先日、KAPLAの公式サイトで、「プログラミング的思考力が伸びる」と紹介されていました。4歳と3歳の息子をもつ私は、3か月前にKAPLAを購入したばかり。詳しい理由を問い合わせたところ、遊び方を含めて丁寧に教えていただきました。
この記事でお伝えするのは、そもそもプログラミング的思考とは何なのか。また、KAPLAでその力が育まれる理由やおすすめの遊び方を、実際に遊んでみた所感をもとにご紹介します。
目次:
KAPLAってどんなブロック?
KAPLAは、1987年にフランスで誕生した木のブロックです。ぱっと見は「かまぼこ板」のようで、サイズは、スマートフォンを縦半分に割ったくらい(8×24×120mm)のイメージです。私がKAPLAを購入したのは、幼稚園の先生のひとことがきっかけでした。「○○くん、教室ではいつもKAPLAで遊んでいますよ」。お値段が張るのは気になりましたが、学校教育にも採用されていることを知り、教育の一貫として買うことにしました。
KAPLAが普通の積み木やブロックと違うところは、このような点です。
- 「1:3:15」という黄金比率でできている
- 「フランス海岸松」という希少な木材でできている。耐久性も高い
- 自然木ならではの手触りや音が、子どもの五感を刺激
- 精巧なつくりで、15mの高さまで積める
- お城や階段はもちろん、アーチ状のものまで無限に作れる
「KAPLAは、僕にとって最高のもの。選び抜いた最適の材『フランス海岸松』を、高い精度に仕上げ、1:3:15のワンサイズに作る。これ以外はありえない。だからこそ思い描く無限のイメージに形を与え、夢をかなえてくれる」そんなKAPLAで遊ぶうちに、自然と身につく力。それが、「プログラミング的思考」です。
引用元:冊子「KAPLAのまほう」-カプラジャパン
「プログラミング的思考」とは?
そもそも、プログラミング的思考とは何でしょうか?文部科学省の資料には、このように書かれています。自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力つまり、プログラミング的思考は、「ものごとを順序立てて、論理的に考える力」。これからのAI時代に、少なからず必要となる力です。世界中でプログラミング教育が始まっているのも、子どものプログラミング的思考を育てるためだと言われています。
引用元:文部科学省-小学校プログラミング教育の手引(第二版)
KAPLAでプログラミング的思考が育まれる理由
KAPLAでなぜこの力が伸びるのかをメールで問い合わせたところ、すぐに電話が鳴り、担当者の方が丁寧に教えてくれました。- KAPLAで何かをつくるとき、「どこから組み立てればよいか?」「こうしたらスムーズに組み立てられるのでは?」などと、子どもなりに考えながら組み立てる
- それを繰り返すうちに、論理的思考力がつく
- 遊ぶうちに、プログラミング的思考の「土台」がつくられるイメージ
一方で、わが家の息子たち、せっかく購入したKAPLAにまったく興味を示しません。そんなわが家の現状と、プログラミング的思考を高める目的も踏まえ、おすすめの遊び方を伺ってみました。
KAPLA直伝、おすすめの遊び方
すると、このようなアドバイスをもらいました。- まずは、作品集に載っている完成形を見せてあげる
- それを見て、自分から作ろうとしなければ、大人がお手本を見せる
- たとえば「らくだ」。作品集(赤)にある3頭のらくだは、それぞれコブの形が違う。それを大人が作ってみて、「どれが可愛いかな?」と聞いてみてはどうか
さらに、
- 親が夢中で取り組んでいる姿を見せるのも重要
- 子どもと一緒だと集中できない場合は、子どもが寝ている間や、登園中につくってしまうのもOK
作品集とは、KAPLA280Pに付いてくるものです。
作品集には、赤・青・緑・茶の4種類があります。280Pにのみ付属しますが、単品(税込3,080円)でも購入可能です。
赤:中級(6才くらい~大人も楽しめる)
青:上級(上級者向け、大人も挑戦)
緑:初級(4才くらい~)
茶:初級(4才くらい~)
参照元:KAPLA®白木アートブック
私は深く考えずに(!)「赤:中級」を選んでしまいましたが、息子たちの年齢(4歳と3歳)からして、「緑」か「茶」でもよかったかもしれません。未就園児の場合は、緑か茶を選んで、成長にあわせて買い足すのもよいと思います。
親が挑戦して気づいた、KAPLAで子供の力が伸びる理由
アドバイスのとおり、まずは私が挑戦してみました。「作り方の手順」なるものは、どこにも載っていません。作品集には、完成形の写真と、作る過程の図がいくつかあるのみです。
足から順番に組み立てたところ、2つのポイントで苦戦しました。
最初につまづいたのは、「しっぽ」です。図のとおりに乗せても、バランスが崩れて落ちてしまったのです。よくよく考えて、しっぽを手で押さえながら、背中を組み立ててみると......できました!しっぽは、背中の重みがないと完成しない仕組みだったのです。
次に苦戦したのは、頭部です。私は、コブよりも先に、首と頭を組み立てようとしました。しかし、頭を乗せた瞬間、ガラガラと崩れるらくだ。先に、コブを作るべきだったんだんですね。ここまでにかかった時間は、正味30分ほどです。次男が起きてしまったため、別日にやり直すことにしました。ふぅ、頭を使った‥‥‥。
数日後、再挑戦します。つまづきポイントを理解していたので、今度はスムーズに完成しました。
複雑そうに見えるコブは、写真を見ながら順番に乗せれば簡単でした。KAPLAは、程よくざらざらした手触りで、ななめに置いてもまったく滑らないんです。ふつうの積み木ならスルッと滑ってしまいそうな角度でも、コトンと置けるのが気持ちいい。自然木ならではの、心地よい音にも癒されます。
ここまでやってみての感想は、「想像以上に頭を使ったな」ということ。「なぜ崩れたのかな?」と考え、「別の方法でやってみよう」と再チャレンジする。その繰り返しで、1つの作品が完成したときには、「私にもできた!」という達成感・満足感がありました。
使いやすいKAPLAは「白木」の200Pか280P
KAPLAには、「白木」と「カラー」の2種類があります。ピース数も、40P~1,000Pと幅広いです。迷ってしまいますよね。0歳~2歳のお子さんで、「まずはKAPLAに触れてみたい」という目的なら、40P~100Pでもよいのかなと思います。
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この記事をwww.amazon.co.jp で読む >一方で、「長く使いたい」「じっくり遊びたい」という方には、ぜひ「白木」の200Pか280Pをおすすめしたいです(「カラー」は100Pまでしかありません)。200Pなら作品集に載っている作品がどれでも作れるし、280Pあれば、お城や複雑な建築物までつくれちゃいます。兄弟姉妹がいても、充分に遊べます。
●積むのも崩すのも楽しい。ギフトにも最適サイズ! 280枚の白木のピースに、動物や建物のアイデアを集めたデザインブックの「赤」中級をセット。 インテリアとしても映える木箱入りで、ギフトにも最適です。 デザインブックが箱のフタになります。 ●自然素材が心地よい積木、カプラ。 やわらかい木質、木の匂い、さわって握って感触を味わい、たたいて落として音を楽しむ素材遊びも楽しいカプラ積木。 ...
この記事をwww.amazon.co.jp で読む >お値段は、200Pは9,790円(税込)、280Pは17,050円(税込)です。280Pには、作品集がつきます。
私が白木の280Pを購入した理由は、「兄弟でたくさん遊べそう」「木箱が丈夫そう」の2つです。作品集も、わが家の場合はあってよかったです。ちなみに、200Pと280P両方についてくる「KAPLAのまほう」という冊子にも、少しだけ作品のお手本が載っていますよ。
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この記事をwww.amazon.co.jp で読む >親子でKAPLAに夢中になると一石二鳥
「失敗する→考える→再挑戦する→学ぶ」。KAPLAで作品をつくるには、これを繰り返す必要があるとわかりました。ものごとを順序立てて考える力が伸びるのも、よく理解できます。私が集中して取り組んでいるのを、じっと観察していた息子たち。「どのらくだが可愛い?」の問いにも、ニコニコで答えてくれました。さらに、「ぼくもつくりたい!」とチャレンジする姿も見られました。
KAPLAの担当者さんは、「お母さんもぜひ、子どもと一緒に夢中になって遊んでください」と仰っていました。それによって、子どもに良い影響を与えられるのなら、自分も楽しめて一石二鳥ですよね。
KAPLAが素晴らしいなと思うのは、無限の遊び方があること。ドミノやおままごとのお部屋、ぬいぐるみのベッド、迷路や線路。楽器好きな次男は、たいこのバチとしても使っています。
ぜひ、親子でKAPLAに夢中になり、子どものプログラミング的思考を育ててあげてくださいね。