警備サービスの比較7選。特徴や料金は？｜コエテコドローンナビ

警備サービスとは？

ドローン警備サービスは、ドローンを使用して特定の場所を撮影・監視し、警備を行うサービスです。ドローンが空中から広範囲を効率的に監視し、監視者にリアルタイムで映像を送信します。

ドローンは高度なカメラとセンサーを備えており、不審者の検出、異常行動の監視、特定エリアの定期的なパトロールなど、従来の地上警備員では実現困難だった監視作業を実行できます。

ドローン警備サービスは、企業施設、イベント会場、公共機関などのさまざまな環境での安全確保に貢献しています。

警備サービスでできること

ドローン警備サービスは、従来の警備手法では難しい広範囲かつ高度な監視を可能にします。今回は警備サービスでできることをいくつかご紹介します。

不審者や異常行動の検出

ドローンは高解像度のカメラを使用して、不審者や異常行動をリアルタイムで検出し、即座に警備センターや監視者に通報します。

広範囲のエリア監視

空中視点により、広範囲のエリアを網羅的に監視し、地上の警備員ではカバーしきれないエリアもチェックできます。

夜間監視と犯罪予防

赤外線カメラやナイトビジョンを装備したドローンにより、夜間でも効果的に監視を行い、犯罪の予防に貢献します。また、不審ドローンをドローンにより警備するサービスも産まれています。

災害時の状況把握

災害発生時にドローンを使用して被災地の広範囲を迅速に把握し、救助活動の効率化や被害状況の評価を支援します。

違法行為の監視

不法投棄や密漁などの違法行為を監視し、証拠収集にも役立てることができます。

イベント会場の安全管理

大規模なイベント会場の監視を行い、混雑状況の管理やトラブルの早期発見に寄与します。

高リスクエリアの監視

工業地帯や危険物取扱いエリアなど、高リスクな場所の定期的な監視を行い、安全確保に役立ちます。

警備サービスを利用するメリットとは

ドローン警備サービスの利用には、多くのメリットがあり、特に広範囲の迅速な監視が可能なことなどが挙げられます。今回はいくつかのメリットをご紹介いたします。

広範囲の監視

ドローン警備サービスの最大のメリットは、その広範囲の監視能力です。ドローンは、従来の地上の警備員に比べて、遥かに広いエリアを素早くカバーすることが可能です。

これにより、大規模な施設や複雑な地形のエリアでも、一度に広範囲の監視が行えます。また、複数のドローンを同時に運用することで、少ない人員でさらに広範囲の監視が効率的に実現できます。

高所や難アクセスエリアの監視

ドローンは、高所や通常アクセスが困難な場所でも容易に監視活動を行うことができます。従来の警備方法では監視が難しかった高層ビルの屋上、山間部、崖沿いなどのエリアも容易に監視できるようになります。

リアルタイムの映像伝送

ドローンからのリアルタイム映像伝送により、状況に応じた迅速な対応を可能にします。監視中に異常を検知した場合、すぐに警備センターや関係者に伝送され、即座に対応策を講じることができます。これにより、犯罪の防止や事故の早期対応が可能です。

人件費の削減

ドローンを利用した自動監視システムは、警備員の数を減らすことが可能です。大規模な施設やイベントでの警備にかかる人件費を大幅に削減することができます。また、長時間の監視業務における人的疲労も軽減されます。

災害時の迅速な対応

災害時や緊急事態において、警備にあてられているドローンを使用・流用することで、迅速に現場の状況を把握し、適切な対応を行うことができます。特に大規模災害時には、ドローンを用いて被災地の広範囲を短時間で調査し、救助活動の効率化に貢献できます。

夜間や悪天候時の運用

ドローンは夜間や悪天候時でも運用可能です。これにより、24時間体制での安全確保が実現し、特に夜間の犯罪防止や災害時の迅速な対応に効果的です。また、ドローンは天候に左右されにくいため、さまざまな状況下で安定した監視が可能です。

警備サービスの選び方

適切な警備サービスを選ぶ際は、監視範囲、ドローンの性能、運用コスト、サービス提供者の信頼性などを考慮することが重要です。
また、特定の条件下（夜間や悪天候時）での運用能力や、データの取扱い方針も検討すべきポイントです。今回は特に注意すべきポイントをご説明します。

警備エリアの広さと地形

サービスがカバーする警備範囲と地形の複雑さを考慮し、適切な監視能力を持つサービスを選ぶ必要があります。カメラの撮影範囲・限界高度や連続警備時間が、目的の警備範囲や警備時間に対応できるものを選びましょう。

カスタマイズの柔軟性、サポートの充実

「赤外線カメラを導入したい」「長時間の監視のためにバッテリー増築したい」など、特定のニーズに合わせてカスタマイズできるかどうかを確認し、柔軟性のあるサービスを選びましょう。

また、運用時の故障対応や長時間のサポートなど、運営のサポート体制の充実さもドローンを運用する上で大切です。

おすすめの警備サービス

ここではおすすめの警備サービスをご紹介します。

セキュリティドローン「セコムドローンXX」（セコム）

出典：セコム

人や車両を検知する画像AIを搭載しており、撮影した映像を解析します。解析結果から、監視員が不審者・不審車両と判断して指定した物体を自動で追跡・撮影します。

前機種の「セコムドローン」から飛行時間と速度が大幅に向上し、最大半径約6kmのエリアをカバーできるようになりました。強化された耐風性能と赤外線カメラの搭載により、悪天候や夜間の監視能力も向上しています。LTE通信の利用により、Wi-Fi設備の設置が不要となり、コストを抑えつつ容易に導入可能です。

敷地監視・警備用ドローンシステム（東京電力）

出典：東京電力

敷地監視・警備用として、半径約3kmの広範囲をカバーするドローンを利用できます。リアルタイム映像を通じて効果的な警備を実現し、障害物検知機能も備えており、クレーンなどの突発的な障害物との衝突を防ぎます。

また、可視光と赤外線に対応したデュアルカメラを搭載しているため、昼夜を問わず安全な監視が可能です。

警備・監視産業 のドローン導入支援サービス（パーソルプロセス&テクノロジー株式会社）

出典：パーソルプロセス&テクノロジー株式会社

広域な敷地内でドローンが事前に計画されたルートを巡回警備・監視を行います。他にも、沿岸部の海上監視、有害鳥獣の追跡など、多様な用途での利用実績があります。

また、安全な運用のための体制整備、目的に適したドローンサービスの選定、運用管理者や担当者の育成も可能なドローンの導入支援です。

敷地監視・警備用ドローンシステム（テプコシステムズ）

出典：テプコシステムズ「敷地監視・警備用ドローンシステム」

テプコシステムズの敷地監視・警備用ドローンシステムは、監視・警備に必要な作業一式を一括で依頼できるサービスです。可視光・赤外線対応のデュアルカメラ搭載ドローンを使用するため、昼夜問わず警備が行えます。

ドローンを定期飛行させることは、万全な警備態勢のアピールにもつながり、無用の侵入を未然に防止する効果も期待できるでしょう。

自動巡回型サービス（リベラウェア）

出典：リベラウェア「自動巡回型サービス」

リベラウェアが得意とするのは、屋内狭小空間の監視や巡回警備、点検です。屋内狭小空間専用の点検ドローンのIBISを使い、暗くて狭い場所や危険な場所でも安全かつ迅速にチェックできます。IBISはわずか20cmと業界最小クラスのマイクロサイズなので、人が立ち入れない場所でも容易に立ち入ることが可能です。自動巡回型サービスを利用すれば、省人化や無人化、省力化などが実現でき、安全性も高められます。

巡回監視（センシンロボティクス）

出典：センシンロボティクス「巡回監視」

センシンロボティクスでは、日常監視業務をドローンで運用し、遠隔監視を実現することで、企業のDX化を推進しています。複数機を同時に制御できるため、広域エリアを効率よく自動監視することが可能です。ドローンからの映像はリアルタイムで確認でき、トラブルが起きた際は迅速な意思決定に役立つでしょう。

さまざまな設備の形状に合わせて精密な三次元航路を設定しているため、ニーズに応じた自動監視を依頼できます。各計器の値の自動判定や検出対象の自動解析機能も提供しています。

ドローン事業（セントラル警備保障株式会社）

出典：セントラル警備保障株式会社「ドローン事業」

セントラル警備保障株式会社では、ドローンによる屋内・屋外の点検、画像解析や編集・パイロットの育成などを行っています。

屋内・屋外の設備点検には狭小空間専用ドローンのIBISを、広域監視には長時間飛行ができるエアロボオンエアを使用。ドローンで撮影した動画は、データ解析・編集し、3D化や点群化、オルソ画像化が可能です。

カウンタードローンシステムの販売・レンタルも行っており、ドローン飛行禁止エリアに侵入するドローンの検知・識別・無力化ができます。

まとめ

ドローンを活用した警備サービスは、その広範囲の監視能力と効率性により、多くの場面での安全確保に有用です。従来の警備方法では実現困難だった高精度な安全確保が可能になり、コスト削減や効率の向上が見込めます。
使用目的や運用環境に応じて最適な警備ドローンを選択し、利用を検討してみてください。