※ 本コンテンツにはプロモーション(PR)が含まれています。また、詳しい最新情報については公式サイトをご確認ください。
※ 「コエテコキャリア byGMO」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-316281)の許可を受けたGMOメディア株式会社が運営する、就職・転職情報サイトおよびフリーランス情報比較サイトです。
そこで取り入れたいのが、今回ご紹介するアサーショントレーニング。アサーションとは、主張はしっかり行いつつ、自分も相手も傷つけないコミュニケーションスキルのことです。アサーショントレーニングでコミュニケーション能力を向上させて、人間関係の悩みを緩和させましょう。
DESC法とは?
DESC法は、アサーショントレーニングでよく使われます。相手に納得してもらいながら自分の意見を主張するために、4つの段階に分けて伝える方法です。「DESC」は、それぞれ以下の単語の頭文字からきています。
- D「Describe」:状況や相手の行動を客観的に「描写する」
- E「Express」:自分がどう感じているのかを「表現する」
- S「Specify」:相手にどのように行動してほしいのか、具体的な解決策を「提案する」
- C「Choose」:相手の答えに対し、自分が取るべき行動を「選択する」
自分の主張したい内容を4段階に分けることで、相手を尊重しつつ衝突を避けたうえで、具体的な案を探ることが可能です。
DESC法はアメリカの心理学者ゴードン・バウアーらによって提唱された
DESC法を唱えたのは、Bowerモデル(感情ネットワークモデル)の提唱者として名高いアメリカの心理学者・G.H.Bower(バウアー)らです。DESC法は、後述する「アサーティブ型」のコミュニケーションスタイルに該当します。コミュニケーションにおいては「自分の意見を伝えること」「相手の意見を受け入れること」が重視され、意見の異なる者同士でもストレスのない意見交換が可能です。
DESC法は日常のコミュニケーションでも役立ちますが、昨今では特にビジネスシーンでの有効性が注目されています。
社員同士がDESC法を意識したコミュニケーションを行うメリットは、以下のとおりです。
- 社内コミュニケーションの活性化を実現できる
- 社員の提案力が向上する
- スムーズな意思疎通を実現できる
社員同士が活発に意見を交わし合う社風が生まれれば、社内での信頼関係を構築しやすくなります。社員の業務効率向上はもちろん、企業全体の生産性向上・企業成長の促進に有益です。
アサーショントレーニングとは?
アサーションは英語の「assertion」からきており、「自己主張」という意味です。アサーショントレーニングによって、自分も相手も不快にならないコミュニケーションスキルの習得を目標としています。アサーショントレーニングの概要について、詳しく見ていきましょう。
自己主張が苦手な人に対するカウンセリング手法
アサーショントレーニングとは、相手の意見を尊重しつつ自分の意見を伝える「アサーティブコミュニケーション」 を実現するためのトレーニングです。アサーショントレーニングを繰り返すことで、相手を不快にさせない言葉の選び方・話題の運び方を肌で理解することが可能です。相手と自分の距離感を測りやすくなり、相手と違う意見を主張することにも抵抗がなくなります。
特に日本人は周囲の反応をうかがう気質が強く、ディスカッションが必要なシーンでもじっと黙っている人が少なくありません。
適切な自己主張方法を身につけることはコミュニケーションストレスの解消につながるのはもちろん、有益なディスカッションを展開する上でも必要です。
チームマネジメントが必要な管理職の人は、身につけておきたいスキル
アサーティブなコミュニケーションスキルを身につけることは、部下との適切な信頼関係の構築、引いてはチーム全体の生産性向上に有益です。チームリーダーが部下の気持ちに配慮してくれる人なら、、部下も気軽に意見や考えを伝えられます。チームコミュニケーションが活発化し、建設的な意見が出やすくなる傾向です。
また円滑なコミュニケーションが取れているチームには、連帯感や助け合いのムードがあります。チームメンバーのエンゲージメントやモチベーションが高まりやすく、チーム全体のパフォーマンスも向上するはずです。
アサーション(自己主張)の3つのタイプ
自己主張の技術であるアサーションには、3つのタイプがあります。それぞれの特徴をみて改善点を考えてみましょう。アグレッシブ(攻撃型)
アグレッシブは、自分が思ったことを率直に伝えるタイプです。自分の意見をはっきり伝え、周りの人たちを力強く引っ張れるリーダーシップがあります。しかし相手の気持ちを考えずに、自分の主張を押し付けてしまいがちです。他者への配慮が欠けてしまいやすく、最悪の場合、職場の人間関係を壊してしまう危険性があります。
ノン・アサーティブ(非主張型)
ノン・アサーティブは、アグレッシブとは真逆で、相手の意見を優先して自己主張をしないタイプです。自分の意見よりも他者の意見を受け入れることで、物事を進めていきます。弱い立場の人を理解したり、共感したりできる穏やかさを持っている一方で、他責思考で言い訳が多く、相手任せになりすぎる傾向があります。いつも相手の態度や気持ちを気にしてしまうので、ストレスを抱えてしまいがちです。
アサーティブ(中立型)
アサーティブはアグレッシブとノン・アサーティブの中立型です。自分の意見を素直に表現しつつ、相手の意見も尊重できる理想のタイプといえます。相手の気持ちや背景を汲み取ってその場にふさわしい主張ができ、衝突するような場面でも最終的に和解へ導けるような人物です。アサーショントレーニングでは、アサーティブを目標にして実施します。
DESC法によるアサーショントレーニングの実践例
まずアサーショントレーニングの前に、自分がアグレッシブ、ノン・アサーティブ、アサーティブのうち、どのタイプかを理解しましょう。どのタイプかを把握することで、自分が改善すべきポイントが見えてきます。以下では、DESC法を用いたアサーショントレーニングの実践例を紹介します。想定シーンは「相手のレスポンスが非常に遅いことで仕事に支障をきたすため、直してほしいとお願いする」としましょう。
ステップ1:D「Describe」(描写)
相手のレスポンスが遅い状況を、客観的に描写します。どのくらい遅いのか、遅れることでどのような支障があるのかなどを伝えましょう。ステップ2:E「Express」(表現する)
相手のレスポンスが遅いことに対して、自分がどのように感じているのかを表現します。仕事が滞ってしまって残業が増えている、迷惑しているなど、しっかりと主張することが大切です。ステップ3:S「Specify」(提案する)
レスポンスを早くしてもらうにはどうしたらいいのか、具体的な策を提案します。1営業日以内に返事をする、緊急の場合は電話で対応するなど、解決へ導ける提案をしましょう。抽象的な解決策の場合、最初は守るかもしれませんが、時間が経つとまた同じことを繰り返してしまいます。できる限り具体的な策を出すことを意識しましょう。
ステップ4:C「Choose」(選択する)
相手が提案を受け入れてくれた場合は問題ありません。しかし、受け入れてくれなかった場合のことも想定しておきましょう。連絡する時間がない場合はチャットのスタンプで対応する、急ぎの場合は他の人に対応してもらうなど、仕事が円滑に進むような選択肢を用意します。
DESC法と類似している手法との違い
DESC法と比較される手法には、PREP法・SDS法・サンドイッチ法などがあります。以下でそれぞれの違いを比較・確認してください。手法 | 目的 | 構成 |
DESC法 | 相手に自分の意見を納得してもらいながら伝える | 1. Describe(描写) 2. Express(表明) 3. Suggest(提案) 4. Choose(選択) |
PREP法 | 相手に結論から分かりやすく伝える | 1. Point(結論) 2. Reason(理由) 3. Example(具体例) 4. Point(結論) |
SDS法 | 相手に話の全体像を把握してもらい、理解を深めてもらう | 1. Summary(要約) 2. Details(詳細) 3. Summary(要約) |
サンドイッチ法 | 相手に改善点を前向きに受け止めてもらう | 1. ポジティブなフィードバック 2. 改善点 3. ポジティブなフィードバック |
PREP法は、最初に結論を伝えてから細部を説明していく解説方法です。プレゼンや営業・就活など、分かりやすい説明が必要なときに使われます。
SDS法は、始めに概要を提示してから具体例やまとめにつながる解説方法です。ニュース・情報番組で使われることが多く、特定のトピックについて全体像を把握してもらいたいときに適しています。
サンドイッチ法は、ネガティブな言葉をポジティブな言葉で挟んで伝える指導方法です。部下を注意するときなど、相手にダメージを与えずに改善を求めたいときに使われます。
それぞれ意味・使うシーンが異なるので、違いを理解しておきましょう。
アサーションスキルが身につくビジネススクール
独学ではなかなかスキルが習得できているかわからない、という人は多いのではないでしょうか。 ここではアサーションスキルが身につくビジネススクールを紹介します。コミュトレ

コミュトレは、最短3ヶ月で伝える力を向上させることができる実践形式のビジネススキルスクールです。教育工学に基づいた学習方法のため、センスや性格に関係なく成長が可能であり、本質的な人間心理から学べるので、どんな場面でも応用ができる力が身につけられます。
コースは「ディスカッションスキル」や「マネジメントスキル」など多種多様なコースが用意されており、そこから自分にあったスキルを自由に組み合わせて学ぶことができます。学習方法は1回10分で見ることができる動画学習と、週1回の実践トレーニングとなっているため、忙しい人でも学びやすいスケジュールとなっています。
完全オンライン対応なので、全国どこからでも参加可能。受講料は、正しく指示を理解する力を身につける「メンバーシップ」Basicコースで187,000円(税込)です。無料診断で自分の強みや課題などを可視化してくれるので、気になる場合は一度無料診断を受けてみてはいかがでしょうか。
スクール名 | コミュトレ |
代表的なコースの受講料金 |
|
初期費用 | なし |
講師 | コミュニケーショントレーニングを受けた専門のインストラクター |
サポート体制 |
|
代表的なコースの受講期間 |
|
開講時間 | 水・木・金・土・日(トレーニング) |
授業形式 | オンライン |
返金保証 | 調査中 |
教室所在地 | 東京、大阪、名古屋 |
おすすめポイント |
|
運営会社 | 株式会社アイソルート |
公式HP | コミュトレ |
アサーショントレーニングで得られるメリット
アサーションは、身につけることでコミュニケーションの助けになるスキルです。アサーショントレーニングで得られる主なメリットは、以下の3つです。- 自分の意見を言えるようになり、ストレスが軽減される
- 意見が異なる相手とも円滑にコミュニケーションが取れる
- 新たな価値観を受け入れることで、アイデアが生まれやすくなる
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
自分の意見を言えるようになり、ストレスが軽減される
アサーショントレーニングを受ければ、状況に合わせて自分の気持ちを適切に伝えられるようになります。スムーズな自己表現を実現しやすく、コミュニケーションストレスを感じにくくなるのがメリットです。相手優先のコミュニケーションは鬱憤がたまる上「また相手の言いなりになってしまった」「本音が言えなかった」などといったネガティブな感情を生みやすくなります。自己肯定感が低下し、ますます自分の意見を口に出せなくなるかもしれません。
アサーショントレーニングで適切な自己表現方法を知ることは、自分の気持ちを大切にすること・自己肯定感を高めることにつながります。「自己肯定感が高まる→堂々と発言できる→自己肯定感が高まる」……、ポジティブなサイクルが回れば、どのような人とでもスムーズなコミュニケーションが可能です。
意見が異なる相手とも円滑にコミュニケーションが取れる
アサーショントレーニングとはすなわち、アサーティブなコミュニケーションスキルを身につけるトレーニング。アサーティブコミュニケーションには以下のような特徴があり、意見が異なる相手とも円滑にコミュニケーションを取ることが可能です。- 「私」を主体にすることで攻撃的な印象を低減できる
- 相手を尊重できる
- 第三者目線を担保できる
アサーティブコミュニケーションでは、常に主体は「私」です。
「あなた」を主体にした言葉は相手を批判するような響きになりやすく、よい印象を与えません。「私」を前面に出しながら会話を進めることで、意見の異なる相手とも余計なトラブルを防ぎやすくなります。
また自分の意見を言う前に必要な情報を伝えることは、客観性を担保する上でも有益です。感情に流されずに状況・情報を共有することで、意見の相違があっても冷静な話し合いを実現しやすくなります。
新たな価値観を受け入れることで、アイデアが生まれやすくなる
これまでにないアイデアを生み出すには、多くの情報に触れること・多彩な価値観を知ること・柔軟な思考を持つことが必須です。アサーティブなコミュニケーションを実行できる人は、相手の意見・考えにも真摯に耳を傾けます。どんなものでも受け入れる寛容性や視野の広さは、新しいアイデアの創出に役立つに違いありません。
またコミュニケーションがアサーティブになるほど、相手との会話も盛り上がる傾向です。お互いが忌憚のない意見交換を行うことで、何気ない会話から思いもよらない斬新なアイデアが生まれることがあります。
アサーショントレーニングに取り組むデメリット
アサーショントレーニングを取り入れることで自分の気持ちを表現できる、周囲の人と円滑なコミュニケーションが取れるなどのメリットがありますが、デメリットも少なからず存在します。アサーショントレーニングは「相手を傷つけないよう、自己主張をする」というものですが、どんなに気をつけていたとしても、時と場合によっては自分の意見や気持ちを素直に表現できることによって、相手を傷つける、または相手に抵抗される恐れがあります。とくに「自分が正しい」と考えている人や、承認欲求の強い人ほど、自分の意見を強く主張する可能性があるので注意が必要です。人に素直な意見を伝えることは大切ですが、伝える時はくれぐれも相手を尊重する気持ちを忘れないでください。
DESC法まとめ
アサーショントレーニングとは、自己主張が苦手な人に向けたカウンセリング手法のことです。アサーションのスキルを身につけることで、主張はしっかり行いつつ、自分も相手も傷つけないコミュニケーションが取れるようになります。その中でDESC法を使ってみるといいでしょう。なかなか自分の意見を言えず悩んでいる人は、先ほど紹介したビジネススクールのコミュトレで無料診断を受けてみるのもおすすめです。