読を習っても損をすることはないでしょう。
速読では「精読」も合わせて行うのがおすすめ
「速読」と対照的な概念といえば「精読」でしょう。速読にも精読にも一長一短ありますので、それらの特徴を鑑みながらどちらも取り入れていくのが良いです。速読は、本の概要や論理構造を素早く掴むのに向いています。「この人はつまりこういうことが言いたいんだな」ということが分かれば、読書の目的はおおよそ達成されているはずです。そうして次々に本を読んでいくことで、知識のとっかかりを増やしていけます。
一方で「精読」は、単にゆっくりと読むことを意味しているわけではありません。この著者はどのような意図でこれを書いたのか、他の知識とどのように結びつくのか、そういったことを逐一考えながら読書を進めていくといった読書法です。これは、自分のレベルでは理解するのがやや難しい書籍で実践するのが良いでしょう。
精読は、複数人で行うこともあります。1冊の本を読んでみても、それに対する印象や理解はそれぞれに違っているものです。1人で読んでいては、そういった理解の違いに気付くことなく読み進めてしまいます。その本が、あるいはその章が、あるいはその一文が、一体何を言い表そうとしているのか。そういったことを発表しあいながら、議論し、その本に書いてあることを読み解いていくという試みが精読です。
もちろん、世の中の本を全て精読していたらいくら時間があっても足りません。速読しながら自分にとって重要な本を見つけ出し、そういった本はじっくりと時間をかけて読んでいくのが良いでしょう。
小学生は速読教室に通うのもおすすめ
速読術が学べると謳う書物は少なくありません。図書館でも速読技術に関する書籍は何冊も見つかるはずです。本でも学べることをわざわざ習い事として通わせる必要があるのか?と思う方もいるでしょう。結論を言えば、小学生に関しては速読を学びたいなら教室に通うのが良いでしょう。なぜなら小学生はまず書物を読む能力が大人とは違うからです。文章を正しく読める大人と、文章を読み慣れていない子供では必要な技術が異なります。
小学生の場合、速読という技術だけではなく、同時に、読解力・表現力・語彙力と言った国語力を同時に養わなくてはいけません。なぜなら速く文章を読むだけでは意味がないからです。速く文章を読むことができても、それを理解できなくては意味がありません。
小学生向けの速読教室では文字を速く読むための技術を学ぶのではなく、総合的な国語力も養いながら、並行して速く読む練習をします。このため小学生は適切な指導が受けられる速読教室で学ぶのが適しているのです。
速読教室は何歳から通えるの?
速読を習うのに年齢制限はありませんが、スタートするのはある程度の文字がスラスラ読めるようになってからです。ひらがなしか読めない状態では、速読を身につけることはできません。低学年のうちはどうしても脳トレのようなものが中心になってしまいます。
つまり、もともとある程度の文章を読めることが前提条件となります。小学校の中学年(3・4年)以降くらいから習うのが良いでしょう。
参考:中学受験対策はいつから?
小学生向けおすすめ速読教室まとめ
小学生向けの速読講座を単体で行っている教室は多くありません。しかし、近年では速読の学習力向上に目をつけた多くの学習塾で速読トレーニングが取り入れられています。国語の授業の一環として速読トレーニングを行っている学習塾やオンライン塾も少なくありません。お近くに速読教室が見つからない場合には、速読トレーニングを取り入れている学習塾やオンライン塾を探してみるのも良いでしょう。
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