この記事では合宿型ドローンスクールとして人気が高いairWork(エアワーク)ドローンアカデミーのご協力のもと、朝9時のスタートから翌日の試験までをリアルにレポート。受講の様子をたくさんの写真と共にご紹介します。
- ドローン合宿の流れは?
- 実技訓練はどんなふうに進むの?
- 初心者でも大丈夫なの?
- ひとりで参加する予定だけど、ついていけるか不安……
- airWorkドローンアカデミーについて知りたい!
ドローン合宿体験談①【さっそくドローンを飛ばしました!】
airWorkドローンアカデミーは東京・品川に拠点を置きつつ、都心部からのアクセスも良い千葉県(長生郡または木更津市)でJUIDA認定資格が取得できる「短期合宿」が人気のスクールです。わたし(高橋)は事前のお知らせどおり、動きやすい服装に加えて、屋外練習のための帽子やサングラスを準備。本格的にドローンが学べる期待と、「もし資格がとれなかったら、会社にどう報告しよう……!」という一抹の不安を抱えながら会場へ向かいました。
今回のドローン合宿は千葉県にあるホテル一宮シーサイドオーツカで行われました。まずは入口前でパチリ!
わたしは一番乗りでしたが、すぐに参加者の方も集まってきました。最初にスクール講師のおふたり、青山秀一さんと小林宗(しゅう)さんからご挨拶と自己紹介があり、続いて参加者の自己紹介を行いました。
講師の小林さんはアカデミー創立メンバーで、青山さんはairWork第一期の卒業生なのだそう。とてもおだやかなお人柄で、緊張ぎみのわたしもホッとひと安心しました。受講生はわたしを含めて4人で、みなさん、建築業にドローンを活用される予定で学びにいらっしゃったそう。
2日間の流れや、受講にあたっての注意事項の説明があり、それが終わるとすぐに講習が開始されました。なにしろ2日間で覚えることは山ほどあります。効率的かつ無駄なく学ぶためにカリキュラムは厳選され、スケジュールもきっちり埋まっています。
10時には、実技講習がスタートしました。まずは屋内で、電源を入れる順番、機体の正しい向きなど基礎的なことを教わります。広い宴会場を使用し、まったくの初心者でも安心して飛ばせる環境です。
自宅でトイドローンしか触ったことがないわたしにとっては、初めての大きなドローン体験です。さっそく参加者4名が交代でひとりずつドローンを操縦しました。
途中でバッテリー交換をするのですが、これも交換のたびにひとりひとりが実際に体験。必ずプロボ(コントローラー兼送信機)を持っている人に「バッテリー交換します!」と声をかけて行うように、と指示されたのですが、手順に気を取られているとバッテリーを逆に入れそうになり、あわてて講師の先生に指摘される始末……。
気を取り直してバッテリーを取り出すと、ずいぶんな熱さを感じました。「ドローンを飛ばすにはそれだけのパワーが必要なんだ」と実感します。
扱い方の基礎を学んだら、基本となるドローンの離着陸を学びます。ところが……。ドローンをランディングパッド(Hマークのついたヘリポート)上に着陸させようとしても、どうしてもずれてしまいます。
実際に飛ばしてみると、距離感がとてもわかりづらいのです。
自分ではぴったりだと思っていても、機体ひとつ分くらい手前に着陸してしまう……。
しかし!本当に繊細な動きをしないと、「すーっ」とは飛ばないのです。わたしが飛ばすとドローンは途中で左右上下にフラフラと動いてしまいます。上手な人を見ていると、すーっ、すーっと水平に機体がブレずにきれいに飛んでいくんですよ!
ドローン講習では「とにかく飛ばす」体験の積み重ねが重要です。交代を繰り返しながら何度も飛ばすうちに、だいぶ慣れてきました。「全体的に良かったですよ」と講師の方にほめられ、内心(いい感じ!)とガッツポーズをする私。
そんなわたしの胸の内を見透かしたかのように、
「今はPモードの状態です。つまりドローンが位置情報を把握して、ちゃんと飛ぼうとしてくれているので、それほど難しくありません。午後からはAモードの状態で飛行訓練を行うので、一気に難易度があがりますよ」
と先生。
要するに、Pモードでは、誰が飛ばしてもある程度安定した飛行が行えるようになっているわけです。それですら苦労しているのに、マニュアル操作はどうなってしまうのか?その本当の恐ろしさを知らないまま、わたしはのほほんとお昼ごはんをおいしくいただきました。さあ、午後の講習へ向かいましょう!
ドローン合宿体験談②【午後からは屋外練習】
休憩をはさんで、13時からは受講生4人が2チームに別れ、屋内・屋外でさらに実技講習を行います。わたしはもうひとりの方と、まずは屋内練習です。
午後はAモードで前方や横への移動をし、ランディングパッドの上でホバリング(機体を動かさずに空中で停止させる)させる練習も行いました。これが難しい!
プロポ(コントローラー兼送信機)のスティックをなるべく小さく、少しずつ動かすのがコツなのですが、ついつい焦ってクイっとスティックを動かしてしまうと、ドローンは一気に加速してしまいます。
加速したドローンを見てさらに焦ると、今度は機体の向きがわからなくなってしまうんですね。
Pモードであれば安定しているのですが、Aモード(手動)になると難しい。特に降下するときには、どうしてもスピードがあがってしまいます。しかも降下する際にはドローン本体が起こす風に機体があおられるので、余計に難しいのです。
講師の先生に言われたとおり、Hマークの上でまずホバリングを安定させ、ゆっくり、でも止まることなくスムーズに降下するよう練習を繰り返しました。3回目のときにようやく、マークに降りてこられるようになりました!
焦らず落ち着いて操縦するのが大事です!
ホテルのテニスコートを活用しますが、すぐ先には海がある絶好のロケーションです。しかし波音も耳に入らないくらい、ふたたび緊張におそわれました。というのも、屋内と屋外ではまったく状況が違うからです。
ここではドローンを40メートル以上飛ばすことができるため、わたし達は40メートルの高度まで飛ばす体験をしました。青空をドローンが飛んでいく光景は見ていてとても気持ちが良いのですが、高く上がれば上がるほど、「コントロールできずに落下したらどうしよう?」という不安もふくれあがります。
はるかかなたに翔び立ったドローンを手元のプロボでコントロールするのは思った以上に難しいものです。スティックの操縦ばかりに気を取られているとドローンを見失いそうになりますし、ドローンばかり見上げていると、手元の操作がおろそかになりがちです。
飛ばし方にもコツがあり、いきなり真上に上げるのではなく、なだらかな山を登るようにドローンをスムーズに上昇させなくてはなりません。
このほかにも、ペアを組んで撮影をする飛行も行いました。ひとりがパイロットとしてドローンを操縦し、もうひとりが補助員です。
高度や距離を伝えて連携しながらドローンを飛ばします。
機体の高度と距離が分からなくなるので、機体のテレメトリー(機体の位置情報などのデータ)を見ながらのサポートも重要です。
「ドローンを業務に使用するときは、一緒に行う人とのコミュニケーションが大切。互いの信頼によって安全と安心が確保できるんですよ」という講師のお話が心にひびきました。
高さ×距離を同時にバランス良くコントロールできるようになると、旅番組で見かけるような空撮映像がきれいに撮影できるそう。
講師の方がお手本として高度120メートルまでドローンを飛行させ、九十九里の海沿いを撮影してくれました。息を呑むような美しさでした。
ドローン合宿体験談③【座学と筆記試験】そしてご褒美夕食
休憩をはさんで屋内会議室に戻り、筆記試験対策講座を受けました。
講師の方が40分程度で重要ポイントを整理して教えてくださいます。airWorkでは事前に座学を動画で視聴し勉強してくるのが宿題ですが、たとえしっかり予習していても、あらためて重要事項を抑えてもらえるのは非常に助かりますね。
講義が終わるとそのまま筆記試験が始まります。ここで合格しないと、資格が取得できません。
さて、高橋の結果は?
テストは25問中18問以上で合格。私は24問正解で、無事合格しました!
ひとまず学科は合格しましたが、明日には実技試験が待っています。興奮のあまり眠れないかもと思いましたが、やはり疲れていたのでしょう、すぐに眠ってしまいました。
ドローン合宿体験談④【いよいよ操縦技能試験へ】果たして合格するのか?
翌日は7時半に起床し、朝食ビュッフェをすませて先にチェックアウトをします。なにしろ二日目も長いのです。午前は昨日同様に屋外と屋内組に分かれて実技講習です。
今回は室内の照明を落として夜間飛行の練習をしたり、カーテンでドローンが見えない状態にして目視外飛行の練習を実施したりしました。ドローンが見えないので、端末の画像を見ながら操縦します。
お昼をはさんで午後も再び実技講習。午後練習はより実技試験の内容に踏み込む形で、Aモードでホバリングや回転、移動の練習を行いました。さらに実技試験の対策として、通しで各自が2周ずつルート飛行を行います。
ここでも講師の先生がつききりで、90度回転して10秒ホバリングし続けるところなど、難しいポイントや苦手なところを集中的に指導してくれます。
そして16時30分、いよいよ試験本番です。試験じたいは比較的短い時間で終わります。ドキドキしていたものの、直前まで飛行訓練をしていたので(大丈夫、大丈夫)と自分に言い聞かせながらがんばりました!
7項目のA〜C評価で、ひとりずつ講師の方から合格・不合格と評価についてお言葉をいただきました。果たしてわたしはどうだったか?
合格しました!
- Aモードでのホバリングが苦手なので練習しましょう
- ドローンが回転すると左右がわからなくなりやすいので注意!
- 試験本番では着陸がとてもうまくいっていた
- リカバリー(軌道修正)が上手になった!
実際になんとか資格を取得したとはいえ、これで「はい、ドローンを飛ばせます」というわけでもありません。講師の先生方も「コース修了は、あくまでもスタート地点」であり、今後も飛行体験を積んでいくことが大切とおっしゃっていました。
airWorkドローンアカデミー「JUIDA認定ライセンス総合取得コース」を体験して
ドローンを安全に飛ばし、正しくコントロールするには、さまざまなポイントやコツがあります。それを具体的に教えてくれるのがドローンスクールです。airWorkドローンアカデミー講師のおふたりは、ひとりひとりの技術や進度に合わせて臨機応変に対応してくださったのが印象に残りました。2日間の感想をひと言であらわすと「正直なところハードなこともあったけれど、資格取得できたときの達成感は大きかった!」です。
体験をふまえ、ドローンスクール選びでは
-
実技講習がいかに充実しているか
(どれくらいの時間ドローンに触れることができるのか?講師1名に対して何名の方を指導しているのか?) - 講師の方がそれぞれの技量やペースに合わせて指導してくれるか
2023年2月追記
スクール修了後、JUIDAへ資格申請手続きを行い、2023年2月、自宅に資格証明証一式が届きました!
証明書類一式の内訳は下記の通りです。
<無人航空機操縦技能証>
・証明証(カード)
・証明書
・証明書ファイル(青)
・バッジ
・バッジケース
<無人航空機安全運航管理者>
・証明証(カード)
・証明書
・証明書ファイル(紺)
・メダル
・メダルケース
とてもかっこいいです・・!改めて、2日間の合宿のことを思い出してしみじみしました。
やっとドローン操縦士のスタート地点に立つことができたので、
今回学んだことを忘れずに、安心安全にドローンの飛行ができるよう、今後さらに頑張ります!
ちなみに、JUIDAへの証明証申請はそれぞれの講座修了後から3ヶ月以内にしていただく規則となっているので、忘れないようご注意ください。
JUIDAの証明書発行や会員登録には別途料金が発生します。申請の流れも含めて詳細は下記の公式サイトにてご確認ください。
https://uas-japan.org/about-certificate/ >
千葉県木更津にスクールを構えるairWorkドローンアカデミーは、講師による丁寧な指導で高い評価を得ているスクールです。 卒業生は1,400人(2022年10月)を超えるほどの実績で、ドローン指導において非常に信頼のおけるスクールと言えるでしょう。 この記事ではairWorkドローンアカデミー代表 冨士原さんに、同校の特徴やアフターサポートについて伺いました。
2024/04/26 10:28
\\ドローン無料体験会レポートはこちら//
ドローンのプログラミングから操縦体験、さらには歴史や法律について学べて、座学までしっかり2時間のカリキュラムを受けられるのがエイジェック スカイアカデミーの無料体験会です。そんな体験会にコエテコ編集部・高橋が参加!たくさんの写真でレポートします。
2024/04/01 03:24
カリキュラムはどんどん進んでいきます!がんばるぞ!