転職エージェントは、「専任の担当者が付く」「キャリアアドバイスを受けられる」「完全無料で利用できる」など求職者にとって嬉しいサービスを受けられます。
しかし一方でデメリットに感じる面があるのも事実。どんな転職支援サービスでも同様ですが、デメリットをしっかりと理解せず安易に利用をしてしまうと「こんなハズではなかったのに!」と後悔に繋がってしまうことにもなりかねません。
本記事では転職エージェント利用の際に懸念すべきデメリットと、デメリットを踏まえた上で転職エージェントの強みが発揮される利用者の特徴をご紹介します。
転職エージェント利用の際に懸念すべきデメリット6つ
転職エージェントを利用する際に懸念すべきデメリットは、主に次の4つ。キャリアアドバイザーの手腕によって転職成功が左右される可能性がある
転職エージェントに登録をすると、自分の転職を支援してくれる担当のキャリアアドバイザーが付きます。自分に付いたキャリアアドバイザーが自分の代わりに、希望に合った求人選定や企業との面談・選考の日程調整、雇用条件の交渉などを進めてくれます。しかしキャリアアドバイザーと一口に言っても、質や人柄は様々です。
求職者に寄り添ったサポートを心がけているアドバイザーもいれば、残念ながら自身の利益のみを追求するアドバイザーが居るのも事実です。また歴が浅い方キャリアアドバイザーや、自分の希望する業界の知見を持たないキャリアアドバイザーもいます。そのためキャリアアドバイザーの手腕によっては、転職成功が大きく左右されることもあります。
キャリアアドバイザーも人であるため多少の相性はあるかもしれません。しかし時にはキャリアアドバイザーと性格や考え方が合わないと感じるケースもあるでしょう。
どうしても自分に合わないと感じた場合は他の転職エージェントの利用を検討するか、他のキャリアアドバイザーに担当を変更してもらうようにしましょう。
キャリアアドバイザーとの連絡が煩雑に感じられる
転職エージェントの活用において、キャリアアドバイザーとのやり取りは欠かせません。転職条件はもちろん、面談日や入社条件などについても細かいすり合わせが必要です。そのため求人紹介なども含め、頻繫に電話やメールでのコミュニケーションが必要になることもあるでしょう。
密な連絡が苦手な方は、キャリアアドバイザーとのやり取りが煩雑に感じられてしまうかもしれません。
転職エージェントが抱えている求人を全て見ることはできない
転職エージェントには多くの企業が求人希望を登録しています。しかし転職サイトのように公開求人を全て見ることはできません。転職エージェントが抱えている求人の中でも、面談を通じてキャリアアドバイザーに伝えた希望にマッチした求人しか紹介してもらうことはできません。また希望にマッチした求人でも学歴・職歴・年齢などから内定を獲得する可能性が低いと判断された場合は、そもそも紹介すらしてもらえないケースもあるとか。
多様な求人を網羅的にチェックしたい場合は、複数のエージェントに登録することで紹介してもらえる求人幅が広がるでしょう。
サポート期間が設けられている転職エージェントもある
転職エージェントの中には登録日を起点として転職支援を受けられる期間が定められている媒体もあります。転職意思が明確な方、転職後のビジョンや転職軸がある程度定まっている方は、スピーディーな転職が叶うでしょう。
しかし「色々な企業を比較・検討したい」「転職活動を進める中でやりたいことを見つけたい」という方にとってはアンマッチに感じるかもしれません。
また期間を設けていない転職エージェントでも、1人ひとりのキャリアアドバイザーが受け持てる求職者の数は限られています。転職エージェントとの連絡を蔑ろにしていると、転職意思がないとみなされ積極的なサービス支援が受けられなくなる可能性もあります。
もちろん上記でご紹介したデメリットが全ての人に該当するわけではありません。
他の転職支援サービスとも比較・検討をした上でより自分のニーズに合うサービスを選択、もしくは状況によって使い分けることが肝要です。
自分のペースで転職活動を進めにくい場合がある
転職エージェントを利用する場合、キャリアアドバイザーと足並みを揃えて転職活動を進めなければなりません。しかし中にはキャリアアドバイザーからの連絡や、キャリアアドバイザーとの面談時間・場を設定することに煩わしさを感じる人もいるでしょう。
また面接や選考の予定なども、原則キャリアアドバイザーを通じて行います。
キャリアアドバイザーが他の転職希望者の支援に時間を割かれていたり、休暇を取得していると、スムーズな調整が叶わないこともあるでしょう。
無理に転職を進めてくるキャリアアドバイザーがいる
キャリアアドバイザーの中には、希望にマッチしない求人へのエントリーを無理に勧めてくる人もいます。本命企業への面接練習としてエントリーを勧めるケースもありますが、エントリー先を厳選したい人にとっては不快に感じられてしまうかもしれません。
転職エージェントを利用する際は、「少なからず無理やり転職を勧めてくるキャリアアドバイザーがいる」ということを念頭に置き、キャリアアドバイザーの意見に翻弄されないよう、転職軸をしっかり定めておくようにしましょう。
転職エージェントを利用するメリット
本項目では転職エージェントを利用するメリットをご紹介します。確かに転職エージェントは先述の通り、デメリットを感じる側面もあります。
しかし活用次第では、大きなメリットを享受できる可能性もあります。
転職活動する際は、転職エージェントのメリットにも目を向け、自分に合った転職支援サービスを選択しましょう。
選考対策を受けられる
転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが転職者1人ひとりに対して応募企業ごとの面接対策・書類の添削をしてくれます。そのため、自分1人で転職活動を進めるよりも選考通過率や内定率が高まることも期待できるでしょう。
例え内定に繋がらなかったとしてもキャリアアドバイザーから受けた面接対策・書類作成のアドバイスは、次の選考や書類作成にも活かせるハズです。
自分に合った求人を紹介してもらえる
1人で転職活動を進める場合、膨大な求人情報の中から自分に合う案件を探しださなければなりません。1つひとつ吟味する時間はもちろん、応募前の企業調査にも時間が割かれてしまうでしょう。
その点、転職エージェントではキャリアアドバイザーが面談を通じてヒアリングした希望条件をもとに、自分に合った求人を選定してくれます。
途中辞退や内定辞退に繋がってしまうようなミスマッチも極力抑えることができるため、無駄のない活動が実現するでしょう。
効率的に転職活動を行える
キャリアアドバイザーが併走して転職活動を支援してくれる転職エージェントでは、転職希望者と応募先企業との間にキャリアアドバイザーが立ち、スケジュール調整も行ってくれます。転職活動に関する煩雑なやり取りを自身で担わなく良い点は、大きなメリットでしょう。
自分では手間がかかるスケジューリングもキャリアアドバイザーに一任できるため、現職が忙しくなかなか転職活動に取り組めない人でも効率的に転職活動を進めることが出来るでしょう。
年収や入社日の交渉をしてくれる
キャリアアドバイザーは、直接交渉しにくい入社後の待遇交渉や入社日などの調整も対応してくれる心強い存在です。特に内定が決まった後は、前職の引き継ぎや退職手続きなどに時間が割かれてしまい、内定先企業とのやり取りにまで時間を割けないこともあるかもしれません。
そのような場合でもキャリアアドバイザーが自分に代わり、企業と交渉を進めてくれるため、理想に近い転職を実現できるでしょう。
求人票だけではわからない情報を教えてくれる
キャリアアドバイザーは、各企業の情報に精通しています。そのため求人票だけではなかなか知ることのできない会社の雰囲気や働く従業員の様子といったソフト情報も、提供してもらえるでしょう。
例え条件や待遇面でマッチしていたとしても社風や風土、既存メンバーの人柄にミスマッチを感じてしまうと、早期離職に繋がりかねません。
入社後にミスマッチを感じてしまうようでは、本当の転職成功とは言えないでしょう。
確かな転職成功を実現するためにも、キャリアアドバイザーを通じて様々な情報を手に入れましょう。
転職エージェントおすすめ3選
ここでは、コエテコがおすすめする転職エージェントを3つ紹介します。マイナビAGENT
求職者に寄り添った転職支援を提供するのは、マイナビAGENTです。手厚い転職支援、求職者視点のサポートにより、2年連続でオリコン顧客満足度NO,1に選ばれています。
そんなマイナビAGENTは、各業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれる点がポイント。業界を熟知しているからこそ、自身の強みにマッチした案件紹介を受けられるでしょう。
またマイナビAGENTでは、公式サイト内で一部求人を閲覧することもできます。
転職を考え始めているのであれば、まずはどのような求人が掲載されているのかチェックしてみてはいかがでしょうか。
マイナビAGENTの評判・口コミ、利用の流れ、特徴などがバッチリ!フリーランス・転職・副業サービスで自分に合ったキャリアを選択しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >Re就活エージェント
Re就活エージェントは、20代・第二新卒向けの転職エージェントです。
保有求人の80%以上が20代未経験を歓迎する求人もしくは研修・教育体制が充実している企業の案件のため、初めて転職活動に取り組む人や経験・スキルに不安がある人におすすめ。
また選考先の企業に合わせて1社ずつ面接練習を実施してくれる点も魅力。
各企業の面接官の印象に残る伝え方のレクチャーを受けられるため、自信をもって面接に臨めるでしょう。
入社後の定着率も93%と高い数字を誇り、納得感のある転職を実現している様子が伺えます。
Re就活エージェントの評判・口コミ、利用の流れ、特徴などがバッチリ!フリーランス・転職・副業サービスで自分に合ったキャリアを選択しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >WorX(ワークス)
WorXは、未経験からの異業種転職に特化した転職支援を提供するエージェントです。
異業種転職成功100%を誇るだけあり、スキル習得から内定まで一貫したサポートが特徴です。
なおスキル習得においては、200時間のカリキュラムが用意されています。
自分の目指すキャリアに合わせ、次の3種から希望にマッチするコースを選択できるとのこと。
- ノーコードエンジニアコース
- ITコンサルコース
- ソリューションセールスコース
また個人の適正にあわせたオーダーメイドキャリアプランを提案してくれるため、中長期視点でキャリアを形成していくことのできる企業との出会いも期待できるでしょう。
※利用対象年齢は32歳まで
WorX(ワークス)の評判・口コミ、利用の流れ、特徴などがバッチリ!フリーランス・転職・副業サービスで自分に合ったキャリアを選択しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >転職エージェントを利用したほうが良い人の特徴6つ
本項目では先述の転職エージェントのデメリットを踏まえて、転職エージェントの強みが発揮される人の6つの特徴をお伝えします。転職エージェントがマッチする人は、次に該当するような方。
- 在職中で転職活動にかける時間がない方
- 転職活動に自信がなく応募書類の添削や面接対策などの転職支援を受けたい方
- キャリアビジョンが明確で「TES」「NO」をはっきりと伝えられる方
- 専門性の高い職種への転職を目指している方
- ハイクラス転職を希望している方
- 選考通過率・内定獲得率を最大化させたい方
また転職エージェントは利用中に様々な提案やアドバイスを受けることがあります。自分にとって有益な助言も多くある一方で、自分の希望にマッチしない助言を受けることもあるでしょう。納得できる転職を実現するためにも、自分の望む話ではない場合、「NO」といえる意思の強さやブレないビジョンが必要です。
転職エージェントを使用しない方がいいと懸念される人の特徴3つ
多様なサービスを提供してくれる転職エージェントですが、転職へのビジョンや考え方によってはせっかくのサービスの恩恵を充分に得られない可能性があります。転職エージェントがアンマッチに感じる人の特徴は次の3つに当てはまるような方です。
- 転職について明確な考えやビジョンが定まっていない方
- 様々な求人情報を比較・検討したい方
- 人の意見に流されやすい方
そのような方は、まず転職について情報を集めたり転職サイトなどでどんな求人があるのかチェックするところから始めてみましょう。
また人の意見に左右されやすい方は、キャリアアドバイザーの意見1つに対し自分の考えや転職軸がブレてしまう可能性があり、おすすめできません。
本来叶えたい転職とかけ離れた残念な結果に終わってしまう恐れもあります。
転職エージェントのデメリットまとめ
転職エージェントは、転職活動の質・効率を高めてくれる有益性の高いサービスです。また数ある転職支援サービスの中でも手厚いサポートが受けられます。しかし一方で利用者によってはデメリットを大きく感じる一面もあります。
自分に合ったサービスなのか見極めた上で、他の転職支援サービスとも比較・併用しながら上手に活用していきましょう。