Webディレクターの年収はいくら？キャリアアップ方法も解説

Webディレクターの年収はいくら？

Webディレクターの年収の平均は正社員の場合で約499万とされています。派遣社員が担う場合の平均時給は1,846円で、年収に換算すると約354万円です。
アルバイトの場合は平均時給が1,194円と大幅に低くなり、年収に換算すると約229万円となります。なんと、正社員との年収差は2倍以上です。

実際、年収は企業によっても大きく違います。任される業務の量、折衝や調整の難易度、経験値など、求められる条件によっても年収は増減します。
中には、1,000万円以上を稼ぐWebディレクターもいるようですが、一般的にはWebディレクターの仕事は年収が低いと総括されることが多いです。

確かに、Webディレクターは雑誌でいうところの編集長。編集長といえば権威のある存在ですが、Webディレクターにはそこまでの権威は社会的にはありません。
出典：求人ボックス

年代でも変わってくる？Webディレクターの年収

Webディレクターの年収は、年齢でもかなり変わってきます。

• 20代　約371万円
• 30代　約471万円
• 40代　約559万円

世代によって80〜100万円くらいの年収の差が開くのは驚くかもしれません。しかし、これは年齢を重ねるに従って、仕事の幅が広がることが関係しています。

例えば、企画営業に似た業務を任されたり、上流工程から業務に携わったりする業務も、年齢によって増えてきます。より複雑な業務を請け負えば請け負うほど、その対価を受け取ることができるようになるかもしれません。

高年収待遇を得るWebディレクターの特徴・スキル

さて、高収入を得るWebディレクターには、どんな特徴があるのでしょうか。Webディレクターとして昇給を狙っているなら、ぜひ、参考にしてみてください！
参考：Webディレクターに向いている人

問題解決能力が高い

Webサイトを制作する中では、コーディングの問題や、UIの改善点などが見つかります。このようなトラブルやアクシデントにどう対応するかは、Webディレクターの腕の見せどころです。

高収入を得るWebディレクターは、これらのトラブルやアクシデントをある程度予想し、想定しています。すでにいくつかの対処方法を用意しているため、もしものトラブルでも対応が早く、問題が早期に解決されます。

クライアントを深く理解する

クライアントをヒアリングして相手のビジネスや目的を理解することは、Webディレクターの大切な仕事のひとつです。

クライアントは利益を上げたり、ファンを増やしたり、ブランドイメージを構築したりするためにWebサイトを制作しますが、ただその目的が達成できればいいわけではありません。

Webサイト制作には多大な費用がかかります。そのため、費用対効果を高めたり、制作期間を短くしたり、ランニングコストを抑えたりするなど、多様な注文がつくケースが少なくありません。

高収入を得られるWebディレクターは、これらの企業の要望に応えることはもちろんのこと、企業の利潤追求を積極的に念頭に入れて業務にあたります。

デキるWebディレクターは企業に言われるがまま動くのではありません。「ここをこうすればデザイン費を抑えることができる」「この機能を変えればUIが快適になる」など、先回りして提案することができます。
このような提案をすれば、クライアントは信頼度を増し、リピーターとなるでしょう。このような見返りとして年収がアップするというわけです。

高年収なWebディレクターを目指すためにおすすめのスクール

本項目では、Webディレクタースキルを学べるおすすめWebマーケティングスクールを紹介します。
参考：Webディレクタースクール

ワナビーアカデミー

ワナビーアカデミーは、受講中に実務経験を積めるWebマーケティングスクールです。
Webマーケターに求められる"実務経験"をスクーリング中に積み重ねられるため、転職の際にも優位に転職活動を進めていくことができます。

さらに同スクールでは、実在するクライアントのWebマーケ施策を行うことができます。案件ヒアリング・サイト分析から施策提案・広告運用から改善提案まで、実際に実務で行う作業・工程を全て経験できるため、一連の流れと流れを作る上で必要になる先見性も身に付くでしょう。

卒業後すぐにWebディレクターになることは難しいですが、Webディレクターに必要な案件全体を俯瞰して見る力や、ゴールを見据えて作業・工程を設計する力を養うことができるハズです。

デジプロ 

デジプロは、未経験から2ヶ月でプロのWebマーケターを目指すスクールです。
授業は、オンライン受講の他、東京・名古屋・北海道・大阪など全国11か所にある教室で対面受講することも可能。

カリキュラム修了の目安は40時間ですが、濃度の濃い授業が魅力です。
なお、デジプロで学べる内容は、以下の通りです。

• リスティング広告
• Google広告
• Yahoo!広告
• Facebook広告
• Twitter広告
• ディスプレイ広告
• データ分析
• Excel

講座内では実際のクライアント案件に携わりながら、実務に近い形で広告運用に取り組むことができます。
在学中に実務理解を深められる点も、同スクールの魅力と言えるでしょう。

WEBMARKS

WEBMARKSは、業界唯一のSEOとWeb広告のスキルを実務レベルで身につけられるWebマーケティングスクールです。Google広告・Yahoo!広告・Meta広告・ChatGPTなどの現場ですぐに活かせるスキルを、最短4ヶ月で完全マスターできます。Webマーケティングの視点がわかれば、より質の高いWebサイトのデザインや構成を考えられるようになるでしょう。

「どこよりも受講生一人一人に寄り添う」ことをモットーに掲げている同スクールなら、個々の目標への最短ルートを示してもらえるでしょう。マンツーマンサポートなので、質問や相談がしやすく、個々のレベルや能力に合わせたサポートをしてもらえます。

受講修了後は、案件紹介や転職支援を受けることも可能。転職・案件獲得率は93％と高く、良い成果が期待できます。

デジタルハリウッド STUDIO by LIG

デジタルハリウッド STUDIO by LIGは、Web制作会社が運営するクリエイタースクールです。
社会人向けプロ養成クリエイティブスクール・デジタルハリウッドのカリキュラムを使用しており、9万人以上のクリエイターを輩出した確かな実績を誇るカリキュラムをベースに学びを深めていくことができます。

また同スクールの特徴は、母体がWeb制作会社である点。
そのため、制作会社だからわかる現場の採用基準を基に、転職活動に臨む一歩前のスクーリング段階から最新の採用情報や選考基準などを把握できます。早い段階から業界に求められているポイントを把握できるため、正しい目標を定めた上で学習期間を過ごすことができるでしょう。

さらに卒業後も就転職のサポートを無期限で利用できます。卒業後に経験を積み、Webディレクターとして再転職を目指す場合にも手厚い転職サポートを受けられるでしょう。

Webディレクターの年収アップに役立つ資格

Webディレクターとして年収アップを目指すにあたり、取得しておきたい資格は次の通りです。

• Webリテラシー試験
• PMP（プロジェクトマネジメントプロフェッショナル）
• ウェブデザイン技能検定
• ウェブ解析士認定資格

『Webリテラシー試験』は、Webサイトの企画・設計やWebマーケティングの知見を証明する資格です。Web制作に関わるのであれば、取得しておきたい資格と言えるでしょう。
『PMP』は、プロジェクト進行に欠かせないマネジメントスキルを証明する資格です。

また『ウェブデザイン技能検定』は、Webサイトの制作におけるWebデザインやシステム構築の知識・スキルを問う試験です。Webデザインの知見を有していれば、デザイナーへの的確な指示出しも可能になるでしょう。
『ウェブ解析士認定資格』は、Web解析の知識・スキルを証明する資格であり、資格勉強を通じてPVや訪問者数を分析するのに必要なWebマーケティングの知識が身に付きます。
参考：ウェブデザイン検定は意味ない？
参考：ウェブ解析士はいらない？

資格を取得すれば、資格勉強の過程で専門的な知識が身に付きます。
また自らのスキルを客観的に証明できる利点もあるため、取得を目指してみてはいかがでしょうか。
マーケティング系資格に関してはWebディレクターが兼任する場合も少なくないため、おすすめです。
参考：転職にも有利なWebマーケター資格

年収を上げていくためのWebディレクターのキャリアプラン

年収を上げるためには、キャリアプランについても考えておきたいところです。

年収の高い会社へ転職

同じ会社で働いていても、時給や年収が上がらないのを実感する人は少なくないはずです。年収を確実にアップさせるには、今働いている会社よりも年収の高い、同一業界同一業種の会社に転職することでしょう。

高い年収というと、大手企業や有名企業を思い浮かべますが、実際はそうではありません。数十名の企業でも高年収の募集はあるので、会社の大小に関わらず探してみましょう。
参考：Webディレクター転職エージェント

足りないスキルを身につける会社へ転職

今の自分では年収アップを期待できない……と思うなら、足りない経験や知識を会得することのできる企業へ転職するのもいいでしょう。スキルや経験を積んでから、年収の高い企業へと転職するのも一つの手です。また、Webマーケティングスクールで学習し、スクールの転職サポートで転職することもおすすめです。

今の会社でコツコツと積み上げる

転職で年収アップするには、それなりの実績が必要です。Webディレクターとして長く働くつもりなら、今の会社の中で経験を積んでいくことも悪くありません。

実績をアピールするためにも、多様なサイトを制作して運用し、結果を出すことも大切です。転職を繰り返してしまうと、重要な業務を任せてもらえず、自分の実績にしづらいケースもあるでしょう。

中長期的に考えて多くのプロジェクトを手がけていくことで、後々の年収を高めていくことは可能です。

他職種へのキャリアチェンジで年収アップも

Webディレクターという仕事は、Webサイトを構成したり編集したりする仕事です。
もし、Webサイトの制作業務に携わりたいのであれば、Webディレクターという職でなくとも関わることができるかもしれません。

例えば、マーケティング会社なら、ディレクションをアドバイスする立場に就ける可能性があります。また、制作会社として独立したり、起業したりして、サイト制作の全てに関わることでWebディレクターの経験を活かすこともできるでしょう。

年収アップを狙ってキャリアプランを練るなら、肩書きに縛られず、働く環境を変えてみることもおすすめします。

Webディレクターの年収に関するよくある質問

続いてWebディレクターの年収に関するよくある質問を紹介します。

Webディレクターの平均月収は？

株式会社カカクコムが運営する「求人ボックス」によると、Webディレクターの平均年収は約499万円です。

月収に換算すると、42万円です。全体の平均月収は、36.9万円と言われていることから、他の職種と比較して高い月収を得ていると言えるでしょう。
42万円という数字はあくまでも平均であるため、所属する企業や年代によって大きな差額が発生することもあります。

インターネットが普及した昨今において、Webディレクターは需要の高いポジションです。
自身の月収が平均や相場よりも低いと感じた場合は、スキルや経験を強みにできる企業への転職、違う働き方にシフトチェンジするなどの選択肢も視野に入れることをおすすめします。未経験からWebディレクターになることもおすすめできます。

参考：令和3年分民間給与実態統計調査｜国税庁

Webディレクターの給料は高い？

マイナビクリエイターエージェントサービスに登録したユーザーの集計データ（2021年8月～2022年7月）によると、Webディレクターの平均年収は年代別に下記の通りだと公表されています。

• 20代　約364万円
• 30代　約480万円
• 40代　約510万円

引用：マイナビクリエイター

転職・求人サイトdodaが調査した年代別平均年収は、下記の通りです。

• 20代：342万円
• 30代：435万円
• 40代：495万円

どの年代も平均年収と比較して高いことが分かります。

しかしWebディレクターの年収は、地域で大きな差額が発生するようです。最もWebディレクターの平均年収が高いと言われる東京都が539万円に対し、長野県のWebディレクター平均年収は368万円とのこと。

地域によって170万円以上もの収入格差が生じるため、実力や経験だけではなく勤務地も年収に大きく反映されることを理解しておきましょう。

Webディレクターの年収まとめ

Webディレクターの年収は、経験や任される業務量によって決まる傾向にあります。一般的には平均年収は500万円前後と言われていますが、企業によってまちまちです。クライアントのニーズを汲み取れたり、トラブルの対応が早かったりと、高年収には高年収なりの理由があります。自分ならどんなキャリアを描くか、経験をベースに考えることで年収アップに結びつくでしょう。