鈴豊精鋼が挑む!ドローンで地域産業を進化させるDRONE SCHOOL Fit'S

鈴豊精鋼が挑む!ドローンで地域産業を進化させるDRONE SCHOOL Fit'S
DRONE SCHOOL Fit'Sは、自動車部品を納入する鉄鋼部品メーカー、鈴豊精鋼株式会社が2024年4月に開校したドローンスクールです。

ガソリン車から電気自動車への転換が加速する中、鉄部品市場とは全く異なる新たな事業戦略のモデルケースとして、また地域経済を活性化する起爆剤として注目を集めています。

今回は、鈴豊精鋼株式会社 事業企画室 課長の茂谷伸也さんに、DRONE SCHOOL Fit'Sの開校に至った経緯やスクールの魅力、そしてドローン事業にかける思いや期待についてお話を伺いました。

鈴豊精鋼株式会社 事業企画室 課長 茂谷伸也さん

ドローンでモビリティの地域産業を創る!鉄鋼部品メーカーの新たな挑戦

―まず、御校のこれまでの歩みについてお聞かせください。いつ頃、どのような運営母体のもとに開校されたのでしょうか?

当校の運営母体は、今年で104年目を迎える鈴豊精鋼株式会社です。鉄鋼を二次加工し、自動車部品の製造に関わることで、日本のものづくりを支えてきた企業です。

2024年4月にドローンスクールを開校するに至った背景には、100年という節目を迎え、さらに次の100年を見据えた新たな挑戦をしたいという強い思いがありました。100年後を見据え、人材を育成しながら新たな産業を生み出すことが、私たちの目標の一つでした。そうした思いの中で、新規事業を立ち上げる必要性を感じたことが、このプロジェクトのスタート地点となりました。


皆さんもご存知のように、自動車業界はガソリン車から電気自動車へのシフトが進んでいます。電気自動車になると、従来の3分の1の部品が不要になると言われており、このままでは鉄鋼業のマーケットが縮小してしまいます。そこで、モビリティ産業を支えながらビジネスを継続するために、どの方向に進むべきかを社内で議論した結果、ドローン事業が有力な選択肢となりました。

今の時代、テクノロジーの進化によって車の役割も多様化しています。それに伴い、従来のやり方に固執するのではなく、顧客のニーズに応じた新しいサービスを提供する必要があります。ドローンは、その変革において非常に分かりやすい象徴であり、成長産業として市場の期待も大きいことから、この決定に至りました。


―ドローン関連事業の中でも、スクールを開校されることを選んだのはなぜでしょうか?

ドローン事業への参入は全くゼロからのスタートでした。そのため、どのようにこの業界に入っていくべきか、当初は全く手探りの状態でした。そんな時、偶然にもパートナー企業との出会いがあり、情報交換を重ねるなかで、ドローン業界の人材育成にはまだまだ課題が残されていることを知りました。そこで、スクールというアイデアが浮かび上がったのです。

奇しくもこの頃、新たに国家資格が制定され、ドローン事業の将来性を感じました。また、受講者のキャリア形成に役立つと同時に、教育を通じて「人づくり」に貢献できるという点も魅力でした。そこで、社内外での「人づくり」をテーマに、ドローン産業を共に盛り上げるための土台としてスクールを開校することを決めました。

アクセス良好、基本料金で夜間・目視外も学べるスクール


―ここからは、御校の魅力についてお聞かせください。まず、最寄り駅や交通手段について教えていただけますか?

最寄り駅はJR東海の南大高駅と共和駅で、アクセスは比較的便利です。徒歩では約15分かかりますが、駅までお越しいただければ、送迎サービスも提供しています。

また、愛知県は車社会でもありますので、車を利用する方も多いかと思います。当校は近くに大きな国道があり、高速道路にも面しているため、車でのアクセスも非常に良好です。また、弊社の敷地内には無料駐車場も完備しており、車でお越しいただく際にも安心です。


―提供しているコースについて教えてください。

当校では現在、国家資格の二等に対応した初学者コースと経験者コースを提供しています。初学者コースはまったくの初心者の方、経験者コースは民間資格を持ち、1年以上経過している方や、5時間以上の飛行経験がある方を対象としています。他校での講習経験がある方でも、経験者コースに参加いただけます。

初学者コース、経験者コースともに、目視外飛行と夜間飛行も含まれているのが当校の大きな特徴です。他校では限定解除が別料金となることもありますが、当校ではそれを基本コースに含めています。

このようなコース設計にしているのは、ドローンの魅力を最大限に活かすために必要な技量となるからです。例えば、空撮や点検では、プロポ(送信機)のモニターを確認しながら飛行させることが多く、目視外飛行を必要とする場面が多々生じます。夜間飛行も同様に、業務面におけるお客様に必要とされる時間帯での対応や、私自身のカメラ趣味の経験からも朝日や夕日といった魅力的なシーンの撮影ができるなど様々な場面で活躍します。いずれも受講生の方が想定されているユースケースを考えるとコースに含めておくことが自然だと思います。

なお、当校では受講費用だけでなく、補講や再試験の費用も含め、すべての料金体系をWebサイトで明確にしています。不合格になった場合の追加費用だけは別途発生しますが、ストレートで合格された方には最初にお支払いいただいた金額以外、一切費用はかかりません。

ドローンスクール業界は、料金体系が複雑でわかりにくいことが課題だと感じています。料金が不透明だと、優秀な人材の育成にも影響を与えかねません。そこで当校では料金体系の明確化を図り、受講者に安心して学んでいただける環境を提供しています。


―指導にあたってのこだわりや、スクールとしての魅力についても教えてください。

私たちは、受講生一人ひとりをしっかりと支援したいという思いから、基本的にマンツーマンでの指導を行っています。受講者様一人一人の「これをやりたい!」をもとに、的確なサポートを心がけています。

自動車の運転免許と同じく、スクールでの資格取得はゴールではなく、あくまでスタート地点です。そのため当校では、法令や安全面、天候に左右されるリスクなどの懸念事項をしっかり伝え、卒業後も安心してドローンを活用できるような指導を心がけています。



実技に関する当校の大きな強みは、修了審査まで行える専用テントを活用した実技訓練環境です。これにより、天候に左右されることなく、安定したコンディションで技術を磨くことができます。

とくに初心者の方では、ドローンが風に翻弄されて緊張するという話をよく聞きますが、当校では一定の条件下での練習が可能なため、自分の苦手な部分を集中して短期間で強化できます。なおかつ、受講生が特に苦手そうなカリキュラムに対しては、大型の扇風機を使い意図的に風を起こした練習など、状況に応じて個別指導も行なっています。

学科はeラーニングに対応しているため、忙しい方でもスマートフォンを使って効率的に学習できます。実技/学科ともに効率よく、それでいて質の高い訓練を受けられるのが当校の強みですので、安心してご受講ください。

ドローン事業で愛知県を盛り上げたい。地域と連携した成長戦略

―ドローンスクール以外にも、さまざまな活動を行っていると伺いました。詳しく教えていただけますか。

私たちがドローン産業に参入した理由は「人づくり」にあるとお伝えしました。しかし、それだけでは社会課題を解決し、真に価値を生み出すことは難しいと考えています。そこで私たちは、「人を育て、価値を創造する」という目標のもと、ドローンを一つのツールと位置づけ、多様化するモビリティやテクノロジーの時代において新しいサービスを提供しようとしています。

その長期戦略の一環として、エンジニアの育成やパートナー企業との連携を進めています。例えば、パートナー企業のサイポート様と協力し、ドローンの組み立て工程を学びながら、スタッフが実際にドローンを飛ばす経験を積むなどです。また、エンジニアと協力して太陽光パネルの点検や空撮の動画作成など、ドローン技術を活用したさまざまなプロジェクトにも取り組んでいます。


また、私たちの強みは、104年にわたるものづくりの歴史を持つ大規模な工場を活用できることです。この工場を実験場とし、中小企業が従来手を出せなかった分野、例えば広告や人材獲得のPR活動などへもドローンサービスを提供していきます。

さらに、教育分野にも力を注いでいます。最近では小学校でのイベント企画に携わり、プログラミング教育を通じて未来の人材育成に貢献しています。このような教育関連のイベントは、次世代の技術者を育てる重要なステップとなっています。


愛知県は自動車産業が盛んな地域であるがゆえに、そこに依存している企業も多い現状があります。私たちの挑戦が、中小企業にとって新たなビジネスチャンスを切り開くきっかけとなり、愛知県のもの作り産業が再び活気づくことを願っています。

ドローンで未来の可能性を感じよう!気になる人は無料体験会へ申し込みを


―最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

ドローンは「空飛ぶカメラ」としての情報発信や、人々の役に立つさまざまな場面での活用など、その可能性は非常に広がっています。特に、私たちのように工場に関わる仕事では、ドローンを活用した広報やサービス提供を通じて、企業価値を高める新たな手段としても期待が高まっています。

しかし、ドローンの真価は実際に使ってみないとわからないことも多いです。当校でドローンに触れていただくことで、その可能性をぜひ直接感じていただきたいですね。当校では無料体験を随時実施しています。テント内での体験も可能ですので、いつでもお気軽にご連絡ください。ドローンの魅力を一緒に広め、新しい可能性を共に切り開いていきましょう。

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商号 GMOメディア株式会社 (GMO Media, Inc.)
設立年月日 2000年10月13日
GMOメディア株式会社の事業内容 メディア事業、ソリューション事業
所在地 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー 12F
資本金 7億6197万円(2024年12月31日現在)
上場市場 東京証券取引所 グロース市場(証券コード : 6180)
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