DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)
業務でドローンを操縦するなら、受講を検討すると良いでしょう。この記事ではDJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)の基本的な情報を紹介します。
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)とは?
2日間にわたる座学講義・筆記試験・実技試験の結果、DJI CAMPスペシャリストの認定を受けられるのが、DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)です。DJI JAPANが認定した教官が、DJI製無人航空機(ドローン)の正しい知識と操縦方法を、受講者が身に付けていることを確認します。無人航空機操縦技能(JUIDA)をはじめとした他のドローン民間資格との違いは、法人や個人事業主など仕事でドローンを操縦する人向けである点です。空撮による映像制作や測量・農薬の散布など、ドローンを仕事で使うなら業種は問いません。
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)を取得するメリットは?
DJI CAMPスペシャリストの認定を受けると、飛行許可申請の手続きを簡略化できます。無人航空機(ドローン)を飛ばすときには、空域や目的によっては10開庁日前までに国土交通大臣の許可を受けなければいけません。申請は地方航空局もしくは空港事務所あてに不備がない状態で行います。申請の際にはドローンの操縦知識や能力に関する確認もあります。このとき監査を受けたキャンパスでDJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)を受講し、DJI CAMPスペシャリストに認定されていれば、簡易な確認で申請可能です。
併せて以下のオプション講座を受講すると、飛行申請の手間をさらに軽減できます。新たにDJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)を受講する人も、既に認定を受けている人も受講できるオプションです。
夜間飛行・目視外飛行講座 | 夜景の撮影・日の出前の農薬散布など夜間飛行の技能や、測量・点検など広範囲自動飛行に必要な技能を認証する講座 |
危険物輸送・物件投下講座 | 農薬散布や救助活動などで求められる技能を認証する講座 |
ドローンの中には数十万円以上もの高額な商品もあります。万が一事故や盗難に遭ったときの損害は大きなものです。また操縦ミスで機体が墜落したとき、第三者へ損害を与えると損害賠償の責任が生じます。
そこでDJI製品は購入特典として、エアロエントリーが提供するDJI無償付帯賠償責任保険を、1年間無償で付帯しています。2年目以降はDJI CAMPスペシャリストに認定されていれば、DJI賠償責任保険やDJI機体保険を割引された保険料で契約可能です。
加えてDJI CAMPコミュニティへも参加できます。
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)の運営会社は?
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)を運営しているのは、大手ドローンメーカーDJIの日本法人DJI JAPANです。DJIは2005年に設立され、ドローン業界のリーディングカンパニーとして、さまざまな分野で活躍するドローンを作り出しています。例えば正確かつ効率的に測量や装置の点検などを行えるドローンや、消火・救助などの公共安全に役立つドローンはが、多くの現場で活躍中です。農薬を効率的に散布できるドローンの導入により、農業の効率化も実現しています。
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)の対象年齢は?
年齢に関する条件は特別設けられていません。ただし法人や個人事業主であり、仕事としてドローンの操縦に携わっていることが受講の条件です。また受講するキャンパスによっては、18歳以上というように年齢制限を設けているケースもあります。受講を予定しているキャンパスのホームページで確認の上、申し込みましょう。
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)に必要な技能・知識は?
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)を受講するには、10時間以上の操縦経験が必須です。受講するキャンパスによっては、練習場を10時間利用できるパッケージを提供しており、初心者からDJI CAMPスペシャリストを目指せるコースもあります。操縦者のこれまでの経験に合うキャンパスを選ぶと良いでしょう。加えてDJI製品のユーザーマニュアルを熟読しており、ドローンの飛行業務に携われる人でなければいけません。またドローンを安全に操作するには、正しい知識や操縦方法と併せ、飛行モラルの習得が必須です。DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)では、座学を通し以下を学びます。
- 操縦者の行動規範
- 安全基準
- 禁止事項
- マルチコプターの概論
- 電波について
- 気象について
- 飛行について
- DJI製品について
- 法律について
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)の受講費用は?
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)の受講費用は55,000~110,000円です。費用に幅があるため、あらかじめ受講するキャンパスのホームページで確認しておくと安心でしょう。加えて3,300円で販売しているDJI CAMP技能認定専用テキスト第5版の購入が別途必要です。さらに認定証の発行に16,500円かかります。
受講費用と合わせ74,800~129,800円でDJI CAMPスペシャリストの認定を受けられます。他のドローンの資格と比べリーズナブルな料金で認定を受けられるのは、DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)の魅力です。
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)の講座はどこで受けられる?
講座を受けられるのは、DJI CAMPインストラクターが在籍する全国約70ヶ所のキャンパスです。宮城県・新潟県 ・石川県・神奈川県・愛知県・広島県・熊本県などで開催されています。DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)を受けられるキャンパスの中には、国土交通省ホームページ掲載講習団体もあります。教官の配置や組織運営・講習の実施方法などについて要件を満たしているため、安心して受講可能です。国土交通省ホームページ掲載講習団体の一例は以下の通りです。
- 一般社団法人 日本ドローンビジネスサポート協会(石川)
- 株式会社快適空間FC(宮城)
- 株式会社blue(熊本)
- 3D&VR International LLC(神奈川)
- 株式会社ポラリスエクスポート
まとめ:DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)に挑戦してみよう!
DJI CAMPスペシャリスト認定講座(DJI)は、ドローンのリーディングカンパニーであるDJIの日本法人が実施している講座だと分かりました。仕事でドローンを操縦する人向けに講座と試験を実施し、知識や技能を認定します。空撮による映像作品の制作や、測量・農薬散布・救難救助など、ドローンの活用シーンはさまざまです。今後ますますドローンが活躍するシーンは増えていくでしょう。業務でドローンを使用しているなら、講座を受講し認定を目指してみてはいかがでしょうか。
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