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「9年間」を一つの括りと考える小中一貫校が注目されている
義務教育期間を2つに区切る現状の「6・3制」は70年以上も前に導入されたもの。近年では時代に合わないという見方が強まっており、「6・3制」と分けずに、「9年間」を一つの括りと考える小中一貫校が存在感を増しています。既存の「6・3制」のデメリットとは?
現状の「6・3制」という義務教育期間は第2次世界大戦後の1947年に導入されました。70年以上が過ぎた今、政府による「教育再生実行会議」などで小中高校を「6・3・3」で区切る学制の見直しが議論されるなど、再検討の段階に入っています。「6・3制」では、子どもの成長にうまく対応できないという声があります。文部科学省の「義務教育制度の改革の方向」には、「身体的な発達のスピードが速まり,思春期の到来も早まっていると言われる小学校高学年の児童に対する指導においては,従来どおりの小学校的な指導では限界があるのではないかとの指摘がなされるようになっている」と記されています。
現在は、小学5年生前後で思春期が訪れると考えられていますが、学習面でつまずく「小5の壁」という言葉もあります。「6・3制」の「6」で学習面に加え、思春期の精神面に対応しようとする制度の限界を指摘する見方も少なくありません。
「小学校から中学校への進学において、新しい環境での学習や生活へ移行する段階で、不登校等が増加したりするいわゆる中1ギャップが指摘されている」ともいわれており、現行の制度が子どもたちの成長の妨げになっているという懸念もあります。
小中一貫校のメリット
学校教育法が改正された2016年以降、小中一貫校の数は増えています。義務教育の9年間を一貫した教育方針や同じ環境で過ごすことには様々なメリットがあるといわれています。文科省の考え方や自治体の取り組みなどを参考に、小中一貫校の特徴を解説します。①「中一ギャップ」の緩和
定期テストがはじまるといった、学習環境や生活リズム、人間関係の急激な変化は「中1ギャップ」と呼ばれ、その問題が指摘されています。小中一貫校は、義務教育の9年間を同じ教育理念や校風、雰囲気のなかで過ごすことができ、見慣れた友人たちと小学校から中学校へ進むため、変化に対する心理的な負担が比較的小さくなると考えられています。2013年に朝日新聞が行った全国調査では、小中一貫教育を進めた成果として、最も多かった「学力向上」に次いで、「中1ギャップの解消」という回答が多かったことがわかっています。
文科省も「小学校から中学校への進学において、新しい環境での学習や生活へ移行する段階で、不登校等の生徒指導上の諸問題につながっていく事態等(いわゆる中1ギャップ)に直面し、小学校から中学校への接続を円滑化する必要性を認識し、小中連携、一貫教育に取り組み始めたケースが見られる」と審議会資料に記しています。
②全国的な小中連携教育への対応
2000年代に入ってから。広島県呉市や東京都品川区、東京都三鷹市など様々な自治体が、文科省と連携しながら小中一貫教育を推し進めてきました。2016年に学校教育法が改正され、小中一貫教育における運営などの諸規定の整備が行われて以降、9年一貫校の数は増え続けています。特に「一人の校長の下、原則として小中免許を併有した教員が9年間の一貫した教育を行う」義務教育学校は急増しています。2016年には22校だったものが、2020年には126校と、4年で約6倍に増加しています。
③統一性のある教育方針の効果
小中一貫教育に関して文科省は「小中一貫した教育課程の編成・実施に関する手引」に下記のように記しています。「大切なことは,義務教育9年間を連続した教育課程として捉え,児童生徒・学校・地域の実情等を踏まえた具体的な取組内容の質を高めること」
学習面において9年間を一つの枠組みと捉えるメリットは少なくないといわれています。東洋大学名誉教授の長澤悟氏は、2020年度に国立教育政策研究所が行った文教施設研究講演会で小中一貫教育で期待される効果に触れ、「学習意欲の向上、授業の理解度の向上、学習習慣の定着が図れる」「小中学校教職員間で互いのよさを取り入れ、協力意識が高まる」といった点を挙げています。
9年間を同じ教育方針や教育環境で学ぶことで、小中の教員の情報共有がスムーズに行われ、「6・3制」よりも学習面でのフォローが手厚く行われるのが一貫校のメリットといわれています。
また、9年間続く環境では異学年の交流も多いとされ、先の長澤氏は「上級生が下級生の手本となろうとする意識が高まる」「下級生に上級生に対する憧れの気持ちが強まる」という効果への期待も、文教施設研究講演会の講義資料に記されています。
小中一貫校のデメリット
2020年度に国立教育政策研究所が行った文教施設研究講演会で、東洋大学名誉教授の長澤悟氏は、施設一体型小中一貫教育校計画の課題に「児童生徒の人間関係の固定化」を挙げています。9年間続く人間関係は諸刃の剣で、相性が悪い環境や交流関係が変わらない点は子どもによっては大きなストレスになりかねません。小中一貫校に子どもを通わせる場合に親が心がけるべきことは?
私立の小中一貫校(多くは小中高一貫校)に入学させたい場合は、受験をクリアしなければなりません。受験の準備をする必要がありますし、合格までには一定の費用がかかります。「どんちゃか幼児教室」を運営する幼小受験 理英会の調べによると、受験までの準備にかかる主な費用の総計は約200万円に達することもあるといいます。また、9年一貫教育の課題として指摘されている「児童生徒の人間関係の固定化」にも注意を払うべきでしょう。長期的な教育は魅力ですが、友人関係が限定的であるうえ、継続的なコミュニティーになじめない場合のストレスは決して小さくありません。習い事を始めて学校以外にも子どもの世界を広げてあげるなどの配慮が大切になってきます。どうしても性格や個性に合わないと感じたら、転校を視野に入れる勇気も必要かもしれません。
子どもにおすすめの習い事教室12選
学校外で新たなコミュニティーをつくりたい場合、習い事は選択肢の一つとなります。スポーツやダンス、英会話といった分野で夢中になることで、リフレッシュできるかもしれません。ここではおすすめの習い事教室を紹介します。①リベルタサッカースクール
「リベルタサッカースクール」は「ココロの体力づくり」を教育理念にサッカーを通して人間力を育むスクールです。20年以上の歴史を持ち、全国で約1200カ所でレッスンを行っています。サッカーを通じて礼儀や協調性、社会性を養い、子どもたちの「心」を成長させることをスクールの目標に掲げており、「サッカーがうまい子」だけでなく、生徒一人ひとりに光を当てる指導が特色です。
「認めて、褒めて、励まして、勇気づける」というのが指導理念で、認められたり、褒められたりすることで子どもたちは自己肯定感を強めていきます。
異年齢での交流も活発で、集団における自分の役割を自覚しながら、他人を思いやる気持ちや、チームワークを大切にする心が養われていきます。
コース&料金:7580円/月
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②ルーキーズJrベースボールクラブ
「ルーキーズJrベースボールクラブ」は名古屋市、横浜市、茨城県守谷市を中心に約60カ所で少年野球の教室を開講。「情熱指導」と「個別の平等」を指導方針に掲げ、「勝つこと」「活躍すること」に注目するのではなく、野球の技術とともに「思いやり」や「仲間意識」を育むレッスンを展開しています。
練習は週1回のみ。「打つ」「捕る」「投げる」「走る」という野球の基本動作を体になじませながら、野球が大好きになってくれることを大きな目標とし、「中学校の野球部に入っても通用するレベルに持っていくこと」も目指しています。
年4回の練習試合に加え、9月から12月に行われるスクール内の大会「ルーキーズ杯」が実戦の場となっており、そうした試合で普段の練習の成果が発揮されます。
コース&料金:6600円/月
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③乗馬クラブクレイン
乗馬クラブクレインは全国約40カ所で乗馬を楽しむことができます。首都圏では埼玉県と千葉県にそれぞれ3カ所、東京と神奈川にそれぞれ1カ所のクラブがあります。ほとんどのクラブが最寄り駅から無料送迎バスを運行しており、駅から20分ほどでクラブに到着することが可能です。会員はどこのクラブでも利用できる点が特色です。
ジュニア会員は小学1年生から高校3年生まで。ほとんどのクラブでは大人と一緒に受講する形となっています。
1回のレッスンは45分で、1クラス6~8人の定員制。レベル別にクラスが分かれますが、同レベルであれば親子や三世代一緒に受講することもできます。10歳から乗馬5級ライセンスコースに参加でき、その先は馬術競技を目指すことも可能です。
コース&料金:9900円/3回コース
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④ココラボアクションスクール
「ココラボアクションスクール」は現代アクション、アクロバット、殺陣、パンチ、キックなどの擬闘を中心にレッスンを行うアクションスクールです。子役の表現レッスンやコミュニケーションレッスンなどオーディション対策も実施しています。コースは3つ。グループで基礎からじっくり学べる「グループレッスン」、毎回は通えないという人向けの「チケットレッスン」、しっかり学びたい人向けの「マンツーマンレッスン」が用意されています。どのコースも現役の役者が直接指導してくれるので、身体表現力がしっかりと養われます。
グループレッスンでも全員が際立つよう配役に気が配られるため、一人ひとりが自分の演じる役への責任感を抱くと同時に、「全員で作品を作っていく」という一体感が生まれます。チームワークの大切さを知り、最後までやり抜く力も育まれます。
対象:小学2年生~高校3年生
コース&料金:グループレッスン|1万1000円〜/月
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⑤Elephant Eggs(エレファントエッグス)
「Elephant Eggs(エレファントエッグス)」は東京の山手線目黒駅より徒歩2分の距離にあるミュージカル教室です。特色は7つあります。
1.「教育プロデューサーが設計した教育システム」
2.「少人数制のきめ細やかな指導、全員が輝ける配役」
3.「受験も応援」
4.「自ら考え成長し続ける場」
5.「対面かオンラインかは状況に応じて柔軟に対応」
6.「心理的安全性 単発コーチング&カウンセリング無料」
7.「透明性の高い開かれた教室」
それぞれの特徴を生かし、歌、ダンス、演技などのレッスンを通じて、ソーシャルスキル(社会で生きる力)を育んでいきます。
対象は年長から小学6年生まで。年齢別のクラス分けはなく、異年齢が交流しながら、月3回、1回2時間のレッスンを行っています。
対象:年長〜小学6年生
コース&料金:1万5400円/月
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⑥ラボ・パーティ
「ラボ・パーティ」は「豊かな母語」と「生きた英語」に加え、感受性を育むスクールです。0歳からの受講が可能で、全国で約2000教室を展開しています。大きな特色は、英語か日本語かの枠を超えた言語力の基礎を育むレッスン。英語と日本語で語られる物語のCDを繰り返し聴き,感情豊かな表現をまねることで言葉への関心を刺激していきます。
寸劇づくりや手遊び歌、絵本の世界を劇にして発表する「テーマ活動」といった取り組みを通し、英語力だけでなく、協調性や表現力も身についていきます。
長野県黒姫高原を含め全国各地で「ラボ・キャンプ」を実施。高校生会員がリーダーとなる約30名ずつのグループは、全員その日が初対面で、仲間と協力する大切さを学びます。
コース&料金:プレイルーム会員(満3歳の3月まで)|5830円/月、幼児会員(3歳~小学校に上がる前までの未就学児)|7700円/月、正会員(小学生以上)|8800円/月 など
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⑦ロボット科学教育Crefus(クレファス)
「ロボット科学教育Crefus(クレファス)」はロボット製作を通して、「自発力」「夢中力」「創造力」「問題解決力」「コミュニケーション力」を育むスクールです。全国に教室を展開しているうえ、全国どこからでも受講可能なオンライン授業も行っています。授業は実践重視。教育版レゴ®マインドストーム® EV3やレゴ®We Do 2.0といった教材を使用してロボット作りを進めていきます。プログラミングや課題へのチャレンジの過程で、子どもたちが実際に自分の手を使って試行錯誤を繰り返してものをつくる「ハンズオン教育」が特徴です。
小学1年生では「日本各地の名産品を流通させよう」というカリキュラムが設けられており、社会のなかのテクノロジーに関して学ぶ点も特徴です。理科領域の「テクノロジー」と、社会領域の「地方の名産品」「流通網」を結びつける教科横断型の学びも重視されています。
コース&料金:Kicksスタンダードコース(小学1年生)、Kicksアドバンスコース(小学2年生)|9900円/月。Crefusブロンズコース(小学3年生)|1万4300円/月。Crefusシルバーコース(小学4年生)|1万5400円/月、Crefusゴールドコース(小学5年生~中学3年生)|1万6500円/月 など
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⑧ETC DANCE SCHOOL powered by EXPG
- 「初めてダンスに触れる場所」
- 「ダンスの楽しさと喜びを知る場所」
- 「新たな挑戦をする場所」
- 「自分自身の夢を見つけ育む場所」
レッスンは3歳から受講可能。クラスは未就学児を対象とした「幼児クラス」と、小学生を対象とした「キッズクラス」の2つが用意されており、週1回の「ウィークリー1」や週2回の「ウィークリー2」などから受講回数を選ぶことができます。
年間を通じて楽しいイベントが豊富な点も特色です。もちつき大会やクリスマス会に加え、努力の成果を発表できる機会が多いため、日々、目標を持ってダンスに取り組むことができます。
コース&料金:幼児クラス(3歳からの未就学児)ウィークリー1|7300円、幼児クラス(3歳からの未就学児)ウィークリー2| 1万2100円、キッズクラス(小学生)ウィークリー1|7300円、キッズクラス(小学生)ウィークリー2| 1万2100円 など
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⑨バスケットボールスクール ハーツ
「バスケットボールスクール ハーツ」は全国約450カ所で教室を展開しているバスケットスクールです。スクール理念は「子どもたちの『ココロに体力を。』」というもの。バスケットの技術だけでなく、挨拶や礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力といった社会で必要な非認知能力も磨いていきます。
練習は平日の週1回で、時間は60分。保護者の当番はなく、月謝も7580円とリーズナブルな価格設定です。
レッスンはパスやドリブル、シュートなどの基礎練習を行い、2対2などの応用練習を経て、最後に実践編として試合を行う流れが基本。試合では、参加している全員が順番に1人5分以上出場できるよう配慮し、試合をする楽しさを実感します。
春、夏、秋の年3回、都道府県ごとに合宿を実施している点も特色です。他校生と交流し、いつもとは違った環境で練習することで子どもたちは大きな刺激を受けます。
コース&料金:7580円/月
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⑩テニススクール プリマステラ
「テニススクール プリマステラ」は国際テニス連盟(ITF)で推奨されている『プレイ&ステイ』という試合(ゲーム)形式の指導を基にレッスンを実施しているテニス教室です。
3歳から受講可能で、従来の基本の打ち方や形式にとらわれた指導方法ではない「子どもたちが楽しく、喜ぶ指導」を特徴としています。
基本方針は「認めて、褒めて、励まし、勇気づける」というもの。様々な大学との共同研究を行い、最先端のスポーツ科学と教育理論を導入している点も特色です。「失敗しても大丈夫」という雰囲気があるため、子どもたちは繰り返し挑戦でき、着実に成長していきます。
2009年から続けている「一日体験活動」は地域と連携した活動で、「農林水産」「自然」「文化」「伝統」「職業」など多様な体験を通じて子どもたちが新たな視点を身につけ、より豊かな人間性を育んでいきます。
コース&料金:8600円/月
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⑪こころ 剣道スクール
「こころ 剣道スクール」は東京都と福岡県でレッスンを行っている剣道教室です。「剣道を通して、子どもの心身を育てる」という思いのもと、3歳から12歳を対象に指導を行っています。いわゆる「道場」という位置づけではなく、勝ち負け以上に「楽しい」「ワクワク」を優先。年長者や剣道歴が長い子ども)が中心となってレッスンが行われるため、自然とリーダーシップや自己管理力が身についていきます。
年齢やレベル別に分けずに、さまざまな仲間たちと一緒に練習する環境で、協調性やコミュニケーション能力も育まれます。
レッスンは1回あたり1時間から1時間半。春、夏、冬には合宿活動も行われ、同じ宿舎に泊まり起居をともにして練習に励むなかで技術と人間性が磨かれます。
コース&料金:7580円/月
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⑫リズミックカラテ クオレ
世界中で競技人口が1億人以上いると言われている空手。東京五輪でも実施された競技を学ぶことができるのが「リズミックカラテ クオレ」です。「Cuore(クオレ)」はイタリア語で「心」を意味する言葉で、スクール名には「心も体も強くしよう」という思いが込められています。音楽を流しながら練習するというスタイルが特徴で、子どもたちは好きな音楽を聴きながら「突き」や「蹴り」といった空手の基本動作を繰り返します。
協調性を身につけてもらうために2人1組のペア練習を積極採用。「お互いの良い点と改善点を一つずつ伝え合う」という課題が出されるため、「見る力」や「伝える力」も伸びていきます。
大会出場の機会は年に2回。大会はトーナメント形式で、敗者同士が戦う場も設けられており、1人最低2回は試合ができる形となっています。
コース&料金:7580円/月
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まとめ
近年注目され数も増えている小中一貫校の特徴などを見てきました。9年間を一括りとする学制には長期的な教育が期待でき、「中1ギャップ」が緩和されるというメリットがある一方、人間関係の固定化による逃げ場のなさというデメリットもあります。いずれにせよ、従来の「6・3制」を無条件に受け入れる時代ではなくなっているのかもしれません。義務教育の9年間をどういった環境で過ごすのかを考えながら、その他に選択できる教育の場として、習い事も同時に検討してみてください。