ミラテクドローンスクールの講師は、ドローン事業の現場に立つ現役のパイロット。専門性の高い知識やデータ解析アプリの使い方をはじめ、実際に業務に活用する際に必要な具体的なアドバイスをもらえるため、産業用途を目的とする方に特に高い評価を得ています。
この記事では主任インストラクター 松井 流星(まつい りゅうせい)さんに、スクールの特徴やカリキュラムについて伺いました。
ミラテクドローンスクールについての基本情報(料金、コース、資格)
スクール名 | ミラテクドローンスクール (JUIDA登録名:ドローンテクノポート神戸/熊谷) |
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取得可能な資格 |
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開講中のコース |
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初期費用 (入会金やドローンの購入費用等) |
なし | |
受講料 | JUIDA認定コース | 242,000円(税込) |
初心者体験コース | 50,600円(税込) | |
ドローン事業企画・運営コース | 問い合わせ |
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カスタムコース(出張研修) | 問い合わせ | |
運営会社 | 株式会社ミラテクドローン |
JUIDAの資格取得コースのほかにドローン事業企画・運営コースも人気
—本日はありがとうございます。まず、ミラテクドローンスクールについて教えてください。
ミラテクドローンスクールは2017年に神戸と埼玉県熊谷に開校したドローンスクールです。開校から現在までの5年間で、およそ1,000人以上の方が卒業されている実績豊富なスクールであると自負しています。
—御校では現在、何種類のコースを展開されていますか。また、それぞれのコースではどのようなことが学べるのでしょうか。
当校はJUIDA認定スクールですので、メインとなるコースはJUIDA認定コースです。座学(知識)と実技、そして試験まで3日間のカリキュラムで、JUIDA操縦技能資格と安全運航管理者資格が取得可能です。
他には、ドローンに興味がある初心者の方向けのコースもあります。
こちらは1日で修了できる手軽なコースですが、法律や条例、マルチコプター概論などひと通りのドローン知識を学べるほか、実技では実際にドローン操縦を体験できます。初心者体験コースは、ドローンを知るための「最初のステップ」に最適です。
さらには、ニーズに合わせた内容の出張講習、測量や点検などに特化したカリキュラムや、i-construction対応の講習なども行っています。
多彩なコースの中でも少し特殊なのが「ドローン事業企画・運営コース」ですね。
こちらはドローンを実際に飛ばす方だけでなく、ドローンのオペレーターを管理される方や、業務や事業でドローンの利活用を検討している方を対象としています。実際に受講されるのはいわゆる管理職の方が多く、ご自身でドローン資格取得をする時間はないけれど、ドローン活用を視野に入れて知識を得たいという方が1日で学べるカリキュラムになっています。
座学ではドローン産業の最新の動向や運営の知識を得られるほか、実際にドローンを操縦する体験もできます。加えて、設備点検のデモ見学も行っているのが特徴です。
なお、このコースには夜間コースもあります。夜間コースはすべて座学で、さらに詳しい法律や条例、運用トラブル事例と対処法、安全対策や作業PR活動などを幅広くカバーした内容となっています。
—ドローン操縦を学びたい方だけでなく、それらを事業で活用する管理者の方が学べるコースもあるのですね!ミラテクドローンスクールに来られるのは、どのような方が多いですか?
年齢層は幅広く、若い方ですと10代後半から、上は60代くらいまでが多いですね。
当校でもっとも多いのは、やはり会社から指示されてドローン技術を学ばれるケースです。ミラテクドローンスクールの講師は点検や工事などの現場に出ている者ばかりですので、具体的な指導を求めて来られるケースが多いようです。
他にも、専門学校生や大学生の方がJUIDA認定コースを受講されることもあります。
先日は、映像関係を学んでいる学生さんが一生懸命にお金を貯めて当校を訪れてくださいました。その方の熱意がとても伝わってきて、僕自身も指導に熱が入ってしまいました(笑)。最後には「すごく勉強になりました」と言っていただき、講師として大変うれしかったです。今後も受講生のみなさまの期待に応えられるよう、精一杯の指導を提供したい、と改めて思えた出来事でした。
現場を知る講師が「安全第一」を徹底して指導
—指導についてのお話が出ましたが、ほかにも指導でこだわられているポイントはありますか。当校を運営するのは、ドローン活用のスペシャリスト集団として、ドローン運航サービスや販売などを展開するミラテクドローンという企業です。これまで、インフラをメインにエンジニアリング技術を駆使し、通信やさまざまな設備点検、工事等に携わってきました。
わたし自身、新入社員の時には電柱を登ったり、マンホールに潜ったりする研修を受けました。そのように、実際に作業員として現場に出ていた経験があることから、ドローンの指導においても安全面の指導を徹底しています。
ドローンは魔法の道具ではなく、使い方を誤れば落ちることもあります。そのうえで、事故を起こさないようにするのがパイロットの役目。といっても初心者の方にはコツがつかみづらいものですから、講座ではどこに気をつければいいのかをわかりやすくお伝えしています。
そのためには受講人数もできるだけ少ないほうがよいと考え、ミラテクドローンでは基本的に1名の講師に対して3〜4名の受講者数にとどめています。
こうした努力が実り、2019年には「安全に関わる知識と高い操縦技能をもつ人材を多く輩出すること」に貢献した認定スクールとしてJUIDA SCHOOL AWARD 金賞を受賞いたしました。JUIDAからも認められた指導力を、ぜひ現場で体験していただきたいですね。
—JUIDAのアワードを受賞されるとは、素晴らしい指導力が伺えます。そのほか、御校の強みはどのようなところでしょうか?
神戸校に関しては、アクセスの良さが何よりのメリットです。
ドローンスクールはどうしても飛行する場所が必要になるため、郊外のような場所にあることが多いのですが、神戸校は神戸市内にスクールを構えているので非常に通いやすいんです。しかも都心部でありながら、周りをぐるっとネットで囲んだ広い練習場がありますから、飛行訓練も充分に行えます。
また、ドローンの機体も幅広く取り揃えており、DJI製のものだけでなく、国内のドローンなどさまざまな機体に触れることができます。こうした機会を得られるのも、当校ならではのメリットです。
卒業後を見据えたサポートも充実
―お話を伺っていますと、御校は産業や事業に特化した分野に強い印象ですね。「専門的な知識を得たい」と希望する受講生から支持される秘訣は。
卒業後のフォローが手厚いことと、専門的なツールに関する指導も行えるところでしょうか。
当校では、カリキュラム受講中から、それぞれの目的に合わせて必要なカリキュラムも取り入れますし、卒業後であっても「設備点検のここが難しい」「こういう場合はどうすればいいのか」といったご相談があれば、その課題を一緒に解決する支援を行っています。
それから、専門的なツールのご紹介や指導ですね。私達は現場での作業も行っていますから、さまざまなソフトを使用しています。撮影したデータをAI解析するソフトなども見ていただいて、活用方法についてお話をし、実際の使用方法も解説いたします。
あとは、当校はドローン販売の代理店でもあるので、機体を購入していただくこともよくあります。現場にドローンを導入するにあたり、不安なことがあれば可能な限り講習スタッフが出向きます。必要があれば、追加での指導を行うこともあります。
「コースを修了して終わり」ではなく、学んだ知識や技術を事業にしっかりつなげていけるようにサポートできるのが、ミラテクドローンスクールが支持される理由なのです。
初心者体験から本格的な産業用ドローンの利活用まで、ミラテクドローンスクールで学ぼう!
—最後に、読者に向けてメッセージをお願いいたします。ここ数年で、ドローンを取り巻く環境はめぐるましく変わっています。
法律にせよ、新しい国家資格にせよ、情報はいろいろ出ていても一気通貫で理解するのは難しいと思います。ですから、ドローンに関心がある方、業務での活用で悩まれている方、機体の購入や運用について悩んでいる方も含めて、どんなことでもまずご相談ください。
ミラテクドローンスクールには、まったくドローンに触れたことがない方が「ちょっと体験してみたいな」というコースもあれば、事業に特化したコースもあります。
メニュー外でも、出張講習を含めたカスタマイズカリキュラムもご提供できます。「ドローンのことなら何でもおたずねください」が当校のモットーですから、少しでもご関心がある方はぜひお気軽にご連絡ください!