Swiftエンジニアを目指すなら、身に付けるべきスキルやSwiftのメリットを押さえておきたいですね。この記事では、Swiftの特徴や求人の動向についてわかりやすく紹介します。
Swiftとはどのようなプログラミング言語か?
2014年にApple社から発表されたSwiftは、アマツバメと呼ばれる鳥の名前から命名されました。“迅速な”“素早い”の意味を持つアマツバメから名付けたことから、Swiftが迅速なパフォーマンスが可能なプログラミング言語であることがわかるでしょう。iOSやMacなどのアプリケーションを開発可能なSwiftは、オープンソースとして公開されており、幅広いエンジニアが活用しています。また、SwiftはObjective-Cと互換性があるため、Objective-Cで開発をしていたエンジニアでも簡単に移行できます。
Apple社では、プログラミング初心者が学習できるよう「Swift Playgrounds」と呼ばれる学習アプリもリリースしています。ゲーム感覚で学べるキャッチーな画像を利用したSwift Playgroundsを利用すれば、楽しみながらSwiftを学べるのがメリットです。
Swiftは今需要があるのか?
歴史が浅いSwiftは、使いこなせるエンジニアが少ないことが現状です。つまり、Swiftエンジニアの案件は、知名度が高いプログラミング言語よりも競争率が低いといえるでしょう。2021年6月時点のFREELANCE STARTの調べによると、Swiftエンジニアの求人数はおおよそ2,000件です。コードが書きやすく読みやすいことで有名なSwiftは、多くのエンジニアにとって扱いやすいことが特徴です。iPhoneやiPad、Apple watchのアプリを制作することが可能なSwiftは、今後も安定性があるプログラミング言語だといえます。
参考:FREELANCE START
Swiftと他のプログラミング言語の比較
Objective-C
現在はiOSアプリを開発するための言語としてSwiftが主流となってきていますが、それ以前はObjective-Cが主流の言語でした。そのため、古いプロジェクトではObjective-Cを利用していることもあるでしょう。また、業務の中でObjective-Cで記述された部分をSwiftへと移行していくことがあるかもしれません。そのため、Swiftで開発を進めていく上でObjective-Cに触れることもあるでしょう。
Kotlin
Kotlinは、主にAndroidアプリ開発で使用される言語です。現在スマートフォンOSのシェアはiOSとAndroidで争っているような状態です。当然、利用者の多いプラットフォームにあるアプリの方が開発者の需要も高いので、スマホアプリを作る上でiOSとAndroidのどちらを作りたいかは考えておく必要があるでしょう。2022年現在、世界的なシェアで見るとAndoridがモバイル端末のOSとして70%を超えています。ところが、日本国内だけに限定するとiOSが60%を超えており、シェアが逆転してしまいます。この割合は国によっても違うので、自分が今後どの層に向けてアプリを開発していきたいのかも考えて習得する言語を選ぶと良いでしょう。
React Native
iOS開発のためには、Swiftが必須なわけではありません。たとえば、ReactのフレームワークであるReact Nativeを使うことで、クロスプラットフォーム開発を行うことができます。クラスプラットフォーム開発とは、複数の環境で動作するアプリを1つのコードで開発してしまうということ。つまり、React Nativeで開発を行えば、iOSアプリもAndroidアプリもWebアプリも、1つのコードでまとめて開発することができるのです。同じようなクロスプラットフォーム開発環境としては、他に「Flutter」などが有名です。
そう考えると全てのアプリをReact Nativeで開発すれば良いような気がしてきますが、もちろんデメリットがあります。それは、OS特有の挙動を実装できないということです。
iOSアプリであればiOSアプリらしい動きが、AndroidアプリであれあばAndoroidアプリらしい動きがありますよね。そういった機能はSwiftやKotlinなどのアプリだと実装することができるのですが、React Nativeを始めとしたクロスプラットフォーム開発環境では難しくなります。
Swiftエンジニアの平均年収
Swiftエンジニアの平均年収は、おおよそ562万円です。年収幅は、240~1,400万円ほど。しかし、1,000万円を超える年収が得られるエンジニアは、非常に数が少ないといわれています。Swiftの実務経験が浅いエンジニアは、年収が300~400万円程度に留まります。経験が浅い場合でも正社員として採用された場合には、テスト仕様書の作成などを任されるケースが少なくありません。
年収が500万円以上のSwiftエンジニアでは、Swiftにおける数年以上の開発経験や幅広い工程を担当できるスキルが求められます。
Swiftエンジニアとしての働き方
Swiftエンジニアとして働く際には、正社員・副業・フリーランスのなかから働き方を選択できます。それぞれの働き方のメリット・デメリットをあらかじめチェックしておきましょう。正社員
Swiftエンジニアの正社員は、言語を問わず開発経験が1~2年以上求められるケースが少なくありません。企業によっては、採用コストを抑えるために開発経験が浅いエンジニアを積極的に採用しています。そのような企業では、採用後に一人前のエンジニアとして育成するために、新人研修が手厚い傾向があります。プログラミング初心者の場合には、そのような企業を視野に入れて就職活動を行うと良いでしょう。
副業
Swiftエンジニアの副業において、“未経験可”となっている案件はほぼ見受けられません。副業の案件を安定して継続したいなら、iPhoneアプリの開発経験のスキルやサーバーサイドの開発スキルがあれば、採用で有利になるケースがあります。フリーランス
Swiftエンジニアのフリーランスでは、最高年収が1,000万円にも上るといわれています。週4日以下の案件数はやや少ないため、日数を減らしたい場合は副業を検討しましょう。また、フリーランスの案件ではリモートワークが相談できる企業もあるため、あらかじめ確認しておきたいですね。Swiftエンジニアの求人例
Swiftエンジニアには、以下のような求人があります。業務形態 | 仕事内容 | 必須スキル | 求人の特徴 | 給与 |
正社員 | 新規サービスの企画・設計段階から開発まで担当 | Swift、Dartを利用してのアプリケーション開発 ・スマートデバイス向けアプリのUI / UXの設計、提案 |
残業手当有り・昇給有り | 年収350~750万円 |
正社員 | 「マンガBANG(マンガバン)」運営企業/自社システムの開発担当 | SwiftでのiOSアプリ開発の実務経験:3年以上 | リモートワーク相談可・フレックスタイム制 | 年収400~1,000万円 |
参考:doda
Swiftエンジニアの求人の探し方
Swiftエンジニアが求人を探すためには、以下のような方法があります。- 転職サイト
- 転職エージェント
- クラウドソーシング
- 友人・知人からの紹介
また、近年では、広い人脈を活かし案件を獲得するエンジニアが数多くいます。Swiftエンジニアの案件を得たい場合には、Apple製品の知識に長けているエンジニアと交流を持っておくと良いでしょう。
まとめ
プログラミング初心者でも学びやすいSwiftは、短期間でも習得しやすいプログラミング言語だといえるでしょう。しかし、学習でつまづいてしまった際には、プログラミングスクールの利用を検討することをオススメします。プログラミングスクールでカリキュラムを完走することで、就職・転職先も紹介してもらえます。就職に不安を抱えるエンジニアでも、手厚い転職支援が受けられるプログラミングスクールなら安心して就職活動が行えるでしょう。