この記事では「実際、県外転職って難しいの?」という疑問に答えるべく、主なメリット・デメリットをはじめ、面接時に好印象を与える「県外転職理由の例文」についてまで、徹底解説します。
県外転職は難しい?主なデメリットを紹介
巷で「県外転職は難しい」と言われる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、考えられるデメリットをいくつかご紹介していきます。- 時間・労力・費用がかかってしまう
- 転職先が地方の場合年収が下がる可能性も
時間・労力・費用がかかってしまう
県外への転職を考える際、まず直面するのが時間と労力、そして費用面の問題です。自分に合った職場を見つけるためには企業訪問が重要ですし、応募後には採用面接も待っています。結構な頻度で現地に赴く必要があることを考えると、交通費や宿泊費等にかなりのコストが発生するでしょう。当然、遠方であればあるほど移動時間もかかります。さらに、県外転職が決まった後は引越しの準備や新しい住居の手配にも追われることに。県内で転職するのと比較して、多くの時間と労力が必要になることは間違いありません。これらの要素を予め考慮に入れておかないと、転職活動そのものが大きなストレスとなってしまう可能性があります。
転職先が地方の場合年収が下がる可能性も
現在都会に住んでいる人が地方へと県外転職する場合、給与水準の違いなどから年収が下がってしまうことがままあります。同じ職種でも働く場所によって収入が変わってしまう点はデメリットであり、よく理解しておくべきポイントと言えるでしょう。国内最大級の転職サイト「doda」が公表しているデータを見ても、平均年収にはエリアごとに大きな差が生じていることが分かります。
このほか、物価や家賃等が異なる可能性も十分にあります。現在の経済状況や今後得られる収入等もよく考慮したうえで、県外転職に無理がないかを十分に検討する必要があるでしょう。
県外転職により得られるメリット
時間やお金といった面で苦労しがちな県外転職ですが、全部が全部悪いことだけではありません。ここでは、県外で転職することにより得られるメリットをご紹介します。- より多くの企業を比較して転職先を決められる
- 都会の企業へ転職すれば収入アップが見込める
より多くの企業を比較して転職先を決められる
県外転職の特に大きなメリットは、転職先の選択肢が一気に広がることでしょう。地元企業だけでなく全国規模で求人情報を見られるようになるので、希望する職種・条件ぴったりの企業に出会える可能性がグンと高まります。理想の転職を実現するうえで、多くの企業を比較・検討することは非常に重要です。地元で転職活動を進める中で「なかなか良い企業が見つからないな…」と感じた際には、県外転職によって視野を広げてみるといいかもしれません。
都会の企業へ転職すれば収入アップが見込める
デメリットの方で「都会→地方の県外転職は年収低下の可能性あり」と述べましたが、逆に考えれば地方から都会への転職の場合、むしろ収入アップを狙えるということになります。都会の給与水準の高さを享受するべく、思い切って上京してみるのも決して悪くはないでしょう。また都会には多くの企業が集まっているため、キャリアアップのチャンスが多いという魅力も。県外転職を行うことで、自身の成長と収入の向上を同時に実現することも夢ではありません。都会の企業は地方よりも福利厚生やその他待遇が良いケースも少なからずあるため、働きやすさも追求できるはずです。
県外転職の理由はどう伝える?例文を紹介
県外転職をする場合、企業から「なぜ県外で働きたいんだろう」「地元を離れてまでうちの会社を選んだ理由は何なんだろう」といった疑問を抱かれることがほとんどです。面接時に質問されることも容易に想像がつくため、事前に印象の良い受け答えの準備はしておきたいところ。転職理由の例文をケース別に解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。- キャリアアップのために転職する場合
- 新しい挑戦・スキル習得のために転職する場合
- 企業理念やビジョンに共感して転職する場合
- 地域特性やビジネスチャンスに魅力を感じて転職する場合
【例文1】キャリアアップのために転職する場合
県外転職の目的がキャリアアップである場合、地元を飛び出すことにより、前職で培ってきたスキル・キャリアをどう伸ばせるのかを明確に説明することが重要です。例1
「これまでの職務経験を活かし、さらにスキルを伸ばしてキャリアアップを図りたいと考えています。貴社が取り組んでいる先進的なプロジェクトや業界でのリーダーシップに強い魅力を感じており、新しい環境で挑戦することで自分自身の成長を促進したいと考え、貴社への転職を決意しました。」
例2
「私は現在のスキルをさらに発揮できる環境を求めております。これまでの経験を活かしつつ、新たな挑戦ができる職場を探している中で、貴社のビジョンや取り組みに強く共感いたしました。県外への転職を決断した理由としては、地元に限らず全国の企業で多様な経験を積むことで、今よりも大きく成長していきたいと考えたためです。」
【例文2】新しい挑戦・スキル習得のために転職する場合
新しいことに挑戦するために県外で転職するのであれば、その熱意を前面に押し出し、やる気を最大限アピールする転職理由を伝えるようにしましょう。例
「現在の職場では一通りの業務を経験し、自分の専門分野で一定の成果を上げることができました。しかし、新しい環境でさらに多様な経験を積み、スキルを磨くことで、自分の可能性を広げたいと感じています。貴社の掲げるビジョンやプロジェクトの内容に大変魅力を感じており、そこで新たな挑戦をしたいと思い、この度応募させていただきました。」
【例文3】企業理念やビジョンに共感して転職する場合
数ある企業の中から「県外転職をしてまでその会社を選んだ理由」を伝えるためには、徹底的に企業研究に取り組んでおきたいところ。例
「貴社の掲げる『〇〇』という理念や社会貢献活動に強く共感しました。この理念に基づく貴社の〇〇事業では、私がこれまで身につけてきたスキルを活かすことでより大きな価値を生み出せると考えています。貴社の一員となり貢献しつつ、自分自身もスキルアップに精進していく所存です。」
【例文4】地域特性やビジネスチャンスに魅力を感じて転職する場合
その地域自体に魅力を感じた場合には、素直にその気持ちを伝えつつ、あなたのスキルがどう掛け合わせることができるのかを伝えましょう例
「貴社が位置する〇〇地域は、私の専門分野において成長が期待されるエリアであり、新たなビジネスチャンスが多いと考えています。この地域特性を活かし、自分の経験を最大限発揮しながら、貴社はもちろん地域の発展にも貢献していきたいとの思いから、今回県外転職を決意いたしました。」
県外転職におすすめのエージェント3選
ここでは、県外転職におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。ワークポート
ワークポートは、手厚い転職支援に定評がある転職支援サービスです。
全国に58もの拠点を構えており、全国の求人を取り扱います。
地元に根付いた企業や地域の優良企業など、各地域に拠点を構えているからこそ、各地域に密着した求人情報に精通している点が魅力。
また、オンライン面談を実施する転職エージェントが大半の中、ワークポートは対面面談にこだわっており、利用者と直接顔を合わせて悩みや希望をヒアリングしてくれます。面談時には、地域の暮らし方や特性なども併せて教えてもらえるでしょう。
さらに、ワークポートでは、オンラインや電話での面談も受け付けています。
転職を希望する先の地域の情報を知りたいと考えている人は、希望地域の拠点に在籍するコンシェルジュとの面談を希望してみてはいかがでしょうか。
doda
dodaは、豊富な求人数が強みの転職エージェントです。
全国の求人を取り扱っているため、県外転職を希望している人も希望のエリアの求人を見つけることができるでしょう。
また、dodaは、転職エージェントと同一アカウントで転職サイトを利用することも可能です。
自分でエリアを絞り求人検索できるため、さまざまな方法から希望エリアの求人情報に触れることができるでしょう。
他にも職務経歴を登録しておくと企業からスカウトを受け取れる機能も搭載されています。企業からスカウトが届くことで思わぬ選択肢が生まれることもあるでしょう。より幅広い選択肢の中から希望にマッチする求人を選びたいと考える人にピッタリのサービスです。
マイナビAGENT
マイナビAGENTは、マイナビグループが運営する転職エージェント。
高い知名度を誇るだけあり、豊富な求人数が魅力。中小企業の求人が中心であるものの、地元の優良企業や地域に根差す企業の求人を豊富に取り扱います。また、マイナビAGENTは、マイナビITAGENTやマイナビメーカーAGENTなど、他のグループサービスと案件を横断しているため、これまで培ってきたスキルを活かせる求人の紹介も期待できるでしょう。
さらに、マイナビAGENTでは、求職者に寄り添った支援提供に努めています。「地元企業に就職し貢献したい」「自然豊かな環境で働きたい」「環境を変えて働きたい」など、1人ひとりの要望にマッチした支援も受けられるでしょう。
公式サイトには、そのエリアならではの転職事情について解説したページも掲載されています。県外転職を希望する人は、まずは公式サイトをチェックしてみることをおすすめします。
まとめ
当記事では、県外転職が難しいと言われる主な要因・デメリットをはじめ、むしろメリットになり得る点や転職理由の例文についてまで、詳細に解説してきました。企業訪問や面接時には長距離移動が伴い、最終的には引越しも必要になる県外転職。時間や労力、費用といった面で大変であることは間違いないでしょう。しかしその分収入をアップできるチャンスがあったり、転職先の選択肢が広がったりと、メリットも豊富。地元企業に物足りなさを感じているのであれば、デメリットを承知のうえで県外転職に動き出すのも決して悪手ではありません。
県外転職の面接の際「なぜ地元を離れることに決めたのか」という質問はほぼ確実に投げかけられるため、よく準備しておくことをおすすめします。本記事で紹介した例文も参考に、転職理由を明確かつポジティブに伝えられるようにしておきましょう。