この記事では、フリーランスが利用できる保険の種類やおすすめの保険を紹介します。
フリーランス初心者が利用できる保険とは?
フリーランスである以前に、日本国民は74歳まではいずれかの公的医療保険に加入する必要があります。まず、フリーランスが加入できる保険には4つの種類があることを抑えておきましょう。- 国民健康保険
- 国民健康保険組合
- 社会保険を継続
- 家族の健康保険の被扶養者になる
会社員からフリーランスに転身する場合には、任意継続被保険者制度を利用できます。2カ月以上の被保険者期間があったうえで退職する人なら、資格喪失日から20日以内に手続きすることで、最大2年間社会保険を継続できます。
また、条件を満たせば家族の被扶養者になることもできます。しかし、出産手当金や傷病手当金などはないため、注意しましょう。なお、どの種類の保険に加入したとしても、全額所得控除となり税金を減らせることがポイントです。
フリーランスにおすすめの保険3選
ここでは、コエテコがおすすめする保険3選を説明します。文芸美術国民健康保険組合
文芸美術国民健康保険組合は、市区町村の国民健康保険に加入するよりも費用を抑えられるケースが多いことがメリット。対象者は、デザイナーやライター、フォトグラファーなどクリエイティブな職業に従事している人です。なお、アフィリエイト広告が収入源である個人事業主の場合は「広告業」とみなされるため、文芸美術国民健康保険組合には加入できないため注意しましょう。
文芸美術国民健康保険組合への加入条件
なお、加入条件は以下の通りです。- 日本国内に住所を有していること
- 文芸、美術及び著作活動に従事し、かつ、組合加盟の各団体の会員であること
- 個人事業主であること
- 後期高齢者(75歳以上)ではないこと
文芸美術国民健康保険組合の保険料
文芸美術国民健康保険組合の令和2年度の保険料は、以下の通りです。- 組合員1人月額(医療保険 後期高齢者支援金分含む):19,900円
- 家族1人月額(医療保険 後期高齢者支援金分含む):10,600円
- 1人月額 介護保険分:4,300円
フリーナンス(FREENANCE by GMO)
フリーナンスは、GMOクリエイターズネットワーク株式会社が提供するフリーランス向けの保険です。フリーランスだけではなく、会社員も利用できることがフリーナンスの特徴。入会する際にフリーナンス口座を開設することで、企業に信頼感を与えられることや即日払いなどのサービスを受けられることがメリット。フリーナンスでは、以下のようなサービスを提供しています。
サービス名 | 補償額・手数料など | 内容 |
あんしん補償 | 補償額:最高5,000万円 | 仕事中の事故や納品物の欠陥を原因とする事故、情報漏洩や著作権侵害などの補償 |
即日払い | 手数料:請求書額面の3~10% | 請求書を買い取り、代金を即日払いで振り込む |
あんしん補償プラス | 補償額:自身で設定 | ケガや病気などで働けなくなったときに設定しておいた「受け取りたい月額」を1年間受け取れる |
所得補償保険 | 利用料:1カ月あたり500円 給付額:1~10万円 |
ケガや病気で入院が継続した際に、契約の金額を給付金として受け取れる |
コロナminiサポほけん(特定感染症保険) | 給付額:10万円 | 新型コロナウイルスを含む特定感染症と診断された場合、特定感染症一時金として給付額を受け取れる |
上記のような手厚い幅広いサービスを、なんと会費無料で利用できることが嬉しいポイントです。即日払いを希望する場合のみ、手数料が3~10%発生します。
東京美容国民健康保険組合
東京美容国民健康保険組合は、美容の業務に従事する人が加入できます。対象地域は、東京都(島を除く)、 神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、山梨県の区域に居住する人となっています。美容師の免許を有していないインターンや見習い、事務や会計に従事する人は、従業員組合員として加入することも可能です。フリーランスが届け出する際に必要な書類は、以下の通りです。
- 被保険者資格取得届
- 家族の健康保険加入状況確認書
- 保健所発行の開設届済確認書のコピー
- 前年度の確定申告書のコピー
- 世帯全員の住民票(マイナンバーの記載があるもの)
- 被保険者証のコピーまたは資格喪失証明書のコピー
まとめ
会社員のように社会保険を利用できないフリーランスにとって、保険について考え選択するのは重要なポイントだといえます。国民健康保険への加入を検討する前に、どのような種類の保険があるのかをチェックしておきたいですね。自身の業種に最適な保険を選ぶことで、保険料を抑えることにもつながります。保険によっては、独自のサービスを豊富に展開しているものもあるでしょう。サービス内容や保険料などを比較したうえで、フリーランスの活動を後押ししてくれる保険を選んでみましょう。