漁獲量推定サービスの比較3選。特徴や料金は?|コエテコドローンナビ

ドローン漁獲量推定サービスは、海上で漁獲活動を観測し、画像解析により漁獲量を推定するサービスです。持続可能な漁業資源管理を支援し、効率的な漁獲計画に貢献します。

そこで今回は、ドローン漁獲量推定サービスでできることや適切なサービスの選び方などを詳しくご紹介します。ドローン漁獲量推定サービスに興味がある方や利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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ドローン漁獲量推定サービスとは?

ドローン漁獲量推定サービスは、水産業の効率化や資源管理を目的として、ドローン技術を活用し漁獲量を推定するサービスです。ドローンは、漁業調査において主に3つの方法で利用されています。

1つ目は魚の生息地のマッピングです。干潟や海岸線、河川、湖など生息地にどのような魚種が生息しているかの調査が含まれます。

2つ目は資源量の推定です。今までは主に水面近くを泳ぐ大型海洋動物(クジラやサメなど)の調査が対象でした。しかし、最近では海の魚群や、川で生息するサケ科の魚のような小型種に対する調査も始まっています。

上記2点は、各水域にどの程度の水産資源が存在しているかを把握することで、資源管理を考慮した漁獲可能数を分析・予測することができます。漁の際にリアルタイムで計測し漁獲するわけではないですが、おおよその漁獲数を事前に推定できるという意味ではドローンによる漁獲量推定と言えるでしょう。

3つ目は漁網内や生簀、漁場の魚影確認です。漁場にドローンを放ち、どれくらいの魚が獲れるかを確認・推定します。
こちらは漁の際にリアルタイムで観測を行いながら、観測された魚の量などを参考にして漁の行動を決める方法です。例えば、定置網の中の魚の量を計測し、多く魚が入ったタイミングで漁網を引き上げるなどがあります。

ドローン漁獲量推定サービスでできること

ドローン漁獲量推定サービスでは、生簀や漁網の中の魚の数を正確に把握したり、漁場内での生息密度の推定などが可能です。

生簀や漁網に水中ドローンを放ち、カメラやセンサーを使って魚の数や種類を集計します。もしくは、航行ドローンや航空ドローンにソナー(魚群探知機)を搭載し、海の上から魚群を探知します。

出典:NOAA Fisheries(ベーリング海東部を航海したドローンがソナーで測定した、スケトウダラの群集)

また、ROV(Remotely Operated Vehicle)と呼ばれる遠隔操作潜水ロボットを活用して、海底の環境調査や養殖場のメンテナンスなどを行うことができます。

ドローン漁獲量推定サービスの選び方

ドローン漁獲量推定サービスを選ぶ際には、目的に合った観測方法、ドローンの種類や機能、操作のしやすさ、データの正確性などが重要になります。今回は特に推定結果に影響を与える観測方法に焦点を当ててご紹介します。

主に観測方法として使われる方法は以下の2種類です。

カメラ

魚を撮影し、映像で姿を確認します。メリットは魚の大きさや種類、量を正確に把握できることです。デメリットは利用費用が高額で、一度に観測できる範囲が狭くなることです。

センサー・ソナー

特殊な音波を発生させ、跳ね返ってきた反響で魚の位置を確認します。メリットは広範囲を短時間で観測できることです。デメリットは魚の大きさや種類、量が大まかにしかわからないことです。

また、ドローンの種類や観測方法などによって金額の幅も異なるため、事前に予算を立てておきましょう。金額感も含め、サービス提供者と相談しながら利用するドローンや観測方法を選定するのがおすすめです。

ドローン漁獲量推定サービスのメリット

ドローン漁獲量推定サービスのメリットとして以下の四点が挙げられます。

環境に配慮した資源管理

ドローンを使用し漁獲量を正確に予測することで、過剰な漁獲を防ぎます。これは海洋生態系の保護と持続可能な漁業にも繋がります。

安全性の向上

ドローンを使うことで安全かつ効率的に作業が可能です。本来人間が行うはずだった危険な潜水作業が減少します。

コスト削減

人件費や船の燃料費の削減に貢献し、漁業の運営コストを減らすことが可能です。ドローンの利用にはお金がかかりますが、近年の燃料費高騰やインフレによるコストを考えると相対的にドローンを使うほうがお得になることがあります。

即時の情報収集と作業効率化

ドローンはリアルタイムでデータ収集が可能なため、漁業者は即座に情報を得て漁を行うかを判断できます。これにより漁獲の効率が格段に向上します。

ドローン漁獲量推定サービス

ここではドローン漁獲量推定に関連するサービスの一部事例をご紹介いたします。

定置網漁の漁獲量推定(株式会社エルバ)

出典:株式会社エルバ
使用ドローン:FIFISH V6(qysea社)

定置網漁には「待って魚をとる」という特徴があり、網を上げるまで漁獲の種類や量が不明な点が課題でした。

水中ドローンで事前におおよその魚の量を確認することで、漁獲の量や種類を見極めることができます。それにより、漁獲量を仲買業者に事前に伝え、効率的な取引が可能になります。

また、漁獲量が少ない場合には網の引き上げを延期する選択肢をとることもできます。
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スマート漁業(KDDI株式会社)

出典:KDDI株式会社
使用ドローン:DJI Matrice210、AkabotⅡ(長崎大学開発)

長崎県五島市にて、赤潮に極端に弱いクロマグロの養殖基地化を行っています。

空撮用のドローンで海上の様子をモニタリングしたり、採水用のドローンで海水サンプリングを行うことで、赤潮発生検知までの所用時間を半日程度から15分以内に短縮しました。これにより、赤潮発生時の早期対策による漁獲量の管理がより容易になります。
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クラウド漁業(鯖やグループ)

出典:鯖やグループ
使用ドローン:独自家発のドローン船

無人で生簀まで行き、作業が可能なドローン船による完全自動給餌を実現しています。Iotとの連携により、適切な給餌量を魚に与えることで魚の健康管理を行います。それにより最終的な漁獲量の推定に繋がります。
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まとめ

ドローンによる観測技術が進化し、より使いやすくなるにつれ、航空画像と音響データを組み合わせた魚の生息量の推定や魚の行動評価など、ドローンによる新しい利用方法が登場しています。

漁による漁獲量の向上や養殖の生体管理、水産資源管理など目的に応じて、ドローン漁獲量推定サービスを検討、利用していきましょう。

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