MOS資格の難易度は？落ちることはあるのか解説

MOS資格とは？ビジネススキルの基本を証明

MOSは、Microsoft Officeの各アプリケーションをどれだけ実践的に使いこなせるかを測る試験です。

試験はコンピュータを使って行われ、問題の指示にしたがって実際にアプリケーションを操作して解答します。

たとえば、Word 365&2019（一般レベル）では、以下のようなスキルが問われます。


出題形式は「マルチプロジェクト」と呼ばれ、5〜10個の小さなプロジェクトで構成されています。

各プロジェクトには1〜7個の小問が含まれており、より実務に近い形でスキルが評価されます。

他の科目の試験範囲については、公式サイトで確認しましょう。

試験科目とレベル

MOSは、使用するOfficeソフトのバージョンとレベルごとに試験が分かれています。


「まずはExcelから」「業務でよく使うPowerPointを」など、必要な科目から一つずつ受験できる手軽さも魅力です。

特定の4科目に合格すると「マイクロソフト オフィス マスター」の称号が与えられ、総合的なスキルを証明できます。

受験方法と費用

受験方法は、全国で一斉に開催される「全国一斉試験」と、お近くのパソコン教室などで随時開催される「随時試験」の2種類があります。

ご自身のスケジュールに合わせて柔軟に選べるのがうれしいポイントです。

受験料は1科目あたり12,980円ですが、学生割引きが適用されると9,680円となるため、社会人になる前に取得しておくと費用を抑えられます。

【結論】MOSの難易度は高くない！でも油断すると落ちる？

MOSはIT系の資格の中では比較的挑戦しやすい難易度とされています。

合格率や合格点は公式には発表されていませんが、一般的には1000点満点中700点前後が合格の目安と言われています。

しかし「簡単だから大丈夫」と油断するのは危険です。

パソコン操作に慣れている方でも、試験特有の出題形式や時間配分に戸惑い、思わぬ結果になることもあります。

MOS試験に落ちないよう、しっかり対策を立てて臨むことが大切です。

MOS試験に落ちる人の5つの共通点と原因

MOSの難易度は決して高くありませんが、それでも不合格になるケースは存在します。

「落ちる」人には、いくつかの共通した原因が見られます。

ご自身に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

原因1：模擬試験を軽視している

テキストを読むだけで満足し、模擬試験を十分に活用しないケースです。

実際の試験形式や時間配分に慣れていないと、本番で焦ってしまい実力を発揮できません。

原因2：操作方法を丸暗記している

「この問題はこのボタンを押す」のように、手順だけを丸暗記していると、少し問い方が変わっただけで対応できなくなります。

機能の本質的な理解が不可欠です。

原因3：時間配分を間違える

試験時間は50分です。

一つの問題にこだわりすぎて時間を使いすぎると、最後まで解ききれずに終わってしまう可能性があります。

原因4：独自のやり方に固執している

普段の業務で使い慣れた自己流の操作方法が、必ずしも試験で正解になるとは限りません。

試験で求められる標準的な操作手順を身につける必要があります。

原因5：受験するバージョンを正しく理解していない

MOSはOfficeのバージョンごとに試験が異なります。

学習したバージョンと受験するバージョンが違うと、画面の構成や機能の場所が異なり、混乱の原因となります。

これらの落ちる原因を事前に把握し、対策を講じることが合格への近道です。

MOS試験に落ちないための具体的な勉強法と対策

MOS試験に落ちないために、どのような勉強をすればよいのか、体験談をもとに具体的な対策を見ていきましょう。

スカイブロガーさんは、模擬試験と本番の出題順序の違いに戸惑った経験を共有しています。

3.模擬試験と試験の流れが異なっていたこと

→模擬試験の場合問題の最初の方に配色、テーマなどを決定する

本試験では問題の最後の方に配色、テーマ関連の問題があり、最後の方まで自分の作成したExcelシートがサンプル画像と比較して合わなかった

間違えた手順を踏んだのではないかと最後の方まで不安だった…

MOS Excel受験体験記（受験当日編）

この体験談からも、模擬試験を繰り返し解き、さまざまなパターンに慣れておく重要性がわかります。

また、独学で合格を目指すなら、公式テキストと模擬試験プログラムがセットになった教材を選ぶのがおすすめです。

テキストで一通り機能の操作方法を学び、その後はひたすら模擬試験を繰り返して、苦手分野をなくしていきましょう。

関連記事：MOSの勉強方法は？独学で可能なのか徹底解説

独学が不安ならパソコン教室がおすすめ！確実に合格を目指す近道

「一人での勉強はモチベーションが続かない」「分からないことをすぐに質問したい」など、独学に少しでも不安を感じるなら、パソコン教室やオンライン講座の利用がおすすめです。

パソコン教室には、以下のようなメリットがあります。


MOS試験に「落ちたくない」「一度落ちてしまった」という方は、専門の講師から指導を受けることで、合格に一歩近づけるでしょう。

多くのスクールでは無料体験や説明会を実施しています。

自分に合った学習環境を見つけるためにも、まずは気軽におすすめするパソコン教室の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

MOS資格を取得する3つのメリット

MOSの難易度や対策がわかったので、ここでは資格取得のメリット3点を確認しておきましょう。

メリット1：パソコンスキルの客観的な証明になる

「パソコンが使えます」という自己申告には個人差があります。

MOSは世界共通の基準でスキルを証明する国際資格のため、「MOSを持っている」の一言が、WordやExcelをビジネスレベルで使いこなせることの明確なアピールになります。

就職や転職、進学の際に、具体的なスキルとして履歴書に書けるのは大きな強みです。

メリット2：業務効率が向上する

MOSを学習すると、今まで知らなかった便利な機能やショートカットキーを暗記できます。

「こんな簡単な方法があったのか！」という発見は、日々の業務時間を短縮し、生産性を高めることにつながります。

学習した知識がすぐに実務で役立つ点は、MOSの魅力の一つと言えるでしょう。

メリット3：自信を持ってパソコン作業に取り組める

体系的に学ぶことで、Officeソフトの機能に対する理解が深まり、自己流の操作から脱却できます。

スキルに裏付けされた自信は、パソコン作業への苦手意識を克服し、より積極的に業務に取り組む姿勢へとつながるはずです。

関連記事：MOS資格は役に立たないって本当？履歴書に書くと恥ずかしい？

MOSと他のIT資格の難易度を比較

パソコンスキル関連の資格は数多くあり、どれから挑戦すべきか悩む方もいるでしょう。

ここでは代表的な資格とMOSの難易度を比較します。

日商PC検定との違い

MOSとよく比較されるのが日商PC検定です。

両者の大きな違いは、MOSが「ソフトを使いこなす機能的なスキル」を問うのに対し、日商PC検定は「ソフトを使って、いかに業務文書を作成し、効率化するか」という実践的な活用力を問う点にあります。

そのため、日商PC検定はより実務経験が求められ、MOSに比べて難易度は少し高い傾向があります。

PCスキル初学者の方は、まず知名度も高く挑戦しやすいMOSから取得を目指すのがおすすめです。

ITパスポートとの違い

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明する国家資格です。

セキュリティやネットワーク、経営戦略など、幅広い知識が問われます。

MOSが「パソコン操作のスキル」を証明するのに対し、ITパスポートは「ITの知識」を証明する資格と考えると分かりやすいでしょう。

どちらもIT系キャリアの入り口として人気ですが、まずは目の前のパソコン操作スキルを高めたい方にはMOSが適しています。

まとめ：MOSの難易度を理解し、万全の対策で一発合格を目指そう！

この記事では、MOS資格の難易度と、試験に落ちないための対策を解説しました。

MOSは、パソコンスキルを証明するための第一歩として、非常に価値のある資格です。

今回ご紹介した「落ちる人の共通点」を避け、模擬試験などを活用して万全の準備をすれば、一発合格も十分に可能です。

もし独学での学習に不安を感じる場合は、パソコン教室などのサポートをうまく活用するのもおすすめです。

自分に合った勉強方法を見つけ、自信を持って試験に挑戦できるとよいですね。

※Microsoft、Microsoft Office、Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。