茨城で農薬散布ドローンを学ぶなら桜ドローンスクール|少人数制で現場で役立つスキルを習得
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今回お話を伺った方
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桜ドローンスクール 取締役
最上 譲氏農業ドローンを中心に、現場で役立つ実践的なドローン教育に携わる。農家の人手不足や農薬散布の負担といった課題に向き合い、「農家さんファースト」「現場主義」を軸に少人数制での丁寧な指導を実践。卒業後も仕事や運用の相談に応じるなど、学びを実務につなげるサポートを行っている。
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真夏の農薬散布は、農家にとって身体的にも精神的にも大きな負担です。
人手不足や高齢化が進む中、「この作業をいつまで続けられるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
最近は、農薬散布をドローンで請け負う仕事に可能性を感じ、「技術として身につけたい」「仕事として成り立つレベルまで学びたい」と考える方も増えています。
ただし、農薬散布ドローンは、資格を取っただけでは使いこなせないのが現実です。
圃場ごとの判断、散布設計、法規制への理解、万が一のトラブル対応まで含めて、初めて“現場で役立つ技術”になります。
今回は、農家や農薬散布を仕事にしたい方に向けて少人数制・現場主義で丁寧な指導を行っている、桜ドローンスクール取締役の最上譲さんにお話を伺いました。
桜ドローンスクールを立ち上げた理由と背景

桜ドローンスクール取締役 最上譲さん
――桜ドローンスクールがどのように設立されたか教えていただけますか?
最上さん:代表取締役を務める北村庸の身内が業務でドローンを使用しており、もともと身近な存在でした。
ある時、農家さんが人材不足や暑い中の農薬散布で困っている現状を聞いて「どうにかしたい」と思ったのが、運営会社である株式会社TUGUYOと、桜ドローンスクール設立のきっかけです。
2019年の設立当初は農業ドローン特化で指導を行っていましたが、国家資格の施行・開始にともない、国家資格コースも開設しました。
桜ドローンスクールは、茨城県の端に位置しており、埼玉・千葉・群馬にも近い立地です。
田んぼが多いエリアなので、茨城県を拠点に「農家さんファースト」でお役に立ちたいという想いでスクールを運営しています。
――なぜ茨城県五霞町でドローンスクールを設立しようと思ったのですか?
最上さん:スクール設立前、スクール代表の友人のお父様が五霞町でお米の農家さんをやられていたんです。
偶然、スクール設立のタイミングでその友人の方が農家を継ぐと決まり、お米作りを手伝うかわりに田んぼを実地教習場として貸してもらうことになりました。
毎回田んぼでドローンを飛ばして、毎年一緒にお米を作っています。
ドローンを使ってみた現場の声|安全で早くて楽
――ドローンを導入してみた農家さんたちの反応はいかがでしたか?最上さん:「ものすごく楽になった」という声が圧倒的に多いですね。
お米農家さんの場合、ゴールデンウィーク頃に田植えを行って夏頃に農薬を散布しなければいけません。
真夏に水が張ってある田んぼに入り何時間も農薬を撒くのは重労働です。
しかし、ドローンを使えば、広さや立地にもよりますが、何時間もかかっていた農薬散布が数分で終わります。
とにかく、ドローンを使えば「安全で早くて楽」なんですよね。
――農業ドローンコースを受講するのは、農家さんが大半ですか?
最上さん:以前は、農家さんがほとんどを占めていました。
しかし、最近は少し傾向が変わってきて、個人法人問わず、農薬散布を仕事にしたい方の受講が増えています。
割合としては、農家さんと農薬散布を仕事にしたい方、半々くらいですね。
農薬散布を外注したい方が増えているってことですね。
広い面積を持っている方なら、外注するよりも自分でドローンを学んで購入した方がメリットが大きいでしょう。
しかし、何百万円かけてまでドローンを導入するメリットがない農家さんですと、外注が選択肢になります。
ドローンで使える農薬の種類が増えてきているのも、農薬散布の仕事が増えてきている理由の一つだと思います。
近年、カメムシ(斑点米カメムシ)対策としてドローンによる農薬散布が急速に普及・注目されている背景もあり、需要が高まってきていると感じています。
桜ドローンスクールの魅力とは?受講生ファーストの4つのこだわり

桜ドローンスクールの魅力についてお話を伺いました。
少人数制で丁寧に指導|アットホームな環境
――桜ドローンスクールの魅力について詳しく教えていただけますか?最上さん:基本的にはマンツーマンで指導を行っています。
多くても3人までの少人数制クラスなので、受講生ごとの悩みや弱点に寄り添いやすく、個性に合わせた指導が可能です。

対話を交えながら進む講義。少人数制ならではの距離感です。
少人数制クラスで指導していると、少しずつ一人ひとりの個性やキャラクターなどがわかってきます。
当スクールでは、そういったところも見逃さず、寄り添った指導を行っています。
些細なスティック操作ミスにも気付けるのも、少人数制クラスならではの魅力でしょう。
なぜそうなっているかを具体的に指摘し、どうすれば改善できるのかまで丁寧に指導しています。
自分ではどうすればよいのかわからない部分や、ミスに気付けない部分も、客観的かつ具体的な指導を受けると、最短距離で上達しやすくなります。
とことん現場主義|現場で困らないための指導
最上さん:現場で使える知識・スキルを教えているのも強みです。授業では理論も大切にしつつ、現場に出て困らないように、実技を特に重視しています。
正しい知識を習得しても、現場で使えなければ意味がありません。
ドローンの運転時間が上達度合いに比例するため、たくさん飛ばすカリキュラムになっています。
より現場に活用しやすい実務スキルを身につけてほしくて、ただ飛ばすのではなく、「なぜ必要なのか」「やらないとどうなるのか」までセットで教えるのが当スクールのこだわりです。
意味や必要性まで学ぶと、知識の定着にも役立ちます。

教室内には複数の設備が並び、実践を意識した環境が整えられています。
特に、国家資格は合格するために必要な内容を詰め込んでおしまいになりがちですが、本当に大切なのは現場でどう役立てられるかです。
農業ドローンコースの場合も同様で、ドローンを飛ばす知識・スキルだけでなく、「現場の立地や状況にどのように対応するか」まで教えています。
スクール卒業生が陥りがちなのが、「ドローンスクールで学んだけど、現場に出てみたらさまざまな形の圃場があって、どう対応すればよいのかわからない」パターンです。
見たことのない形、隣が民家、障害物があるなど、現場ではさまざまな圃場に出会います。
ドローンを飛ばすのは学べば誰でもできるようになるからこそ、現場ごとの「最も安全かつ効率的なやり方」を考案できるかどうかが大切です。
当スクールでは、現場でのスムーズな動き方や圃場ごとの考え方まで徹底的に指導し、現場で役立つ人材を輩出しています。
実際の田んぼを実習場にしている当スクールなら、現場さながらの雰囲気で実践スキルを学ぶことが可能です。
近年、ドローンの事故が増えており、安全に関する指導も実施しています。
短時間でたくさん農薬を撒ければその分稼げるので皆さん急ぎたがりますが、事故を起こしてしまっては意味がありません。
「安全第一」で、心構えを口を酸っぱくして伝えています。
危機感を持ってもらうために、画像や動画を用いて、どのような事故が多くて事故を起こすとどうなるかも指導しています。
スキルを習得して終わりじゃない!卒業後も手厚くサポート
最上さん:「学んで終わり」にならないよう、スクール卒業後も公式LINEでサポートしたり、イベントや練習会を開いたりしています。農薬散布シーズンの練習会や農業用ドローンの新機種のデモ会、ドローン研修会など、さまざまなイベントを不定期で開催中です。
イベントは、横のつながりを広げる機会としてご活用いただいており、仕事を頼みたい方と受けたい方をつなげる場にもなっています。
スクールで農薬散布の仕事を請け負っているため、スクールから元受講生に仕事を依頼するケースも少なくありません。
公式LINEでは、随時個別に相談にのっています。
卒業生であれば、飛行申請やドローンの運用方法など、何でも相談可能です。
講師数名のアットホームなスクールなので、気軽に実家感覚でご相談いただければうれしいです。
卒業生からは、「相談しやすい」「細かくフォローしてくれて助かります」という声をいただきます。フットワークはどこよりも軽いんじゃないでしょうか。
実際に卒業生には、困ったら連絡をするようにと伝えています。先日は「手が足りないから助けてください」と言われ、神奈川県の横須賀まで出張したこともあります(笑)
今後は、卒業生同士のコミュニティも作りたいです。

卒業後も仕事や現場の相談が続くという最上さん。学びが実務につながっていく関係性が築かれています。
柔軟な受講スケジュール|土日祝日も対応OK
いざ「ドローンの資格を取得したい」と思っても、「忙しくてなかなか予定が合わない」とお困りの方は少なくないでしょう。桜ドローンスクールでは、なるべく受講者の都合に合わせられるよう、土日祝日も対応しています。
柔軟な受講スケジュールは、アットホームなスクールだからこそ実現できているのでしょう。
気になる方は、無料説明会に参加してみるのがおすすめです。桜ドローンスクールでは、以下の説明会が随時開催されています。
- ドローン免許制度無料説明会
- ドローン国家資格取得のための助成金セミナー
- 農業ドローン無料説明会&デモフライト
桜ドローンスクールの2つのコース|国家資格と農業
――桜ドローンスクールのコースやカリキュラムについても教えてください。最上さん:国家資格コースと農業ドローンコースがメインです。多分、8割以上の方が農業ドローンコースを選ばれていますね。
農業ドローンコースに関しては、経験がある方とない方でカリキュラムが異なります。
経験がない方の場合は5日間、ある方の場合は4日間の講習で、座学と田んぼでの実地講習が主な内容です。
国家資格も初心者か経験者にわけて講習を行っており、数日~数週間かかります。経験のある方が二等資格取得を目指す場合、1日で済んでしまう場合もあります。
国家資格コースの受講生の約8割は、仕事目的の方です。分野で言うと、測量や映像撮影の方が多い印象ですね。
年齢は、立ち上げ当初は農家さんがほとんどだったので年齢層高めでしたが、現在は大学生~70代までと幅広いです。中には親子で受講される方もいますよ。
受講生の声
――今までで印象的だった受講生さんはいらっしゃいますか?最上さん:以前、仕事を辞めて農薬散布1本でやっていこうと受講された方がいました。
ものすごく一生懸命な方で、卒業後にどんどん仕事の幅を広げていき、数年でとうとう一人では仕事を請け負えないほどになったんです。
今では、スクールがお手伝いに行ったり、スクールの卒業生を紹介したりしています。
地元の農家さんからの信頼を得ているようで、絶えずお仕事をいただいているようです。
これからドローンを仕事にしたいと考えている方や現職について悩んでいる方にとって、希望となるお話ですね。
これからドローンを学ぶ方へメッセージ

――今後の展望についても教えていただきたいです。
最上さん:引き続き、アットホームな環境で指導を行っていきたいと考えています。
うちのモットーである「農家さんファースト」や「現場主義」を大切にし、現場で役に立つ、現場で活躍できる人材を輩出することにもこだわり続けていきたいです。
現場に立ち、受講生と同じ目線で状況を確認。安全と効率を両立させる現場感覚が伝わります。
お話を聞いていて、「農家さんや地域のために」積極的かつ柔軟に動かれている印象を受けました。
五霞町とは包括連携協定を結んでおり、たとえば災害が起きたら、ドローンを使って地形や状況をチェックする予定です。
参考:桜ドローンスクール「五霞町と包括連携協定を締結しました。」
農薬散布を請け負う際、農家さんの費用負担を減らすために、五霞町と連携して補助金が出るよう働きかけてもいます。
地域密着で現場で活躍できる人材の育成を行っている桜ドローンスクールが気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
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