女の子がコーディングに興味を持つようになったという意見も聞かれている「micro:bit」は、苦手意識を払拭しやすい教材としても注目を集めています。
micro:bitとは?
・手のひらサイズの小型コンピューター「micro:bit」は、イギリスのBBC(英国放送協会)が開発した小型コンピューターです。約5cm×約4cmの基板は軽量で、お子様が取り扱いやすい教材としても人気を博しています。基盤には個々に制御が可能な25個のLED、2個のプッシュボタンや加速度センサーなどが搭載されています。小型ながら無線通信機能(Bluetooth)にも対応しており、本格的なプログラミングを行えます。
・プログラミング学習に対する自信を育める教材
「プログラミングは難しそう」と多くのお子様が感じる傾向があります。しかし、2017年に「micro:bit」が導入された英国のスクールでアンケートをとったところ、「micro:bitは誰もがプログラミングできることを示してくれた」と90%の生徒が回答し、「micro:bitを使用した後に学校でコンピュータ科目を選択する」と70%の女子が回答しました。
micro:bitの特徴
・パソコンと繋ぐだけでソフトウェアがインストールされる!micro:bitを動かすためには、USBmicro–USB Aケーブルでパソコンに繋ぎます。繋いでしばらくすると、プログラミングに必要となるソフトウェアがパソコンにインストールされます。Bluetoothで接続することも可能ですが、より素早くプログラムしやすいケーブル接続をおすすめします。
・ドラッグ&ドロップで手軽にプログラミング
ドラッグ&ドロップするだけでプログラミングが行えるため、初心者でも取り掛かりやすい教材だといえるでしょう。プログラミングを行うことで、好きな場所を光らせたりタイマーを作ったりすることが可能です。方位磁石や分度器など、センサーとプログラミングの組み合わせ次第でさまざまな仕組みを実装できます。
・スクラッチやPythonと連携可能
小学生向けプログラミング教材としても有名なスクラッチと連携できることも、micro:bitの強みです。多くの現場で導入されているPythonでもプログラムできるため、年齢に合わせてプログラミング学習をステップアップさせていくことが可能です。
micro:bit導入のメリットとは?
・キットを組み合わせれば、プログラムも無限大!micro:bitは他の教材と比較しても安価で、導入しやすいことがメリットです。「micro:bitをはじめようキット」やサーボモーターを拡張できるボードがセットになったキットも販売されており、さまざまな学び方を楽しめます。キットと合わせても高額な教材にはならないため、フランチャイズのスクールでも導入しやすいことが特長です。
・あらゆる環境で手軽に導入できる
スクール運営者にとっては、教材の準備や導入にかかる時間や費用は気になるポイントでしょう。micro:bitなら、設定や組み立て、ユーザー登録などは不要です。教材を充電する手間もなく、すぐに授業をスタートできるのがメリットだといえます。ネット環境さえあれば、どのような環境のスクールでも手軽にmicro:bitを導入できます。
micro:bitの導入事例
1:小学校プログラミング教育研究会「APLabo」クラスの学校行事でmicro:bitを導入。ラップの芯にmicro:bitを巻き付け、振るとランダムで数字が表示される武器を制作した
2:千葉県立八千代東高校
高校1年生の「情報の科学」の授業でmicro:bitを導入。2人に1台ずつのmicro:bitを配布し、30分程度で完成できるプログラム作成と実行を行った
3:東京学芸大学附属竹早小学校
小学校5年生の授業でmicro:bitを導入。「ハートに光らせる」「気温を表示させる」などのサンプルプログラムを動かし、プログラミングの仕組みについて学んだ
4:東京都小金井市立前原小学校
全校児童の縦割り活動としてmicro:bitを導入。校内に宝(micro:bit)を隠し、宝探しとして電波で探し当てるゲームを行った
micro:bitの製品詳細について
- MCU:32 bit ARM Cortex M4ベース Nordic nRF52833
- 動作周波数:64MHz
- RAM:128KB
- BLE搭載
- LED×25個(明るさセンサーとしても使用可能)
- ボタンスイッチ×2個
- 加速度センサー×1個
- 地磁気センサー×1個
- バッテリーコネクター×1個(JST製PHコネクタ2ピン)
- サイズ:43×52×11mm(コネクター部含む)
- 重さ:9g
- 価格:2,000円(税込み2,200円)