物流・貨物・輸送サービスの比較4選。特徴や料金は？｜コエテコドローンナビ

物流・貨物・輸送サービスとは？

物流・貨物・輸送サービスは、ドローンを利用して、より効率的に、素早く、安心安全に運送を実現するために行っている運搬サービスのことです。

一般的に運搬サービスといえば、何かしらの商品や商材、資材を輸送したい場合に、もっとも効率的な方法を考え、集荷から配達までを担います。

ドローンを利用した場合も同じです。ただし、ドローンの利点を利用して、より輸送が難しい場面や、人が立ち入る方が輸送に時間がかかってしまう場合などに特に活躍するサービスです。

物流・貨物・輸送サービスでできること

物流においては、運転手不足を始めとする働き手不足により、配達を効率良く行うことは重要課題のひとつとなっています。物流を人に任せると人件費がかさんでしまうだけでなく、それだけ働く人を必要とします。

そこでドローンを利用すれば、労働力不足の問題に対しても解決策のひとつになるのです。国土交通大臣の許可を得たり、国家資格を取得することで、有人地帯の飛行や、目視確認ができない遠い場所への飛行も可能になります。

ドローンで商品を輸送すれば、交通状況に影響されないうえに、元々届けるのが難しかった高所や狭い場所、人があまり立ち入らない場所へも輸送が可能になります。ドローンの性能は年々向上していることもあり、天候に左右される可能性も少なくなってきました。

人が介入することで危険が起きる可能性があったり、余分に時間が必要になるところを、ドローンですばやく、的確に輸送を実現させます。

物流・貨物・輸送サービスの利用方法

まずは、何を運送したいのか、どのような場面での輸送を考えているのかなど、具体的なイメージをもとにどのサービスを利用するか考えなければなりません。その上で依頼する会社を決めるようにしましょう。

サービスの詳細を聞いて、費用などの見積もりもします。利用方法や、どのように利用を開始するかはサービスを提供する会社によって異なる部分もありますので、詳細はサービスを提供している会社に問い合わせるのが一番です。

物流・貨物・輸送サービスの選び方

物流・貨物・輸送サービスを利用するうえで最も大切なのは、運びたい荷物や商材、資材を安心安全に、迅速に運ぶことができるかどうかです。耐荷重が足りなかったり、運びたい荷物の個数が多い場合には、それに適した性能を持つドローンを使用しなければなりません。

まずは、希望の配送に合うようなサービスを提供しているかどうかを知ることからはじめましょう。重さや個数などの条件をクリアしたら、配送頻度や初期費用、利用中のコストなども考えます。

ドローンの輸送は、自動車などで人の手で輸送されるよりも低価格で抑えられる傾向にありますが、ドローンを利用する際には貸出ではなく販売している会社もあります。その場合、初期費用が高額になりますので、事前にしっかりと確認しておく必要があります。

おすすめの物流・貨物・輸送サービス

物流・貨物・輸送サービスを実施している会社は多数あります。それぞれのニーズに合うサービスを選ぶのが一番ですが、今回はおすすめの物流・貨物・輸送サービスを４つ紹介します。

Le Ciel DRONEの「空DELI」（ドローンによるデリバリーサービス）

出典：Le Ciel DRONE
愛知県でドローンを活用した物流事業からスクール運営、測量・点検・調査事業など
幅広いサービスを展開しているLe Ciel DRONE(ルシエルドローン)では、
2024年からドローンによるデリバリーサービスを本格的に開始しています。
鉄塔資材の運搬や林業の資材運搬など、高低差のある重量物運搬に特化しております。
ドローンで運ぶことにより、人が物を運ぶよりも事故のリスクや人の負担の軽減が実現可能です。
累計50t近くの運搬を無事故で実施することができました。

林業用運搬ドローン - 森林・木材・再エネ（住友林業）

出典：住友林業

住友林業では、林業用の運搬ドローンを開発しました。植林地へのコンテナ苗木運搬は重労働です。人の手で行うことで労働力が必要になるだけでなく、事故やケガにも繋がる可能性もあります。

開発したドローンにはGPSを搭載しており、運搬ルートを事前に設定、記憶させることでドローンの自動飛行が可能になりました。遠隔モニターも搭載しているので、モニター越しの操作で荷下ろしをすることができます。苗木の運搬が必要になる高所は、強風や気温の乱高下、天候が荒れることも多いですが、ドローンなら耐えることができます。

一度に運べるのは8〜10kgの重さですが、1時間に換算すると125kgもの荷物を運搬することになります。これまで運搬に80分程度必要だった距離が、往復5分に短縮できるほど、時短と労働力軽減を達成します。

森飛morito15林業用運搬ドローン（マゼックス）

出典：株式会社マゼックス

株式会社マゼックスでは林業用運搬ドローン「森飛morito15」の開発を行いました。これは住友林業との共同開発ですが、マゼックスは農業や林業などの大型産業用ドローンを製造するメーカーです。

森飛15は、山ならではの厳しい気候や、変化のある地形にも対応できるように開発されました。安全でスピード感のある運搬が可能になり、着陸不要で商材を切り離すことができるフックを搭載しています。15kgまで持ち上げ可能で、バッテリー交換で動かせるので、機体1台で1日中稼働できます。

希望小売価格は200万円となっていますが、公式サイトでは商品についてのカタログをダウンロードすることができたり、リースプランがあったりと手厚いサポートもしています。

気になる方はぜひホームページを確認のうえ、問い合わせてみてくださいね。

超大型ドローンで荷物を運搬　ドローン運搬（ロジクトロン）

出典：株式会社ロジクトロン

株式会社ロジクトロンでは、最大積載量55kgの大型ドローンを用いて、実証実験を実施しています。一等無人航空機操縦士が在籍しているほか、危険物の運搬許可取得済み、物件投下曳航飛行も可能です。車両の進入が困難な場所でも、ドローンを利用して物品の回収や、物資輸送を実現します。

2023年1月に、荒川下流河川事務所が主催した実証実験でドローンが使用され、約250mの距離を9往復し、230kgの物資輸送に成功しています。

そもそも55kgの積載量は国内最大級です。重量があり、危険が伴うと思われがちですが、離陸と荷下ろしのそれぞれの地点でオペレーターが目視によって精密に操縦します。

まとめ

今回は、物流・貨物・輸送サービスについてお伝えしました。

個人への配送サービスと違い、物流・貨物・輸送サービスでは重量の重いものや、運搬したい商材の個数が多い場合など、より厳しい条件で輸送しなければなりません。

人の手で行うには多くの時間が必要になったり、あるいは危険を伴う場面もあるなかで、ドローンを使うことで天候や気候、地形に左右されずに運搬が可能になります。運搬にお困りな場合は、ドローンによる物流・貨物・輸送サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。