土地測量サービスの比較3選。特徴や料金は？｜コエテコドローンナビ

土地測量サービスとは？

ドローン土地測量サービスは、ドローンを活用して土地の計測を行う革新的な方法です。従来はトータルステーション（TS）や3Dレーザースキャナなどの機器を用いて、人が測量を行うのが一般的でした。大規模な測量であれば航空機を使って測量が行われる場合もありますが、いずれも時間やコストがどうしてもかかってしまいます。

その課題を解決する手法として注目されているのがドローン測量です。従来の手法に比べて時間とコストを大幅に削減でき、自動操縦で測量の作業を遂行できます。

土地測量サービスでできること

ドローンによる土地測量は、土地開発、農業、建設、環境管理など幅広い分野で活用が進んでいます。土地測量サービスの代表的な例としては、3D地形マッピングが挙げられます。例えば、建設会社が新しい開発プロジェクトのために測量を行うシーンを考えてみましょう。

ドローンを開発エリアに飛ばし、搭載された高解像度カメラやレーザースキャナを用いて地形データを取得します。そのデータをもとに3D地形マッピングを作成することで、人による測量方法よりも迅速にその土地の特徴や地形を把握できます。さらに、建設計画の策定、リスク評価、資源管理にも役立ち、効率的なプロジェクト進行が可能になるでしょう。

別の例として、災害時にドローン測量が用いられるケースも増えています。地震や津波による被災地域にドローンを飛ばし、現地の状況をスピーディに把握します。ドローンであれば人が立ち入れない区域でも測量を実施でき、効率的なだけでなく安全性の面でも優れています。

土地測量サービスの導入効果

ドローンによる土地測量サービスの導入は、多方面にわたるさまざまな効果をもたらします。なかでも広範囲を短時間で測量できるというのはドローン測量を導入するもっとも大きな効果といえるでしょう。

国土交通省の資料では、以下のような実際の成功事例が紹介されています。

例①　鳥海ダム百宅線他道路予備設計業務

地域・地形区分：森林、低山地
導入効果：無人航空機（UAVレーザー）の使用によりTS測量と比べ、外業が12日→3日に短縮。内業は増えたものの、全体の工数としては3日短縮することができた。人員も外業9人内業5人が必要なところ、実際には外業3人内業5人で作業を終えることができた。

例②　豊岡道路測量業務

地域・地形区分：森林・低山地
導入効果：無人航空機（UAVレーザー）により、作業日数がTSでの測量と比べて外業が45日から1.5日、内業が45日から41日に短縮できた。航空レーザーやTS測量では捉えきれない微少な高低差も現れており、実際の地形により近い結果を得られた。

参考：ICT土工事例集【測量業務編】｜国土交通省

土地測量サービスの選び方

土地測量サービスを選ぶ際のポイントとしては、「目的に合っているか」「データ解析のサポートが充実しているか」「コストメリットが得られるか」などが挙げられます。何をしたいか、どんなデータを取得したいかなどは、当然企業によって異なります。そのため、自社が必要とするデータの種類やデータ解析で得たい結果を検討し、それに対応するサービスを探すことが大切です。

また、ドローン測量で得られたデータは、専用の解析ソフトで処理することになります。解析ソフトには、「デスクトップ型 or クラウド型」、「日本製 or 海外製」などさまざまな種類があります。目的に合致していることはもちろん、解析ソフトの使いやすさや性能も重要な判断基準になるでしょう。

さらに、コストとサービス内容のバランスを見極め、必要に応じてアフターサポートやカスタマーサービスの質も考慮に入れます。多くのサービスは別途見積もり請求する必要があるため、複数のサービスを比較検討して自社に合ったサービスを選定しましょう。

おすすめの土地測量サービス

ここではおすすめのドローン土地測量サービスを紹介します。パートナー選びの参考にして、もし気になる会社があればぜひコンタクトをとってみましょう。

ドローン測量代行サービス（DRONE TECH）

出典：DRONE TECH

DRONE TECHの「ドローン測量代行サービス」は、従来1時間かかっていた作業をおよそ15分に短縮できる土地測量サービスです。迅速に測量データを取得できるため、人的・時間的コストを大幅に削減することが可能です。さらに、「ドローン測量を自社で賄いたい」という企業に対しては、ドローン測量の導入サポートも行っています。

Terra Mapper Desktop（テラドローン株式会社）

出典：テラドローン株式会社

テラドローン株式会社の「Terra Mapper Desktop」は、ドローンによる地形データの解析ができるソフトウェアです。高度な処理能力と使いやすいインターフェイスが特徴で、ドローンの取得データを2Dや3Dなどの形に簡単に変換でき、建設管理の効率化を実現できます。デスクトップ型とクラウド型の両方をラインナップしており、ニーズに合わせて選択できるのもポイントです。

測量・ドローン（株式会社スターライト）

出典：株式会社スターライト

株式会社スターライトでは、不動産取引や設計、測量などの総合的なサービスを提供しています。特にドローン航空測量による相続財産の調査を強みにしており、土地境界線の調査、建物調査、地形調査、森林調査など幅広いフィールドでサービスを展開しています。土地家屋調査士、土木施工管理技士、測量士、建築士の資格を持つ専門家が、3Dの設計資料作成やアドバイスを行ってくれます。

まとめ

ドローンを用いた土地測量は、従来のトータルステーションや3Dレーザースキャナに比べ、時間とコストを大幅に削減できます。大規模な測量においても、​自動操縦による迅速なデータ収集​が可能です。

ドローン測量を自社で運営する方法もありますが、その場合は人材の確保やデータ解析のノウハウが求められます。一方、外部のサービスを導入することで、たとえ社内のリソースが不足していても作業の省人化・効率化を進められるでしょう。

今回ご紹介したサービスなどを参考にしながら、ドローンを活用した測量を取り入れてみてはいかがでしょうか。