一等・二等無人航空機操縦士の国家資格習得も可能で、スクール以外に農薬や遮光剤の散布、倉庫や外壁などの点検事業も行っているのも大きな特長。産業用ドローンの講習ができるため「ドローンを事業で使ってみたい」という企業のニーズにも応えられる環境が整っています。
今回はDSA岐阜校代表・松井浩二氏、卒業生のトイレス工業株式会社代表取締役・豊田智哉氏に、入校までの経緯やカリキュラム、スクールの特徴などを取材しました。
「仕事を止めない」スケジューリングにも寄り添う親身な指導
――豊田さんのこれまでのご経歴について教えてください。豊田:
元々建築の資材販売をメインでやっていたのですが、6年前に屋根と雨樋を一体化した「トイレス工法」という雨樋を開発して特許を取得しました。デザイン性と頑丈さを兼ね備えた工法だけに市場ニーズも高かったため、これを主力にしていこうということで2年前にトイレス工業を立ち上げました。
他にもロープワークをはじめとする巻きつけ作業を、日本語がわからない外国人労働者の方でも簡単かつ安全に行えるツール「スピノン」の開発・販売も行っています。
「スピノン」は足場業者さんや外装業者さんをはじめとする多くの企業や現場で活用されており、将来的には片手が不自由な方やお子さんが靴ひもを結ぶ際などに使ってもらえるような日用品としても展開したいと考えています。
――トイレス工法を開発しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
豊田:
台風被害や雪害の際に、雪が落ちてガラスが割れたり、台風で雨樋が飛んで人がけがしたりするニュースを見て、そういった被害を少なくできないかと考えたのが始まりです。建築に長く携わってきたので、屋根と一体型の雨樋ができればいいなというところから始まりました。
通常の雨樋が必要としていた15センチのスペースが不要になるため、狭小地に建つ境界ギリギリの家でもスペースを詰められるなど、開発を進めていく中で細かいメリットがたくさんあることがわかってきましたね。
――そんな中で、なぜドローンの操縦資格を取ろうと思われたのでしょうか?
豊田:
私たちは建築関係者向けにトイレス工法の営業や周知活動を行っているのですが、各社に話を持っていく中で「トイレス工法ではどう水が流れるのか」「実際のゲリラ豪雨のときはどういう状態なのか」といったデータが必要になりました。
そこでドローンの資格を取得し、豪雨時の状態などを撮影して製品の魅力をしっかり示したいと思ったのがきっかけです。
――プロモーションのために学ばれたのですね。なぜDSA岐阜校を選ばれたのでしょうか?
豊田:
DSA岐阜校は、なんといってもマンツーマンで指導してもらえることが魅力的でした。
DSA岐阜校|ドローンで人と人をつなぎ、人間力も育むスクール
岐阜県岐阜市に位置するDSA岐阜校は、DPAライセンス/国家ライセンスを取得できる実力派ドローンスクールです。運営するのは、ドローン運用から機体販売・保守までを幅広く手掛ける株式会社バードアイ。卒業後も、イベントへの参加や現場同行を通じて実践経験を積めるのだそうです。 今回はそんなDSA岐阜校の魅力や指導方針について、代表の松井さんにお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >タイトな時間的制約がある中で資格を取ろうとする場合、大人数で一斉に行う講習では拘束時間が長くなってしまいます。そのため「どうしてもこの日は難しい」という時もあるのですが、松井先生が生徒側のスケジュールに合わせて対応してくれたことが大きな理由です。
松井:
私自身も時間やニーズに応じて対応することをモットーとしています。そこを汲み取っていただけたのは嬉しいですね。豊田さんがおっしゃられたように、365日電話が繋がれば必ず出るようにしています。生徒さんの職種は多岐にわたるので、DSAとしても卒業生のサポートを大切にしています。
また、ドローンを通じて新しい人脈が広がることも大きな魅力だと自負しています。豊田さんからご紹介いただいた建築関係の方々も受講されているので、ドローンを通じて人脈が広がり、それがまた新しい仕事につながっていくという好循環を生み出せるのが、DSA岐阜校の特徴です。
「近隣クレームを防止するための服装」もアドバイス
――ドローンを初めて操縦されたときは難しさを感じたと思いますが、いかがでしたか?豊田:
一番初めにシミュレーター上でドローンを飛ばした時は「自分に操縦できるのかな」と不安になりました。とはいえ車の教習所と同じで、最初こそ厳しく感じますが、実際に飛ばしてみるとそこまで大変ではありませんでした。
ただ、プロモーション用の撮影となるともっと細かい技術が必要になってくるので、そこは卒業後も、時間をかけてゆっくりと習得しています。
座学も頑張って勉強しましたね。難しい部分もありましたが、「こういうふうに覚えればいいですよ」と手厚く教えてもらったので、そこまで難しいとは感じませんでした。設備も整っていて飛ばしやすく、倉庫の大きさも広すぎず狭すぎずでちょうどよかったです。
松井:
DSAでは一番難しいところからスタートして、徐々に簡単にしていくカリキュラムを組んでいます。なので最初に心が折れるのは「いいパターン」なんです。難しいものだと思って飛ばしていただくと、その後全てが簡単に感じられるようになります。
車の教習所で幅広い知識を学んでも、それらを継続して使っていかなければ、結局基本的なところしか覚えられないものです。ドローンにも同じことが言えるので、カリキュラムとして多くのことを学んでいただいたぶん、ぜひ撮影に活かしていただきたいですね。
――屋内と屋外での飛行の違いはありましたか?
豊田:
屋外にはネット等の囲いがないので、初めの頃は「どこかへ飛んでいってしまうのでは」という怖さを感じました。ただ、そんな不安は、練習しているうちに慣れていきましたね。
実際の現場に関して言えば、近隣からのクレームが最もよくあるトラブルだと聞いていたので、そこへの心配はありました。普通の服だと、周囲の人から「不審なことをしている」と警戒されてしまうそうなんです。
そんな不安を伝えたところ、松井先生から「『作業中』と書かれた派手なベストを着ると、仕事中だと明確に示せて、トラブルを防げる」と教えてもらいました。
実践してみると、周囲からの声かけが目に見えて少なくなりました。こうした細かい点を教えてもらえるのも、DSAにしてよかったと思うポイントです。
松井:
国交省が出しているガイドラインでも「無人航空機の飛行を行う関係者であることが容易にわかるような服装」が推奨されています。
いかにも関係者とわかる色のベストには、周囲の方から見られて不審がられたり会社にクレームを受けたりといった事態を防ぐ効果があります。このような実践的な知識をアドバイスできることも、当校の大きな強みです。
「時間がない!」という方にこそおすすめのDSA岐阜校
――卒業後、どのようにドローンを活用されていく予定ですか?豊田:
今後は赤外線カメラを搭載したドローンを使って、建物の外壁点検にも活用していきたいと考えています。たとえば営業で訪問する際に、脚立を使わずにドローンで簡単に点検ができれば作業時間も短縮できますし、より効果的な営業活動ができそうです。
それから、最終的には「トイレス」をはじめ、当社で展開している製品を全国展開したい気持ちもあります。施工職人の確保など現実的な課題はあるものの、協力会社さえ見つかれば、全国のお客様に技術を届けるのも夢ではないと思っています。そのためにもドローンでのプロモーションに積極的に取り組み、「トイレス」の魅力を伝えていきたいです。
――最後に、ドローンの活用を考えている読者へメッセージをお願いします。
豊田:
松井先生のスクールを選んで本当に良かったです。特に技術習得に割ける時間が少なく、ドローンの細かい部分はプロに任せたいという私のような方には、松井先生のスクールがおすすめです。
松井:
DSAは受講生一人一人のタイムスケジュールに合わせてカリキュラムを組み直したり、性格に応じた教え方をしたりと、柔軟な対応を強みとするスクールです。
単にドローンの操縦技術を身につけるだけでなく、それを仕事に活かし、新しいビジネスチャンスを見出していく。そんな方々を全力でサポートしていきます。
受講スケジュールはいつでも調整可能ですので、仕事の流れを止めずに受講したい方はぜひお問い合わせください!