新卒でエンジニア就職を目指すなら、経験や専攻の有無問わず就活サイトの活用をおすすめします。
今回は、エンジニア就職を目指す就活生におすすめの就活サイトについて詳しく解説します。
エンジニア就職で利用できる就活サイトの種類
エンジニア就活では、「ナビサイト型」「スカウト型」「エージェント型」の就活サイトを利用できます。それぞれの特徴や強みを理解して、就活の精度向上に役立てましょう。エンジニア就職におすすめの就活サイトの種類をご紹介します。
ナビサイト(求人検索)型
ナビサイト型とは、就活生自らが求人を検索して応募する就活サイト。「求人数が多く、さまざまな業種・業態の求人に出会える」「希望の求人を業種、職種、地域・フリーワードで検索できる」などが大きな魅力です。代表的なナビサイト型には「マイナビ」「リクナビ」などがあります。ナビサイトの魅力は、就活に必要なコンテンツが充実していることです。サイトによる違いはありますが、適性診断ツール・履歴書作成ツール・挨拶文のテンプレートなどを無料で利用できるサービスも少なくありません。
会員登録すればイベントや合同説明会へのエントリーも可能となり、エンジニア就職に向けた就活がより一層スムーズに進みます。
ナビサイト(求人検索)型のメリット
- 企業情報や求人情報が分かりやすくまとまっており、効率的に情報収集できる
- 自分が知らなかった企業や業界と出会える可能性がある
- イベント情報やインターンシップ情報も入手しやすい
ナビサイト(求人検索)型のデメリット
- 大量の情報から自分に合った企業を見つけるのが難しい
- 企業の実態や職場の雰囲気などの深い情報がよく分からない
スカウト(逆求人)型
スカウト型とは、企業からのスカウトで就活が始まる仕組みの就活サイトです。「就活生が応募して企業が判断する」という従来の就活とは逆の流れになるため、「逆求人型」と呼ばれることもあります。スカウト型で就活を進めるには、就活生が自己PRや強みをプロフィールに記載することが必須です。プロフィール内容が企業の求める求人イメージにマッチした場合、スカウトを受けられます。
スカウト型の就活は企業からのアクションが就活の起点となるため、積極的に就活を進めたい人には物足りないかもしれません。攻めの就活を行いたい人は、メインではなくサブ的に利用しましょう。
参考:おすすめのスカウト(逆求人型)サイト
スカウト(逆求人)型のメリット
- 内定が出るまでのプロセスが短い
- 知らなかった企業や業界と出会える
- 自分の強みや適性に合った企業が見つかる
スカウト(逆求人)型のデメリット
- スカウトがあったからといって内定が出るとは限らない
- プロフィールの内容によってはスカウトが全く来ない場合もある
エージェント型
エージェント型は、キャリアアドバイザーが在籍している就活サイトです。就活中は求職者1人1人に専任のキャリアアドバイザーが付き、就活をフルサポート。サポート内容はサービスによって異なりますが、キャリア相談から求人紹介・書類添削・面接対策まで、幅広く支援を受けられます。エージェント型就活サイトの魅力は、サービス会社だけが保有する独占求人や非公開求人を紹介してもらえる可能性がある点です。非公開求人には有名企業・大企業直受けの求人もあり、エンジニアとして好条件で就職できる可能性があります。
近年はエージェントサービスが多様化しており、就活サイトの選択肢は豊富です。
参考:おすすめの就活エージェント
エージェント型のメリット
- ES添削や面接対策など、選考対策を受けられる
- 企業との調整や交渉ごとをサポートしてもらえる
- キャリアアドバイザーに悩みや不安を相談できる
エージェント型のデメリット
- 興味のない業界・企業を紹介されることがある
- 担当者との相性が合わないこともある
エンジニア就職に適した就活サイトを選ぶポイント
新卒でエンジニア就職を目指す場合は、就活サイトを活用することをおすすめします。とはいえ、就活サイトの数は非常に多く、どのサイトを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、エンジニア就職に適した就活サイトを選ぶために注目したいポイントを紹介します。
エンジニアもしくはIT職種の案件を豊富に扱っている就活サイトを選ぶ
市場には就職サイトを謳うサービスがたくさんありますが、エンジニア就職を目指すならエンジニアやIT関連の求人情報を豊富に取り扱っている就活サイトを選ぶようにしましょう。IT業界に特化した就活サイトなら、自分の希望や条件に合った仕事を見つけられるのはもちろん、業界トレンドやIT技術についての情報も得られるでしょう。
面接対策などがしたい方には就活エージェントもおすすめです。
エンジニア案件やIT職種の特集が組まれている就活サイトを選ぶ
IT業界に特化していなくても、大手の総合就活サイトなどではIT関連の求人情報が多数集まっているため、IT業界の求人特集が組まれているケースもあります。その場合、IT業界に属する企業を一目で比較できるため、各企業を比較しつつ興味のある分野に絞り込める利点があります。
企業からオファーやスカウトを受け取れる就活サイトを選ぶ
就活サイトといえば自分で希望条件を設定して求人情報を探すサービスが一般的です。しかし、最近では求人企業からスカウトを受け取れる機能を搭載した就活サイトもあります。自分では探しきれなかった企業から思いがけない声がかかったり、IT専攻でなくてもスカウト経由で応募すれば採用の可能性が期待できたりするなど、メリットがたくさんあるため、ぜひ活用してみましょう。
スムーズなエンジニア就活を目指すならエージェント型がおすすめ
「誰にも負けないスキル・実績がある」「入社したい企業が決まっている」などの場合をのぞき、エンジニア就活ではキャリアアドバイザーの転職支援を受けられるエージェント型がおすすめです。IT・Web業界は人材不足が常態化しており、他の業界よりも就活のスタートが早いといわれています。就活にはポートフォリオの提出を求められるケースも多く、就活ノウハウの有無が内定に影響するケースが少なくありません。IT業界・職種への理解が深い就活エージェントに登録し、不安のない就活を実現しましょう。
また就活エージェントは、プロのキャリアアドバイザーが就活生のキャリア相談にのってくれることも大きな魅力。ただ漠然と「エンジニアになりたい」と考えている人も、キャリアアドバイザーに相談することで「どのエンジニアを目指すか」「どのようなキャリアパスを進むか」を明確化できます。
エンジニア就活サイトおすすめ11選
本章では、エンジニア就職を希望している学生におすすめすの就活サイトを紹介します。Offer BOX
「Offer BOX」は、就活生の利用率5年連続ナンバー1の実績を誇る、新卒向けのオファー型就活サービスです。
オファーを受け取れる企業は、大手から中小企業まで実にさまざま。
希望の業界・職種を登録しておけば、レジュメを見たIT系企業からオファーが届くこともあります。
情報通信・IT業界はもちろん、建設・教育・医療・福祉など幅広い業界の企業が参画しているため、就活の可能性を最大限に広げられるでしょう。
就職カレッジ
「就職カレッジ」は、幅広く採用・教育サービスを行う株式会社ジェイックが運営している、未経験に特化した就活サイトです。掲載されている求人情報はすべてスタッフが足を運んで安心して働けると確認した会社のみ。エンジニアについても、独自の研修制度を設けている企業など未経験からでも応募できる求人がたくさんあります。
お役立ち就活コラムや就活イベントなどもあるので、積極的に活用して就活スキルを高めましょう。
キャリセン就活エージェント
「キャリセン就活エージェント」は、6万人以上の学生が利用している人気の就活支援サービスです。
エンジニア就活専門サービスを運営するシンクエージェント株式会社が手掛けているため、IT業界に関する知見は十分。厳選されたホワイト企業や成長企業を中心とした求人情報が豊富である点も特徴の1つ。
主に首都圏・関西圏の就職を希望している人におすすめのサービスです。
UZUZ(ウズウズ)
「UZUZ」は、新卒向け就活サポートサービスです。総合型サイトではあるものの、エンジニアなどIT系の求人は全体の約1/4を占めていることから、さまざまなIT求人を閲覧できるでしょう。
なお、UZUZでは、下記特徴に該当する企業の案件が揃っています。20代うちからスピード感のある成長を実現したい人にピッタリのサービスと言えるでしょう。
- ポテンシャルを重視して、新卒を積極採用している企業
- 新卒の研修体制が整っていて、長期的に働ける大手企業
- 新卒から裁量を持って成長できる注目のベンチャー企業
- 今後さらなる発展が期待できる業績好調なトレンド企業
エンジニア就活
エンジニア就活は、ITエンジニアの求人に特化した就活サイトです。自分で求人を探すナビサイト型ですが、プロフィールを充実させておくと求人企業からスカウトが入ることもあります。サイトに掲載されている求人は、大手IT企業からSler、外資系、ベンチャー、自社開発系、Web系企業までとさまざま。エンジニア職種もプログラマー・インフラ系エンジニアなどと幅広く、就活生のスキルや希望にマッチした求人が見つかります。
また会員登録を行った就活生は、無料のプログラミング研修やオリジナルの就活セミナーに参加できるのもうれしいポイント。就活中に行き詰まってしまった人は、採用コンサルタントによる無料の就活相談を利用することも可能です。
レバテックルーキー
レバテックルーキーは、エンジニア就職を目指す人を対象とした就活サイト。エージェント型のサイトであるため、IT業界に精通したキャリアアドバイザーによる就活支援を受けられます。サービスに登録した就活生は、8,000社以上の企業から条件やスキルにマッチした求人紹介を受けることが可能です。レバテックルーキーを利用するメリットは、スムーズな内定獲得のためのフルサポートを受けられること。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成については、プロによるきめ細かなサポートを受けられます。応募書類や面接の精度が高まることにより、スムーズに内定を得やすくなるでしょう。
またマイペースに就活を進めたい人は、スカウト機能の利用も可能です。志望職種やプログラミング経験などをプロフィールに記載しておけば、興味を持った採用担当者からスカウトの声がかかります。企業とのやり取りがスムーズに進んだ場合、最短約2週間で内定を受けることが可能です。
キャリアチケット就職エージェント
キャリアチケット就職エージェントは、IT・医療・介護・若年層領域を中心に人材事業を展開する「レバレジーズ株式会社」の就活支援サイトです。キャリアアドバイザーがマンツーマンで就活を支援するエージェント型であるため、エンジニア就活を戦略的に進められます。就活支援においては、「入社後に活躍できる企業かどうか」が重視されるのがポイント。求人紹介の前に徹底したヒアリングが行われるため、「何がしたいか分からない」「就活のゴールが見えない」という人も就活の軸が見つかります。
また求人紹介は、その人が活躍できる可能性の高い企業だけが紹介されるシステムです。「数打てば当たる」の場当たり的な紹介がなく、就活のモチベーションが下がりません。書類添削や面接対策は個別に細かく実施されるため、採用審査通過率も高い傾向です。
より就活の精度を高めたい人は、キャリアチケットが主催する就活セミナーに参加しましょう。セミナーでは、就活の質を上げるための業界研究、自己分析、ES対策、面接対策、グループディスカッションなどを学べます。参加者には人事目線のフィードバックも行われるので、選考本番に備えることが可能です。
サポーターズ
サポーターズは、IT企業・ベンチャー企業の就職活動支援に特化した就活サイトです。とはいえ求人紹介を目的とするサイトではなく、コストをかけずに企業との出会いの場を作るサイト。就活生は企業が主催する就活イベントに参加すると、支援金を受け取れます。就活やインターンシップの利用では、交通費やスーツの購入代金などが就活生の負担となるケースが少なくありません。サポーターズを活用することで、就活で発生する費用負担を軽減できるというわけです。
サポーターズで応募できるイベントの種類は、企業が主催するインターンシップ・会社説明会・選考会・座談会などとさまざま。エンジニア就職を希望する人は「サポーターズ HUB」に登録しておくと、エンジニア関連のイベント情報や就活情報を入手しやすくなります。
paiza新卒
paiza新卒とは、エンジニアを志望する就活生向けの就職支援サービスです。企業からのスカウトを受けるスカウト型なので、スキルや実績のある人ほど満足のいく就活を実現できます。paiza新卒の大きな特徴は、登録の際に「スキルチェック」というプログラミングテストが実施されること。結果は最高Sランクまでの6段階で判定され、ランクが高いほど就活が有利になります。
就活生の中には、スキルはあるけれど、専門や学歴にアピール力がない……という人もいるかもしれません。スキルで評価を受けられるpaiza新卒は、非常にメリットの大きい就活サービスといえます。
また4~7月のインターン時期には、企業からインターンのスカウトが届くのも見逃せないポイント。インターンで実務経験を積んでプロフィールに記載しておけば、より多くの企業からスカウトが来るようになります。
マイナビ
「マイナビ」は、人材サービス大手企業のマイナビが運営する就職情報サイトです。国内最大規模のユーザー数と求人掲載数を誇る総合型就活サイトで、日本全国の大手企業からベンチャーまでさまざまな求人情報を閲覧できます。
自己分析ツールや就活のお役立ち情報の提供、就活イベントの開催などさまざまなサービスがあるため、まずは登録してみると良いでしょう。
IT業界の求人に関しても特集が組まれているため、ぜひ閲覧してみてください。
キャリアセレクト
キャリアセレクトは、web・ゲーム・ソフトウェアに特化した就活サイト。キャリアアドバイザーが在籍するエージェント型ですが、プロフィールを充実させてスカウトを受けることも可能です。エージェントサービスとスカウトサービスを使いこなすことにより、効率的な就活を実現できます。サービスに登録した就活生には専任のキャリアアドバイザーが付き、就活を徹底的にサポートしてくれるシステム。キャリアアドバイザーは求人紹介・イベント紹介のほか、企業ごとの面接対策・企業情報の提供まで実施してくれます。就活生が求人に応募する際は推薦文も添えてくれるため、内定率の向上を期待できるでしょう。
「現在やりたいことが決まっていない」という就活生は、キャリアの方向決めから相談できます。キャリアアドバイザーの中にはIT業界出身者も在籍しており、エンジニア就活のノウハウからポイントまで幅広く共有してもらえるのが魅力です。
新卒でもエンジニア就職は可能?
エンジニア就職を目指す就活生の中には、新卒でエンジニアになれるのか不安を抱えている人もいるかもしれません。その点、現在の市場動向や企業ニーズを考えると、新卒でのエンジニア就職は可能と言えるでしょう。
新卒でもエンジニア就職が可能な理由として、IT業界の人材不足が挙げられます。
経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年には最大で約80万人ものIT人材が不足すると試算されています。引用:経済産業省「IT人材需給に関する調査」
人材不足が加速するIT業界では、未経験であってもポテンシャルのある新卒を採用する企業も少なくありません。新卒であってもエンジニア就職は十分可能と言えるでしょう。
ただし、学生時代にITスキルを学んだとしても、現場スキルに乏しい新卒はエンジニアとして就職することが難しい場合があります。まずはプログラマーとして現場経験を積み、エンジニアへとステップアップしていくケースが一般的です。