(取材)ネクセアズドローンアカデミー|有人航空機の現役パイロットが開校したドローンスクール

(取材)ネクセアズドローンアカデミー|有人航空機の現役パイロットが開校したドローンスクール
都内2か所に校舎がある「NEXAIRS DRONE ACADEMY (ネクセアズドローンアカデミー )」は、現役国際線パイロットによる日本初のドローンスクールです。

ネクセアズドローンアカデミーでは、空中ドローン(JUIDA)・水中ドローンの資格取得に加えて、ドローンを安全に運航させるために重要な「ノンテクニカルスキル」も学ぶことができます。ノンテクニカルスキルは2022年12月にスタートするドローンの国家資格において必須知識でもあるため、ビジネスでドローンを安全に利活用したいと考える事業者の方や、国家資格登録団体を目指すドローンスクール運営者の方にもおすすめです。

今回は、ネクセアズドローンアカデミーの代表・大原 大さん、講師の増尾 ふゆのさんにお話をうかがい、学べることや教え方のこだわりなどを教えてもらいました。

ネクセアズドローンアカデミー代表 大原 大さん


ネクセアズドローンアカデミー講師 増尾 ふゆのさん

ネクセアズドローンアカデミーについての基本情報(料金、コース、資格)

スクール名 NEXAIRS DRONE ACADEMY (ネクセアズドローンアカデミー )
取得可能な資格
  • JUIDA 操縦技能証明
  • JUIDA 安全運航管理者
  • 日本水中ドローン協会 水中ドローン安全潜航操縦士
開講中のコース
  • 空中ドローン(JUIDA) 無人航空機操縦技能証明+安全運航管理者 養成コース
  • CRM(クルー・リソース・マネジメント)スキル認定 取得コース
  • 水中ドローン 安全潜航操縦士 養成コース
  • 空中ドローン、水中ドローン操縦体験、プログラミング体験コース
  • プライベートレッスン
初期費用
(入会金やドローンの購入費用等)

受講料 空中ドローン(JUIDA) 無人航空機操縦技能証明+安全運航管理者 養成コース
CRM(クルー・リソース・マネジメント)スキル認定 取得コース CRM(クルーリソースマネジメント)導入コース:お一人様154,000円(税込)
CRM(クルーリソースマネジメント)実践コース:お一人様154,000円(税込)
水中ドローン 安全潜航操縦士 養成コース
空中ドローン、水中ドローン操縦体験、プログラミング体験コース 操縦体験:1h最大20名様まで50,000円(税別)
プログラミング体験:1.5h 最大15名様まで75,000円(税別)
プライベートレッスン 50,000円(税別)〜レッスン内容により変動します。
運営会社 株式会社Five Star Group

日本初の現役国際線パイロットによるドローンスクールで操縦スキル・安全運航スキルが学べる

—本日はありがとうございます。まず、ネクセアズドローンアカデミーについて教えてください。

ネクセアズドローンアカデミーは「Next generation Air Safety(次世代の航空安全)」への寄与を目標に、現役の国内・海外航空会社のパイロットや客室乗務員のメンバーを中心に立ち上げたアカデミーです。

無人航空機の利活用が急拡大する中、操縦や運航管理など、現状のままでは重大事故が起こりかねないという危機感を覚えました。そこから、従来有人航空機で利用されてきた安全運航のスキルを無人航空機に応用し、安全に利活用するための知識・スキルを普及することを目指してアカデミー事業を行っています。

スクールは都内に2校あり、どちらも学べる内容やコースは同様です。本郷校では若年層向け・お子さん向けの教育活動も少しずつ始めていて、今後はお子さん向けにも展開していく予定です。


—ネクセアズドローンアカデミーでは、何種類のコースを展開していて、それぞれのコースではどのようなことを学べますか?また、どのような方が受講しに来られますか?

空中ドローンについてのJUIDAの資格を取得できるコース、水中ドローンの資格を取得できるコース、航空業界で用いられる安全管理スキル「CRM(クルーリソースマネジメント)」を学べるコースがあります。
* 航空機のパイロットが実務で利用している安全管理手法で「安全で質の高い運航をするために、全ての利用可能な人的ソースやハードウェア、情報等を効果的に活用すること」を指す。事故の要因となるヒューマンエラーを防ぐ有効な手段として、国際的にも重要視されている。

空中ドローンのコースでは、無人航空機操縦技能証明と安全運航管理者の資格を取得できます。本コースでは基本操縦の知識・スキル習得に加えて、CRMも学べるのが特徴です。

このコースを受講される方の多くは20代後半から40代前半くらいの方で、今後の国家資格化を見据えて、操縦技術だけではなく、チームで飛ばす際のコミュニケーションのとり方などのノンテクニカルな部分のスキルを学びたいと来られる方が多いです。

水中ドローンのコースでは、日本水中ドローン協会の水中ドローン安全潜航操縦士のライセンスを取得できます。こちらのコースは、法人様がいらっしゃることがほとんどです。水中ドローンも一人での操縦は困難ですので、ノンテクニカルスキルが学べることを重視して来てくださっている方が多いですね。

最後に、CRMのコースは本校独自のもので、安全管理スキルの「CRM」に特化しているコースです。ドローンの関連人材を育成する際に、本コースで学ぶCRMを有効活用することで、事故防止につながることが期待できます。

2022年12月に開始となるドローンの国家資格でも、CRMの知識を有していることが必須となりました。その内容などを含めたオリジナルテキストなども、今後展開していく予定です。

その他にも操縦とプログラミングの体験コース、プライベートレッスンができるコースもあり、プライベートレッスンでは、現役のレースパイロットからの指導を受けることもできます。

—技術面はもちろん、ノンテクニカルスキルの習得を目的に来る方が多いのですね。

ええ。それに関連してですが、当校の特徴として、ドローンスクールの運営者様が多くいらっしゃることが挙げられます。なぜなら今後、国家資格の登録養成機関となる場合にはCRMを指導しなければならないためです。ところがCRMのスキルを持っている人はそう多くなく、国家資格化に向けて「まずは運営者が知識をつけたい」と問い合わせてくださるのです。

ヒューマンエラーに対処するためのCRMのスキルは国際的にも重要視されていているスキルです。CRMについては、JUIDAに掲載されている論文にまとめていますので、よろしければ、そちらも読んでみてください。

参考:次世代移動体技術誌 Technical Journal of Advanced Mobility「ドローン利活用における 安全運航スキルと人材育成 〜CRM(クルー・リソース・マネジメント)の観点から〜

また、先日開催されたJUIDAの認定スクールフェスタで、CRM関連の活動内容をご評価いただき、「JUIDA SCHOOL AWARDS2022」の理事長賞を受賞しました。今後日本国内においても、CRMの考え方が広がっていくのではないかと期待しています。

ドローンを安全に利活用するために「ノンテクニカルスキル」が重要

—指導にあたっては、どのようなことにこだわられていますか。

事故を防ぐためのノンテクニカルな部分のスキルにこだわって指導しています。ノンテクニカルスキルとは、「エラーを防ぐ、チームで協力する、コミュニケーションを円滑にする」スキルで、操縦のスキルとは異なる部分です。

かつての飛行機事故の歴史を見てみると、事故は個人・操縦者のミスやエラー、つまりヒューマンエラーに帰するケースが珍しくありませんでした。技術の向上やノンテクニカルスキルの発展で飛行機の事故はゼロに近づいてきていますが、ドローンに関してはまだまだ墜落等の事故が多いのが現状です。

2022年12月の法改正後は、ドローンを都市部上空で飛ばせるようになります。現状は一人で飛行させる機会が多いかと思いますが、今後は物流や点検などで業務用のドローンをチームで協力して飛ばすことも多くなるでしょう。

そうなると、ドローンにも飛行機と同じように、事故を防ぐためのノンテクニカルな部分のスキルが重要となってきます。例えば、状況判断や、まわりの人に「次はなにをするのか」を伝えるための言い方や言い回しといったコミュニケーションの取り方などですね。

ノンテクニカルスキルを学ぶことで、事故の原因となるヒューマンエラーを防ぐことができ、結果安全なドローンの利活用につながると考えています。


—今後のドローン利活用で主体となってくる、チームで飛ばすことを考えて指導されているのですね。

今後技術が発展していきますと、オートパイロット(自動操縦)がメインとなってくると思います。それでもパイロットの基礎スキルが欠かせないことは大前提ですが、“すごい技量”を持つ必要はなくなってくる可能性が高いです。

オートパイロットに対応するには、入力のミスを防ぐのはもちろん、なにか起きたときに、すぐにチームで連携をとって対処する技術が必要となります。今後のドローンの利活用を考えると、そういったテクニック以外の知識・スキルを学び取ってもらうことが重要であると考えています。

ドローンを利活用する事業者やドローンスクール運営者にもおすすめ!


今後はあらゆる年代・職種の方がドローンパイロットになることが予想されます。また農業や林業など、利用範囲も広くなるでしょう。

しかし、ドローンと関わりを持つ人が増えるほど、潜在的なヒューマンエラーの数も増えて、事故のリスクも増します。飛行機と同じように衝突や墜落、運搬物の落下など、生死に関わる事故に直結するおそれもあるのです。

今後ドローンが社会で飛行機のような公共性を得ていくためにも、ヒューマンエラーを防ぎ、事故を防ぐことが重要です。そのため、ドローンパイロットを含む関係者すべてが、チームとして情報共有や、リスクを排除・低減するための対策をとっていかなければいけないと考えています。

本校では、無人航空機の安全運航に必要なスキルを学べるように、現役パイロットが監修したプログラムを提供しています。いつでもお問い合わせを受け付けておりますので、ドローンを利活用する事業者や個人の方は、ぜひご連絡ください。
ネクセアズドローンアカデミーはこちら!
まるわかりガイドでドローンを知ろう はじめに読みたい#ドローンの基本#スクール選びのコツ#飛行規則#資格
まるわかりガイドを見る

RECOMMEND

この記事を読んだ方へおすすめ

運営者情報

コエテコ byGMO 」は、東証プライム上場企業である GMOインターネットグループ株式会社 の連結グループ会社、GMOメディア株式会社によって運営されています。 編集は、同社の教育サービス事業部「コエテコマガジン」制作チームが担当しています。

商号 GMOメディア株式会社 (GMO Media, Inc.)
設立年月日 2000年10月13日
GMOメディア株式会社の事業内容 メディア事業、ソリューション事業
所在地 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー 12F
資本金 7億6197万円(2024年12月31日現在)
上場市場 東京証券取引所 グロース市場(証券コード : 6180)
主要株主 GMOインターネットグループ株式会社
東京証券取引所 プライム市場(証券コード : 9449)
許可 厚生労働大臣許可番号
有料職業紹介事業(13-ユ-316281)
運営者情報の詳細はこちら