2022年12月には国家ライセンス取得コースを加え、これまでの「空むすびによるドローン講習」から、SKY BIRD 東日本ドローン航行技術教習校としてリニューアルしました。広大な敷地を持つ飛行場が4つあり、農業や点検業務における「現場で使える実践的なドローン技能」が学べるスクールです。
この記事ではSKY BIRD 東日本ドローン航行技術教習校 校長 杉山 健一さん、副校長 武川 真一さんに、スクールの特徴やカリキュラムについて伺いました。
SKY BIRD(スカイバード)東日本ドローン航行技術教習校についての基本情報(料金、コース、資格)
スクール名 | スカイバード東日本ドローン航行技術教習校 |
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取得可能な資格 |
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開講中のコース |
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初期費用 (入会金やドローンの購入費用等) |
なし | |
受講料 | 一等無人航空機操縦士コース | 初学者 505,000円(税別)〜 経験者 155,000円(税別)〜 ※2022年12月時点、今後変更となる可能性あり |
二等無人航空機操縦士コース | 初学者 205,000円(税別)〜 経験者 85,000円(税別)〜 ※2022年12月時点、今後変更となる可能性あり |
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運営会社 | 株式会社空むすび |
国家ライセンス講習もスタート!「各自に応じたカリキュラム」コース設定をしてくれる
—本日はありがとうございます。まず、SKY BIRD(スカイバード)東日本ドローン航行技術教習校について教えてください。
SKY BIRD(スカイバード)東日本ドローン航行技術教習校は、2011年からドローン事業を行ってきた実績ある「空むすび」が運営するドローンスクールです。当校は国土交通省登録講習機関(国空無線第233684号)で、2022年12月より国家ライセンス取得コースも開始しました。
学科を行うスクールは宮城県仙台市の宮城野区に位置し、仙台港北インターから3分程度、仙石線中野栄駅からも徒歩3分と非常にアクセスの良い場所です。
いっぽう、実技訓練を行う飛行場は、仙台市若林区にある「若林フライトポート」、宮城野区にある「宮城野フライトポート」、東松島市にある「東松島フライトポート」、天候に左右されない「石巻インドアポート」の4箇所があります。
さらに、加美町には提携施設として「加美町フライトポート」があります。このように多様な場所で実技訓練を提供していますので、「農業用ドローン練習に適した場所がいい」とか、「アクセスのよい場所に通いたい」などのニーズに合わせて自由に飛行場を選べるメリットがあります。
— 非常に充実していますね!そんな御校では現在、何種類のコースを展開されていますか。また、それぞれのコースではどのようなことが学べるのでしょうか。
当校では、いち早く国家ライセンス資格コースをスタートしたほか、レースドローン講習、ソーラー点検講習、インフラ点検講習、オルソ撮影講習、一般的な撮影コース、さらにDJI社の機体を使ったUTC農業ドローン講習も開講しています。
こうしたコースのほとんどが、スクール創設の頃からお客さまのご要望に応じて、カリキュラムを組んできたものです。分かりやすいようコース分けはしていますが、カリキュラムはオーダーメイド。お客さまにどのような現場でどういった目的で使用するのかをヒアリングした上で、毎回カリキュラムを作成しています。
受講生のボリュームゾーンは、事業向けのコースでは30代〜40代。会社からの指示で講習を受ける方が多いですね。いっぽう、ドローンレースの講習では、若い方やお仲間同士で参加される方が多いです。
なお、当校ではドローン操縦や資格取得をサポートするだけでなく、ドローンのビジネス事業化についての講習も行っています。
—ドローンビジネスについて学べるのですか?
そうなんです。我々は実際に現場に出ている事業者でもあるため、ドローン事業における平均単価なども承知しています。「クライアントとどういった交渉をしているか」など、実際の体験に基づいたアドバイスも可能です。事業者としてのノウハウを活かし、ドローンのビジネスモデルに関するさまざまな情報を共有いたしますので、ドローンを活用した事業を検討している方にとってはメリットが大きいのではないでしょうか。
なお、ノウハウ共有だけでなく、農薬散布やインフラ点検の現場に来ていただき、仕事の流れをご覧いただくことも可能です。「百聞は一見に如かず」とも言いますが、単に「こんな感じ」とお話するよりも、「実際の現場」を体験していただくほうがイメージが湧きやすいはずです。
ここまで踏み込んだカリキュラムを提供しているのは、企業さまからの「どうしたらドローンを事業に活用し、きちんと利益を得られるのか」というご相談をよく受けるようになったからです。資格取得にとどまらず、ドローンのビジネス化を支援できるようなカリキュラムが必要なはずだと考え、他にはないサポートを実施することにしたのです。
業務でも趣味でも「ドローンで失敗しない方法」を具体的に指導
—あらゆる面で受講生を第一に考える御校では、指導にあたり、どのようなことにこだわられていますか。ひと言でいえば「安全第一」ですが、安全にドローンを飛行させるコツは人それぞれ違うので、受講生の弱点をおさえて徹底的に指導します。
たとえば、事前準備のステップを抜かしがちな受講生であれば、バッテリーやプロペラの確認などを忘れないよう、その方に合わせたドローンのチェックリストを作成します。「点検時はこれ、飛ばすときにはこれにチェックを入れてから飛ばしてくださいね」とお渡ししています。
いっぽうで、ドローンを飛ばすと機体に集中してしまう(周囲に注意を配りにくい)方であれば、「業務では補助者をつけてペアで飛ばしたほうがいいですね」とアドバイスします。
業務であれ、趣味であれ、事故やトラブルは極力避けるべきです。そのため当校では、とるべき対策をなるべく具体的な方法で示すようにしています。受講者ひとりひとりの性格や技量を見て「失敗しない方法」を指導することが当校のこだわりなのです。
—カリキュラムも指導法もカスタマイズしていただけるなんて、ありがたいですね。それでは他校と比較して、御校の強みはどういったところでしょうか。
やはり、広大な敷地を擁する飛行場を複数所有していることです。
メイン飛行場は3,000㎡、東松島のフライトポートは24,000㎡と本当に広いため、思い切りドローンを飛ばせます。また、各フライトポートは農業地であったり、海浜近くであったり、居住地隣接の地区であったりと、それぞれに特徴がありますので、目的に合わせた飛行場を利用できます。
これだけ広い飛行場で実技訓練をできるスクールはなかなかありませんから、皆さんに喜ばれています。
「利益を上げるドローン事業」を実現するために
―そんな御校には、卒業後に提供するサポート体制(アフターサポート)などはありますか?
はい、ございます。具体的には、毎年1回、スクールを卒業した方向けに新しい機体のご紹介や法律の変更点などの講習を行っています。
その他にも、空撮にしろ、点検にしろ、技術の更新や法改正があるたびに正しい情報をご提供していますので、卒業後も最先端の情報にキャッチアップできるメリットがあります。
―素晴らしいですね。今後の展望についてもぜひお聞かせください。
運営元である「空むすび」には二つの願いがあります。一つ目は、日常的にドローンが活用される環境を実現することです。当校で学んだ方には、ドローンを活用するのはもちろん、きちんと利益が上がるような継続性のある事業に取り組んでいただけたらと期待しています。
もう一つの願いは、ドローンを災害や救助で活用することです。
去る東日本大震災では、私自身も被災しました。何を隠そう、震災にあたって「ドローンで被災地区を確認してほしい」「復興状況を撮影してほしい」というリクエストが寄せられたことが、会社創業のきっかけでもあります。
悲しい出来事から生まれた会社だからこそ、ドローンというテクノロジーによって、災害や救助のお役に立ちたい思いは本物です。これからも地域のための活動を地道に、根気よく続けていきたいと思っています。
広大な飛行場でドローンを飛ばせる!初心者の方も気軽にお問い合わせを
—最後に、読者に向けてメッセージをお願いいたします。
ドローンはこれからもっともっと事業や生活で活用されていくでしょう。今はまだ、「興味はあるけれど、操縦できるか不安」「難しいイメージがある」という方も多いですが、ドローンはとても楽しいものですから、私たちとともにぜひチャレンジしてみませんか?
大きな飛行場でドローンを飛ばしてみれば、新しい世界が広がるかもしれません。SKY BIRD 東日本ドローン航行技術教習校に、いつでもお気軽にお問い合わせください!