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コンサルティング業界への転職を考えている方の中には、どのようにキャリアを構築すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、多くのコンサルティングファームとの強固なネットワークを持ち、豊富な情報と質の高いサービスで求職者をサポートする株式会社MyVision 代表取締役社長 山口 翔平氏にインタビュー。業界でのキャリア構築のポイントや、未経験者でも活躍できるヒントについて詳しく伺います。

株式会社MyVision 代表取締役社長 山口 翔平氏
コンサル業界の転職市場とは?「MyVision」代表取締役山口さんに聞く
—本日はよろしくお願いします。まず、山口さんのご経歴について教えていただけますか?大学卒業後、事業会社で営業職を2社経験した後に、転職エージェントに入社しました。そこで5年間、キャリアアドバイザーとしてコンサルティング業界やM&A業界での転職支援を行いました。その経験を活かし、2022年に株式会社MyVisionを設立し、現在はコンサルティング業界を志望する方々のキャリア支援に取り組んでいます。
—長年コンサルティング業界への転職支援に携わってこられたんですね。そんな山口さんから見た、現在のコンサルティング業界の転職市場や求人数の動向、人材不足感について教えてください。
コンサルティング業界全体として、積極的な採用が続いていると感じます。特に、日本ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が活発化している一方で、それを支える人材が不足しているため、IT系コンサルタントの需要が非常に高まっています。
案件数も多く、アクセンチュアやBig4(デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング)といった外資系大手ファームだけでなく、日系のコンサルティングファームや成長中のITコンサルティングファームでも、毎年数百人単位での採用が行われています。
待遇面も改善されており、業界全体で給与水準が上がってきています。さらに、求職者の働き方に対する意識の高まりを受けて、働き方に関する情報発信を行うコンサルティングファームも増えています。各社が優秀な人材を確保するために、競い合っている結果だと思います。
ただし、外資系大手ファームでは、若手よりもシニアコンサルタント以上の経験者の採用が中心となっている印象があります。こういった企業では、既にコンサルファームで経験を積んでいる方を中心に採用しているため、未経験者にとってはややハードルが高いかもしれません。
一方で、ベンチャーファームや日系コンサルティングファームなどの中堅・中小規模のファームの方が、未経験からでもコンサルキャリアをスタートさせるチャンスがあるでしょう。
自分のキャリアビジョンを明確にし、そのビジョンに合った転職先を選ぶことが大事
—コンサルタントの方、これからコンサルタントを目指す方がキャリアプランを描く際、どのような点を意識すべきでしょうか?5年後、10年後のキャリアビジョンを見据えた上で、意思決定を行うことが重要だと思います。つまり、単にネームバリューのある会社に行くのではなく、自分がなぜコンサルタントを目指すのか、その目的を明確にしたうえで、目標に合ったコンサルティングファームを選ぶべきです。
—中長期のキャリアを実現するという意味で、コンサルタントの市場価値を左右する要因は何でしょうか?
市場価値を左右する要因として、大きく2つのポイントが挙げられます。
まず1つ目は、コンサルタントとしての汎用スキルです。若手やマネージャー未満のコンサルタントには、資料作成や情報収集、会議のファシリテーションなど、プロジェクトを円滑に進める基本的なスキルが求められます。これらのスキルは、コンサル業界に限らずどのプロジェクトでも必要とされるため、キャリア初期に確実に身につけておくべきです。
2つ目は、専門性です。若いうちは「汎用スキルがあれば、専門性は後からでも良い」と評価されるケースもありますが、マネージャークラス以上になると、特定の業界や分野における深い知見が必要になりますし、専門性が現場のニーズとミスマッチしている場合、なかなか評価されにくいケースもあります。
例えば、経営企画のポジションにシステム導入の専門家が入っても、スキルのミスマッチが生じることがあります。このため、自分が活躍したいフィールドで評価される専門性を、戦略的に磨いていくことが重要です。
転職は、人生を大きく左右するものです。だからこそ、思いつきで転職するのではなく、しっかりとした計画を持って決断することが大切になります。
良いキャリアアドバイザーに出会うことで、人生が大きく変わることも
—転職を検討する方が、転職サービスを選ぶ際に重視すべきポイントは何でしょうか?まず重要なのは、しっかりと相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーがいるかどうかです。単に希望を聞いて条件に合った案件を紹介するだけではなく、求職者の本質的な課題を捉える力が求められます。求職者が本当に求めているものを見極められず、表面的なニーズだけで提案していては、真のサポートとは言えません。
また、業界に特化したエージェントを選ぶことも重要です。専門知識やネットワークを持つエージェントであれば、より良いマッチングが期待できます。
結論として、キャリアアドバイザー個人のスキルと、会社としての豊富なナレッジが両立しているところに相談するのが最善の選択です。
—ちなみに、転職エージェントを最大限活かすための心がけのようなものはありますか?
しっかりと準備をして転職活動に臨むというところですね。準備というのは、まず自分のキャリアの棚卸しをして、自分のどこがコンサルタントとして強みになって、どこが課題なのかを整理することです。これにより、本当に目指すべき企業やポジションなどが明確になります。
もちろん、エージェントのサービスの質やコミットメント範囲でも結果が変わってくるとは思いますが、エージェントだけが頑張っても転職活動は成功しません。求職者様自身もしっかり準備をして、ともに頑張ることが一番重要だと思います。
—コンサル業界への転職活動で陥りがちな失敗と、その対処法について、具体的なエピソードがあれば教えてください。
よくあるのは、目先の年収だけで意思決定してしまうことです。
未経験からコンサルタントに転職する場合、最初は年収が下がることもあります。しかし、コンサルティング業界は年収の伸びが良いので、数年後には元の年収を上回ることも少なくありません。短期的な視点ではなく、長期的に見て判断するべきです。
また、コンサルタント経験者の場合、複数の企業を比較せずに転職先を決めてしまうケースも見受けられます。「上司にすすめられて」や「憧れの企業なので」とすぐに決めてしまう方もいらっしゃいますが、これは非常にリスクが高いです。実際にそれで失敗した方も多く見てきました。
コンサル経験者は引く手数多な状況になりやすいので、カジュアル面談を通じて複数の企業を比較し、その上で決断することをおすすめします。
求職者にしっかり向き合いサポート!理想のキャリアアップを目指すならMyVision

私が事業を立ち上げたのは、コンサルティング業界に特化した転職支援という私の強みを活かして、エージェント業界全体の質を底上げしたいという強い思いからでした。
日本には多くの人材紹介会社がありますが、属人的なサービスの良し悪しが目立ち、業界全体としてのサービス水準が十分ではないと感じていました。これまで多くの求職者様とお話してきた中で、レスポンスの遅さや面接対策の不十分さ、特定の求人を無理に押し付けられるなど、質の低いサービスに苦しんでいる方が多くいらっしゃいました。
そのような状況を改善し、求職者様が適材適所で活躍できる環境を提供することを目指して、MyVisionを立ち上げたのです。
—MyVisionが求職者様に良いサービスを提供するために行っていることは?
サービスの質を高めるために、2つのポイントを重視しています。
1つ目は、求職者様との時間を確保することです。求職者様のサポートにフルコミットするため、MyVisionではITを活用して業務の仕組み化を進めています。事務作業は極力減らし、ヒアリングやアウトプットなど、付加価値の高い業務に専念できるよう工夫しています。
2つ目は、教育に力を入れることです。弊社のマネージャーは、営業会社で見られるプレイングマネージャーとは異なり、マネジメントに100%コミットしています。さらに、マネージャーは弊社のトッププレイヤーだった人物が担っており、「優秀な人間が全力でメンバーを教育する」という体制を整えています。
これにより、弊社のキャリアアドバイザーは質のばらつきがほとんどなく、安定して高水準のサービスを提供できるのです。
ーそのほかにも、MyVisionの特徴や強みとなるポイントがあれば教えてください!

弊社は、国内に展開するほぼ全てのコンサルティングファームとお付き合いがあり、紹介できる求人数も非常に多いです。この実績は、多くの企業とコミュニケーションを取っている証拠でもあり、情報量の豊富さにもつながっています。むろん、コンサルティング分野では圧倒的な強みを持っています。
さらに意外と驚かれるのが、コンサルティング「以外」の企業とも約1,000社にわたる取引がある点です。SaaSベンチャー、大手事業会社、IT企業、金融ファンドなど、幅広い企業への紹介も行っており、コンサルティング業界に強いだけでなく、求職者様に多様な選択肢を提供できる体制を整えています。
—コンサルティング業界「以外」の企業を紹介されるのは、どんなときでしょうか?
もともとはコンサルティング業界を志望していた方でも、話を進める中で「実はコンサルよりも別の業界が合っている」というケースもあります。
その場合、「MyVisionではサポートできない」と突き放すのではなく、「ベンチャー企業で早期にマネジメント経験を積む方がキャリアプランに合っているのでは?」や「ワークライフバランスを重視したいのであれば、事業会社の企画部門はどうでしょうか?」といった形で、別の選択肢を提案しています。
私たちが目指すのは、「求職者様を何がなんでもコンサル業界に転職させること」ではなく、その方にとって最適な転職先を提案することです。そのためにもしっかりとお話を聞き、その方にとって最適なキャリア選択をサポートすることを心がけています。
—最後に、読者やコンサルティング業界へ転職を考えている方に向けて、アドバイスをお願いします。
コンサルティング業界は年収が高く、どの業界でも通用するスキルを習得できる魅力的なフィールドです。しかし、競争が激しく、入社することも、その後に活躍し続けることも決して簡単ではありません。だからこそ、私たちがサポートすることで、一人でも多くの方が理想のキャリアアップを実現してくだされば、こんなに嬉しいことはありません。
良いキャリアアドバイザーに出会うかどうかで、人生が大きく変わることもあります。コンサル業界への転職をご検討中の方は、ぜひMyVisionにご相談ください。いつでもお待ちしております。