株式投資のNISAとは?仕組みや新NISAの変更点も解説

株式投資のNISAとは?仕組みや新NISAの変更点も解説
株式投資とは、企業が発行する株式を売り買いしながらお金を増やすことを指します。

NISAとは、個人の投資を盛んにしようと政府がおこなった税制優遇制度であり、NISA内でも株式や投資信託などへの投資が可能です。投資で得た利益には税金がかからないため、お得に資産を運用できます。

この記事では、NISAの仕組みや新NISAの変更点について解説します。

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NISAとは?株式投資ができる?

NISAとは、少額から投資をしたい人向けの非課税制度です。正式名称は、「少額投資非課税制度」といい、一定の投資額まで、投資で得た利益に税金がかかりません。
参考:株式投資と投資信託の違い


一般NISA

利用できる人

国内在住の18歳以上

非課税投資枠

120万円/年

非課税保有期間

最長5年間

対象商品

・上場株式

・株式投資信託

・ETF(上場投資信託)

・REIT(不動産投資信託)など

口座の開設期間

2023年末まで

運用益が非課税になる

NISA最大の特徴は、年間120万円まで投資ができ、そのなかで得た売買益や分配金などの利益に税金がかからないところです。

たとえば、株式投資をして10万円の利益が出た場合、通常は10万円の利益に対して約20%の税金がかかるため、約2万円引かれて手元に残るのは約8万円になります。

一方、NISAを活用すると、10万円の利益に対してかかる税金はゼロであり、10万円そのまま受け取れます。

運用益がそのまま手元に残り、丸々投資にまわせるため、効率的な運用が可能です。

原則「確定申告」は不要

NISA内で投資して得た運用益は「非課税所得」になるため、原則、確定申告をする必要がありません。「確定申告の手続きは正直、めんどくさい…」と感じる人にとって、メリットといえるでしょう。

ただ、「一般口座」などの課税口座で投資をしている場合は、確定申告が必要になるケースがあります。NISAを始める際には、「NISA口座」が必要です。新規に開設しなければならない点を踏まえておきましょう。

「つみたてNISA」であれば少額から積み立て投資ができる

NISAには、「一般NISA」のほか、「つみたてNISA」や「ジュニアNISA」があります。このうち、「つみたてNISA」は、金融機関によって毎月1,000円、1万円といった少額から積み立て投資が可能です。

つみたてNISAは、まとまった金額を投資せずに済む分、大きな利益は期待できません。しかし、損失リスクも低く抑えられる特徴があります。

ジュニアNISAは、2023年末で廃止となります。

「つみたてNISA」との違い

一般NISAと、つみたてNISAは、1年間に投資できる金額や保有できる期間などが異なります


一般NISA

つみたてNISA

利用できる人

国内在住の18歳以上

非課税投資枠

120万円/年

40万円/年

非課税保有期間

最長5年間

最長20年間

対象商品

・上場株式

・株式投資信託

・ETF(上場投資信託)

・REIT(不動産投資信託)など

金融庁が定めた基準を満たす

・投資信託

・ETF



一般NISAは、年間120万円までの投資の枠内で得た収益が非課税になりますが、つみたてNISAでは年間40万円までです。一般NISAの非課税期間は5年に対して、つみたてNISAでは20年と長期にわたります。

「両方したい」と思う人もいるかもしれませんが、一般NISAと、つみたてNISAの併用はできません

なお、2024年から始まる「新しいNISA制度」に伴い、一般NISA・つみたてNISAともに、2023年末で新規の投資はできなくなります。

2024年1月から新NISAがスタート

2024年1月からは新NISAがスタートします。新NISAでは、投資できる金額が増えたり、投資期間が無期限になったりと、これまでのNISA制度より制限が緩和されます。
参考:株式投資勉強
参考:お金の勉強

【新NISA制度】

つみたて投資枠

(つみたてNISAの役割を引き継ぐ)

成長投資枠

(一般NISAの役割を引き継ぐ)

利用できる人

18歳以上

非課税投資枠

120万円

240万円

非課税保有限度額

1,800万円

(そのうち成長投資枠の上限1,200万円)

非課税保有期間

無期限

投資可能期間

恒久化

対象商品

長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

(現行つみたてNISAと同様)

上場株式・投資信託など

(信託期間20年未満や、高レバレッジ型、毎月分配型の投資信託などを除外)

参考:新しいNISA|金融庁

新NISAのポイントを紹介します。

ポイント1.2つの投資枠が併用できる

従来の「一般NISA」と「つみたてNISA」は併用できませんでしたが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用ができます。

併用した場合、年間投資枠は360万円です。

つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠240万円 = 合計360万円


360万円は、従来の一般NISAの3倍、つみたてNISAの9倍にあたる投資枠であり、大幅な拡大といえます。なお、併用ではなく、どちらか片方のみの利用も可能です。

ポイント2.非課税保有期間が無期限になる

一般NISAは5年、つみたてNISAは20年と、従来のNISAでは非課税保有期間に期限がありましたが、新NISAは無期限となります。また、口座開設も恒久化され、いつでも開設できます。

いつでも始められて、ずっと非課税で投資ができる」ようになるため、より長期投資がしやすくなるでしょう。

ポイント3.投資枠の再利用ができるようになる

新NISAでは、保有している商品を売却した場合、売却した翌年以降、投資枠が復活して再利用できるようになります

たとえば、新NISAで毎月360万円まで買付をした場合、5年目に1,800万円となり、非課税保有限度額に達するため、6年目からは新NISAで買付ができません。

しかし、保有している商品を売却した場合、翌年以降に売却分が再利用できるようになるため、新NISAで買付を継続できます。

まとめ

NISAでは、上場株式をはじめ株式投資信託、おすすめETF(上場投資信託)など、さまざまな金融商品を売ったり買ったりしながら運用していきます。
2024年から始まる新NISAは、投資額の拡大や、期間の無期限化などが導入され、従来のNISAに比べて利用しやすいものになります。

お得なNISA制度をうまく活用して、将来へ向けて資産を増やしましょう。

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    答え 株式投資は直接個別の株式を購入し、その価値の変動や配当によって利益を得る方法です。一方、投資信託は多数の投資家から資金を集め、プロのファンドマネージャーが株式や債券などに分散投資する方法です。株式投資では、投資家自身で銘柄選定や売買を行いますが、投資信託では、ファンドマネージャーがこれらを代行し、多様な資産に分散投資することでリスクを抑えることができます。

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    答え 株式投資の主なリスクには市場リスク、企業リスク、流動性リスクの3つがあります。市場リスクは、経済状況や政治的な変動など全体的な市場の変動による影響を指します。企業リスクは、個別企業の業績や経営状況に起因するリスクです。流動性リスクは、売却しようとした時に適切な市場がなく、資産を現金化するのが困難になるリスクを指します。

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    答え 投資信託のメリットは、少額から分散投資ができる点、プロの運用により初心者でも手軽に投資ができる点、そして資産運用の手間が少ない点です。多様な資産への投資によりリスクを分散させることができ、また、ファンドマネージャーが市場の動向を分析し運用するため、投資の知識が浅い人でも安心して投資することが可能です。

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    答え 株式投資を始めるためには、証券会社で取引口座を開設する必要があります。口座開設後、資金を入金し、投資したい株式を選び、売買注文を出します。株式投資には市場の分析や銘柄選定の知識が必要ですので、初心者は証券会社の提供する教育資料やセミナーやスクールなどを活用し、基本的な知識を身に付けるといいでしょう。

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