Webデザイナーになりたい、動画編集をやってみたい、あるいは漠然と(これからはITとかWebとかの仕事を在宅でできたらいいな)と思っている方も少なからずいらっしゃるでしょう。
50代の未経験者でも学びやすいスキルを厳選、これらのスキルを組み合わせても良し、なおかつ、あなた自身も気づいていない・忘れてしまっているかもしれない独自の強みをプラスすれば、難しいと言われる50代女性の新たな仕事探しもうまくいく可能性が高まります。
これまでパートや派遣で働いてきた方も、子育てに追われていた方も、ブランクありの方も、50代からの「新しいキャリア」を見つけませんか?本記事では、50代から学んで使える・仕事にできるWebスキルを紹介、得たスキルで就ける職種や学びからキャリアへつなげるステップまで解説します。
50代女性・未経験から学ぶWebスキル4選
スキルの内容 | 各種スキル | めざせる職種 | |
コーディング |
プログラミング言語を使用しコードを記述 | HTML CSS JavaScript |
コーダー Webオペレーター Webデザイナー Webライター プログラマー |
画像作成 Webデザイン |
ソフトを使用し画像作成・写真加工 Web(サイト)デザインを行う |
Illustrator Photoshop |
Webデザイナー Web制作 |
動画編集スキル |
動画の撮影・編集 | After Effects(動画制作ソフト) Premiere Pro(動画編集ソフト) |
動画クリエイター 映像/動画編集者 |
SEOスキル |
検索エンジンを活用し 集客等を行う 検索エンジン最適化 |
KW分析 アクセス解析 Google Analytics リンク/コンテンツの最適化 |
Webマーケター SEOコンサルタント・ディレクター 広告運用担当 Webオペレーター Webデザイナー Webライター |
50代女性におすすめのWeb系職種!資格なくても仕事ができる?
では、上記のスキルを身につけたとして、どのような職種に就ける可能性があるのでしょうか。
- Webデザイナー
- Webライター
- コーダー
- Webオペレーター
- 動画編集者/動画クリエイター
Webデザイナーやライターは50代女性もなじみやすく、人気が高い職種です。
コーダーは、プログラミングの工程のひとつでコードを記述する職種です。プログラマーほど領域が広くないので、初心者はまずコーディングから学ぶのがおすすめです。基本となるWebスキルなので学んでおいて損はありません。
動画編集は趣味としても人気が高いスキルのひとつですが、仕事の需要もあります。YouTubeなどが好きな方にも向いていますね。
参考:50代資格おすすめ
この記事では、おすすめの動画編集スクールの講座内容・料金を分かりやすく一覧で比較しています。未経験からの副業挑戦、在宅勤務(リモートワーク)、フリーランス独立など、自由な働き方を実現。買い切り型の動画編集講座や独学のメリット・デメリットなど、動画編集学校についてわかりやすく解説します。
2025/01/01 01:04
こんな仕事もあります!
- OAインストラクター
- SNS運用管理者
- 広報/マーケティングプレス
パソコンやWeb系スキルを身につければ、たとえばスクール等の講師も目指せます。パソコンやインターネットを学びたい60代後半や70代の方も増えています。シニア向けインストラクターとして、親しみやすい50代女性の人気は高く、意外と需要のある職種です。
オウンドメディア運用(企業や組織の自社サイト)やSNS運営は、中小企業でも専任の担当をつけることが増えています。SEOの知識やコーディングスキル、簡単な画像制作などもできれば、SNS運用管理者や企業の広報などへの挑戦も可能です。
これまでの経験や実績を活かせばステップアップも!
ほとんどの企業や業種で、Web関連の仕事があります。ですから、あなたが以前にしていた仕事や経験を活かすことも可能です。たとえばアパレルで働いていた方なら、ファッション関係のECサイト制作などで「現場を知っている」ことがアピールポイントになります。美大を卒業しているなら、Webデザイナーとしてはデザイン基礎がすでにあるために大きな武器になるでしょう。
あらゆるサイトがあるので、何かしら、あなたがこれまで積んできた経験とリンクするものがきっと見つかるでしょう。
すでに持っているスキルや実績を一度ブラッシュアップして、上記のスキルと組み合わせると仕事も見つけやすくなります。
50代女性「これから挑戦!Webの仕事」…の前にちょっと待って!
基本的なパソコン操作に慣れていない場合には、上記のスキルを学ぶ前に、PCスキルを身につける必要があります。
タイピングやOffice系ソフトの基本操作(WordやExcel、PowerPointなど)をひと通り習得しましょう。レベルは「Wordなら使ったことがある」程度で大丈夫です。事務職などで多少なりとも使った経験があれば問題ありません。
また、最低限のインターネットの知識も事前に学んでおきましょう。
これらは独学でも学べます。効率よく学ぶなら、短期集中の初心者向けのパソコン講座を受講するのも良い方法です。各スクールでも行っていますし、自治体などでも開催しています。
パソコンを使いこなすことは、今や社会人には必須スキルといえるでしょう。これまでパソコンをあまり使っていなかった方も、これからは仕事でもプライベートでもパソコンを使いこなしたい、パソコンの知識とスキルを身につけたいと思っていませんか。この記事では、パソコンの独学方法と、パソコンの知識を身につけられる関連資格を紹介します。
2024/12/02 21:59
50代女性が長く続けられる仕事は?未経験でWeb系の仕事に就ける?稼げる?
まず、50代女性にとってブランクありでの就職、フリーランス独立は簡単ではないことはしっかり受け止めましょう。
とはいえ、IT業界は常に人材不足。未経験からでも必要なスキルを得た上で、高望みをしなければ何かしらの仕事に就くことは可能です。
ただし注意したいのは、そんな簡単に大金が稼げるわけではないこと!
「Webライターを始めて、3ヶ月目には30万円稼ぎました!」といった動画やSNSを見かけます。確かに、短期間で高収入を得る人もいます。ただし、そうした人たちは、実際にそれだけの時間を仕事に費やし、それぞれのやり方で収入を増やしてきたのです。
その「やり方」が誰にでもあてはまるわけではありません。参考にしたり、励みにしたりするのにはいいと思いますが、「わたしもすぐにできるようになる!」と勘違いしないことが大事です。
スキルさえあれば「誰でも仕事につけて、パートよりもたくさん稼げる」わけではありません。しかし、スキルがなければWeb系の仕事における「応募資格・条件」を満たせないということです。
50代女性の仕事は定年がある?就業率は低くはない!
では、50代女性は実際にどれくらい仕事に就いているのでしょうか?かつて女性の就業率は、M字型と言われていました。出典:令和4年版働く女性の実情/厚生労働省
日本の女性の労働力人口比率(労働力率、労働参加率)又は就業率 を年齢階級別にグラフ化したとき、30歳代を谷とし、20歳代後半と40 歳代後半が山になるアルファベットのMのような形になることをいう。この背景には、結婚や出産を機に労働市場から退出し、子育てが 一段落すると再び労働市場に参入する女性が多いということが考えれる。なお、10年前と比較すると、全ての年齢階級で労働力人口比率は上昇しており、グラフの全体の形はM字型から欧米先進諸国でみられるような台形に近づきつつある。さらに、厚生労働省「令和4年版働く女性の実情」では次のようなデータを紹介しています。
引用:第5次男女共同参画基本計画 用語解説/男女共同参画局
令和4年の女性雇用者数を年齢階級別にみると、「45~49 歳」が 354 万人(女性 雇用者総数に占める割合 12.8%)と最も多く、次いで「50~54 歳」345 万人(同 12.5%)、「40~44 歳」294 万人(同 10.6%)の順となっている。もともと働いている人も含まれており、50代から働き始めた人が対象ではありません。ただ、これらのデータから50代女性が仕事に就いている率は年々増えていることはわかります。
「希望の仕事に就いて、希望の働き方ができ、望むライフスタイルを描くことができるかどうか」が、50代女性における就業のポイントです。ただ単に収入を得るためだけでなく、これからの人生を充実させるために、自分なりに自分のための働き方を探していきましょう!
50代女性がWeb関連の仕事をするための7ステップ
① 自分の環境を確認
自由に使える時間、スキルを習得するための予算、家族の理解や協力を得られるかなどをまず整理していきましょう。② ITリテラシーをチェック
あなたにはどれくらいのITリテラシーがありますか?パソコンにほとんど触れたことがない状態なら、まずは基本操作を学ぶことからスタートです。③ 経歴・実績・強みを整理
最終学歴までさかのぼり、履歴書を書くつもりで一度、これまでの経験や実績を書き出してみます。その当時に得た知識や経験など、アピールできそうなこともリストアップ。スキル習得とは直接関係はありませんが、自分自身の振り返りでキャリアの棚卸しをしてみましょう。④ 働き方や希望の収入などを考える
どんな仕事をどんな働き方で行いたいのか、夢や憧れも、現実的に欲しい収入も、いろいろ書き留めます。思いつくままに書いたものを何度も見返して整理し、まとめていきましょう。⑤ 興味のある仕事について徹底的に調べる
たとえば「Webデザイナー」だったら、求人情報を見ると必須スキルや歓迎スキルが書かれています。また大手企業では自社の採用ページで「Webデザイナー」の人が仕事内容などを語っているので参考になるでしょう。関連書籍もひと通り読んでみて下さい。実際の情報を見聞きすると、デザイナーの多くが30代かもしれません。そこでひるまず、職種についてさまざまな角度から知ることが大事です。
③で書いた「希望の働き方や自分の強み」などと希望職種の内容を照らし合わせながら、マッチするかどうかを確認します。これから挑戦したい仕事、あるいは身につけておきたいスキルを絞り込んでいきましょう。
⑥ スキルを習得
いよいよスキルの習得です。スキルの習得は以下のような方法があります。
- 独学
- アプリ
- オンライン受講
- スクール
予算や学びたいスキルによって変わってくるので、学ぶ方法については慎重に考えましょう。
※もし⑤の時点ではっきりと目標が見つからないようなら、プログラミングスクール等でWeb全般について学べるコースを選んでもよいでしょう。ただし仕事につなげていくためには、いずれにしても特化したスキルを習得する必要はあります。
参考:50代向けプログラミングスクール
多種多様なスクールを探せるコエテコキャンパスで、自分に合ったスクールを探してみましょう!
社会人向けのプログラミング・Webデザインスクール(オンライン・通学)を目的別に探すことができます。業界NO.1のスクール取材数で特徴からおすすめポイントをお伝えします。卒業生・通塾生のインタビューも多数公開。 未経験・初心者向け・就職・転職・副業・在宅(リモートワーク)など目的からITエンジニア養成スクールを探すことできます!納得して学べるプログラミングスクールがきっと見つかる。
https://coeteco.jp/campus >
⑦ まずは月5万円/アシスタントをめざして仕事を探そう
最初はあまり高望みをせず、アルバイトやアシスタントとしての採用も視野に入れて就活をしましょう。また実績がない状態でのフリーランスも、受注が難しいものです。クラウドソーシングなどで安い案件でも何度か受注して、経験を積むことに注力します。スタート地点では収入よりも、次のステップアップにつながる仕事を選ぶのがポイントです。
Web系の仕事では未経験OKとしているものも、それなりにあります。年齢は関係ないとされていますが、実際には未経験なら若い人が選ばれやすい面があるのも事実です。50代女性にとって仕事探しで大切なのは「最初から高収入・好条件を望まない」「あきらめず粘り強く探す」です!
参考:転職サイト50代
大事なのはスキル習得からステップアップしていくこと
Webスキルを習得しても、すぐには正社員になれないかもしれない、フリーランスとして思い通りに働きたくても仕事がないかもしれない……という現実は確かにあります。しかし大切なのは、スタート地点に立つこと。そして、スモールステップで小さな目標を達成していきましょう。
フリーランスとして、最初はクラウドソーシングで安い案件を行ったとしましょう。そこからが重要で、同じステージで同じような案件を繰り返すのではなく、次には単価がもう少し高いものを、または継続的な受注をめざします。
あるいはアシスタントやアルバイトとして働きながら、さらにスキルアップをし、経験を積み上げて「実績」を作ります。ある程度の実績ができたら、正社員登用を前提とした転職を目標にします。
三段跳びやジャンプアップするのは難しくても、ひとつずつ階段を登っていけばいいのです。
そのためには、スキル習得から簡単な仕事ができた時点で立ち止まってしまわないことです。前向きにステップアップをしていきましょう。
参考:主婦資格
50代女性が今から学び仕事にできるWebスキル4つを詳しく解説
コーディング
コーディングとはプログラミング言語でコードを記述することです。パソコンは「この3文字を赤色にする」という指示を、そのままでは理解しません。パソコンが理解する言語=プログラミング言語で指示を出すことで文字を赤くすることができます。英語がずらりと並んだ黒い画面がありますが、あれは順序だててパソコンに表示すべきことの「指示」です。細かい規則があり、ひとつでも順番が狂うとパソコンは理解しませんし、ひとつでも記号間違えると動きません。
コーディングはコードを書くだけですが、プログラミングは設計やテスト、修正も含みます。未経験の50代女性なら、まずコードを記述するスキルを身につけましょう。
これだけサイトが多く存在する現在、コーダーの需要は常にあり、在宅での仕事も豊富です。またコーディングはWeb系では基本となるスキル、Webデザイナーやライターなどもコーディングスキルがあればかなり有利になります。
コーダーはいわばプログラマーになるためのファーストステップです。その後スキルアップをすればプログラマー、さらにエンジニアへと進めます。
主に必要となるプログラミング言語
- HTML
- CSS
- JavaScript
画像作成/Webデザイン
Webデザイナーは女性には特に人気のある職種です。Webデザイナーに必要となるのが、画像作成やWebデザインのスキルです。イラスト作成や画像制作に特化した仕事もありますが、Webデザイナーをめざすのであれば、コーディングのスキルもあった方が有利です。簡単なバナー制作から、サイトの構成やデザインを行うなど、Webデザイナーといっても業務内容はいろいろです。まずはAdobe系ソフト「IllustratorとPhotoshop」をマスターするのが基本。また、Webスキルではありませんがデザインの基礎知識も学んでおきましょう。
参考:Webデザインスクール
主に必要となるスキル
- Illustrator
- Photoshop
- デザインの基礎知識
動画編集スキル
動画編集者の募集もよく見かけます。撮影された動画データをもらい編集する仕事は、在宅でも受注しやすいのでリモートワーク希望の女性にも向いています。Instagram・Facebook・Tiktokなどに掲載させる広告制作もあれば、すでにできあがっている動画にテロップのみを入れるなど簡単な作業もあります。実力と実績がつけば、需要の高い業界です。
主に必要となるスキル
- After Effects(動画制作ソフト)
- Premiere Pro(動画編集ソフト)
SEOスキル
コーディングと同じく、SEOスキルもWeb系のさまざまな職種で必要、あるいは推奨されるスキルです。サイトは何らかの発信を届けるためにあり、多くのサイトではモノやサービスの認知を拡大し、購入や契約等につなげていく目的があります。そのためには検索サイトで上位に表示され、結果として多くの訪問ユーザーを獲得する必要があります。つまり、サイト制作や運用のほかWebライターやWebデザイナーなどでも、SEOの知識やスキルを持った人材は歓迎されます。
参考:おすすめのマーケティングスクール
主なスキル
- アクセス解析
- アルゴリズム解析(Google Analyticsなど)
- リンク/コンテンツの最適化
- コーディングの基礎知識
50代女性長く続けられる仕事まとめ
50代女性は、ライフスタイルでも変化のある時期です。子育てがひと段落という人も、これまで他の仕事で生活を支えてきた人も、人生100年時代の折り返し地点を迎え「自分のこれからを見つめ直す」タイミングとも言えるでしょう。関心のある分野で将来的にも続けられる仕事に就くためにWebスキルを習得する、思い切って、その一歩踏み出してみませんか?
学ぶって楽しい、キャリアやスキルを得ることが嬉しい、未来の自分に向けて頑張ることで充実した時間がきっと過ごせます。