この記事では、フリーランスエージェントのマージンについて「そもそも中間マージン(手数料)とは?」「マージンの相場はどれくらい?」といった気になる情報を一挙解説します。後半ではマージンなしで使えるサービスについても紹介するので、営業を楽にしたいフリーランスはぜひ最後までご覧ください。
そもそもフリーランスエージェントの中間マージン(手数料)とは?
そもそも「中間マージン」とは、案件を紹介してくれたフリーランスエージェントへの対価として、フリーランスに課される手数料のこと。本来であれば自分でやるべき作業をエージェントに代行してもらうお礼として、実質的にサービス利用料のような形で支払うことになっています。案件への参画が決まったタイミングで発生する場合もあれば、最初からマージンを引いた金額で提示されている等。エージェントによってさまざま。いずれにしても、フリーランスエージェントを利用するのであれば基本的に発生する費用だと理解しておくといいですね。
フリーランスエージェントが各種サポートを無料で提供できているのは、利用者であるフリーランスからマージンとして利益を得ているからこそ。中抜きのような印象を感じてしまうかもしれませんが、書類添削や面接対策、案件参画後のフォローといった一人では対応しきれない部分までサポートしてもらえることを考えると、マージンがあるのも妥当と言えるでしょう。
フリーランスエージェントの業務委託案件のマージン相場は?
フリーランスエージェント利用の際に発生する中間マージンですが、基本的に20〜30%程度が相場とされています。依頼元の企業から提示された金額が80万円だとすれば、実際にワーカーへの報酬として支払われる金額は60〜70万円程度ということ。ただし、場合によってはマージンが一律ではない場合もあります。具体的には以下の通り。
- 複数回契約している場合
ex.1回目は30%、2回目は20%… - 報酬金額が高額な場合
ex.〜50万円までは30%、75万円なら20%、100万円以上は10%
このあたりは各フリーランスエージェントによって異なるため、少しでもマージンを抑えたいのであれば登録前によく確認しておくことをおすすめします。なお、中にはマージンを非公開としているエージェントも存在するため、その点はご注意ください。
各フリーランスエージェントの中間マージン(手数料)を比較
ここでは、中間マージンを公開しているフリーランスエージェントをいくつかピックアップし、それぞれどの程度の割合で設定されているのかを比較してみました。エージェント名 | 中間マージン |
---|---|
PE-BANK | 15~8%(報酬受け取り回数による) |
エンジニアファースト | 5% |
テクフリ | 10% |
レバテックフリーランス | 非公開 |
Midworks | 非公開 |
低マージンや報酬の透明性を売りとしているエージェントだけあって、どこも10%前後と低めになっていることがわかります。得られる報酬を最大化したいのであれば、このようなサービスの中から検討してみるといいでしょう。
なお、業界大手かつ利用者も多い「Midworks」や「レバテックフリーランス」は、残念ながらマージンは非公開となっています。案件ごとに異なる可能性もありますが、先の相場でも述べた通り20%前後と認識しておくと大きく相違ないかと思われます。
中間マージンなしで使えるフリーランスエージェント・案件獲得支援サービス
数あるフリーランス支援サービスの中には、中間マージンを設定していないものも少なからず存在します。ここでは、中間マージンなしで使えるフリーランスエージェントや案件獲得サービスをまとめてみました。- HiPro Tech(ハイプロテック)
- チョクフリ
- 複業クラウド
HiPro Tech(ハイプロテック)
「HiPro Tech(ハイプロテック)」は、国内最大級の転職サイト「doda」を運営していることで知られる、パーソルグループのフリーランスエージェントです。ユーザーと企業の直接契約をサポートする仕組みであるため、中間マージンを一切設定していないのが大きな魅力。保有案件の約60%が80万円以上となっており、本サービス利用者は平均10%の報酬UPを実現しています。
案件探しはもちろん、稼働中のフォローが充実しているのもありがたいポイント。契約更新率も75%と高めなので、案件が途切れてしまう不安を最小限に業務にあたることができるでしょう。
チョクフリ
フリーエンジニア向け求人サイトとして業界最大規模を誇る「フリエン」を手掛ける、 アン・コンサルティング株式会社のマージンなし案件特化サービスが「チョクフリ」です。10年以上にわたってフリーランスエンジニアを支援してきた経験があるため、その実力は折り紙付き。マージンなしの直契約を実現するまで、コンサルタントが徹底的にサポートしてくれます。
マージンがない分手元に入る金額が大きいことはもちろん、そもそも高単価な案件が多いのもチョクフリの特長です。月額100万円以上の案件も多数取り揃えているので、理想の収入を実現しやすいでしょう。案件数はそう多くないものの、マージン0を重視しているのであれば十分登録する価値があります。
複業クラウド
複数の本業を掛け持ちしている状態を指す「複業」のマッチングプラットフォームとして「複業クラウド」は日本最大規模を誇っています。エンジニアをはじめとするIT系はもちろん、デザイナーやライター、さらには営業や人事に至るまで、職種問わず累計35,000超の求人を備えているのが大きな魅力。
エージェント機能はないものの、プロフィールを充実させることで企業からの直スカウトを受けることが可能です。大手からスタートアップまで、1,900以上の企業が企業が登録しているので、あなたのスキルを必要とする人ときっと巡り合えるはず。エージェントに頼り切りでなく、主体的に案件探しをしていきたい人に、複業クラウドは非常におすすめです。
まとめ
当記事では、フリーランスエージェントを利用するならぜひ押さえておきたい「中間マージン(手数料)」について、そもそもの概要やおおよその相場をはじめ、マージンなしのサービスについてまで詳しく解説してきました。エージェントによって多少差はあれど、マージンの相場は大体20〜30%。フリーランスエージェントを利用するのであれば、報酬からこれだけの手数料が引かれているということを認識しておく必要があるでしょう。
もちろん、企業と直接契約をすればマージンはかかりませんし、中にはマージンなしで使えるサービスも存在します。「手数料分もしっかり自分の手元に残したい」という人は、マージン率を意識したフリーランスエージェント選びをしてみてください。