自動運転を体験!小学校プログラミング教育の推進月間「みらプロ」公開授業レポート
みらプロでは、小学校での総合的な学習の時間にて、AppleやGoogle、LINEをはじめとする17社の民間企業による会社訪問や外部講師派遣、プログラミング教育に関する動画の配信が実施されました。
今回は、トヨタ自動車株式会社が協力企業となっている愛知県・岡崎市立男川小学校 の公開授業を、「コエテコ」編集部が取材に行ってきました。

(みらプロの紹介ページはこちら↓)
https://coeteco.jp/articles/10456
岡崎市立男川小学校の授業を見学!

岡崎市立男川小学校5年生 萩原先生のクラス
同クラスの児童たちは、これまで4回にわたってロボットカーでのプログラミングを学んできています。
ロボットカーでのプログラミングを始める前には、みらプロの協力企業であるトヨタ自動車に会社訪問をしています。
会社訪問では、トヨタ自動車の企業博物館「トヨタ会館」にて、①自動車に搭載された実際の機能やセンサー等の働き②企業が目指していること(交通事故死傷者ゼロなど)を80分間で学びました。
今回の授業のテーマは、「トヨタ自動車で使われている安全技術をマックイーンでプログラミングしよう」。
担当教諭の萩原先生が、児童に授業の目的や内容が分かりやすいように、教材を工夫して進行していました。

授業のはじめに、トヨタ自動車の動画を見て会社訪問をおさらい
教材は教育プログラミングロボットプラットフォーム「micro: Maqueen」

「micro:bit」を拡張するミニロボットカー
教材のロボットとタブレットは、2人に1つ用意されています。
授業では、実際にタブレットでプログラミングして、「micro:bit」を拡張するミニロボットカーを動かします。
フロー図を書き出してロボットカーを動かしてみよう!

衝突回避のフロー図を書こう!
まずは、衝突回避するためのプログラムの流れ「フロー図」を紙に書き出すところから。フロー図を書き出す制限時間は、なんと3分!
これまでの学習がしっかりと定着している様子で、みなさんスラスラと書いていきます。

タブレットの使い方も慣れている様子
それぞれのテーブルを先生がまわり、疑問に答えたり、ロボットカーの動く様子をタブレットで撮影してスクリーンに映し出したり、クラス全体に共有する場面もありました。

授業の終わりにみんなの感想を共有
授業の最後には、振り返りの時間が設けられています。児童の1人が「プログラムは問題ないのに、ロボットカーが進まなかった」と発言すると、他の児童が「micro:bitがダメだったんじゃない?」「電池が切れていたのかも!」と自分の意見を述べる様子も。
中には、「次はみんなで障害物レースがしたい」と今回の授業から発展した意見が出てくる場面もありました。

教師からのメッセージ
男川小学校のこのクラスでは、今回は総合的な学習の時間でのプログラミング教育を進めてきました。これまでどのような内容で学習を進めてきたのか、そして今後はどのように発展していくのか、萩原先生に伺いました。
萩原先生:これまで、”願い”、”手だて”、”実行”、”改善”の問題解決のパターンで授業を進め、子どもたちの願いを一緒に解決しながら、ロボットカーの基本操作に慣れるようにしてきました。
今回の衝突回避は、プログラミングが自分たちの生活とどのように繋がっているのかを再認識する良い機会になったと思います。次回の授業では、ライントレースを体験させたいと考えています。
今後は、最新の技術が搭載された自動車によって、私たちの生活はどのように変わっていくのかについて探究活動をしていく予定です。
萩原先生、岡崎市立男川小学校の児童のみなさん、ありがとうございました!
「未来の学び プログラミング教育推進月間」
https://miraino-manabi.jp/
トヨタ自動車株式会社「トヨタ会館・工場見学」
https://www.toyota.co.jp/jp/about_toyota/facility/toyota_kaikan/index.html
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