近年、産業用ドローンの需要は高まっているそうで、「普段から測量や点検の現場を多く踏む会社として、ドローン技術を伝えていきたい」と話すのは、阿蘇たかもり校 講師の福永 久博さん。そんな福永さんに、エアリアルドローンスクールのカリキュラムの内容やスクール運営について伺いました。
エアリアルドローンスクールについての基本情報(料金、コース、資格)
スクール名 | エアリアルドローンスクール | |
取得可能な資格 |
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開講中のコース |
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初期費用 (入会金やドローンの購入費用等) |
なし ※申請費用等は別途必要 | |
受講料 | 無人航空機操縦技能取得講座 |
¥198,000(税込) |
安全運航管理者取得講座 |
¥44,000(税込) |
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UAV写真測量カリキュラム |
¥55,000(税込) ※JUIDAライセンスコースと併用の場合 |
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農業教育プログラム(UTC) |
基本講習(5日):¥275,000(税込) 産業用ヘリ免許保持者(3日):¥159,500(税込) 拡張コース※他社ライセンス保有者、JUIDAやDJI CAMP (4日) ¥220,000(税込) |
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運営会社 | 株式会社エアリアルワークス |
産業活用目的の人が多く集う、エアリアルドローンスクール
—本日はありがとうございます。まず、エアリアルドローンスクールについて教えてください。
エアリアルドローンスクールは現在、グループ校4つとともに鹿児島県を拠点に展開しており、JUIDAライセンスコースをはじめ、写真測量や農業にも特化したドローン技術が学べるのが特徴です。
元々は測量の仕事を受注していた弊社が、その技術をドローンにも汎用していきたいと考えたのがドローンスクールを開校したきっかけです。
ードローンを飛ばすだけでなく、仕事に活用できる技術を学べるということですが、具体的なコース内容を教えていただけますか。
エアリアルドローンスクールでは、主に3つのコースを展開しています。
1つ目はJUIDAライセンスコースです。こちらのコースでは国土交通省航空局マニュアルの内容に沿ったJUIDA認定カリキュラムを中心に、座学と実技訓練を行います。修了後には無人航空機操縦技能及び安全運航管理者の当スクールの修了書を交付しますので、こちらをJUIDAへ登録するとライセンス証が発行されます。
ドローンの実技訓練は悪天候を除き、基本的には屋外で飛ばします。これはドローン操縦を現場で行う場合を想定しているためで、風などの天候の影響を受ける外で飛ばすことにより、難易度の高いスキルを習得していただくことがねらいです。
2つ目は、UAV写真測量カリキュラムです。このコースを開講したのは、これまでに数多くの測量や点検、建設現場におけるUAV測量を手がけてきたノウハウを活かせると考えたためです。
このコースではPhantom 4 及びGround Station Proを使用したUAV写真測量が学べ、どうやって測量を行うのか、また、どんなときに活用できるのかといった測量の基礎を習得できます。
さらには実際に測量の現場へと向かい、撮影を行ったのちにパソコンソフトによる解析及びデータに落とし込む作業も体験します。撮影データを具体的に活用するまでの流れを丁寧に、実践形式で学べますので、修了後もお仕事につながりやすいと好評です。
図面の作成など、測量にまつわる技術や過程をわかりやすく学べるので、JUIDAライセンスコースに次いで人気のコースとなっています。
3つ目は、農業教育プログラム(UTC)です。こちらのコースでは、ご受講いただく方のレベルに合わせて3つのメニューをご用意しています。
農業教育プログラムでは主に農薬散布用のドローンを正しく理解し、安全・安心に農薬散布を行えるように学んでいきます。座学では薬品の知識などを包括的に学び、実技訓練は実際の現場を模した野外で行います。受講後は、農薬散布機のオペレーターとして活躍できます。
—エアリアルドローンスクールに来られるのは、どのような方が多いですか。
趣味でドローンを操縦したいという方もいらっしゃれば、これから測量のことを学びたいという産業従事者の方もいらっしゃいます。とくに趣味目的の方の幅は広く、下は20代、上は70代の方までが当校を訪れてくださいます。
ただ、やはり測量や農業に特化した学びがメインのスクールにはなるので、どちらかというと事業目的の方が多いですね。測量のコースを設けているドローンスクールは全国でも比較的少ないので、全国からお問い合わせをいただきます。これまでは男性が比較的多かったので、今後はぜひ女性の受講生にも来ていただきたいですね。
卒業後にも関係が続く、フォロー体制が抜群なスクール
—指導にあたっては、どのようなことにこだわられていますか。フォロー体制や、少人数での指導には特にこだわりを持っています。
また、卒業してからも質問やご相談を受け付けていますので、「卒業したらもう終わり!」という関係性ではありません。卒業後も、「これって、どうすればいいのかな」と不明な点が出てくればいつでも質問してくださってOKです。
—他校と比較して、御校の強みはどういったところでしょうか。
まずは、受講生それぞれに合わせた指導を行えることですね。人によって習得のペースも理解度も異なりますから、確実に技術を習得してもらうためには臨機応変な対応が欠かせません。
また、母体となる会社では実際に事業として測量に取り組んでいますので、現場目線での指導には長けています。実践経験に基づいた知識を直接お教えすることで、卒業後の就業イメージが湧きやすい指導を実現できているのも当校の大きな強みです。
さらには、卒業後のつながりも当校の魅力ですね。ときには卒業生から仕事の依頼やご相談をいただくこともあり、ご縁がつながっていくことに講師として大変嬉しく思います。今後は卒業生やグループ校同士で、パートナーシップに基づいた仕事ができれば嬉しいですね。
—スクールにおける今後の展望や、予定している展開はありますか?
直近では、今年(2022年)からスタートした国家資格の対策講座の準備を進めています。
ドローンが国家資格化することは社会に普及するうえで好ましい流れですが、世の中には依然としてルールを理解せず、危険なドローン操縦を行ってしまうパイロットもいるのが実情です。国家資格化をきっかけに、高い技術とモラルを備えたパイロットを育成するというドローンスクールの役割が改めて問われることになるでしょう。
今後はさらに襟を正し、スクールとしての矜持をもって指導していきたいと考えています。
測量や農業の仕事に携わるきっかけを掴めるスクール。ぜひ気軽にお問合せを!
ー最後に、読者に向けたメッセージをお願いいたします。
当スクールでは、実地に基づいた確実なスキルを学んでいただけます。まだ入会を迷っている方、ドローンの操縦に不安がある方でも、お問い合わせいただければどのようなことでも丁寧に説明させていただきます。
日程に関しても臨機応変にご対応していますので、いつでも気軽にお問い合わせください!皆様とお会いできるのを楽しみにしています。