【小学校】“SSS””CS”って何のこと?「先生」以外の学校スタッフ

【小学校】“SSS””CS”って何のこと?「先生」以外の学校スタッフ
小学校の職員と言えば、校長先生、副校長先生、担任の先生たちは想像がつくでしょう。他にも、音楽や図工の先生、保健室の先生、用務主事さんなどはイメージしやすいかもしれませんね。実は、それ以外にも学校スタッフはたくさんいます。中には、略称になっていて、職名だけでは仕事内容がよく分からないものもあります。

ここ数年で、学校にかかわるスタッフの種類はぐっと増えました。その背景には、どんどん多忙化する学校の負担を少しでも軽減する狙いがありそうです。近年、学校教育もデジタル化が進んでいたり、個に応じた学習が推奨されていたりします。それと同時に、先生たちの働き方改善や先生不足が話題となっています。そこで、「教える」ことではない業務を、別のスタッフが担当することが多くなったのです。

今回は、「教える」こと以外の業務に携わる学校スタッフをご紹介します。

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SSS(スクールサポートスタッフ)

SSS(スクールサポートスタッフ)とは?

SSS(スクールサポートスタッフ)とは、学校の様々な業務をサポートするスタッフのことです。学校業務支援、スクールサポーターと呼ばれることもあります。

SSS(スクールサポートスタッフ)の役割とは?

SSS(スクールサポートスタッフ)は、子どもに直接関わらない業務を担当します。具体的には、以下のような業務があります。
・プリントや配布物の印刷
・資料のファイリングやシュレッダー
・採点の補助
・教室や校内の掲示作業
・教材の作成補助
・名簿や名札作成の補助
・アンケートの取りまとめ

SSS(スクールサポートスタッフ)は、先生方からの依頼をもとに、作業をしていきます。先生方が授業や子どもたちに集中できる環境を後押ししているといえます。

どんな人がSSS(スクールサポートスタッフ)になれるの?

SSS(スクールサポートスタッフ)に、特別な資格は必要ありません。自治体の教育委員会ごとの募集となっており、パートタイムで時給制の勤務となります。
学校内のお仕事についてある程度理解がある方だと、勤務に慣れるのは早いでしょう。また、お子さんが在籍している学校での勤務は推奨されていません。

ICTサポーター

ICTサポーターとは?

授業でのデジタル機器使用、子どもたちのタブレット使用などについてサポートするのが、ICTサポーターです。
自治体によって、ICT支援員、GIGAスクールサポーターと呼ばれることもあります。

ICTサポーターの役割とは?

先生や子どもたちのICT活用のサポートをします。具体的には、以下のような業務が挙げられます。
・先生が授業で使う機器の準備
・子どもたちがICT機器を使うときの補助、使い方の指導
・児童タブレットのメンテナンスの補助
・先生向けのICT活用研修

「子どもたちそれぞれが違うテーマについて調べていて、先生一人では支援の手が足りない!」「1時間目が体育で、2時間目に使うプロジェクターの準備が間に合わなそう・・・」そんなときにICTサポーターがいると、先生たちも心強いでしょう。

ICTサポーターはどんな人が担当しているの?

ICTサポーターの雇用には、2パターンがあります。

①自治体が直接採用する
市区町村の教育委員会が直接採用するパターンです。私立学校の場合は、学校法人が採用します。
②委託業者が採用する
自治体が契約した「委託業者」が採用し、それぞれの学校に配置されるパターンです。

ICTサポーターになるための特別な資格は必要ありません。ただ、PC操作や接続、使い方などの基本的なスキルは求められることになります。
子どもと直接関わる機会もあるので、「教員免許はないが、学校に関わる仕事がしたい」という方にもおすすめです。

CS(コミュニティスクール担当スタッフ)

CS(コミュニティスクール担当スタッフ)とは?

CSとは、コミュニティスクールの略です。そして、コミュニティスクールとは、「学校運営協議会制度」のことを指します。学校と地域住民が協力して学校を運営していくための取り組みです。
CS(コミュニティスクール担当スタッフ)は学校職員の一人として、学校と地域の橋渡しをする役割を担っています。

CS(コミュニティスクール担当スタッフ)の役割とは?

CS(コミュニティスクール担当スタッフ)の具体的なお仕事には、以下のようなものが挙げられます。
・卒業式や入学式、周年式典などの学校行事での、来賓への連絡や取りまとめ
・授業に来てほしい外部講師やボランティアを、地域住民の中から探し、依頼する
・地域行事と学校のすり合わせ

お仕事の中には、かつて副校長やPTAが担当していた業務が含まれていると言えます。地域について理解のある人材が求められますので、保護者のOBOGなどが務めることが多いようです。

副校長アシスタント

副校長アシスタントとは?

一部の自治体では、「副校長アシスタント」というスタッフもいます。副校長の業務量は驚くほど多く、その勤務時間は過労死ラインを超えることも多々あると言われています。
そんな現状から立ち上げられたのが、「副校長アシスタント」です。副校長の業務負担を少しでも軽減する役割があります。
自治体によっては、「管理職補助事務」「副校長事務補助」と呼ばれることもあります。

副校長アシスタントの役割とは?

副校長の業務の中でも、教員免許を必要としないもの、子どもへの直接的指導ではないものを担当します。具体的な業務は、以下の通りです。
・電話やメールの応対
・勤怠管理の補助
・給食費や教材費管理の補助
・自治体に提出する書類の作成やアンケートのとりまとめ
・各行事の来賓出欠席管理、名簿の作成
・校内掲示物の作成

現在はまだ、一部の自治体でのみ取り入れている「副校長アシスタント」制度。副校長の負担軽減に大きな効果があると分かれば、今後さらに増えていくと考えられます。

まとめ

今回は、学校スタッフの中でも「教える」以外のスタッフについてご紹介しました。このようなスタッフがいることで、先生の負担が減り、先生が子どもを見てくれる時間が増えることが狙いの1つです。お子さんの学校にも、このようなスタッフがいるのではないでしょうか。

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