IT専門学校は意味ない？プログラミングスクールとの違いを解説

プログラミング専門学校は意味ない？スクールと比較

プログラミングスクールと専門学校では、大きく分けて以下のような違いがあります。

費用面

プログラミングを学ぶ専門学校の費用は、おおよそ200〜300万円かかるといわれています。それに対し、プログラミングスクールの相場は40〜60万円前後の授業料のところがほとんどです。なかには無料で通えるプログラミングスクールもありますが、条件が厳しいところもあるため、入会前に必ず規約などには隅々まで目を通しておきたいですね。

学習期間

専門学校の学習期間は、2〜3年かかるところが多くあります。それに対し、プログラミングスクールは約2〜6ヶ月ほどでカリキュラムを終えられるところが大半です。なかには10日間ほどで基礎学習を終えられるスクールもあるため、自分の学習したい内容を把握したうえで選択するようにしましょう。

オンライン受講

専門学校では対面授業をするところが多く、オンライン受講ができない場合がほとんどです。それに対し、プログラミングスクールはオンライン受講可能なところが多くあります。地方に住んでいて通うことが難しい場合には、オンライン受講可能なプログラミングスクールを選ぶと良いでしょう。

就職面

専門学校から就職する場合、新卒採用が一般的になることを覚えておきましょう。それに対し、プログラミングスクールでは中途・未経験者も採用される求人を紹介してもらえます。社会人として働いている人や主婦の場合は、中途・未経験者の転職に手厚いサポートが受けられるプログラミングスクールを選びたいですね。

学習範囲

プログラミングだけではなくIT全般について幅広い知識を得たいなら、専門学校を選ぶと良いでしょう。それに対し、プログラミングスクールはコース毎に特化していることが特徴的です。プログラミングスクールのなかには、AIに特化したカリキュラムや特定のプログラミング言語に特化したカリキュラムなどがあります。
参考：エンジニアのススメ

プログラミング専門学校orスクールどっち？

学びたいプログラミング言語など自分の目的が明確になっている場合には、プログラミングスクールがおすすめ。カリキュラムが細かく分かれているため、より専門的な知識を学びやすいことが特徴です。目指したい職業が決まっている人も、学ぶ範囲を絞り込めるためプログラミングスクールを選ぶ人が多い傾向があります。

プログラミングを専門学校で学ぶことは意味がないと言われる理由

ここでは、プログラミングを専門学校で学ぶことは意味がないと言われる理由について解説します。

独学で学ぶこともできるため

プログラミングは、独学でスキルを習得することが可能です。独学をサポートする入門書やアプリ、動画などは豊富にリリースされているため、自分に合った方法が見つかれば効率的にスキルを習得することもできるでしょう。

専門学校ではIT系の資格対策に対し手厚いフォローがある傾向がありますが、プログラミング実習の時間が短いと感じるケースも少なくありません。そのため、授業を受けたとしても、独学が必要となることもあります。

就職を100%保証してくれるものではないため

専門学校でプログラミングを学習したとしても、就職が100%保証されるわけではありません。専門学校に通ったとしても、プログラミングスキルが十分に身についていなければ、就職活動が思うように進まないケースもあるでしょう。

専門学校では大学のように試験や単位などがないことから、スキルが身についているかわかりづらいというデメリットがあります。就職を希望する場合は、授業を受けながら案件取得をフォローしてもらえるような専門学校を探すようにしたいですね。

希望の企業に就職できるとは限らないため

「大手のIT企業に就職したい」と考えても、希望の企業に就職できるとは限りません。専門学校でエンジニアを目指してプログラミングを学習したとしても、Webデザインなどの分野に就職が決まるケースもあるでしょう。

希望の企業に就職したいと考える場合は、就職のサポートが手厚い専門学校を選ぶことが重要です。進路相談から履歴書添削まで、就職活動を伴走してくれる体制が整えられている専門学校を選びたいですね。

プログラミング専門学校の費用相場

プログラミングが学べる専門学校の学費相場は、100～140万円といわれています。大学や短大の学費は120～150万円程度であるため、専門学校の費用相場の方がやや安い傾向があります。

専門学校の場合は、1年間でかかる学費は100万円程度といわれていますが、1年あたりの費用は大学よりもやや高いことが特徴です。昼間部や夜間部がある専門学校もあり、夜間部は昼間部の学費のほぼ半額程度になる専門学校が多くあります。
参考：おすすめのIT専門学校

プログラミングを専門学校で学ぶメリット・デメリット

プログラミングを専門学校で学ぶメリット・デメリットは次の通りです。


上記の通り、専門学校の最大のメリットは、卒業後新卒として扱われる点。
少子高齢化に伴い労働人口が減少する中、ITスキルを学んだ新卒は非常に希少です。また仲間と共に切磋琢磨できる点も専門学校ならではでしょう。

一方で2～3年という学習期間が設けられているため、すぐに社会で通用するスキルを身に付けたい人には不向きです。またそれだけの期間、学習に費やしたとしてもプロとして活躍できるスキルが身に付かなかったという口コミも散見されます。

人によってはプログラミングスクールのほうが適している場合もあるため、学ぶ目的や習得したいスキルによってはプログラミングスクールも検討しましょう。

メリット

ここでは、専門学校でプログラミングを学ぶメリットを解説します。

新卒者として扱われる

専門学校を卒業すれば、新卒者として扱われるのがメリットとして挙げられます。専門的なスキルを身に付けていれば、就職の際に新卒のメリットを生かして希望する企業に就職することも可能です。また、企業のインターンに参加すれば、その企業に就職することもできるでしょう。

基礎から実践的なスキルまで網羅的に学べる

プログラミングが学べる専門学校では、基礎から実践的なスキルまで網羅的に学べる点がメリット。プロの講師が現場で活かせるスキルを指導することが特徴で、わからない箇所は現役のプロに質問することも可能です。

また、IT系の資格取得を手厚くサポートする専門学校もあるため、ビジネスで活かせる資格を取得したいなら、資格取得に力を入れている専門学校を選びたいですね。

就職保証がある

専門学校のなかには、就職保証がある専門学校もあります。面接対策や書類添削だけではなく、企業への推薦を行ってもらえるケースも。学校から推薦されることで、就職しやすい点がメリットだといえるでしょう。ただし、就職サポートは集団で行われることが多くあるため、個別を希望する場合は専門学校選びの際に確認しておきたいですね。

仲間と共に切磋琢磨できる

通学スタイルの専門学校なら、同じ夢を持つ仲間と共に励まし合いながら切磋琢磨できる点が魅力です。学びを共有するだけではなく、わからない箇所を教え合うことで、自身の成長を促進することもできるでしょう。同じ目標を持つ仲間が身近にいることで、就職などの情報交換もしやすいことがメリットです。

デメリット

それでは、専門学校でプログラミングを学ぶデメリットも確認しましょう。

企業で通用するレベルの技術を学べないケースもある

専門学校ではプログラミングの基礎から学べることが特徴ですが、プログラミング経験者にとっては「カリキュラムの内容が物足りない」と感じるケースもあります。実践的なレベルの技術が学べず、現場で通用するスキルが習得できない可能性もあります。

通学型（オンライン非対応）の学校が中心

専門学校のほとんどは通学型であり、オンライン非対応となっています。そのため、通える範囲に専門学校がなければ、独学せざるを得ない人もいるでしょう。通学型の専門学校に通うことが難しい場合は、オンライン対応のプログラミングスクールを利用することも1つの方法です。

スクーリング期間が長い

専門学校におけるスクーリングとは、学校に登校して先生から直接指導を受けることを指します。専門学校ではスクーリング期間が長いため、プログラミングスキルを十分に習得している学生にとっては「自由度が低い」と感じるケースも少なくありません。

早く就職したいならプログラミングスクールを選ぶべき理由

一刻も早く就職・転職したいと考えているなら、プログラミングスクールを選びましょう。専門学校は2〜3年の期間がかかるのに対し、プログラミングスクールなら1〜6ヶ月でカリキュラムを受講し終えられることがメリットです。転職保証なども手厚く、スクールによっては転職できなければ返金保証などのサービスを受けられるところもあるため確認しておきましょう。

【注意】「返金保証」について知っておきたいこと

多くのプログラミングスクールが制度を設けている「返金保証」。実は、スクールによって条件や期限が細かく異なることをご存知ですか？

中には「スクールの提供する転職支援以外の方法（自分で探す、など）をとった場合、返金保証が打ち切られる」場合なども。こちらの記事では知っておきたい「返金保証」についてまとめていますので、ぜひ一度ご覧ください。

社会人には専門学校よりプログラミングスクールがおすすめ

IT業界への転職を検討し、社会人のうちからプログラミングスクールへの受講を検討している人は少なくありません。しかし、社会人の場合は仕事を続けながらスクールに通う時間を確保する必要があります。

専門学校の認可には1,700時間以上の授業を受ける必要がありますが、プログラミングスクールは民間が運営しているため、柔軟性に富んでいます。プログラミングスクールの受講期間は数ヶ月～半年と短期集中が中心だったり、オンラインで受講できるスクールも多いので、学習を続けやすいのが特徴です。スクールによっては、1人1人の生徒向けにカスタマイズされたスケジュールや、カリキュラムを受けられるところもあります。

仕事をしながらプログラミングスキルを身につけるなら、多くの学習時間が必要な専門学校より、柔軟性の高いプログラミングスクールの方が続けやすいのでおすすめです。
参考：社会人向けプログラミングスクール

おすすめのプログラミングスクール4選

ここでは、コエテコがおすすめするプログラミングスクールをご紹介します。

DMM WEBCAMP

自身の目的に合わせて適切なコースを選びやすいのは、DMM WEBCAMPです。「自分のペースで勉強したい」「確実に転職したい」など、生徒の要望に丁寧に応えてくれるスクールとして、定評があります。300件以上の求人があり、プログラミング未経験者からでも就職・転職しやすいことが強みです。

最大56万円がキャッシュバックされるDMM WEBCAMP COMMIT専門技術コースなら、授業料を安く抑えて本格的なプログラミングを学べます。
経済産業省の第四次産業革命スキル習得講座の認定を受けているため安心といえるでしょう。

DMMだからこそのメンターエンジニアの質と求人数は受講者からの評価も高く、未経験を採用しているIT企業担当者の88%がDMM WEBCAMPの卒業生を採用したいと回答しており、受講生と採用企業両者から高い評価を受けているプログラミングスクールです。

DMM WEBCAMPの利用者の実際の口コミ

RUNTEQ

企業が求めるスキルを短期間で身につけられるのは、RUNTEQです。開発現場で求められるのは、問題があったときに自己で解決できる「自走力」です。RUNTEQでは、プログラミングの基礎から応用まで学ぶことができ、現場で必要とされる自走力を身につけられます。課題解決型のカリキュラムを採用することで、ユーザー目線の開発を学ぶことが可能です。

プログラミング初心者向けのWebエンジニア転職コースは、5〜9ヶ月の受講期間で授業料は550,000円（税込）です。

RUNTEQ（ランテック）の利用者の実際の口コミ

COACHTECH

プログラミング初心者でも、学習挫折率が3%を誇るのはCOACHTECHです。フリーランス特化型のオンラインスクールであるため、フリーランスエンジニアを目指す人から選ばれています。現役エンジニアが専属コーチになってくれるから、現場目線の指導をしてもらえることがCOACHTECHの魅力です。

14日間の全額返金保証があるため、プログラミング学習に自信がない人に向いているスクールだといえるでしょう。5ヶ月プランのフリーランスコースなら、385,000円（税込）で受講できます。

COACHTECH（コーチテック）の利用者の実際の口コミ

忍者CODE

忍者CODEは、「挫折させないオンライン学習」を謳っているプログラミングスクールです。経験豊富な現役クリエイターがメンターとして伴走してくれるため、学習をスムーズに進めやすいでしょう。質問し放題のチャットサポートを利用することで、いつでも疑問や悩みを解消できます。

実務を見据えた「実践的プロジェクト方式」によるカリキュラムだから、基礎から実践スキルまで網羅することが可能。受講中の制作物は、案件獲得の際に重要となるポートフォリオとして活用できます。

自分の目標や希望に応じてプランを選べるのも嬉しいポイントです。3つのプランがあり、転職成功まで一気にサポートして欲しい人には「転職支援プラン」が、副業で案件獲得したい人には「案件獲得保証プラン」が、費用を抑えて効率よく学びたい人には「挫折させない独学プラン」がおすすめです。買い切り型のサービスなので、卒業という概念がなく、自分のペースで学べます。

忍者CODEの利用者の実際の口コミ

プログラミング専門学校に関するよくある質問

ここでは、プログラミング専門学校に関するよくある質問を紹介します。

プログラミング学習は専門学校と大学どっちがおすすめ？

将来プログラミング学習を希望するにあたり、専門学校と大学どちらに進学すべきか迷う人も多いかと思います。
一概にどちらが良いということはなく、目的や将来思い描くキャリアに沿って進学先を検討しましょう。

プログラマーとして早く現場で活躍したいのであれば、専門学校を選ぶことをおすすめします。一方で一般教養など幅広い知識も身に付けたい人や将来メガベンチャーや大手企業への就職を考えている人は、大学のほうが希望する道が拓けてくるでしょう。

まずは目標や目的を明確にし、自身のビジョンに叶う進路を選択しましょう。

プログラミングを学ぶには何学部がおすすめ？

大学でプログラミングを学びたい場合は、情報学部・理工学部、情報系学科がある工学部を選択しましょう。

このような学部・学科ではプログラミングの基礎知識はもちろん、ソフトウェア・ハードウェアに関する知識や、情報に関連する法的な知識・倫理についても学びます。技術的な面だけではなく“情報” が現代社会の中でどのように扱われているのかも学ぶことができます。

このように大学ではプログラミング言語の習得や開発といった技術だけにとどまることなく、プログラミングのスキルや知識を応用・発展させられる幅広い知識が習得できるでしょう。

プログラミング専門学校は意味ないのかまとめ

専門学校かプログラミングスクールかで迷ったときには、「自分が何を学びたいか」を主軸にして選ぶ必要があります。そのためには、将来どの道に進みたいかを具体的に描いておく必要がありますね。

自分の目的に合った学習方法を選んで、スムーズにプログラミング学習をスタートしていきましょう！