就職に役立つすぐ取れる資格9選!注意点と勉強法は?

就職に役立つすぐ取れる資格9選!注意点と勉強法は?
就活・転職をする上で「資格がないと不利なのでは」と思うことはないでしょうか?私自身、資格欄に書くことが「普通自動車第一種免許」しかなく、かなり不安になった記憶があります。
この記事では、近年注目度が急上昇のITパスポート試験をはじめとした、短期間で簡単に取れる資格を9つに厳選して紹介するとともに、就活のために資格を取得する上での注意点も解説。
「簡単に取れる資格を取る」ということではなく、「自分の就職の目的に合わせてこの資格を取得した」ということがアピールできればすぐに取れる資格でも意味があります。
また取得のための勉強方法なども面接時の話題にできるでしょう。

転職をしたいと考えている人や、新しいスキルを身につけたいと考えている社会人にもおすすめの基礎的な資格ばかりです。

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新社会人・就活生が短期間ですぐ取れる資格9選!

いざ資格を取ろうと思ってもどれがいいのか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか?就活まであまり時間がない人のために、短期間で取れる資格を9つご紹介します。
「取得しておいたほうがいい資格」と「専門分野を目指す際に持つべき資格」の2つに分けて解説していくので、目的に合った資格を選んでください。

取得しておいた方がいい資格

ITパスポート 

ITパスポート試験は、日本の情報処理推進機構(IPA)によって実施されている基礎的なIT知識を問う試験です。IT業界はもちろん、業界を選ばず多くの方が受験しており、受験者も年々増えています。また、入社後に取得を推奨している企業も多くあります。
文系理系を問わず、最新のIT知識の基礎を身につけるには最適な資格と言えるでしょう。

Tパスポートは独学での取得が可能です。ITパスポート試験では、過去に出題された問題の類似問題が多く出題されるため、過去問を中心に勉強をすることが短期間での合格の鍵となります。しっかりと学びたい方は参考書(テキスト)を使うのも良いでしょう。
どの教材を使えばいいのか分からないという方は、頻出用語集と最新6年分の過去問がセットになったこちらの教材がおすすめです。

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【最短合格】ITパスポート試験に挑む人が知るべきおすすめ勉強方法
社会人に必須?!ITパスポートとは|取得のメリット、出題傾向、学習内容まで徹底分析
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 100~150時間
受験料 7,500円
受験資格 なし
試験内容
  • テクノロジ系
  • マネジメント系
  • ストラテジ系
公式サイト https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

TOEIC® Listening & Reading Test

TOEIC®(Test of English for International Communication)は、国際的なビジネス環境での英語コミュニケーション能力を測定するための試験です。非英語圏の人々を対象にしており、世界中で広く認知されています。日常生活や職場での英語コミュニケーション能力を評価することを目的としており、企業や教育機関によって英語力の指標として利用されています。

試験には合否があるわけではなく、990点満点のスコアで評価されます。平均スコアは600点程度です。すぐにではありませんが、積み重ねで点数を上げていくことは可能です。ESに記載するのであれば600点以上、英語力をアピールするのであれば700点以上、英語を業務で使う場合は800点以上を目指しましょう。
項目 内容
勉強時間の目安 スコアを100点アップさせるためには200~300時間必要
受験料 基本:7,810円
※受験した月の半年後から7ヵ月間は7,150円
受験資格 なし
試験内容
  • リスニング
  • リーディング
公式サイト https://www.iibc-global.org/toeic.html

FP技能検定3級

FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング技能検定)は、日本で行われているファイナンシャル・プランナー(FP)の知識と技能を認定するための検定試験です。NPO法人日本FP協会と一般財団法人金融財政事情研究会(きんざい)の2つの団体によって実施されています。FP技能検定は3級から1級までの3段階に分かれており、それぞれのレベルで求められる知識や技能が異なります。

FP技能検定3級は、ファイナンシャル・プランニングの基礎知識を有することを証明する初級レベルの資格です。実技試験と学科試験に分かれており、個人の資産管理に関わる基本的な知識をカバーしています。金融業界・保険業界・不動産業界を目指す就活生は取得しておきたい資格です。
なお、他の就活生と差をつけるのであれば2級以上の取得を目指すと良いでしょう。
関連記事:FP(ファイナンシャル・プランナー)とは?資格の種類とFP技能検定の概要
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 80〜150時間
受検料
  • 学科と実技:8,000円
  • 学科:4,000円
  • 実技:4,000円
受検資格 なし
試験内容
  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継
公式サイト 日本FP協会:https://www.jafp.or.jp/exam/
きんざい:https://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/3kyu/index.html

MOS

MOS(Microsoft Office Specialist)は、マイクロソフト社が提供するMicrosoft Office製品(Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlook)の使用スキルを認定する国際的な資格です。Office製品の基本的な操作から高度な機能まで、幅広い知識と技術を証明するためのもので、就職や転職時のアピールポイントとしても高く評価されています。

Word、Excel、Accessは一般レベルと上級レベル(エキスパート)の2つのレベルに分かれています。さらに、Office製品の各バージョンごとに試験が用意されています。
就活で履歴書に書くのであれば、最新のバージョンのWordとExcelの上級レベルの取得を目指すと良いでしょう。
関連記事:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)ってどんな資格?|試験や勉強方法について解説
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 一般レベル:30~80時間
上級レベル(エキスパート):50~80時間
受験料 【一般レベル(Word、Excel、PowerPoint、Outlook)1科目につき】
一般価格 10,780円
学割価格 8,580円
【上級レベル(Wordエキスパート、Excelエキスパート、Accessエキスパート)1科目につき】
一般価格 12,980円(税込)
学割価格 10,780円(税込)
受験資格 なし
試験内容
  • Word:文書作成ソフト
  • Excel:表計算ソフト
  • PowerPoint:プレゼンテーションソフト
  • Access:データベース管理ソフト
  • Outlook:メールおよびスケジュール管理ソフト
公式サイト https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

秘書検定2級

秘書検定(正式名称:秘書技能検定試験)は、ビジネスマナーが身についていることを証明する資格です。秘書検定には1級から3級まであり、数字が小さくなるにつれて難易度が上がります。2級ではより実践的な業務や応用的なスキルが求められます。
秘書職を目指す人だけでなく、就活前にマナーを身につけておきたいと考える人にとっても有益な資格と言えます。
関連記事:秘書検定2級とは?短期取得で就活にオススメ
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 20~70時間
受験料 2級のみ:5,200円
2級と3級同日受験:9,000円
受験資格 なし
試験内容
  • 必要とされる資質
  • 職務知識    
  • 一般知識    
  • マナー・接遇
  • 技能
公式サイト https://jitsumu-kentei.jp/HS/index

専門分野を目指すならこの資格

日商簿記3級

日商簿記は日本商工会議所が実施する簿記の知識と技能を認定する試験です。企業の経済活動を金額で記録・整理し、財務状態や経営成績を明らかにするための簿記について学べるのです。1級~3級と簿記初級まであり、数字が小さくなるにつれて難易度が高くなります。

日商簿記3級では、主に小規模な商業企業の取引を記録するための基本的な簿記理論と実務技能が問われます。簿記の基本を学びたい方にとって、理解を深め、実務に活かす第一歩となる資格です。
関連記事:日商簿記検定とは|経理の知識を身に着けよう
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 50~100時間
受験料 2,850円 
※事務手数料550円が別途発生します
受験資格 なし
試験内容
  • 仕訳
  • 元帳記入
  • 試算表の作成
  • 財務諸表の作成
公式サイト https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)

医療事務の資格は、医療機関での受付業務、診療報酬請求業務(レセプト作成)、医療文書の管理など、医療事務職に必要な知識とスキルを証明する資格です。さまざまな団体で資格認定試験が実施されています。

中でも、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)は45年の歴史があり、総受験者数は170万人、合格者数は98万人を超えています。医療事務関連の資格試験としては最大規模です。
そのため、どの医療事務の資格を取得すべきか迷った際には、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)を目指せば安心できるでしょう。
関連記事:医療事務とは|仕事内容やメリット、資格の種類、年収など徹底解説
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 200時間程度
受験資格 7,700円
受験資格 なし
試験内容
  • 患者接遇
  • 医療事務知識
  • 診療報酬請求事務
  • 診療報酬明細書点検
公式サイト https://www.jme.or.jp/exam/mc/index.html

登録販売者

登録販売者は薬局やドラッグストアなどでの第二類、第三類医薬品の販売や、顧客への適切な使用方法や副作用に関する情報提供などを行うための資格です。

登録販売者と名乗るためには、各都道府県で実施されている年に1度の登録販売者試験に合格しなければなりません。そして、試験合格の前後問わず、直近5年の間に2年分の実務経験を積んで初めて登録販売者として単独で医薬品販売ができるようになります。
登録販売者の資格を取得すれば、資格手当の支給や時給の上乗せなど、登録販売者の収入アップが見込めます。
関連記事:登録販売者とは?試験項目や対策法をわかりやすく解説
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 200~300時間
受験料 15,000円程度
※都道府県によって異なる
受験資格 なし
試験内容
  • 医薬品の基礎知識
  • 関連法規
  • 人体の構造及び機能
  • 医薬品の適正使用
公式サイト 各都道府県のサイトにて

リテールマーケティング(販売士)3級

リテールマーケティング(販売士)検定は、商品知識や販売・接客技術、マーケティング、経営管理まで幅広い知識を身につけることのできる、流通・小売り分野で唯一の公的資格です。1級から3級まであり、数字が小さくなるにつれて難易度が上がります。

3級では売り場の販売員として働くうえで必要となる、接客や売り場づくりのノウハウ、流通や小売業界の基礎知識を身につけられます。
流通・小売業界を目指す学生は取得しておくと志望度の高さをアピールできるでしょう。
関連記事:リテールマーケティング(販売士)検定合格のための対策や注意点を解説!
項目 内容
合格に必要な勉強時間の目安 30時間程度
受験料 4,200円
※事務手数料550円が別途発生します
受験資格 なし
試験内容
  • 小売業の類型
  • マーチャンダイジング
  • ストアオペレーション
  • マーケティング
  • 販売・経営管理
公式サイト https://www.kentei.ne.jp/retailsales/class3

食品衛生責任者

食品衛生責任者は、食品衛生法に基づき、食品製造業や飲食店などの事業者が指定しなければならない責任者のことです。食品衛生に関する基本的な知識を持ち、その事業所内での衛生管理の実施、従業員への指導・教育などを行います。

食品衛生責任者になるためには、基本的には各都道府県が主催する「食品衛生責任者講習会」を受講し、試験を受け、修了証を取得する必要があります。講習会では食品衛生法に基づく知識、食中毒の予防方法、衛生管理の基本などを学びます。
食品衛生責任者の資格は特に食品業界での需要が高いため、食品業界を目指している方におすすめの資格と言えるでしょう。
関連記事:食品衛生責任者の資格とは?資格の取り方とメリットを解説
項目 内容
講習時間の目安 6時間
受講料 1万円程度
※自治体によって異なる
受験資格 なし
試験内容
  • 食品衛生法の概要
  • 食中毒の予防
  • HACCP(ハサップ)に基づく衛生管理
など
公式サイト 各自治体のサイト

資格取得を目指す上での注意点

就活では資格を多く取得しておいた方が有利だと思っている人も多いでしょう。しかし、考えなしに資格を取っても、行動指針がわからず企業によってはマイナス印象を与えかねません。
ここでは、どんなことに注意しながら資格取得を目指すべきなのか解説します。

就活や転職で評価されるとは限らない

資格を取得したからと言って就活や転職で必ず評価される保証はありません。内定後の研修や入社後に身につければ良いと考えている企業もあり、単なる加点要素に過ぎない場合もあります。特定の資格を取得していることが理由で採用とはなりません。
もちろん、入社後の業務に必要になる資格を取得しておけば、業界や職種に対する志望度の高さはアピールできるでしょう。

他の人との差別化がしにくい

就職に資格取得が有利だからといって、数時間の講習を受けるだけで取得できる資格や、数時間勉強しただけで取得できる簡単な資格ばかりを持っていても意味がありません。難易度がかなり低く、誰にでもチャンスがあるため、差別化がしにくいのです。
ただし、資格の取得で身につけた知識を活かして何かを成し遂げたエピソードがあれば、アピールが可能です。

資格取得のきっかけや目的を明確にする

基本的に就活に必須な資格はありません。どの資格を取得するかは本人の意思によるものです。就活では「なぜ行動を起こそうと思ったのか」などのゴールを目指すまでの過程が重視される傾向があります。そのため、資格を取得しようと思ったきっかけや目的を、自己分析を通して明確にしておくのがおすすめです。
志望する業界や職種と関連しない資格ばかりを取得していると、マイナスな印象を与えかねません。本当に必要な資格なのか、志望業界・職種に合う資格なのかを考えた上で資格取得にチャレンジしましょう。

資格取得の勉強方法

資格勉強の方法は、大きく以下の3つに分けられます。
  • 独学
  • Webサイトやアプリ
  • 通信講座

独学

独学での勉強はお金が比較的かからず、自分のペースで進められるのがメリットです。
しかし、学習を進めて行く中で、疑問点や不明点が出てきた場合は、インターネットで検索などをして、自分で解決していかなければなりません。また、勉強スケジュールの管理も自分で行わなければならないので、自己管理能力が試されます。
独学でどの資格を目指すのかを決めたら、まずは参考書や問題集を選びましょう。実際に合格した人のレビューや口コミを参考にすると選びやすいです。そして、自分の生活リズムに合わせて、無理なく続けられるような学習計画を立てます。あとは計画通りに進めて行きましょう。適度な息抜きをするとモチベーションを保ちやすくなります。

Webサイトやアプリ

Webサイトやアプリを活用した学習は移動時間やちょっとした休憩時間など、日常のスキマ時間を有効に使って進めることができます。
ユーザーレビューや評価を参考にWebサイトやアプリを見つけましょう。通勤・通学中や待ち時間などを利用し、学習を続けることで、知識を蓄積していけます。進捗管理機能がついているWebサイトやアプリを利用すると、自分の学習状況を可視化しやすく、モチベーションの維持に役立ちます。さらに、異なる種類のWebサイトやアプリを組み合わせて使うことで、より幅広い視点から理解を深めることが可能です。

通信講座

通信講座での対策は講師からのフィードバックや指導を受けられるのが最大のメリットです。目指している資格に対する実績や、運営会社の信頼度を確認した上で選ぶのがポイント。通信講座ではすでにスケジュールが組まれていることが多いため、それに沿って学習を進めていけば問題ありません。また、学習中に疑問点や不明点が出てきた場合には、講師に質問することで、適切なアドバイスを受けられます。合格のためのカリキュラムに沿って学習を進めることで、効率的に準備を進めることができます。

まとめ

就活でのアピール材料にしたいからといって、目的なく簡単に取れる資格を取得しても意味がありません。目指す業界・業種に合った資格を取得するようにしましょう。
この記事では9つの資格を紹介しましたが、中でもITパスポートはIT業界だけでなく、どの業界・業種を志望しているかに関わらず取得しておくべき資格です。昨今はどの企業でもAIやITを使いながらDX化された業務を行っています。そのため、ITの基礎知識を入社前に身につけておくことはおすすめです。

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