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そんなミドルウェアの設計や実装などを担うのが、ミドルウェアエンジニアです。この記事では、ミドルウェアエンジニアの仕事内容や業務フロー、必要なスキルなどについて解説します。
ミドルウェアエンジニアって、どんな仕事?
職種名:ミドルウェアエンジニア平均年収:500万円程度
概要:アプリケーションとOSの橋渡しをする「ミドルウェア」の設計、実装、運用などを担当する。
活かせる資格:基本情報技術者・応用情報技術者、各種ベンダー資格
ミドルウェアエンジニアの仕事とは?
ミドルウェアとは、OSとアプリケーションの橋渡しするソフトウェアを指します。OSは、いわば、システムが稼働する土台のようなもの。アプリケーションは、業務に必要な処理を行うソフトウェアです。ミドルウェアは、アプリケーションがOS上で稼働するために必要な機能を提供します。その機能を設計・実装するのが、ミドルウェアエンジニアの仕事です。
Webサーバ、アプリケーションサーバ、DBMSの開発、実装、運用
ミドルウェアの代表例として、Webサーバ、アプリケーションサーバ、DBMS(データベース管理システム)が挙げられます。現在、主流であるクライアント・サーバシステムは、この三層のミドルウェアで構築されるケースがほとんど。これらのミドルウェアの設計や実装、運用を担うのが、ミドルウェアエンジニアの主な役目です。運用・保守に特化したミドルウェアの設計や運用
運用ミドルウェアの設計・運用も、ミドルウェアエンジニアの仕事の一つです。システムを安定稼働させるには、運用に特化したミドルウェアが必要不可欠です。例えば、システムの稼働状況を監視し、障害を検知するミドルウェア。その他、障害に備えてデータのバックアップを定期的に取得したり、重要なジョブを自動的に実行したりと、様々なミドルウェアがあります。
ミドルウェアエンジニアとシステムエンジニアの違い
ミドルウェアエンジニアと類似した職種に、システムエンジニアがあります。そこで、ミドルウェアエンジニアとシステムエンジニアの違いを解説。ミドルウェアエンジニアの具体的な役割や業務フローも紹介します。システムエンジニアとはどう違う?
システムエンジニアは、システム開発において、企画や設計などの上流工程を担当するケースが多いと言われています。その一方で、ミドルウェアエンジニアは、システム要件にもとづいてミドルウェアを設計し、機能を実装します。ミドルウェアエンジニアの役割と業務フロー
ミドルウェアエンジニアは、ミドルウェアの設計や実装、テストなどを担当します。下記は、ウォーターフォール型開発における、ミドルウェアエンジニアの業務フローの一例です。① 要件定義:システム開発の要件を確認する
② 基本設計:どのミドルウェアを使い、どのような機能を実装するのかを決める
③ 詳細設計:基本設計をベースに、実装方法やパラメータの設定などを検討する
④ 実装:設計にもとづいて、実装・設定などを行う
⑤ テスト:設計書通りに機能が動くかを確認する。
ミドルウェアエンジニアに必要な知識・スキル
ミドルウェアエンジニアに必要な知識やスキルを紹介します。ミドルウェアに関する知識
まず、担当するミドルウェアの仕様を理解することが必要不可欠です。例えば、Apache HTTP Server(Webサーバ)、Tomcat(APサーバ)、Oracle Database(DBMS)など、ミドルウェアによって仕様が異なります。システム要件に沿った設計や実装を行うには、パラメータの設定方法や出力メッセージの読み方など、細部にいたるまで仕様を理解することが大切です。OSやアプリケーションに関する幅広い知識
ミドルウェアエンジニアにとって、OSに関する知識は必須です。というのも、ミドルウェアは、OSの上で稼働するからです。ミドルウェアを安定的に稼働させるには、OSの機能や性能を考慮し、OSに負荷をかけない設計を行うこともポイントになります。また、適切な設計を行うには、アプリケーションがミドルウェアに求める機能を把握しなければなりません。そのため、アプリケーションの処理内容を理解することも大切です。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルも、ミドルウェアエンジニアとって欠かせないスキルの一つです。システム開発において、ミドルウェアエンジニアは、OS(インフラ)やアプリケーションの担当者と連携をとることがあります。OSやアプリケーションの仕様を担当者にヒアリングしたり、ミドルウェアの設計内容を担当者に説明したりする場面もあるでしょう。
システム開発を円滑に進めるためには、「相手の話を聞く力」「相手に論理的に説明する力」が求められます。
ミドルウェアエンジニアにおすすめの資格
ミドルウェアエンジニアとして活躍するために、おすすめの資格を紹介します。基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPA(日本情報処理推進機構)が運営する国家試験。システムの設計や開発・運用などに関し、基本的な知識が問う問題が出題されます。試験勉強を通して、システム開発の全体像や業界知識を学ぶことができるでしょう。さらに踏み込んだ知識を身に付けたい方には、応用情報技術者試験がおすすめです。
各種ベンダー資格
ベンダー試験とは、ミドルウェアなどの製品を製造した企業が主催している資格試験を指します。試験範囲は、製品の操作や運用、保守など。つまり、ベンダー試験は、製品に特化した試験なのです。担当するミドルウェアのベンダー資格がある場合は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。ミドルウェアの設計や実装に必要な知識を体系的に学べます。また、ミドルウェアエンジニアとして転職活動を行う際、ベンダー資格があれば、その製品に精通していることをアピールできる可能性もあります。
ミドルウェアに関するベンダー資格の例
- Oracle Master
- 日立ITプラットフォーム技術者資格認定制度
ミドルウェアエンジニアの年収
平均年収は500万程度と言われています。※担当するミドルウェアや経験年数によって、年収が大きく異なります。求人の中には、年収1000万を提示しているものもありました。
参考:エンジニアの年収
ミドルウェアエンジニアの将来性
近年はDX化の推進により、ビックデータの活用が求められています。また、インターネットの普及によりクラウド化も進んでいます。ユーザーがクラウドやビッグデータを管理しやすくするには、ミドルウェアによって管理しやすい環境に整えなければなりません。そして、それらの環境を整えるためにはミドルウェアエンジニアの技術が必要です。このようにミドルウェアエンジニアはクラウド、ビッグデータの活用において欠かせない仕事であることから、今後もますます需要が高まることが考えられます。
ミドルウェアエンジニア転職におすすめのエージェント
ここでは、ミドルウェアエンジニア転職におすすめのエージェントを紹介します。マイナビIT AGENT

マイナビIT AGENTは、株式会社マイナビが提供するIT職種・IT業界に特化した転職エージェントです。マイナビ AGENTなど、他のマイナビグループサービスと案件を共有しているため、IT職種以外の案件紹介も受けられるとのこと。
ミドルウェアエンジニアへの転職を検討しているものの、他の職種や業界も幅広く見てみたい人におすすめのサービスです。
また、利用者の年収アップ率は73%を越えており、多くの利用者が転職後の年収アップを実現しています。加えて、転職後の定着率は97%と、ミスマッチの少ない転職を実現している様子も伺えます。
現職の収入に不満がある人やミドルウェアエンジニアへの転身を希望する人にも注目して頂きたいサービスです。
レバテックキャリア

レバテックキャリアは、利用者の5人に4人が年収アップを実現しているIT職種に特化した転職エージェントです。
キャリアの停滞感を感じている人に新しい選択肢を提供してくれると評判であり、年収アップだけではなくスキルアップを叶えられる環境も手にできるとのこと。案件紹介時には、求人票ではわからない企業のリアルまで教えてくれるため、ミスマッチの少ない転職を実現できるでしょう。
また、取引先の企業についても深く理解しているため、面接で何を聞かれるのかなど、的確なアドバイスも期待できます。
選考通過の確度を高めてくれるため、レバテックキャリアであれば本当に行きたい会社の内定も掴み取れるでしょう。
加えて、レバテックキャリアでは、希望のキャリアを入力すれば、10年以上の支援実績で蓄積されたデータをもとに、今後必要なスキルを算出してくれる『キャリアプランシミュレーター』も利用可能とのこと。
今後のキャリアに不安を覚える人や思い描くキャリアに向けて道筋が不明瞭な人は、ぜひレバテックキャリアで思い描くキャリアの道筋を明確にしてみてはいかがでしょうか。
type転職エージェントIT

type転職エージェントITは、7万人のIT転職支援実績を誇る転職エージェントです。
蓄積した転職ノウハウや企業の過去の選考データをもとに、求職者1人ひとりのキャリアや希望に合った転職支援を提供してくれる点が特徴です。
なお、在籍するキャリアアドバイザーは、IT・Webエンジニアの転職に精通しており、有益なアドバイスも期待できるでしょう。
また、定期的にIT/Webエンジニア向けの転職相談会も実施しており、個別に転職相談を受けられたり、案件紹介を受けられたりするとのこと。
「そもそも転職するべきか」「IT職種への適性を知りたい」といった相談からも受け付けているため、少しでもミドルウェアエンジニアへの転職を視野に入れている人は、転職相談会の参加から始めてみると良いでしょう。
ミドルウェアエンジニアのキャリアパス
ミドルウェアエンジニアのキャリアパスは、多岐にわたります。例えば、特定のミドルウェアを追究し、技術を磨くことによって、スペシャリストになる人もいます。一方で、開発・運用経験をつみ、チームリーダーやプロジェクトマネージャーになる人も。
その他、業務で培った豊富な知識を活かして、ITコンサルタントやシステムアーキテクトなどへのキャリア転換を図る選択肢もあります。