また転職情報に触れたり友人・知人から転職話を聞いたりするうちに、「自分も転職したい」と考え始める人もいるのではないでしょうか。
しかし転職したいと思っているにもかかわらず「何がしたいか分からない」と悩む人は、意外と少なくありません。
そこで今回は、転職に向けて何がしたいのか分からないと悩む人に向けて、その解決策と適職の見つけ方を解説します。
目次:
- なぜ「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む?
- 「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人の特徴
- 「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人が取るべき行動
- 何がしたいかわからない方にもおすすめの転職エージェント4選
- 転職したいけど何がしたいか分からない方向けキャリアコーチング
- 「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人の適職の見つけ方
- 「転職したいけれど何がしたいか分からない」の発想を転換するコツ
- 「転職したいけれど何がしたいか分からない」という状態で転職するとどうなる?
- 年代別! 「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人の転職活動の注意点
- 「何がしたいか分からない」と悩む人の転職活動 まとめ
なぜ「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む?
そもそも、なぜ「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩むのか?まずはその理由について、解説します。
将来のビジョンが明確になっていない
1つ目の理由として、将来のビジョンが明確になっていないことが挙げられます。「どのようなキャリアを歩んでいきたいのか」「どんなスキルを高めていきたいのか」など、転職の方向性が定まっていない場合、“何がしたいか分からない”という事態に陥ってしまいます。
まだ明確なビジョンが定まっていない人は、年収目標を決めてみたり、ロールモデルとなるような人を探してみるのも良いかもしれません。
指針となる目標があると、自ずと将来のビジョンも定まってくるでしょう。
どのような職種・業種があるのか分かっていない
世の中には多様な仕事があり、ビジネスシーンにおいても「そのような仕事があるのか」と驚くこともあるでしょう。認知できている職種・業種の種類が少ないと、選択肢も狭まってしまいます。
また職種・業種理解が浅く、先入観を抱いていたり、仕事内容を詳しく把握できていないケースもあるでしょう。
全ての業種・職種を深く理解することは難しいかもしれません。しかし選択肢を増やす意味でも、日々ニュースや転職情報に目を通し様々な職種・業種の理解に努めてみてはいかがでしょうか。選択肢が増え、やりたい仕事が見つかるかもしれません。
参考:転職におすすめの業界
転職に求める理想・期待が高い
転職市場の活性化は、転職を通じた新たなビジネスチャンスを創出してくれる一方で、情報ばかりが先行しがちになっています。「転職すれば必ず年収アップする」などのように間違った認識を抱いてしまう可能性もあり、自ずと転職に求める理想や期待値が高くなってしまっている人もいます。
そのため、いざ転職活動を始めようと様々な求人に目を通しても、理想や期待値が高くなってしまっているために、興味が喚起されなくなり「何がしたいか分からない」といった事態に至ってしまっていることも考えられます。
自分の強みや得意なことを把握できていない
自分の強みや得意なことがあいまいだと、転職の軸が定まりません。転職活動を始めても自分に合った求人を見極めるのが難しく、ただ漠然と転職サイトを眺めるだけとなってしまいます。自分の強みや得意なことが明確であれば、業種・職種への適性を測るのは容易です。「その仕事に就いたときの自分」をリアルにイメージしやすく、転職活動のモチベーションも高くなります。自分一人で悩んでいる方にはキャリア相談の利用がおすすめです。
今の仕事にやりがいがない
転職の理由が「今の仕事にやりがいがないから」である人は、「どこでもいいから転職したい」という気持ちになりがちです。転職活動の方向性がブレやすく、「何がしたいか分からない」と迷うようになります。「現職以外ならどこでもいい」という気持ちを軸に転職活動を始めると、求人を選ぶ決め手がありません。現職よりもよさそうな求人全てに目を通す……などという非効率的な転職活動に陥りやすく、本当に求める仕事・やりたい仕事が見えなくなります。
本心は今のままでいいと思っている
以下のような状況にある人は、「転職したい」と言いつつも心の底ではそう思っていない可能性があります。- 同期・同僚が相次いで転職した
- 仕事に飽きてきた
- 今の仕事ではキャリアアップ・年収アップできないと感じている など
周囲に転職者が増えたり仕事に飽きてきたりすると、「自分も何かしなければ」「動き出さなければ」という気持ちになるものです。「周囲に流されて、何となく転職モードに入った」という人は危機感がなく、「何がしたいかわからない」という状況になります。
またキャリアアップ・年収アップのために転職が必要だと感じている場合でも、転職活動の不安が勝つケースが少なくありません。
転職すればキャリアアップ・年収アップの可能性がある一方、現職以下の仕事しか見つからないリスクもあります。覚悟を持って転職に望めない人は迷いやすく「何がしたいかわからない」と嘆くことになるのです。
「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人の特徴
同じような状況で転職活動を始めても、「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩まない人もいます。転職で悩みやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか?失敗を恐れすぎている
失敗を恐れすぎる傾向がある人は、転職活動のリスクを過剰に評価する傾向があります。「確実に採用される会社を選びたい」と考えるあまり、どの企業に応募すればよいか分からなくなります。また失敗を恐れすぎる人の中には、「次こそは絶対に自分に合う会社を選びたい」と気負う人も少なくありません。求人条件を見る目が厳しくなり、応募先が見つからなくなります。
基本的に、転職活動に絶対はありません。絶対に受かると思える求人で落とされたり、条件がよいと思える会社でも問題があったりするものです。失敗を極端に恐れると、転職の第1歩が踏み出せなくなります。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人は、自分の能力や実績に自信を持てません。求人を見ても「自分には無理」と自己判断しやすく、応募先の選択肢が狭くなります。スキル・経験不要の仕事ばかりチェックしていれば、「何がしたいか分からない」と嘆きたくなるのも当然です。また自己肯定感の低い人は、自分の強みや実績をアピールすることが得意ではありません。実績やスキルがあっても不採用となるケースが多く、転職活動の方向性が分からなくなります。
他人と比較しがち
何でも他人と比較してしまう人は、判断軸が常に他人です。転職活動が他人の意見や行動に左右されやすく、「何がしたいか分からない」という状況になります。転職のミスマッチを防ぐためには、自分の強みや実績を活かせる求人を探すことが必須です。
しかし判断軸を他人に委ねている人は、世間的なイメージや周囲からの評判で転職先を選ぶ傾向があります。自分の価値が正しく評価されない分野で転職活動を続けても、自分にマッチした仕事・キャリアを見つけるのは困難です。
「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人が取るべき行動
本項目では、「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人が取るべき行動を紹介します。悩みながらも、やはり転職したい!と考える人は、ぜひ次に紹介する行動を意識してみましょう。
なぜ転職したいのかを考え直す
まずはなぜ転職したいと考えるようになったのか、その理由を考え直してみましょう。転職を考え始めるきっかけが明確になると、転職の方向性も自ずと定まってくるでしょう。
もし転職へのあこがれや、転職に対して理想を抱いているだけであれば、『転職しない』という選択を取ることも可能になります。
ゴールや目的が不明確のまま、転職活動を始めるような事態も防ぐことができるでしょう。
悩んでしまう方はキャリアコーチングを利用することもおすすめです。
何ができるか」から考える
「何がしたいか分からない」と迷ってしまうときは、「自分に何ができるのか」から方向性を探るのも1つの方法です。周囲から高く評価されたスキルや性質・実績は、転職する上での強みとなります。転職活動の軸に据えれば、方向性がブレにくくなるはずです。
例えば「人当たりがよい」「話しやすい」などと言われることが多い人は、営業系・接客系の仕事が向いているのかもしれません。「仕事が丁寧」「ミスが少ない」などと言われる人は、事務系や分析系の仕事を選択してもよいでしょう。
「したいこと」と「得意なこと」は、必ずしも一致しません。自分の強みで仕事を探した方が、満足のいく転職を実現できます。
経験・スキルを棚卸する
これまでの経験やスキルを棚卸ししてみるのも有効です。ビジネス市場において強みとなる経験・スキルを把握しておけば、目指すキャリアや高めたいスキルも明確になるでしょう。
目指すキャリアや高めたいスキルに沿った求人を探すことで、興味を惹き付けられる仕事が見つかるかもしれません。
どのようなキャリアを歩んでいきたいのかを明確にする
「何がしたいか分からない」と悩む根本的な要因は、ゴールが明確になっていないことが挙げられます。どのようなキャリアを歩んでいきたいのかを明確にし、はっきりとしたゴールを置くことで、目指す転職の方向性も定まってくるでしょう。
参考:やりたい仕事がない
転職情報に目を通してみる
転職情報の目を通してみるのも1つ。「何がしたいか分からない」と悩む場合、情報不足であるケースも少なくありません。
転職にまつわる情報を積極的に見聞きすることで、視野が広がり、興味・関心が喚起される仕事が見つかるかもしれません。
転職のプロに相談する
転職活動が難航している人は、転職のプロである転職エージェントへの登録を検討しましょう。転職エージェントとは、豊富な経験を持つエージェントが転職活動を伴走してくれるサービスです。転職エージェントに登録すると、専属の転職エージェントがキャリアの棚卸しからアピールポイントの発見・転職スケジュールの策定まで支援してくれます。プロ視点の客観的なアドバイスを受けることにより、転職迷子になっている人も自分の市場価値を正しく判断できるようになるはずです。
転職エージェントのほとんどは、登録料なしで利用できます。まずは気軽に登録だけでも行って、今後のキャリアについてのアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
何がしたいかわからない方にもおすすめの転職エージェント4選
ここでは、何がしたいか分からない人にもおすすめの転職エージェントをご紹介します。マイナビAGENT
マイナビAGENTは求人紹介から内定までをキャリアアドバイザーが一貫して支援する転職エージェントです。各業界の転職事情に通じた専任アドバイザーが在籍しているため、はじめての転職でも安心です。
また、対面でも相談ができることが特徴で、オンライン面談だと不安という方にもおすすめです。
エージェント登録で非公開求人も案内してもらえる場合もあるため、まずは無料面談を予約してみるといいでしょう。
マイナビAGENTの評判・口コミ、利用の流れ、特徴などがバッチリ!フリーランス・転職・副業サービスで自分に合ったキャリアを選択しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >Re就活エージェント
Re就活エージェントは、株式会社学情が運営する、20代・第二新卒・既卒のための転職エージェントです。転職エージェントの20代登録比率No.1に輝いた実績を持っており、プロのキャリアアドバイザーがマンツーマン体制で転職における希望や強み、志向性についてじっくりヒアリングしてくれます。取り扱っている求人数は非公開求人も含め5000件以上にのぼり、確実に20代を採用している優良企業のみ紹介を受けられます。また利用者の35%が社会人未経験、1社目が62%となっているので、「何がしたいか分からない」という人も寄り添ったアドバイスを受けることができるでしょう。
Re就活エージェントの評判・口コミ、利用の流れ、特徴などがバッチリ!フリーランス・転職・副業サービスで自分に合ったキャリアを選択しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >type女性の転職エージェント
type女性の転職エージェントは、サービス開始から25年に渡り、延べ数万名の転職サポート実績を有している転職エージェント。結婚、出産など、女性特有のライフイベントに応じて、女性が長く生き生きと働き続けられるさまざまなノウハウを豊富に持っているので、自分のキャリアを客観的に見つめなおしたいという人におすすめです。「転職って何から始めればいいの?」「自分に合った仕事が分からない」といったお悩みにも、キャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングしてくれるので、興味のある人は相談してみるとよいでしょう。なお、対象は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県にお住まいの人となっています。
type女性の転職エージェントの評判・口コミ、利用の流れ、特徴などがバッチリ!フリーランス・転職・副業サービスで自分に合ったキャリアを選択しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >Green
IT業界に興味を持っているという人なら、Greenがおすすめです。GreenはIT業界最大級の求人数を誇り、15,000件以上の求人情報を掲載しています。求人情報はほぼすべてに多数の写真を掲載しており、社内の雰囲気を感じやすいため、自分に合いそうな企業を探しやすいでしょう。会員登録を行うと、気になる求人企業の担当者に直接連絡できるようになります。レジュメをもとに人事担当者から直接スカウトを受けることもでき、実際60%以上の人がスカウトをきっかけに転職に至っている実績があります。スカウトの高いマッチングによって、「本当にやりたかったこと」が見つけられるかもしれません。
Green(グリーン)の評判・口コミ、利用の流れ、特徴などがバッチリ!フリーランス・転職・副業サービスで自分に合ったキャリアを選択しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >転職したいけど何がしたいか分からない方向けキャリアコーチング
ここでは、転職したいけど何がしたいか分からない方向けに、おすすめのキャリアコーチングをご紹介します。ポジウィルキャリア
ポジウィルキャリアは、転職の成功やキャリアアップを目指す人におすすめのキャリアコーチングです。あなたにマッチしたプロのキャリアトレーナーとのマンツーマントレーニングを行うことで、さまざまな悩みにも対応した深い自己認識を確立できます。
5~10年後を見据えた中長期的なキャリアや人生形成、目標達成を目的としているので、「何がしたいか分からない」という人も目標設定ができ、将来をしっかりと見据えた転職を実現できるでしょう。
参考:ポジウィルキャリアの評判
年代:30代女性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:マーケター 実務経験:1~3年
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- 新卒におすすめ
- 第二新卒におすすめ
- ハイクラスにおすすめ
- 女性におすすめ
短いTR期間の中で、自分の可能性を全力で肯定して、次のステップに進むための考え方や分析方法などの武器を授けてくれた、今までにないサービスだったと感じています。個人で支払う金額としては過去一番高い投資でしたが、いまだに自分のやったワークシートを見返しながら、今後に活かせるスキルとして身につけられたことを実感しています。 ...続きを読む
自分の今までのキャリア状況を客観的に把握して、広くて多いキャリア選択の中でどのようにキャリアプランを作るのが良いかを考えるためには、プロの第三者の視点を入れることが今の時代は不可欠だと感じています。
投稿日:2024/03/22(金) 11:40
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:ディレクター 実務経験:10年以上
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- 第二新卒におすすめ
- 女性におすすめ
転職活動の手前の段階からサポートが欲しかったのでそういった意味では非常にありがたかったです。 私は転職活動経験も少ないため、自分自身のキャリアを見つめ直したり、そもそもどういった将来像にしていきたいか、といったワークを繰り返す事で自然と自分が次に目指したい職種や仕事が見えてきたので納得感がありました。 ...続きを読む
転職エージェントとも異なるため、フラットに自身の経緯やこれからのことを相談できる第3者がいるという点 転職といったターニングポイントに対して専門知識があってアドバイスいただける点
投稿日:2024/04/16(火) 10:41
マジキャリ
マジキャリは、転職のエージェント・メディア「すべらない転職」を運営するアクシスによるキャリアコーチングです。「市場価値を上げるために何をしたらいいか分からない」「どうやって自己分析したらいいか分からない」といった個々の悩みに寄り添い、性格診断やキャリアの棚卸を行うことで、ズレのない理想のキャリアと具体的なアクションを設計できます。転職エージェントのノウハウが活用されており、やりたいこと・強みを発見できる自己分析、自己実現に向けたキャリア設計などの面で徹底的にサポートしてくれるのが魅力。転職市場を把握した戦略的なキャリア支援とコーチングを行ってくれるので、「何がしたいか分からない」と悩む人にも寄り添った転職活動を実現できるでしょう。
参考:マジキャリの評判
「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人の適職の見つけ方
ここでは、「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人の適職の見つけ方を紹介します。適性検査を受検してみる
「何がしたいか分からない」と悩む人は、データを用いて自分に合う職種・業界を分析してみるのも良いかもしれません。適性検査は、数値を用いて定量的に自分に向く仕事を分析してくれます。
意外な職種や業種が評価されるケースもあり、新しい発見にもなるでしょう。
転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーに相談する
転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーに相談してみるのも1つ。キャリアアドバイザーは、これまで数多くの転職を支援してきただけあり、同様の悩みを持った求職者も転職成功に導いてきました。
このように転職のプロに相談することで、やりたいことが見つかったり、転職の目標が定まったりするでしょう。
参考:転職エージェントおすすめ
転職サイトに登録し、様々な転職情報に目を通してみる
転職サイトに登録してみるのもおすすめです。様々な求人情報が集約されているだけではなく、転職コラムを読んだり、簡単な適性検査を受検したりすることも可能です。
通勤時などのスキマ時間で閲覧することもできるため、「転職に向けてイメージを固めたい」「少しずつ転職の方向性を定めていきたい」という人は、転職サイトに登録してみましょう。
参考:転職サイトおすすめ
「転職したいけれど何がしたいか分からない」の発想を転換するコツ
転職活動で「何がしたいか分からない」という考えにとらわれ過ぎると、自分に合う仕事・職場を見逃すリスクがあります。「何がしたいか分からない」と迷ったときは、発想を転換して現状打破を目指しましょう。転職活動をスムーズに進める上で重要な、発想転換のコツをご紹介します。
好きなことと仕事は別と割り切る
「どんなつらい目に遭っても耐えられる」「何があってもこの仕事に就くと決めた」などの強い覚悟を持てない場合は、「何がしたいか」にこだわる必要はありません。憧れの仕事に就いたとしても、「ストレスが多すぎてつらい」「イメージと違った」などはよくある話です。仕事が好きでも働き方や労働条件が合わない場合は、転職したことを後悔する可能性があります。
全ての人が、好きなことを仕事にしているわけではありません。「好きなことと仕事は別」と割り切ると、「何がしたいかわからない」から脱却しやすくなります。
職場環境や労働条件がそろえばヨシとする
転職で「何がしたいか分からない」と悩んでしまう人は、理想とする職場環境や労働条件を明確化することから始めてみましょう。実際のところ、長く働く上で重要なのは、仕事内容よりも職場環境や労働条件です。給与体系や休日・有給休暇の取得状況・残業の有無などについて、細かくチェックしてください。労働条件や待遇を精査しないまま就業すると、肉体的・精神的な負担から離職してしまうリスクがあります。
「自分がしたい仕事である」「職場環境や労働条件がよい」……、全てそろったパーフェクトな仕事は、そう簡単には見つかりません。「何がしたいかわからない」のであれば、職場環境や労働条件がそろっていればヨシとするのがおすすめです。
「何になりたいか」から逆算する
将来のキャリアを具体的にイメージすると、どのような仕事を選ぶかが見えやすくなります。例えば「将来はPMとして開発に携わりたい」という理想がある人は、エンジニアやプログラマーからのキャリアアップが見込める会社を探すことが必要です。一方、「将来はコンサルタントとして独立したい」という人は、コンサルティングファームやコンサル部門を備えた企業を目指す方法があります。
理想とする将来像が明確であれば、「今したいこと」にこだわる必要がありません。何がしたいか分からないと混乱することなく、転職活動に集中できます。
「転職したいけれど何がしたいか分からない」という状態で転職するとどうなる?
「何がしたいか分からない」という状況で転職活動を続けると、転職したことを後悔することになるかもしれません。「転職したいけれど何がしたいか分からない」という状態で転職するリスクについてご紹介します。
転職条件に妥協してしまう
「何がしたいか分からない」という状態は、転職活動の軸が定まっていない状態です。転職活動のゴールが見えず、何を目指せばよいか分かりません。自分に合った仕事・会社を見つけるのが難しく、転職後に後悔する可能性があります。また転職の軸が定まらないまま活動を行うと、「どこでもいいから転職したい」というモードに入りがちです。「適当に応募した会社にそのまま転職する」という、理想とはほど遠いルートに収まってしまうリスクもあります。
何社受けても採用されない
何がしたいか分からないまま転職活動を行っても、本気度の高いライバルには勝てません。どれだけ多くの求人に応募しても、不採用が続く可能性があります。基本的に、中途採用では「企業利益に貢献できる即戦力」が求められる傾向です。「何がしたいか分からない」というあいまいな状態でアピールを行っても、採用担当者には刺さりません。
たくさんの応募者と対峙してきた採用担当者は、人を見る目が肥えています。「この人は何となく応募してきたんだな」と見抜かれれば、何をどのようにアピールしてもふるい落とされてしまうのが現実です。
転職できても定着が難しい
「何がしたいか分からない」という状況のまま転職すると、転職のミスマッチが発生しやすくなります。何とか転職できたとしても、またすぐに「転職したい……」と悩むことになるでしょう。また「何がしたいかわからない」という人を採用する企業は、「誰でもいいから採用したい」という状態なのかもしれません。職場環境や労働条件に問題のあるブラックな企業に転職してしまった場合、定着は困難です。
年代別! 「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人の転職活動の注意点
企業が応募者に対して求めることは、年代によって異なります。「転職したいけれど何がしたいか分からない」と悩む人は、年代にマッチした転職活動を展開することが必須です。転職活動における注意点を、年代別にご紹介します。
20代は選択肢の絞り込みが重要
経験・実績がさほど重視されない20代の転職は、30代以上の転職と比較して選択肢が豊富です。自分の適性を適切に見極め、理想のキャリアにつながる業種・職種を選択しましょう。出典:若年者雇用を取り巻く現状|厚生労働省
上記は、厚生労働省が公開した若年雇用に関する調査です。調査によると、20代が該当する「新規学卒者枠」「第二新卒者枠」では「実務経験」よりも「熱意・意欲」「コミュニケーション力」が重視されていることが分かります。
すなわち20代であれば、未経験の異業種に応募しても採用される可能性は十分にあるということです。
ただし応募先の選択肢が増えるほど、「何がしたいのか分からない」という状況に陥りやすくなります。転職活動では、業界研究・企業研究・自己分析をしっかりと行いましょう。業界や企業との相性を適切に見極めることが、理想の転職につながります。
30代以降は高いスキルが求められる
30代以降の転職は、実績やスキルが重視されます。20代と比較すると、未経験の業種・職種への転職は難しくなる傾向です。採用選考で重視される項目については、前項と同様に厚生労働省の若年雇用に関する調査を確認してください。出典:若年者雇用を取り巻く現状|厚生労働省
中途採用に該当する30代は、熱意・意欲よりも実務経験が重視されます。中途採用の求人を出す企業のほとんどが、即戦力を期待しているためです。
30代以降の転職は、企業の求人と応募者のスキル・実績とのマッチ度が重視されます。「何がしたいか分からない」という状況に陥っている人は、自分のスキル・実績の棚卸しが不十分なのかもしれません。
めぼしい実績がないと感じている人は、ひとまず全ての経験やスキルを書き出してみましょう。小さな事項まで総ざらいすることで、アピールできる実績・経験が見えてくるかもしれません。
参考:30代後半転職は厳しい?
「何がしたいか分からない」と悩む人の転職活動 まとめ
本記事では、「何がしたいか分からない」と悩む人に向けて、その原因や解決策などを紹介しました。同じような悩みを持つ人は、少なくありません。時には転職活動中に「何がしたいか分からなくなってしまった」といった事態に陥ってしまうケースもあるでしょう。
何がしたいか分からないままでは、転職の方向性も定まらないため、思うように転職活動が進まないこともあるかもしれません。
そんな時はキャリアアドバイザーに相談してみたり、転職サイトに登録し様々な転職情報に触れてみてください。視野を広げたり、情報のキャッチアップに努めることで、少しずつやりたいことが明確になり、転職の方向性も定まってくるでしょう。
焦らず自分のペース・やり方で、理想の転職を叶えていきましょう。