フリーターから正社員は難しい?就活は厳しいのか成功のポイントも解説

フリーターから正社員は難しい?就活は厳しいのか成功のポイントも解説
就活が思うようにいかなかった等の理由からフリーターになったものの「やっぱり就職して安定した生活を送りたい…」と考えることもきっとあるかと思います。しかしフリーターからの正社員就職は困難と言われがちで、半ば諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか。

この記事では「そもそもフリーターから正社員になることは難しいの?」といった疑問を解消したうえで、巷で「フリーターから正社員は厳しい」と言われている理由や、効率よく就職を目指す方法についてまで徹底解説します。

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「フリーターから正社員」は難しくない

ここでは、フリーターから正社員転職の実態について解説します。

フリーターから正社員への就職率は高い

結論として、フリーターから正社員就職を成功させることは十分可能です。もちろん新卒などと比べると少々ハードルが高くなることは確かですが、それでも諦めるほどではありません。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査「労働政策研究報告書」によれば、フリーターから正社員になろうとした20代後半~30代前半の人のうち、実際になれた人の割合は男性で72%%、女性で62.3%とのデータが出ています。

引用:労働政策研究・研修機構|労働政策研究報告書|大都市の若者の就業行動と意識の変容


男女合計で見ても7割近くの人が就職を成功させていることから、フリーターから正社員は決して夢ではないことがわかるかと思います。当然年齢が上がるほどその難易度は上がっていくと考えられますが、少なくとも30代前半くらいまでのフリーターであれば、正社員になれる可能性は十分です。

国も労働者の正規雇用化を支援

国も正規雇用化など処遇改善への支援を提供しており、企業によってはこのような支援が非正規雇用から正社員へのキャリアアップを後押ししているケースもあります。
正規雇用化に向けた具体的な処遇改善支援としては、次のような取り組みが挙げられます。

キャリアアップ助成金 有期雇用労働者、パート、派遣労働者等の正規雇用化・処遇改善などに、ガイドラインに沿って取り組む事業主を支援。
トライアル雇用奨励金
ニート・フリーターをはじめ、安定的な就職が困難な方を常用雇用に向けて試行雇用する事業主を支援。
最低賃金引上げに向けた中小企業・小規模事業者への支援
最低賃金の引き上げにより、大きな影響を受ける中小企業・小規模事業者に対する支援を実施。

参考:厚生労働省『非正規雇用の労働者を雇用する事業主の方へ』

このような国の後押しもあり、ポテンシャルのあるフリーターを積極的に正社員雇用する企業も見られるようになりました。

フリーターから正社員が難しいと言われる理由

ここでは、世間一般的に「フリーターから正社員になるのは難しい」と言われている具体的な理由について解説していきます。

労働意欲がない・すぐ辞めそうなどのイメージがあるから

独立法人労働政策研究・研修機構が実施した「企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査」によると、フリーター応募者ををマイナス評価する理由として「根気がなくいつ辞めるかわからない」と回答する企業は、約70%にも上りました

同年代の社会人と比較するとビジネス経験に乏しく、打たれ弱いイメージがあることが「フリーターから正社員が難しい」と言われる大きな要因になっているようです。

引用:独立法人 労働政策研究・研修機構「企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査」

実績・実務経験がないから

フリーターからの正社員就職が難しいと言われる大きな理由として、会社員としての実績や実務経験に乏しいことが挙げられます。企業としても、採用するからには即戦力で活躍してくれる人材が欲しいと思っているからです。

フリーターには「キャッチアップに時間がかかりそう」「教育コストがかさんでしまいそう」といった印象が少なからずあります。そのため、他の経験豊富な人材に採用枠を取られてしまいやすいのです。

経歴・学歴が弱い傾向にあるから

先述した実務経験の浅さにも繋がるところがありますが、フリーターは経歴や学歴といった面でも弱い傾向にあるのが、正社員就職を難しくしている原因の一つです。こちらも独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によれば、フリーターになる人のうち最終学歴が中卒である人の割合が一番多いことが分かっています。

最終学歴 フリーター率
中学卒 27.1%
高校卒 17.0%
専門・短大・高専卒 12.2%
大学・大学院卒 4.9%
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構|若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③

学歴が浅いとその分知識や専門性の欠如を疑われてしまい、企業からも選んでもらいにくいのだと考えられます。

就活のやり方が分からないから

フリーターとしてアルバイト生活を繰り返していると、正社員になるために何をしたらいいのかが分からなくなってしまう人もいることでしょう。書類の準備をはじめ、面接対策や自己アピールの方法等…やらなければいけないことはたくさんあります。

このような、一般的に「就活」と言われる一連の活動に対応する術を持ち合わせていないことも、フリーターが正社員就職に弱い理由と言えるでしょう。

フリーターから正社員になる方法

他の就活生に比べ、確かにフリーターはアピールポイントに弱い傾向はあります。それでも、適切な方法で取り組めば就職を成功させることは十分可能です。ここでは、フリーターから出来る限り効率的に正社員を目指す方法についてご紹介します。

ハローワークへ相談する

フリーターからの就職でまず最初に活用したいのが、厚生労働省の運営する雇用サービス機関「ハローワーク」です。あらかじめ求職登録をしておくことで、パソコンでの求人検索や担当者からの求人紹介はもちろん、各種書類の作成補助やスキルアップのためのセミナー・講座等についてまで、完全無料で利用することができます

全国500箇所以上に設置されているため、お住まいの地域にもきっと展開されているはず。公共の行政機関ということで安心感も抜群なので、迷ったらまずは最寄りのハローワークを尋ねてみましょう。

関連サイト:厚生労働省|ハローワーク

バイト先の正社員登用制度を利用する

厚生労働省が公表している『労働経済動向調査(令和4年2月)の概況 』によると、正社員以外の労働者における正社員への登用制度あり実績は、調査産業計で75%にも上ることが分かりました。

引用:厚生労働省『労働経済動向調査(令和4年2月)の概況 』

フリーターとして勤務しているアルバイト先に正社員登用制度があれば、この制度を利用してみるのも1つです。アルバイトとして既に職場の雰囲気や働き方を知っているため、大きなミスマッチが生じることはないでしょう。

一方で、アルバイト感覚のまま正社員へ昇進すると大きなギャップに悩まされるケースも少なくありません。同じ職場であってもアルバイトと正社員は立場が異なります。その旨を理解しておくことが大切です。

職業訓練学校でスキルを身に付けてから就活する

職業訓練学校でスキルを身に付けてから就活に取り組む選択肢もあります

職業訓練学校は国や自治体が主体となって運営しているため、無料で専門的な知識やスキル習得を学べます。予算がない人でも新しいスキル習得が叶う点が魅力であり、ものづくりから事務、介護サービス、プログラミングまで、さまざまな訓練コースが用意されています。

現に全国で多くの求職者が職業訓練受講後に新たな職に就いているため、学びたい分野や興味のある業界がある人は職業訓練学校でスキルを身に付けることも検討してみてはいかがでしょうか。

就職(転職)エージェントに登録する

就職活動のスピード感を高めたい、より質の高い求人を探したいという希望があるのであれば「就職(転職)エージェント」を利用するのもおすすめです。経験豊富なアドバイザーがあなたの経歴や性格を入念にヒアリングし、その結果をもとに求人紹介や書類添削といった各種キャリアサポートを提供してくれるサービスとなっています。

利用料がかからないだけでなく、基本的に電話やZoom等を活用してオンライン上で完結する点も魅力。ハローワークのように自ら施設へ出向く必要なく、自宅にいながら効率よく就職活動を進めることができます。

なお、就職エージェントにもさまざまな種類があり、ものによってはフリーターだと相手にしてもらえない可能性も。転職エージェントを選ぶ際には「フリーターOK」「未経験歓迎」といった記載のあるサービスを選定するようにしてください。

関連記事:フリーター向け就職エージェント

求人サイトで就活する

正社員を目指すにあたっては求人サイトを利用するのも1つです。

少子高齢化に伴う労働人口の減少により、日本は売り手市場の傾向が見られます。そのため社会人経験がないフリーターでもポテンシャルがあれば、採用する・育てるといった企業も多く、求人サイトには“既卒歓迎”“未経験歓迎”の文言を見かけることも多々あるでしょう。

最近では、フリーター・既卒・未経験者向けの求人サイトも展開されています。
このようなサイトでは、育成に注力する企業の案件や未経験歓迎の求人が多く掲載されているため、希望にマッチする仕事がきっと見つかるでしょう。

フリーターから正社員を目指す!厳しい就活を乗り越えよう

続いて、フリーターから正社員を目指すために必要な就活ステップを解説します。

就職の「軸」を決める

まずは、『就職活動の軸』を決めましょう。
就職活動の軸とは、就職活動を実行するにあたって譲れない項目や叶えたいビジョンのことを指します。
本格的な活動に入る前に軸を定めておくことで企業探しに一貫性を持てたり、応募・内定時の妥協がなくなります。また面接においても、軸を中心に志望動機や自己PRが固まるため、発言にも祖語がなくなり、意欲の高い人材と見てもらえるでしょう。

なお軸を定める時は、過去どんな時に喜びを感じたのか、どんな仕事や取り組みにやりがいや楽しみを感じたのかを振り返ってみましょう。いくつか項目を挙げていくと、共通する事項が表れてくるでしょう。まずは過去喜びを感じたことや楽しさを感じたことを軸据えてみるのも良いかもしれません。

履歴書・職務経歴書を準備する

続いて、履歴書・職務経歴書を用意しましょう。
履歴書はコンビニや書店、文房具店などでも販売されています。また最近ではインターネットなどで検索すると、フォーマットをダウンロードできるようになりました。大手転職サイトでは、様々な仕様や様式のフォーマットが無料でダウンロードできるため、ぜひチェックしてみてください。

なお、履歴書・職務経歴書と一口にいっても、フォーマットや仕様は様々です。
アピールしたい内容や現状に合った履歴書・職務経歴書を用意しましょう

就活アイテムをそろえる

就職活動に取り組むにあたっては、就活アイテムを揃えることも忘れてはなりません。
就職活動時に必須になるアイテムは次の通りです。

  • スーツ
  • カバン
  • 筆記用具
  • 時計
  • スケジュール帳

それぞれ就職活動に適したデザインのものを選びましょう

条件の合う求人に応募する

就職活動に向けて準備が整ったらいよいよ条件の合う求人に応募しましょう。
求人に応募するルートは、主に次の通りです。

  • 求人サイト
  • 転職エージェント
  • ダイレクトリクルーティングサービス
  • タウン誌
  • 企業ホームページ

中には就職活動をサポートしてくれたり、企業からスカウトが届くサービスもあります。現在の状況や希望する支援などに応じ、自分に合うルートで企業の求人情報を探してみましょう。

なお、その際、既卒向けやフリーター向けのサービスを活用するのもおすすめです。
未経験者向けや教育に注力する企業の案件を多数取り扱っているため、効率的に希望にマッチする求人を探すことができるでしょう。

フリーターから正社員を目指す方におすすめのエージェント

続いて、フリーターから正社員を目指す方におすすめのエージェントを紹介します。
参考:フリーターにおすすめ就職エージェント

Re就活エージェント


Re就活エージェントは、20代の転職・就職を全面サポートしてくれる就活エージェントサービスです。
未経験や正社員就職の経験がない既卒やフリーターの支援に特化しているため、フリーターから正社員就職を目指す人にピッタリのサービスと言えるでしょう。

なお、取り扱い案件の80%以上が20代未経験OK&研修・教育体制が充実している企業からの求人とのこと。そのため、経験やスキルに乏しいフリーターであったとしても、安心して正社員就職に挑戦できるでしょう。

またフリーターの就職活動において大きな懸念点となるのは、面接かと思います。その点、Re就活エージェントでは、選考先の企業に合わせて1社ずつ面接練習を実施してくれます。自信をもって面接に臨めるようになるまで全力サポートしてくれるRe就活エージェントであれば、満足できる正社員就職を実現できるでしょう。
参考:Re就活エージェントの評判
Re就活エージェントはこちら

就職カレッジ


就職カレッジは、社会人経験のない人や職歴に自信がない人の就職支援に強みを持つエージェントサービスです。
フリーター・中退・既卒の就職支援に特化しているだけあり、これまで多くの正社員就職経験のない求職者を就職成功に導いてきました。

そんな就職カレッジでは、無料の就職講座を受けられるため、ビジネス経験に乏しいフリーターでも基礎的なビジネスマナーを身に付け、就職ノウハウを理解した上で転職活動に臨むことができます。なお、紹介を受ける企業は、未経験者を歓迎している企業のみ。さらに、就職カレッジ経由で紹介を受けた企業は、書類選考をパスできるそうです。

また就職後は、就職後サポート専門のスタッフが社会人生活での活躍を後押しするべくプラスアルファの支援を提供。
フリーターの就職活動において不安のピークに差し掛かる"就職後”も継続して手厚いサポートを受けられるため、安心して正社員就職への一歩を踏み出すことができるでしょう。
参考:就職カレッジの評判
就職カレッジはこちら

フリーターから正社員になるために必要な選考・面接対策

本項目では、フリーターから正社員になるために必要な選考・面接対策を紹介します。

今まで就活しなかった理由を準備する

多くの採用担当者がフリーターの応募者に対し疑問を抱く点は「今まで就活しなかった理由」です。
面接では、高い確率でフリーターとして働くに至った理由を問われるでしょう。

正社員就職を目指すのであれば、フリーターとして働くに至った理由を準備しておきましょう。
なお、フリーターとして働くに至った理由を準備する際は、ネガティブな回答にならないようにすることがポイントです。例えば「○○という夢を実現したかったため」「さまざまな職を経験して本当に自分が本気になれる仕事を見極めた」など。

なお理由を述べる際は、その理由を裏付けるストーリーを付け加えると効果的です。
「プロスポーツ選手という夢を実現したかったため」と回答した人は、「結局夢を叶えることはできなかったが、選手を支えるスポーツトレーナーの道を選んだ」といったストーリーを付け加えると、説得力が増すでしょう。

なぜ正社員になりたいのかを伝える

前述の今まで就活しなかった理由だけでは、動機が薄いと捉えられてしまう可能性もあります。フリーターになった理由を伝えると共に、なぜこのタイミングで正社員を希望し始めたのか、その理由も伝えましょう

正社員になりたいと考えた理由として、次のような例が挙げられます。

  • よりやりがいのある仕事に就きたいと考えるようになった
  • 将来家庭を持つことを考えると安定した収入を得られる働き方にシフトしたいと思った
  • ○○の業務を経験し、より深く探求したいと思った

理由を述べる際は、「仕方がなく」といった印象を与えないよう、ポジティブに伝えることを意識してみてください

フリーター経験をどのように活かすかを伝える

面接時においては、フリーター経験をどのように活かすかを伝えることも大切です。
前述の通り企業は、フリーターに対し「すぐ辞めそう」「実績がない」といった印象を抱いているケースが多々あります。面接においては、このような企業側の不安の払しょくに努めることが非常に重要になるでしょう。

フリーター時の経験を踏まえ企業にどのように貢献できるのか、入社後どのように活躍していきたいのか、企業への貢献性や将来の入社後の目標を伝えるようにしましょう。

清潔感と笑顔は大切!

面接ではコミュニケーションや会話の内容も大切ですが、第一印象も選考結果を左右する要素になります
採用担当者も人であるため、少なからず「一緒に働きたい」と思ってもらわない限り、内定に至ることはありません。

面接に臨む際は、清潔感と笑顔を意識することも必須と言えるでしょう。清潔感のある身なりと愛嬌を感じたり安心感を得られる笑顔は、自然と採用担当者の印象にも残るでしょう。
清潔感や笑顔は、意識すれば徹底できる事柄でもあるため、採用の確度を高めるためにも意識的に徹底するようにしましょう

フリーター就活は厳しいのかまとめ

当記事は、正社員に就職して脱フリーターを目指している人に向けて、フリーターから正社員が難しいと言われている理由や効率的に正社員を目指す方法について、詳細に解説してきました。

実務経験や職歴・経歴といった面で周りに遅れを取ってしまいがちなフリーター。確かに就職のハードルはやや高くなってしまいますが、あらゆる企業において人材不足が深刻化している今、フリーターから正社員になることも決して不可能ではありません

「会社員経験がない」「そもそも就活の進め方すらわからない」という人は、闇雲に動き出すのではなく、就職をサポートしてくれる各種サービスに頼ってみるのがおすすめです。ハローワークや就職エージェントなら利用料もかかりませんので、ぜひ積極的に活用してみてください。

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