しかしドローンを利用して撮影するためには、許可や申請が必要な場面もあります。法律に則って適切に撮影を行うために、専門の業者に依頼するのが確実だといえます。
本記事では、最新のドローン映画撮影サービスについての解説や、映画撮影サービスを利用することのメリットや具体的なサービスについてお伝えします。
【主要な実績】
・吉沢亮、宮崎あおいW主演 映画「クレイジークルーズ」
・千鳥MCバラエティ番組「トークサバイバー」シリーズ
・間宮祥太朗、佐藤二朗W主演 映画「変な家」
・ウォルトディズニーテレビ ドキュメンタリー番組「ナショナルジオグラフィック」
映画撮影サービスとは?
映画撮影サービスとは、ドローンにカメラを搭載して映画の撮影をサポートするサービスのことです。ドローンを利用することで、前後左右にカメラを移動させることができ、360度の映像も自由に撮影することができます。高い位置からも撮影できるので、イメージ通りの映像制作が可能です。ドローンでの撮影を行うには、航空法や電波法などの法律で定められた条件やルールをクリアする必要があります。厳しい規制があるため、誰でも簡単に自由にドローンでの撮影ができるわけではありません。映画撮影サービスを利用すると、こうした法律への対策もまるごと依頼できます。
映画撮影サービスでできること
ドローンによる映画撮影サービスを利用することで、以下のような撮影が可能になります。・高い位置からの空中撮影
・地上からは撮影が難しい特殊なアングルやロケーションでの撮影
・狭い場所、低空状態を保った状態の撮影
上記以外にも、プロの技術によって映画において欠かせない臨場感を出したり、ダイナミックな映像を撮ることも可能です。もちろん、映像以外にも劇中で利用したい静止画を映画撮影サービスに依頼することもできます。
注意点としては、航空法では以下の空域、場所に該当するとき、国土交通大臣の許可を得る必要があると定められています。
①空港などの周辺の上空の空域
②緊急用務空域
③150メートル以上の高さの空域
④人口集中地区の上空
さらに、飛行方法についての規制もあります。以下のような飛行方法の場合は、国土交通大臣の承認を受けることで、例外的に認められます。
①夜間飛行
②目視外の距離におよぶ飛行
③人や物との距離が30メートル未満になる場合
④催し場所、イベントでのでの飛行
⑤危険物輸送をドローンで行いたい場合
⑥物件投下する必要がある飛行の場合
ドローンが何かしらの物体や人に衝突すると、空中でも陸においても事故が起きてしまう可能性が高まります。不慮の事故を避けるためには厳しい規制が必要になります。
映画撮影において、上記のような状況に該当するかどうかは作品によって違うでしょう。ただし、細かい規制をクリアするためにも専門の映画撮影サービスを利用することがトラブルや事故の回避につながります。
映画撮影サービスを利用するメリット
ドローンによる映画撮影を行うことで、特殊なアングルからの撮影や、スピード感のある映像撮影が可能になります。それによって映像にインパクトを持たせることができ、映画において重要なシーンや印象的な場面の撮影が可能になります。とくに映画のなかでは空中からの視点や、低空から高空、左右など移動する映像など、視点が重要になります。しかし、ドローン撮影に慣れていないと思ったような映像を撮るのは難しいものです。映画撮影サービスを利用することで高い技術を持ったプロによって思い通りの映像が撮れるのは魅力的です。
また、高画質でブレのない映像が撮影できるのも、映画撮影サービスを利用してプロに依頼するからこそです。
ドローンの種類によっては、1つのドローンに対し送信機2台を用いて、ドローンの操縦者とカメラマンを分業させる2オペで撮影をすることができます。また、ドローンのランディングギアを変形させることにより、ドローン自体の向きを変えずにカメラ自体を360°回転できるので、2オペによってさらなるクオリティの高い映像の撮影を行う事が可能になります。
ドローン操縦者が行うスピードや上昇下降などの飛行に対し、カメラマンが対象物などに合わせていくので、2オペで撮影する際には阿吽の呼吸が必要になっていきます。普段から飛ばし慣れている操縦スキルも必要ですが、操縦者とカメラマンの相性も大事な要素になってきます。
さらに、ドローンの詳しい知識(機体知識や航空法など)がなくても、自身がイメージした映像を撮影することができるのも、映画撮影サービスを利用するメリットです。
映画撮影サービスは、依頼者から指示された内容を元に撮影を行います。自身で撮りたいイメージの映像を撮ることが上手な方はたくさんいますが、指示された内容を理解し、その意図を汲み撮影するのは経験が必要になってきます。
今までの実績や経験、そして操縦スキルも大事ですが、現場での臨機応変に対応できる能力のあるパイロットが所属しているかどうかも、大事な要素の一つです。
映画撮影サービスの選び方
映画撮影サービスを選ぶときには、予算に合うか、希望の映像を撮影してくれる会社かどうかを確認しましょう。どんなパイロットが所属しているか、どんな活動を行っている会社かなど、検索エンジンやSNSなどでチェックするのも必要です。他にも、全国包括許可承認申請を取得しているかも事前に確認しておきましょう。包括申請とは、先に説明した国土交通大臣に承認が必要なドローン飛行場所、飛行方法についての許可を得ることです。申請を行って許可を得ていないと、飛行場所や飛行方法に制限が出てしまいます。
価格だけではなく、これらの情報をもとに総合的に判断し、サービスの選定をしましょう。安価でサービスを提供している会社に依頼した場合に、許可がしっかり取れておらず、撮影後に映像が使用不可になったケースもあります。
映画撮影サービスを利用したときの費用については、空撮を行う場合、数十万円になることもあります。映画の規模や撮影シーンの数によっても変わってきますので、事前に確認をしておくのが良いでしょう。まずは撮影したい内容、予算などを伝え、見積もりを出してもらうのがベストです。
おすすめの映画撮影サービス
映画撮影サービスもさまざまにあり、希望するシーンや場所の撮影が可能かどうか、会社によってそれぞれです。ここでは、具体的なサービスをいくつかご紹介します。ゼロムスギルド養成所
出典:ゼロムスギルド養成所東京都のゼロムスギルド養成所は、ドローン空撮を行えるパイロット育成をしているドローンスクールです。映画撮影サービスではありませんが、何度もドローンで映像を撮る予定なのであれば、パイロットを育成した方が効率的かもしれません。
同スクールでは、現場経験豊富な講師が直接指導を行っており、現場で活躍するための実践的な知識を存分に学べます。操作が難しいオリジナル機体を使って講習が行われるため、スキルも十分身につくでしょう。入校から最短3日でドローンライセンスを取得できるコースもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社クアッド
出典:株式会社クアッド福岡市に拠点を置く株式会社クアッドでは、映画やテレビ、CMなどの撮影実績が豊富です。『有吉クイズ』など国内のテレビ番組の制作協力や、海外の番組制作協力の実績があります。他にも、映画『TANG タング』の映像制作協力の実績もあり、映画撮影においても安心して依頼できる会社です。
ホームページにはサービス内容や費用についても明確に記載されていますので、サービスの利用を検討する場合は、まずホームページを確認してみてください。
一般社団法人 国際ドローン協会
出典:一般社団法人 国際ドローン協会一般社団法人 国際ドローン協会では、マイクロドローンを使った空撮をはじめ、産業用ドローンも利用して映像制作を行っています。過去にバンジージャンプを空撮する業務や、バラエティ番組のロケ撮影などを実施した経歴があります。
さまざまな種類のドローンを使い分けて撮影することを得意としており、映画製作に必要なシーンやアングルの希望を細かく伝えることで、それを実現してくれます。たとえば、マイクロドローンは小さいからこそ、狭い場所など通常のカメラなら入ることのできない場所まで撮影を可能にします。もちろんカメラとしての性能も十分で、小型機だからこその迫力のある映像が期待できます。
FPVドローン株式会社
出典:FPVドローン株式会社FPVドローン株式会社では、プロモーション映像作成事業を行っているほか、ドローンスクールやドローンショーまでドローンを利用した幅広いサービスを提供しています。
その中でも、映像撮影、映像制作事業においては、CM撮影や大会記録映像などの撮影を得意としています。通常のドローンだけでなく、より高度な技術が必要になる機体を使っての撮影も可能です。
スノーモービルやスポーツカーの撮影実績もあり、速いスピードで動く人や物体の撮影も高画質でブレない映像を提供してくれる会社です。
まとめ
映画撮影サービスは、ドローンを使った特殊な映像やアングルの映像撮影を可能にしてくれるサービスです。映画の撮影となると、制作者のこだわりや意図を反映させた映像が多数必要になります。とはいえ、ドローン飛行による撮影は厳しい規制があるのも事実です。専門の映画撮影サービスに依頼して、安心安全、確実に撮影を進めるのが良いでしょう。
費用やサービス内容などの詳細は、映画撮影サービスを提供する会社に問い合わせて、相談してみてくださいね。