AUTC 本部キャンパスの卒業生口コミ詳細

カリキュラムは全て「実践」という柱で貫かれていると思う。学科では理論教義のみならず実際の運用でこそ得られた情報がちりばめられており、それを受講した後の実地訓練も、現場で必須の機体チェック項目を重視するなど、実務を想定した知識・技能の習得という前提にあった。

学科は講習ビデオをオンラインで受講するスタイルで自由度が高く、反復受講にも好適だった。なにより、国交省の教則に沿ったテキスト的な内容だけでなく、実務における微細な留意点や用意すべき装備等、実践に活用できる情報が随所に盛り込まれており、非常に役立つ教材だった。 実地においても、機体はもとよりバッテリー状態も万全で、切れ目なく訓練飛行ができた。一日のうちでこれほど連続して操縦した経験は、本校での実地講習が初めてだった。

「実践」が根底にあるのは、講師陣がドローン草創期やそれ以前のラジコン時代から無人航空機の商務運用に携わってこられたからだと思う。厳しい面もあるが、本邦におけるドローン活用を開拓してきた方々であり、その講義に触れて私自身も、無人機ながら航空機運用者の一員である自覚や責任を認識することができた。

「ドローン資格は、自動車免許ほど即時有効性は高くないので、運転教習所より高額なのはおかしいと思いました」という所長の考えに得心&共感。実践に役立つ知識・技能を短時日で学べる機会は貴重で、コスパは非常に良いと思う。

私の場合はひとり受講だったが、「受講生一人に講師一人」が原則とのこと。ドローン操縦ではじめて「疲れた」と思うくらい、みっちり飛ばせて、かつ常に随伴指導をいただいた。屋外ながら、歩行者や通行車両を気にすることもなく、操縦に集中できる環境だった。私は公共交通機関を利用したが、駐車環境も充実しているので車輛での来訪も好適かと思う。

自身の感想としては、国家資格取得を目的としつつも「実践」に比重を置いているスクールだと思う。その証左でもあるが、修了後にも「AUTC通信」として、近時の航空法改正に関する動向等を送ってもらっている。法整備すら進行過程のドローン分野において、最新情報の取得はもとより、末端ながらこの分野の成長・成熟を担っているという共有感を得られ、モチベーション維持につながっている。