動画販売は収益化できる?動画販売を簡単に自動化するオススメの方法とは

動画販売は収益化できる?動画販売を簡単に自動化するオススメの方法とは
講師として動画コンテンツを提供する方にとって、効率的な収益化は重要な課題です。
現在、YouTubeやVimeoなど多様なツールを駆使して、収益化を目指す講師の方も多くいらっしゃいます。

またChatGPT等のAI技術の進化により、動画講座の作成や編集、マーケティング(販売プロセス)の手間も大幅に軽減され、より簡単に動画販売を仕組み化できるようになりました。

今回の記事では、講師として起業されている方や起業を検討されている方、副業で動画販売したい方向けに、効率的な動画販売の自動化について、必要なツール、そしてAIを活用してどこまで簡単に自動化できるかについて詳しく解説します。さらに、講師の方向けの使い方やおすすめの動画販売サイトも4つご紹介します!

この記事のおすすめプラットフォームはこちら!

動画販売は自動化できる?

「動画販売を自動化する」とは、動画の販売に関する事務的な作業を省いて、購入者が決済し購入するだけで自動的にメールが送られ動画を視聴できるようになるような仕組みを構築することです。

まず集客の段階から、
1.SNS発信からLINEやメールアドレス登録
2.LINEのステップメッセージやメールマガジンのステップメールを作成
3.無料の動画を配信し、動画で魅力を伝えてファンになってもらう
4.さらに視聴したい人が有料の動画を購入
このような流れで、LINE登録やメールアドレスを登録してもらえたら、一気に動画販売までを仕組み化することも可能です。

なお、ファンになってもらえるようなLINEのステップメッセージやメールマガジンの作成・視聴者の興味を引くような無料動画の作成等に工夫が必要です。

他に、より簡単に動画販売したい場合は、SNSを使った以下のような方法もあります。
  • InstagramやTikTok等を使って短い動画でPR→ファン化→見込み顧客を獲得→プロフィール欄から動画コンテンツの購入先リンクへ飛べるようにする方法
  • Noteに動画やファイルを埋め込んで有料noteとして販売する方法

動画販売の自動化に必要なツールや機能

動画販売を自動化・仕組み化するためには、以下のようなツールが必要です。有料で利用するツールもあるため、動画販売を収益化するには、使いたい機能と目的、安全面に加えてコストも考慮して選ぶ必要があります。

動画収録・編集に関するツール

動画販売する際に必須の作業として、動画を収録、編集すること、サムネイルの作成等があります。

動画の収録にはカメラ(PCやスマートフォンの内蔵カメラやwebカメラ等)は必須ですが、必要に応じてマイクや三脚、照明などのツールがあると便利なこともあります。

視聴者が見やすい、わかりやすい動画になるよう、収録機材や動画編集アプリ・ソフト、画像編集アプリ等を利用してください。

動画作成に関してはこちらの記事を参考にしてください。
関連記事:オンライン教材は簡単に作成できる?制作から公開・販売までの方法をご紹介!
サムネイルの作成に関しては、こちらの記事を参考にすると良いでしょう。
関連記事:動画販売や講座PR・集客に必須!サムネイルの重要性と興味を引くサムネイル画像の作り方

有料動画を販売するための決済機能

動画販売において、決済機能は必須です。動画の販売方式は大まかに2つあり、
  • 単発の動画講座や複数の動画をパッケージにして買い切り型で販売する
  • サブスクリプション型で販売する
いずれの販売方式でも対応している決済ツールを選びましょう。中には、サブスクリプション形式の決済に対応していない動画販売サイトやプラットフォームもあります。

無料プランでは対応していなくても、有料プランやビジネス用のプラン(企業向けプラン)であれば対応しているなど、使うツールによって異なるので、対応している決済方法まで確認してください。

LINE配信システムやメルマガスタンド

LINE公式アカウントを作成しLINEメッセージの配信や、メルマガ配信するにはLINE配信システムやメルマガスタンドが必要です。

LINEの配信については、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事:LINE公式メッセージ配信を使うには|オンライン講師のためのLINE配信サービス比較

販売したい動画をアップロードできる動画配信サイト・プラットフォーム

動画をアップロードするには、動画販売サイトや動画販売可能なプラットフォームが必要です。

無料で動画をアップロードできるYouTubeは、有料の動画販売には向いていないので注意が必要です。(詳しくは後述の「YouTubeは動画販売に向かない」の項を参考にしてください。)

動画配信サイトやプラットフォームは多機能で、無料プランがあるもの・無料期間があるが終了すると有料プランに切り替わるものなどそれぞれ特徴があるため、費用や機能を比較して選ぶと良いでしょう。

AI技術を使った自動化・仕組み化

近年のAI技術の進歩により、動画販売においてもAIが自動化や仕組み化の役に立つようになりました。

例えばChatGPTを活用すると、コンテンツの企画や動画台本の作成、自動返信メールの文章作成、動画の要約などが可能で、非常に便利です。

もちろん人がチェックして足りないところを補完したり、修正したりする必要はありますが、何もないところで一から作業をするより格段に作業効率が上がります。

AIを搭載したプラットフォームも増えているので、機能を比較する際にAIを搭載しているかチェックしてみてください。

YouTubeは動画販売に向かない

ここまで動画販売に必要なツールをご紹介してきましたが、一方で動画のアップロード先としてYouTubeは動画販売には向いていません。

理由としては、以下のようなことが挙げられます。
  • 決済機能がない
  • YouTubeの公開方法の特徴として、動画購入者だけでなく不特定多数の人が動画を閲覧できてしまう可能性がある
  • YouTubeは商用利用が禁止されている
動画販売には決済機能が必須です。他の決済サービスの組み合わせでYouTubeでも動画販売可能かというと、安全性で確認しなければならない点があります。

YouTubeの公開方法は、公開、限定公開、非公開があります。公開にすると不特定多数の人が無料でいつでも動画を閲覧できます。

動画のURLを知っている人のみが閲覧できる限定公開は、一見視聴者を限定した公開方法のように思えますが、再生リストのプライバシー設定が「公開」になっていると、他のユーザーが閲覧できてしまいます。

限定公開する場合は、リンクを他の人に送らないこと、再生リストの公開設定の変更をアナウンスしてください。

再生リストの公開設定の変更はこちらをご確認ください。

非公開とは、視聴者のメールアドレスを登録し、ユーザーを指定して動画の閲覧を許可する方法です。講師が動画をアップロードする際に共有したい相手のGmailアドレスを入れて招待します。

では非公開なら有料の動画を販売できるかというと、YouTubeは動画のアクセス権の販売など商用利用が禁止されています。詳しくは利用規約をご確認ください。

動画をアップロードする際は、アップロード先が商用利用可能かどうかも確認する必要があります。安全にアップロードするには、有料の動画販売サイトやプラットフォームを選ぶのが良いでしょう。

動画販売サイトやプラットフォームの選び方

動画販売サイトやプラットフォームは、それぞれ特化している特徴があり、使える機能が大きく異なります。

利用する目的によって適した機能も異なるので、例えば
  • 高画質な動画を販売したい場合は、それが可能な動画販売サイト
  • 決済機能、動画購入者への連絡などバラバラに使っていたツールを一元管理したいなら多機能なプラットフォーム
  • AIを使って販売をアシストしてほしい、動画講座の作成で楽をしたいならAIが搭載されたプラットフォーム
など、目的によって選びましょう。

選び方のポイントは、こちらの記事に詳しく記載してあります。安全性のことにも触れていますので、必ずチェックしてみてください。
関連記事:動画で稼ぐ方法は?スキルを活かせる動画販売おすすめサイト3選

AIを使ってどこまで簡単に自動化できるか

AIにできること

現在、多くの生成AIを使ったサービスが展開されています。簡単に文章作成できるChatGPT等を使えば、
  • 動画コンテンツの企画、コンセプトの作成
  • 動画講座、レッスンの台本作成
  • 動画のキャッチコピーの作成
  • テストやクイズの作成
  • キャンペーンアイデアの提案
  • 動画内容に対して改善すべき点や追加すべき点のフィードバック
  • 市場トレンドの予測
など、多くのことで役立ちます。

例えば、ChatGPTを利用する際に
  • ターゲットの属性(来てほしいお客様の男性、女性、年代、職業、趣味嗜好など)
  • 動画の目的、伝えたいこと
  • 動画視聴で得られる効果
  • 使いたいキーワードがあればキーワード
など、作成したい動画の細かな情報や前提条件を記載した上で「動画の台本を作って」や「動画のキャッチコピーを10個作成して」とメッセージ送信すると、作成される台本やキャッチコピーの精度が上がります。

また、Google Chromeの拡張機能としてChatGPTによる無料のAIアシスタントCiciを追加すると、
  • 動画や説明文の要約とハイライトの自動作成
  • メールの送信、スケジュールの設定
などが簡単にできます。

イルシルやCanvaのAIスライド機能のようなAI搭載のスライド作成・プレゼンテーション作成サービスを利用すると、講座動画を収録する際のスライド作成も時短になるでしょう。

画像編集アプリのCanvaはAI画像生成機能も搭載されているため、サムネイルの作成に役立ちます。Canvaは商用利用可能ですが、画像生成AIの中には商用利用が禁止されているサイトもあるため、動画販売で利用する際は商用利用可能かどうかもチェックしてください。

AIを搭載したプラットフォームが増加

動画販売サイトやプラットフォームでも、AIを搭載しているツールが増えてきました。

AIによる動画の要約や文字起こし機能、どのような講座を作成できるか分析・販売までのスケジュールを立てる機能を搭載したプラットフォームや、コースの説明を入れるとそれに基づいたコース概要の作成をAIがサポートしてくれる機能を搭載したプラットフォームもあり、こうした機能を利用すると時短になります。

搭載されているAIによってできる内容も変わるため、動画販売サイトやプラットフォームを比較する際は、AIの有無やできることもチェックしてみてください。

おすすめの動画販売サイト4選

Teachable

出典:Teachable

『Teachable』は、世界で10万人以上(2024年5月現在)が講師登録しているオールインワンプラットフォームです。日本でも利用者数を伸ばしています。

Teachableで使える機能は、
  • オンライン講座の作成には、動画だけでなく画像やオーディオデータ、PDF、テキストデータなど多くの教材コンテンツを利用した講座を簡単に構築できる
  • コース作成にAIを使ったアシスト機能がある
  • リアルタイムのコーチング(オンライン講座)を開催できる
  • 動画やPDFなどのコンテンツの販売も可能
  • PayPal、Stripeと連携して決済が可能
  • 単発講座、サブスクリプション形式の講座の販売も可能
  • テンプレートを使って簡単にWebページを作成できる
  • 複数のマーケティングツール(MailChimpやConvertKitといったメルマガ配信サービスやGoogle Analytics等)と連携可能
  • キャンペーン機能、修了証発行機能がある
  • 独自ドメインを取得できる
  • 月額費用無料の『Freeプラン』がある
このように多機能で、充実した機能を駆使した多様な講座作成が可能です。

日本語化対応はありませんが、Google Chromeの拡張機能や翻訳機能を活用すれば日本語で表示されるので、英語の直訳のような日本語ですが意味はわかるようになります。サポートも全て英語なので、問い合わせメールを送る際に英語で送る必要があります。

Teachableには5つのプランが用意されています。(価格は2024年5月現在)

無料で登録・講座の開設も可能ですが、機能制限が設けられていたり手数料が高くつくため、無料プランで操作性を確認し、必要があれば有料プランへの切り替えを検討しましょう。

2023年6月からFreeプランのスクールの学生数(受講生)が10人になりました。受講生を増やしたい、すでに10人以上受講生のいる講師は、有料プランにアップグレードする必要があります。
プラン名 フリー ベーシック プロ プロ+ ビジネス
月額 $0 $0 $0 $0 $0
手数料 1$+10% 5% 0% 0% 0%

Vimeo

出典:Vimeo

Vimeo』は、4K、8K、HDR、ドルビービジョンで高画質・高音質の動画をストリーミング配信できるサービスで、世界で2億8,700万人(2024年5月現在)が利用しています。

一般ユーザーの利用も増えていますが、プロのクリエイターや企業の動画配信に向いています。

動画配信の他に、動画編集、画面録画、動画の共有と埋め込み、基本的な視聴分析など多機能で、直感的な操作で作業できます。

ただし、無料プランと有料プランがあり、無料プランは機能制限があります。
  • 動画にパスワードをかける
  • 動画のアクセス制限を設ける
  • 高度な分析
  • アップロードできる動画は3件まで
これらの機能は有料プランのみです。有料プランになると、使える機能が格段に増えます。それぞれの機能については、こちらを参照ください。
有料プランは以下の3つです。(価格は2024年5月現在)
  • Starter:月払い・月額2,000円(年払いは40%オフ)
  • Standard:月払い・月額4,833円(年払いは40%オフ)
  • Advanced:月払い・月額9,167円(年払いは40%オフ)

また、Vimeo OTTという「OTTプラットフォーム」を簡単に立ち上げ、オンラインでコンテンツを提供する動画サブスクリプションサービスがあります。

Udemy

出典:Udemy

Udemy』は、海外ツールですがUdemyサイト(udemy.com)とモバイルアプリは日本語対応で日本語のサポートも受けられるため、日本でのシェアが拡大しています。

世界的なシェアとしては世界最大級のオンライン講座プラットフォームで、8億3,000万人が受講登録しています。(2024年5月現在)

動画コンテンツの販売に特化したサービスで、コンテンツは買い切り型で学習期限がありません。講師クーポンの発行や割引、修了証明書の発行も可能です。

Udemy Businessという企業向けのプランではサブスクリプション型の動画コンテンツの販売もできます。

Udemyで講座(コース)の開設は無料ですが、有料のコースを販売する場合はプレミアム講師になる必要があります。プレミアム講師になるにも費用はかかりませんが、手続きに時間がかかります。(2営業日以内)

詳細はこちら→Udemyの講師になる方法について

講座を販売した場合の講師への報酬は、適用される税金や手数料を差し引いた金額でUdemyが定める収益分配モデルに従って支払いが行われます。
 
講師クーポンやコース紹介リンクを使用してコースが購入された場合 講師は収益の97%を受け取れる
講師クーポンやコース紹介リンクが使用されなかった場合 講師はUdemyの売上の37%を収益として受け取れる
自分自身で集客すれば収益のほとんどが得られるため、自力集客できる講師に向いているプラットフォームです。

コエテコカレッジ

コエテコカレッジ』は、GMOメディア株式会社が運営するスマートフォン1つでオンラインスクールを開設できるストリーミング配信型の講座販売プラットフォームです。

オンライン講座運営に関する業務をトータル的に支援する機能が多数搭載されており、講座の開催・連絡・決済などがプラットフォーム内で完結します。リアルタイムのライブ型講座だけでなく、動画販売も可能です。

登録費・月額費用無料で始められ、Zoomによるオンラインでの講座開催以外にも、講座動画(動画レッスン)も販売できるため、多角的に講座ビジネスに取り組めるシステムです。

ライブ講座・動画販売のどちらも、
  • 有料講座/無料講座
  • 単発講座/連続講座
  • オープン(公開)講座/限定講座(クローズドで会員サイトのような利用が可能)
  • サブスクリプション型の講座(2024年2月以降全てのプランで利用可能)
など、講座作成時に自身の講座形式に合わせて自由に設定ができます。

手数料は、無料講座であれば0円、有料講座でも他のプラットフォームに比べると低コストです。

主な機能は以下の通りです。
  • 動画の公開日時や公開期限の設定が可能
  • 月毎の決済管理(サービス内で完結するオンライン決済機能)
  • 割引制度・クーポン機能
  • アンケート機能
  • 対象講座受講者全員へ連絡できるグループ機能を利用してコミュニティを作ることが可能
  • 受講者への個別連絡も可能
  • 出席期限、講座の時間やURL連絡など受講者への自動連絡メールの設定
  • LINE連携(LINEから通知を送る機能)
  • 受講の進捗が確認・管理できる受講者管理
  • レビュー機能
  • 講座パック機能(作成済みの講座をパックにして販売:2024年2月より全てのプランで利用可能)

その他、講座運営の効率化のために、AIを使った独自の機能として以下のような機能もあります。
  • AI販売アシスト機能(AIがどんな講座が作れるか分析し、販売までのスケジュールを立てる機能)
  • AIによる動画自動文字起こしや動画内容の要約機能(プランによって回数の制限あり)

さらに有料プランでは、
  • コンビニ決済・銀行振込などの支払い方法の選択が可能
  • 課題機能や問題集作成機能
  • 複数管理者
など、充実した機能で動画配信だけでなく、オンライン講座販売において必要な機能が網羅されています。 
公式URL https://college.coeteco.jp/
集客機能 なし
登録費用 なし
月額利用料
  • シンプルフリープラン:0円
  • ベーシックプラン:990円
  • プロプラン:9,900円
※価格と各プランの機能詳細は2024年5月現在のもの
手数料
  • シンプルフリープラン:8%
  • ベーシックプラン:8%
  • プロプラン:3.5%
※無料講座の場合は手数料無料
運営会社 GMOメディア株式会社

まとめ

動画販売を効率的に収益化するためには、適切なツールを活用することが鍵となります。

より多くの時間をコンテンツの品質向上に費やすには、多機能なプラットフォームを活用し、事務的な作業負担の軽減やAIを用いた動画作成の時短化がおすすめです。

今回の記事を参考に、ツールやプラットフォームを駆使して、動画コンテンツの可能性を最大限に引き出し、動画販売を成功させましょう!

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