業務委託とフリーランスの違いは?個人事業主はまた別?業務委託のメリットデメリットも

業務委託とフリーランスの違いは?個人事業主はまた別?業務委託のメリットデメリットも
多様な働き方が認められてきている現代、会社員ではなく個人で働くことを選択する人も増えてきています。その際によく目にする言葉として「業務委託」や「フリーランス」といったものがありますが、それぞれどんな意味を持っているのか、具体的な違いは何なのか等、あまりよく理解していない人も多いのではないでしょうか。

結論として業務委託は「契約」、フリーランスは「働き方」という差異があるのですが、この記事では「業務委託とフリーランスって同じなの?」という疑問を解消するために、これらの違いを明確に解説していきます。業務委託のメリットデメリットについても触れていますので、個人での活動を検討している人は必見です。

コエテコがおすすめするフリーランスエージェント! [PR]

  • レバテックフリーランス リモート×週4〜稼働案件が豊富!​契約更新率93.2%​の国内最大級フリーランスエージェント!

  • Tech Stock 週4以上稼働可能&エンジニア経験3年以上な方が対象!80万/月を超える案件多数​でエンジニアからコンサル案件へ挑戦も!​

  • Midworks(ミッドワークス) 週3日からの直案件が豊富!平均年収が840万!ITエンジニアのためのフリーランスエージェント!※副業案件無

業務委託とフリーランスは同じ?違いを解説

業務委託とフリーランスはしばしば混同されがちですが、実際には異なる概念です。それぞれどのような意味を持つ言葉なのか、ここで違いをしっかり確認しておきましょう。

  • 業務委託:仕事の契約形態の一つ
  • フリーランス:働き方の一つ

業務委託:仕事の契約形態の一つ

業務委託」は、企業をはじめとする事業者が、フリーランス等の人材に特定の業務を委託する際に締結する契約のこと。業務委託という働き方があるのではなく、実際には「数ある契約形態のうちの一つ」です。この契約を結ぶことにより、委託者は人材に対して業務を依頼し、受託者はその対価として報酬を受け取ることになります。

業務委託の特徴は、受託者が業務をどのように遂行するかが比較的自由である点です。つまり「委託者が希望する成果物・サービスを納品する」という目的さえ達成していれば、受託者は自らの方法で仕事を行うことができます。ただし、契約内容に基づき納期や成果物の品質などの要件は遵守する必要があるためその点は留意してください。

フリーランス:働き方の一つ

フリーランス」とは、特定の企業や組織に属さず、自身が持つスキルを駆使して仕事を請け負うという、働き方の一種です。先に解説した「業務委託契約」をクライアントと結びながら、自分の事業を営んでいきます。

終身雇用の崩壊がまことしやかに囁かれていたり、コロナ禍により自分の力で稼ぐ力が求められるようになったりしている昨今、フリーランスの注目度は高まっています。会社という後ろ盾がない分苦労することも多々ありますが、自分の裁量で仕事をこなしていけるのは大きな魅力です。

結論として「フリーランス=業務委託」ではなく、業務委託契約を結んで個人で働いている人材のことをフリーランスと呼ぶ、ということになります。

業務委託で請け負ったらフリーランス?個人事業主?

業務委託やフリーランスのようによく比べられる言葉として「個人事業主」というものもあります。先ほど「業務委託契約を結んで働く個人がフリーランス」という話をしましたが、個人事業主に関しては必ずしも業務委託契約で働くとは限りません

明確な定義はないものの、一般に個人事業主は「税務署に開業届を提出し、法人を設立せずに個人で事業を営んでいる人」のことを指します。小売店や飲食店を経営している人等が良い例で、業務委託のような契約は結んでないものの、個人で売上を上げて生計を立てていますよね。

フリーランスは「個人事業主」という大枠の中の一部だと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。フリーランスのことは個人事業主であるとも言えますが、個人事業主に関しては必ずしもフリーランスとはならないということです。

業務委託で働くフリーランスのデメリット

ここからは、業務委託で働くフリーランスのデメリットについて見ていきましょう。会社に属さない働き方として注目のフリーランスですが、全部が全部良いことばかりだとは限りません。どんな注意点があるのか、事前によく確認しておいてください。

  • いつ契約が切られてしまうか分からない
  • 労働基準法が適用されない
  • 社会保障費の負担が大きい
  • 事務作業は全て自分でやる必要がある

いつ契約が切られてしまうか分からない

フリーランスとして業務委託を受ける際の最大の不安は、いつ契約が打ち切られるか分からないという点。プロジェクトの終了や企業の方針変更などにより、突然契約が終わってしまうことも往々にしてあります。

このことから、フリーランスは一般的に収入が不安定になりがち。日頃から新しい案件を探して営業活動を行なったり、複数のクライアントから同時に案件を請け負ったりと、リスクを考慮した働き方が求められる点は、会社員には存在しないデメリットです。

労働基準法が適用されない

企業と雇用契約を結ばないフリーランスは、基本的に労働基準法の対象外となります。このことから、労働時間や残業手当、最低賃金といった労働条件が法的に保護されず、契約内容に依存することになる点も気を付けたいポイント。充実したワークスタイルを実現するためには、自ら労働条件を交渉し、適切な報酬と働き方を確保しなければならないのです。

特に、自宅で好きなように仕事ができるフリーランスは、会社員以上に長時間労働してしまうことも珍しくありません。契約時にはしっかりと条件を確認するようにし、自分でもスケジュール管理を徹底する必要があるでしょう。

社会保障費の負担が大きい

会社員と比べて何かと出費が増えがちなのも、フリーランスの苦しいところ。特に「国民健康保険」や「年金保険」といった社会保障費の負担はグッと増してしまうことになるでしょう。というのも、これらの社会保障費は会社員なら企業と折半でよかったのが、フリーランスになると全て自己負担で支払わなければいけないからです。

これにより、給与所得者に比べて手取りが少なくなるケースも多々。フリーランスになる前には十分な貯蓄を蓄えたり、出費が増えることを見越した資金計画を立てたりと、出来る限りの準備を徹底しておきたいところです。なお、国や自治体が税務上の優遇制度や補助金制度を実施している場合もあるため、適用できるかよく調べてみましょう。

事務作業は全て自分でやる必要がある

フリーランスのデメリットは何も仕事面だけではありません。会社員であれば事務員さんが代行してくれていた各種事務作業も全て自ら行う必要があります。仕事の獲得に際しては営業活動が必要ですし、日々の取引の帳簿付けや、年度末には確定申告も控えています。

フリーランスは、本業以外にも多くの時間と労力を費やす必要があることを、十分留意しておくべきでしょう。資金に余裕があれば、会計ソフトや税理士サポートを検討し、これらの事務作業を効率化してもいいですね。

業務委託で働くフリーランスのメリット

続いて「業務委託×フリーランス」のメリットについても見ていきます。良い点・悪い点の両面を理解しておくと、いざフリーランスとして独立したときに後悔してしまう可能性をグッと低減可能です。自分にはフリーランスという働き方が合っているのか、ここで把握してみましょう。

  • 会社に縛られず柔軟に働ける
  • 自分の得意を活かした働き方ができる
  • 収入を青天井に伸ばすことが可能

会社に縛られず柔軟に働ける

フリーランスになる特に大きなメリットは、企業の組織や規則に縛られず、自分らしく柔軟に働けることです。出勤時間はもちろん勤務場所すら自分で選ぶことができるため、自分のライフスタイルを尊重した働き方ができるのは嬉しいポイントでしょう。仕事さえしっかりこなせば、平日に休みを持ってきたり、お気に入りのカフェを仕事場にしたりも出来てしまいます。

また、働く時間帯を自由に調整できるため、子育てや介護などと両立しやすい点も魅力です。ワークライフバランスの充実も図りやすいはず。

自分の得意を活かした働き方ができる

フリーランスとしての働く場合、自分の得意分野に特化することができるのも嬉しいところ。会社員だと、会社の経営方針や上司の指示により仕事を決められることがほとんどですが、自分で仕事を選べるフリーランスならスキルや経験を活かせるプロジェクトに積極的に挑戦することが可能です。

仕事に対するモチベーションが向上することでより専門性が高まったり、クライアントからの信頼を得やすくなったりもするでしょう。自己成長を楽しみながら充実したキャリアを築いていける、次世代の働き方と言えます。

収入を青天井に伸ばすことが可能

フリーランスの報酬は基本出来高制であり、案件をこなせばこなしただけ収入を得ることができます。会社員が昇給を狙うことは難しく、出来たとしても微々たる金額であることが多い一方で、フリーランスは自分次第でどんどん収入を伸ばしていくことができるのです。

数をこなすのはもちろん、専門性を高めてより高度なプロジェクトに挑戦すれば、案件当たりの単価もグッと向上します。自らの努力が明確に収入に反映されていく点は、会社員にはない魅力と言えるでしょう。もちろん、定収入がない不安定さも付きまとうため、その点には十分注意が必要です。

まとめ

当記事では「業務委託」と「フリーランス」、さらには「個人事業主」という似たような言葉の意味と違いをそれぞれ解説したうえで、業務委託で働くフリーランスのメリット・デメリットについてまで、詳細に解説してきました。

本文で解説した通り、業務委託は「契約形態」、フリーランスは「働き方」として認識しておけば、まず間違いはないでしょう。「あなたの職業は何ですか?」と聞かれた際に答えられるのは「フリーランス(≒個人事業主)」ということになります。基本的に「業務委託です」とは言いません。

業務委託で働くフリーランスは、会社員と違って安定性に欠ける一方で「自分の気持ちを大切にして柔軟に働ける」「努力次第でどんどん新しい案件に参画して収入を伸ばせる」といった多数の魅力があります。副業を解禁する企業もどんどん増えているので、まずは副業を通して自分で稼ぐ経験を積んでおくと、将来役に立つかもしれません。

コエテコがおすすめするフリーランスエージェント! [PR]

  • レバテックフリーランス リモート×週4〜稼働案件が豊富!​契約更新率93.2%​の国内最大級フリーランスエージェント!

  • Tech Stock 週4以上稼働可能&エンジニア経験3年以上な方が対象!80万/月を超える案件多数​でエンジニアからコンサル案件へ挑戦も!​

  • Midworks(ミッドワークス) 週3日からの直案件が豊富!平均年収が840万!ITエンジニアのためのフリーランスエージェント!※副業案件無

この記事を書いた人

この記事を読んだ方へおすすめ