データリレーサービスの比較3選。特徴や料金は?|コエテコドローンナビ

データリレーサービスの比較3選。特徴や料金は?|コエテコドローンナビ
ドローンデータリレーサービスは、データ通信を広範囲にわたって実現できるサービスです。データ転送やネット接続を強化し、ドローンを通じたスムーズな通信環境を構築します。

この記事では、データリレーサービスの基本概念やメリット、さらには今後の実用可能性などをわかりやすく解説します。実際に実証実験が行われている具体的なサービスも紹介しながら、ドローンを用いたデータリレーサービスの可能性を探っていきましょう。

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データリレーサービスとは?

データリレーサービスは、ドローンを用いて広範囲のデータ通信を可能にするサービスの総称です。

例えば、地震により基地局がシャットダウンし、特定のエリアにスマホの電波が届かなくなってしまったシーンを想像してみましょう。そのような場面において、データリレー技術を用いたドローンを活用することで、データ通信環境を一時的に復旧させることが可能です。具体的には、ドローンに電波基地局を搭載し、それを上空でホバリングさせることでドローン自体が基地局の代わりを担います。これにより圏外だったエリアでも電波が届くようになり、さらにはスマホや携帯から発せられる信号をドローンがキャッチして要救護者を逆探知することもできます。

さらに、データリレーサービスの別の例としては、複数のドローンを使ってバケツリレーのようにデータを橋渡しする技術も開発されています。この技術では、数㎞間隔で複数台のドローンを浮かべておき、ある地点からそれぞれのドローンを経由して目的地までデータを届けることが可能です。

このようにドローンデータリレーサービスは、ドローンの機動力の高さを活かして、既存のデータ通信網を補完する役目を担います。

データリレーサービスでできること

ドローンによるデータリレーサービスの活用が最も期待されている分野は「防災支援」です。2020年8月、ソフトバンクと東京工業大学によって共同開発された基地局ドローンは、地上100メートルにドローンを浮かべ、そこを中心に半径10キロメートルのエリアに電波を飛ばすことができます。ドローン本体は地上の車載アンテナと有線で接続されており、給電もできるため長期間稼働することも可能です。この基地局ドローンによって、たとえモバイル通信が圏外であってもおよそ2,000人が同時に通話できるようになります。

ちなみに、気球を使って通信環境を構築する方法もありますが、その場合は気球自体を飛ばすのにどうしても時間がかかってしまいます。その点、基地局ドローンであれば、現場についてすぐに機体を飛ばすことができるため、最小限の時間で電波の復旧ができます

また、アメリカではスーパーボールのような大規模イベントでも、この基地局ドローンを活用する試みが行われています。狭いエリアにおいて大量の通信が同時に発生すると遅延が生じ、そうなれば事故やテロといった有事への対応にも支障をきたします。いざというときに基地局ドローンを使うことで、送受信できるデータ量を増やすことができるのです。

データリレーサービスを利用するメリットとは

ここまでデータリレーサービスの特長や活用用途などを紹介してきましたが、一度メリットをまとめておきましょう。

  • モバイル通信が不通のときに一時的にネットワークを構築できる
  • 災害時などの緊急事態において、迅速な情報収集や救助活動が効率的に行える
  • 従来の方法に比べて迅速かつ低コストでネットワークの復旧ができる
  • 建物、山、壁など電波を減衰させる障害物がある環境でも電波を目的の場所に飛ばせる

データリレーサービスの選び方

ドローンのデータリレーサービスでは、NTTやソフトバンクなどの通信企業が主要プレイヤーとなっています。多くのサービスは実証実験段階であるため、選択肢は決して多くはありません。

ただ、そのなかでも自社のやりたいことに合わせてサービスを選定することが大切であり、場合によっては自分の会社が先導してデータリレーサービスのプロジェクトを推進するという方法も考えられます。自治体や大学と連携しながら研究・実験を行うことで、新たなビジネス機会を創出できるかもしれません。

おすすめのデータリレーサービス

ここでは実証実験段階のものも含めて、データリレーサービスに関連する事例・商品を3つ紹介します。

ドローン中継局(株式会社NTTドコモ)

出典:株式会社NTTドコモ

株式会社NTTドコモは、災害時にモバイル通信サービスを一時的に提供できる「ドローン中継局」の全国運用を行っています。このサービスでは、小型中継局を搭載したドローンがドコモ基地局の電波を中継し、被災地における携帯サービスを提供します。

移動基地局車に比べて機動力に優れ、現場に到着してから約1時間で運用を始められるのが特徴です。カバーできる範囲はドローンの周辺半径500m。風速10mまでであれば運航でき、ドローンは有線で電源とつながっているため最大24時間の連続使用が可能です。
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有線給電ドローン無線中継システム(ソフトバンク株式会社)

出典:ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社の「有線給電ドローン無線中継システム」も災害時のモバイル通信復旧を目的としたサービスです。2022年7月より関東エリアでの運用が開始されました。衛星通信を利用しているため、基地局のような地上設備に頼らずに通信サービスエリアを構築できます。有線給電のため、連続して4日間以上稼働可能です。
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SENSYN Drone Hub(株式会社センシンロボティクス)

出典:株式会社センシンロボティクス

SENSYN Drone Hubは、株式会社センシンロボティクスが提供するドローンポートです。自動離着陸、自動充電、自動データ転送が可能で、ドローンを完全自動で運用できます。広範囲にわたる監視や調査、災害時の情報収集など、多様なシーンでの活用が期待されています。
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まとめ

データリレーサービスは、ドローンを使用して広範囲のデータ通信を可能にするサービスです。スマホの電波が届かない場所では、基地局の代替として中継ドローンを使い、データ通信の復旧や被災者の探索を行います。

また、複数のドローンを使ってデータを受け渡しする技術も開発されており、既存のモバイル通信網に依存せずにデータ転送が行えます。これらのサービスは特に防災支援分野での活用が期待され、今後の発展に大きな期待が寄せられています。

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