そんなゲームクリエイターへの第一歩を踏み出せるのが、マイクラプログラミングを2019年より展開している名大SKYが新たなに提供するオリジナル教材・ゲームクリエイターズコースです。
この記事では名大SKYが教材開発にかける思いとゲームクリエイターズコースの魅力を株式会社名大SKY 常務取締役 有馬守さん、同教材の開発意図とこだわりのポイントを株式会社サムライプラン 代表取締役 小笠原 一磨さんに伺いました。
それだけでなく、ライター自身もゲームクリエイターズコースを体験!
2022年9月からゲームクリエイターズコースを対面/オンラインで提供開始するロジックキッズラボ(サムライプラン運営)の生徒さんとともに、JavaScriptでのゲーム制作にチャレンジしました。高クオリティなゲームクリエイターズコースの内容をお届けします。
高額になりがちな受講料を抑え、子どもが本当に楽しめるプログラミング教育を
—学習塾や習い事教室を多数展開する名大SKYと、ゲーム制作やWebサイト制作を手掛けるサムライプラン。両社が協業してプログラミング教材を開発するに至った経緯を教えていただけますか?有馬:
われわれ名大SKYは愛知県を中心にアンイングリッシュグループという学習塾・英会話・そろばん塾等の教室を運営しています。2019年に提供開始したマイクラプログラミングコースでは FC加盟教室も含めると、2022年現在で全国に180教室以上を展開。オーストラリアやシンガポールにも教室を持ち、受講生数は4500名を超えます。
そんな我々がサムライプランさんと協業してプログラミング教育業界に参入したのは、業界にまつわるさまざまな課題意識からでした。
一つ目の課題は、プログラミング教室は受講料が高額になりやすい点です。そろばんなどの習い事が4000〜5000円程度であるのに対し、プログラミング教室は1万円を超えることがほとんど。これでは、一部の教育感度の高い保護者や高所得者層の家庭にしか広がっていかないのではないかという危機感がありました。
二つ目の課題は、教室の運営ハードルが高いこと。プログラミング知識のある講師を多数集めるのは、地方ではなかなか難しいものです。また、子どもに大人気のロボット教材を採用する場合、専用のエリアが必要になり、その分のコストが価格に転嫁されてしまう問題もあります。ハードルが高ければおのずと教室数も減り、子ども達がプログラミングに触れる機会も失われてしまうのです。
そこで名大SKYでは、ロボットと同じくらい子ども達が大好きな「ゲーム」を題材に選び、
- オンライン授業にて、プログラミング知識を持ったオンライン講師が授業を行うこと
- 動画教材を採用すること
実際に「ゲームクリエイター」は日本FP協会による「小学生なりたい職業ランキング」(2021年)で男子の5位に入るほど注目されており、保護者の認知度も高い職業です。ゲームという成果物が出来上がることから、これまた業界の課題である「学んだことがどう生かされているのか、保護者の目から見てわからない」問題も解決できます。
さらには、解説を思い切って動画教材にゆだねることで講師の負担も減りますし、気になる受講料も抑えられます。子ども達にとっても、日頃から親しんでいる「動画」スタイルのほうが学びやすい面もあるのではないかと考えました。
とはいえ、これらはあくまでも業界としての都合。肝心要の教材がつまらなければ、子ども達の学習意欲を引き出すことはできません。そこでタッグを組んだのが、ゲーム制作に深い知見を持つサムライプランさんだったわけです。
小笠原:
ありがとうございます。サムライプランは、代表である私(小笠原)がゲーム業界から独立して起業した会社です。現在は教材制作のほか、専門学校や大学でゲーム制作を指導しており、プライベートでは子どもを持つ父親でもあります。
そんな私が常々感じていたのは、子どものときからプログラミング的思考を身につけておくことの重要性です。日ごろ学生の指導にあたっていると、「どうすればもっと論理的に思考してくれるだろうか」と頭を悩ませることがあります。もしも彼らが子どものうちから“物事を順序立てて考え、めざすゴールに向けて計画的に実行する”プログラミング的思考を身につけていたら、よりのびのびと才能を発揮できるのではないかと感じることが多いのです。
名大SKYさんと出会ったのは、こうした課題意識にモヤモヤしていたときのことでした。
我々はゲーム制作のプロではありますが、教材制作となるとまだまだ知見が足りない部分もあります。
それこそ、はじめは「じっくり読んで理解してもらおう」と考え、テキスト式の教材にしようとしていましたから(笑)。動画教材になったのは、有馬さんからビシッと「小笠原さん、今の子ども達に伝えるなら動画だよ」とアドバイスをもらえたからです。
名大SKYさんの持つ教育ノウハウとわれわれのゲーム制作への知見が合わされば、きっと素晴らしいスクール・教材を提供できると確信できた出来事でした。
提供教材は2つ。マインクラフトコース/ゲームクリエイターズコース
—名大SKYでは、どのようなコースを提供されているのでしょうか。有馬:
名大SKYが提供しているプログラミング教材は2つあります。第一弾は、2019年10月に提供を開始したマインクラフトコース。そして第二弾が、2022年9月から提供を開始するゲームクリエイターズコースです。それぞれくわしくご説明しましょう。
マインクラフトコース
2019年11月に提供開始したマインクラフトコースでは、パソコン操作もプログラミングも初心者というお子さまでも無理なくプログラミング的思考を身につけられるカリキュラムを提供しています。
初心者のお子さまに大切なのは、何よりも楽しむこと。「難しい……」と感じてプログラミングを嫌いになってしまわないよう、お子さまが大好きなマイクラの世界で学べるように設計しました。
このコースでは、ゲームクリエイター監修のオリジナルワールドに入っていただき、ロボットのような“エージェント”をプログラムで動かします。ワールドには謎解きの要素が散りばめられており、「どうすれば次のドアが開くのかな?」と試行錯誤するうちに「繰り返し」や「条件分岐」、「関数」「変数」「配列」といったプログラミングの基本概念を習得できるようになっています。
オリジナルワールドですね。実際に体験していただくと分かるのですが、舞台設定や演出などがかなり凝っているんです。
大人が思っている以上に、子どもは「子どもだまし」に敏感。教材だからと手を抜くことなく、細部にまでこだわったワールドに仕上げましたので、ぜひ一度見ていただきたいですね。
ゲームクリエイターズコース
そして、2022年9月〜提供開始予定のゲームクリエイターズコースでは、プログラミングの基本からステップアップし、実際にゲームを作りながら学んでいきます。使うのは、JavaScriptという言語。作ったゲームはWebブラウザ上で動くので、家族に見せたり、学校のお友達に遊んでもらったりすることができます。また、このコースではHTML/CSSを使ったWebサイト制作の基本も学びます。作ったゲームを並べて、自分の作品を載せるWebサイトを作ってもらうのです。また、クリエイターにとっては権利関係の知識も欠かせませんので、著作権などの学習も随所に盛り込んでいます。
なお、このゲームクリエイターズコースで学んだ内容は、2025年に新設されることが決まっている大学入試『情報』科目の対策にもつながると考えています。『情報』のサンプル問題をご覧いただければ分かるとおり、テキストコーディングの力が問われる第2問はそれなりにハイレベルです。ロジックキッズラボで早いうちからテキストコーディングに慣れ親しんでおけば、自然と入試対策になるはすです。
ゲームクリエイターズコースの面白さを知ってもらうには、弊社が運営するプログラミング教室「ロジックキッズラボ」で先行体験していただくのが一番!
ここから先は、ライターさんに体験してもらいましょう!
やったー!
私でもゲームクリエイターへの一歩を踏み出せるんでしょうか、楽しみです!
ライターが体験!JavaScriptで、Webブラウザで動くゲームを作ろう
というわけで、ここからはライター自身が受講生となり、ロジックキッズラボで先行提供中の「ゲームクリエイターズコース」を実際に受講してみることにしました。まず案内されたのは、「Gather」というツールを使って作られたメタバース上の教室。まるでRPGのような空間で、トコトコ歩いて先生に話しかけることもできます。これなら、オンライン受講でも寂しさを感じることはありません。
準備が整ったら、これも教室と同じようにパソコン前の空間に移動。先生方は受講生のみなさんの間を歩き回りながら、問題なく進んでいるか、困っているところはないかと確認しています。
はじめに取り組むのはタイピング練習。みなさん、真剣な面持ちで取り組んでいます。ちなみに、ここでの結果はスプレッドシートに記録していくそうで、受講回数を追うごとにレベルアップしていく様子がよく分かりました。
さて、操作に慣れてきたところで、いよいよライターもゲームクリエイターズコースの学習内容にチャレンジです。使うのは、Microsoftのソースコードエディタ「Visual Studio Code(通称:VSCode)」。本格的な見た目に若干ひるむライターでしたが、先生が優しくレクチャーしてくださったおかげで、無事にコーディングの環境が整いました。
環境が整ったら、動画教材を試聴して進めていきます。体験授業で作るゲームは「ゴールドレイン」。空から雨(レイン)のように降ってくるコインを集め、高得点を目指すゲームのようです。
動画教材は、「今の子どもが楽しめるように作った」とおっしゃるだけあって非常に現代的。いわゆるVTuber動画のような見た目です。1本1本は2〜3分と短いので、飽きてしまうこともありません。
そして何より、説明の声が聞き取りやすい!
聞き取りやすい声ですね。プロの声優さんに依頼したんですか?
いや、実はこれ、合成音声なんですよ。
ええっ!?(本当に気付かなかった……)
動画教材の声が聞き取りづらいと、それだけで学習意欲が減退してしまいます。そのため声質には非常にこだわり、合成音声がベストであると考えました。
スタジオ収録の手間がない合成音声なら、必要に応じて教材のバリエーションも増やしやすいですしね。
それに、合成だって気付かないくらい自然でしょう?
はい、全然気付きませんでした……。技術の進歩って、すごい!
キーボード入力にしたがって、キャラクターが左右に動くようになりました。
1ステップずつ進んでいくので、戸惑うことなく進められます!
慣れないコードをおっかなびっくり確認し、数字を「10」に変更。「保存」してブラウザを再読み込みすると……
お金が10倍降ってくるようになった!
(現実世界もこうだったらいいのにな〜。)
手をつけるのは、コインの種類です。現在のコインにはゴールド1種類しかありませんが、シルバーとブロンズを増やし、「ゴールドは3点、シルバーは2点、ブロンズは1点」というルールを加えます。(今回は体験授業向けの内容のため、点数を計算する仕組みはすでにコードに書かれていました。)
またまたコーディングの画面に戻り、シルバーとブロンズを増やすと……
あれれ、動きません。
おやおや。では、コードを見直してみましょうか。
(動画と、手元のコードを見比べるライター)
あっ、「=」が1つ抜けていました!
無事に修正すると、3種類のコインが落ちてくるようになりました!
ゲームなら、コードが間違っていることがすぐに分かるから、修正がしやすいですね!
まさにそうなんです。
せっかく書いたコードがうまく動かなければ、「どうしてなんだろう?」と考え始めますよね。それも大好きなゲーム制作であれば、粘り強く取り組めるはずです。
それこそがゲームを通じてプログラミングを学ぶメリットなんです。
楽しいだけでなく、学習効果もある。諦めずに取り組む姿勢も育つ。
これはぜひ多くの子ども達に体験してほしいですね。
教材導入のお問い合わせは随時受付中!くわしくはリンク先から
名大SKY × サムライプランが提供する2種の教材では、子ども達が大好きなゲームを通じてプログラミング的思考・確かなプログラミングスキルを身につけるお手伝いをいたします。
とくに今年(2022年)9月に提供予定のゲームクリエイターズコースでは、憧れの存在である「ゲームクリエイター」をめざして本格的なテキストコーディングにチャレンジしてもらいます。
ゲームの本質である「人を楽しませる気持ち」や、アイディアを実現するための壁を仲間と乗り越えていく経験は、お子さまの将来に必ずよい影響をもたらすでしょう。また、「大変だったけれど、やり抜いた!」という成功体験は、いずれお子さまの心を強く支えてくれるに違いありません。
しかも、名大SKYの教材ならこれらの内容を圧倒的な低価格で受講できます。教材のお問い合わせ&各種相談は随時受付中。ぜひリンク先より詳細をご覧ください。
教材中では、これらの概念を「テクニック」と呼んでいます。