2022年12月よりドローンの国家資格を導入することが発表されていますが、民間資格であるドローン検定4級を取得することでいくつかのメリットがあります。
この記事では、ドローン検定4級の受験資格や受験料などを詳しく紹介します。受験を検討している場合には、ドローン検定4級の内容をあらかじめ抑えておきたいですね。
ドローン検定4級(JDA)とは?
ドローン検定4級とは、ドローン検定協会株式会社が主催するドローンにおける民間資格です。令和3年6月1日時点で、ドローン検定4級の認定数は1,346人となっています。 ドローン検定には1~4級まであり、初心者でも取得しやすいドローン資格の1つだと言えるでしょう。ドローン検定4級に操縦の実技はなく、筆記試験のみが行われます。公式テキストである、『ドローンの教科書 標準テキスト』からマークシートで問題は出題されます。全50問で1問2点となっており、試験時間は90分間です。
50問中40問以上(80点以上)正答することで合格となり、合格証のカードが授与されます。なお、個別の採点結果は伝えておらず、1,650円(税込)で採点結果照会を行うことはできます。
受験申込から合格までの流れ
ドローン検定4級に申し込む際には、公式サイトの「受験案内」から受験申込手続きを行いましょう。受験料の入金すると、1週間前後で受験票を郵送されます。無人航空従事者試験を受験する際の持ち物は、筆記用具・消しゴム・受験票です。受験番号の塗り間違え・塗り不足は、不合格となります。また、受験における不正が発覚すると不合格となり、以降の受験資格が失われます。
受験日に欠席をした場合でも、返金や持ち越しは行っていないため注意しましょう。受験日から10日ほどで、合否確認通知が郵送されます。なお、合格証は受験日から1ヵ月ほどで合格者のみに郵送されます。
ドローン検定4級(JDA)を取得するメリットは?
ドローン検定4級を取得するメリットは、以下の通りです。- 国土交通省への許可承認申請時に証明書を添付できる
- 国交省認定の基礎技能講習を受講する際に座学1(4時間)が免除される
- ドローンの安全な活用に必要な最低限の知識を身に着けられる
- 自己(自社)PRにつながる
- 合格者のみが参加できるQ&Aコミュニティサービスに参加可能
- 飛行ログサービス(飛行経歴をオンラインで管理する)を使用可能
- ドローン検定に合格した証明となるロゴを名刺やサイトに記載できる
- 提携団体等における各種講習の受講資格を取得できる
- 提携団体等における各種講習の座学が免除される
- ドローン検定オリジナルグッズを購入可能
人口集中地区の上空の飛行や夜間飛行などは、国土交通大臣の許可や承認が必要になります。ドローン検定4級に合格していれば、「無人航空機に関する飛行履歴・知識・能力を有することの証明書」をいつでも出力可能であるため、許可・申請手続きを行いやすくなることがメリットです。
なお、オリジナルグッズには、「REMOTE PILOT LOGBOOK」やオリジナルワークブルゾン・ポロシャツなどがあります。
ドローン検定4級(JDA)の運営会社は?
ドローン検定4級の運営会社は、ドローン検定協会株式会社です。本社は佐賀県鳥栖市にあり、技術部事務所やトレーニング試験センターなどを有します。ドローン検定協会株式会社では、「ドローンの教科書標準テキスト」や「ドローンの教科書上級テキスト」など、ドローン検定公式テキストを出版しています。ドローン検定受験を検討している場合には、公式テキストを利用したいですね。
ドローン検定4級(JDA)の対象年齢は?
ドローン検定4級には、年齢制限はありません。受験資格制限も設けられていないため、ドローン初心者にとって挑戦しやすい資格だと言えるでしょう。ドローン検定4級(JDA)に必要な技能・知識は?
ドローン検定4級に必要な技能や知識は、以下の通りです。- 基礎知識(用語・動作・単位)
- 工学(航空工学)
- 気象学基礎
- 専門知識(機体構造・姿勢制御・動力/バッテリー・送信機・責任/保険・飛行計画/記録)
- 法令(無人航空機関係・電波関連)
ドローン検定は級数に応じて出題範囲と難易度が異なり、級数が上がるほど出題範囲は広くなる傾向があります。
ドローン検定4級(JDA)の受験料は?
ドローン検定4級の受験料は、3200円(税込)です。ただし、ドローンスクールの講習費用は別途支払う必要があります。一般的には、講習費用は100,000~400,000円ほどとなっています。また、受験申込時にはメールアドレスの登録が必要となるため、あらかじめメールアドレスを取得しておきたいですね。
ドローン検定4級(JDA)の試験はどこで受けられる?
ドローン検定4級の試験実施される場所は、毎試験受付時に実施要項に記載されます。以前に試験が開催された場所と同じエリアとは限らないため、公式サイトをチェックしておきたいですね。郵送される受験票にも、具体的な受験地は記載されています。なお、2022年9月18日の無人航空従事者試験は、全国62ヵ所の会場で実施されました。北海道から沖縄まで会場が用意されているため、地方の人でも受験しやすいドローン資格だと言えます。
各会場で定員を超えた申し込みがあった際には受付が終了となるため、受験を検討している場合には早めに申し込みたいですね。
なお、2022年9月時点では、新型コロナウイルスに感染したことを示す診断書を提出した場合には、受験申込取り消しを受け付けることが可能となっています。受験する際には、会場でのマスクの着用など感染予防に留意しましょう。
まとめ:ドローン検定4級(JDA)に挑戦してみよう!
ドローン検定4級は受験料が安く、ドローン初心者にとって必要な基礎知識を習得できる資格だと言えます。徐々に受験する級数を上げて、ドローンに関する知識とスキルを磨いても良いですね。ドローンをビジネスシーンで活用したい人やプライベートで安全にドローンの操縦を楽しみたい人は、ドローン検定4級を受験してみてはいかがでしょうか。