VTOLサービスの比較3選。特徴や料金は?|コエテコドローンナビ

VTOLサービスの比較3選。特徴や料金は?|コエテコドローンナビ
VTOLサービスとは、垂直離着陸機能を備えたドローンを用いたサービスのことです。VTOLは複雑な地形や制約のある環境で飛行でき、多岐にわたる業務に活用されています。

この記事では最新のVTOLドローンの特徴や選び方について解説し、すでに販売がスタートしているVTOLドローン機種も紹介します。

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VTOLサービスとは?

VTOL(ブイトール)とは「Vertical Take-Off and Landing」の略で、日本語では「垂直離着陸機」と訳されます。航空機が横方向に移動しながら離着陸するのに対し、VTOLはその場で垂直に離陸・着陸することが可能です。誕生して間もない概念であるため確かな定義があるわけではありませんが、電気のみを動力源にするものを特に「eVTOL」とも呼びます

VTOLの構造は回転翼と固定翼を持ち、前者で上昇下降し、後者によって水平方向の移動を行います。狭いエリアで離着陸ができるため、緊急時の物資運搬、移動サービス、軍用機などの活用が想定されています。なお、オスプレイもVTOLのひとつに分類され、飛行機とドローンを合わせたような見た目をしているのが特徴です。

VTOLサービスでできること

現状のVTOLサービスは、無人航空機であるのがほとんどです。大きなもので2~3mの大きさであるため、小型で機動性に優れています。多様な分野での活躍が期待されており、例えば自然災害時にはVTOLで救助隊や被災者に物資を届けたり、被災地の空中調査を行ったりすることで救助作業の効率化を図れます。農業分野では、広大な農地や起伏の激しい地形での監視や農薬・肥料の散布に役立ちます。

また、VTOLは交通管理と安全監視の目としての役割も果たしていくでしょう。交通渋滞や事故現場を空中から監視し、リアルタイムで交通状況を報告することで、渋滞解消・事故後の迅速対応を支援します。さらに都市部や離島への小包や医薬品の配送にも利用され、特に交通の便が悪い地域においてVTOLは重要なソリューションになりえます。

これらの例からも分かるように、VTOLサービスの用途は多岐にわたります。現在進行形で開発が進んでいるため、将来的には上記以外の新たなシーンでも利用が拡大していくはずです。

VTOLサービスを利用するメリットとは

VTOLサービスの主なメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

・滑走路が不要であるため、空港以外の場所でも離着陸が可能
・垂直上昇や急旋回ができるなど機動性が高い
・無人で飛行することができる

VTOL最大のメリットは飛行の自由度が高い点です。航空機と比べると、狭いスペースや難アクセスな場所にも素早く到達でき、固定翼があるためドローンよりも長距離飛行が可能です。

ちなみに、研究開発の主流は電動のeVTOLともいわれています。排気ガスを出さないためSDGsの観点からも優れており、電動なので駆動時の音も静かです。また、エンジン系統の仕組みを持たないことから、製造費・メンテナンスコストも安く抑えられる傾向にあります。

VTOLサービスの選び方

VTOLサービスはここ数年、商用化の例が増えてきています。VTOLの機体販売、さらには産業向けのVTOLサービスまで、ビジネスの現場で活用できる素地が固まりつつあるといってもいいでしょう。

VTOLサービスを選択する際は、使用目的を明確にし、それに適したものを選ぶことが大切です。ドローンの技術的仕様(バッテリー寿命、飛行時間、操作のしやすさ、飛行の安定性)、コストパフォーマンス(初期投資、メンテナンス、サポートコストを含む総コストの評価)、そしてサービス提供者の信頼性とサポート体制などを確認しましょう。これらの要素を総合的に検討し、自社ニーズに最適なサービスを選択することが成功の鍵となります。

一方で、実用化の段階にいたっていないケースも多くあります。VTOLサービスをビジネスで活用するのであれば、それを開発・構築する側にまわるというのも方法のひとつです。VTOLを製造するメーカーと協業したり、自治体や地域の大学と連携したりすることで、自社ビジネス×VTOLの新たなソリューションを生み出せるかもしれません。

おすすめのVTOLサービス

大きな可能性を秘めているVTOLですが、ここでは実際に販売されているVTOLの機体・サービスを3つご紹介します。

エアロボウイング (AS-VT01)(エアロセンス株式会社)

出典:エアロセンス株式会社

「エアロボウイング」(AS-VT01)は、2020年に国産機として初めて発売されたVTOLドローンです。大きさは、全長123.5㎝、翼幅213㎝、全高41.5㎝。最高速度は時速100kmで、最大50km先まで飛行できます。離陸から着陸まではすべて自動飛行で、LTE通信ができるため無線の到達範囲外でも操作が可能です。また、点検・調査、測量、スマート農業といった産業別のアプリケーションも提供されているため、VTOLを自社ビジネスに導入したいという企業におすすめです。
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完全自律型VTOL固定翼ドローン FIXAR 007(SkyLink Japan)

出典:SkyLink Japan

「FIXAR 007」は、最大飛行時間50分、巡航速度時速65~72km、最大60kmの距離を飛行できる全自律型のVTOLドローンです。設置は​5分以内でセットアップができ、発射台や着陸パッドも不要​です。さらに、ソフトウェアも優れており、マッピング、空撮、精密農業、施設点検などさまざまな用途で使用できます。
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農業・測量用VTOL型ドローンWingtraOne(サイバネテック)

出典:株式会社サイバネテック

「WingtraOne」は2つのプロペラと2枚のフラップで、垂直離着陸と高速水平飛行を実現するVTOL型ドローンです。限られた狭い場所での離着陸が可能で、最長約1時間の高速飛行により広範囲の空撮ができます。マルチスペクトラルカメラや高解像度RGBカメラなど、搭載可能なオプションが幅広いのも特徴です。
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まとめ

VTOLは、その場で垂直に上昇・下降する能力を持つ航空機ドローンです。長距離運航が可能な点は通常のドローンよりも優れており、救助活動、物資輸送、マッピング、点検などさまざまな用途に適しています

ドローンやVTOLを活用したい企業にとっては、この数年機種・サービスとも選択肢が増えつつあります。今回ご紹介したサービスなども参考にしながら、ぜひ自社のビジネスに活かせるVTOLサービスを見つけてみてはいかがでしょうか。

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