北摂地域で古くからの伝統を誇る高等学校が、生徒のみならず地域住民や近隣の事業者向けにドローンスクールを開講しているのはなんともユニーク。
指導力にも定評があり、「北摂地域でドローンを学ぶなら、星翔高等学校ドローンスクール」と言われるほど、地域密着のアットホームなスクールとして、多くの方々から絶大な支持を得ているのだとか。
この記事では学校法人浪工学園 専門学校設立準備室 広報担当 栩川史帆(とちかわ しほ)さんに、星翔高等学校ドローンスクールの特徴やコース内容について伺いました。
星翔高等学校ドローンSCHOOLについての基本情報(料金、コース、資格)
スクール名 | 星翔高等学校ドローンスクール | |
取得可能な資格 |
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開講中のコース |
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初期費用 (入会金やドローンの購入費用等) |
なし | |
受講料 | JUIDA無人航空機操縦技能証明+無人航空機安全運航管理者証明+夜間・目視外実習コース | 220,000円 |
星翔ドローンスクール無人航空機操縦技能証明コース | 55,000円 | |
JUIDA認定講師養成講習会コース | 157,000円 | |
運営会社 | 学校法人 浪工学園 星翔高等学校 |
学校法人 浪工学園 星翔高等学校は、工業技術系(機械工学、電子機械工学、電気工学、電子工学の4工学科)と普通科(アドバンス、キャリアコース、アスリートコース)をもち、昭和十三年に開校した浪速工学校から数えると、創立八十六年目を迎える伝統ある総合高校です。
この記事をwww.osaka-seisho.ed.jp で読む >高等学校として日本初!JUIDA認定スクール「星翔高等学校ドローンスクール」
—本日はありがとうございます。まず、星翔高等学校ドローンスクールについて教えてください。
当校では摂津市をはじめ北摂地域の方々を中心にドローン講習を行っています。生徒はもちろん、近隣の皆さまや事業者様からも大きな支持をいただいており、まさに地域密着型のドローンスクールです。
講座は星翔高等学校の施設内で実施しており、高等学校としては“日本初”のJUIDA認定スクールとなりました。加えて、2022年にはJUIDA SCHOOL AWARD特別賞を受賞し、個性的な取り組みや確かな指導力を認めていただけました。
—ユニークなだけでなく、ご実績も確かなスクールなのですね。そんな御校には現在、どのようなコースがありますか? また、それぞれのコースではどのようなことが学べるのでしょうか。
最も受講者が多いのは、JUIDA無人航空機操縦技能証明+安全運航管理者証明+夜間・目視外実習コースです。点検、基本的操縦、ホバリング、コース飛行、試験操縦のほか、夜間目視外飛行も学べるカリキュラムを3日間で履修します。もちろん、JUIDA認定校ですので、JUIDA資格の取得も可能です。
具体的な内容としては、オンラインでいわゆる「座学」(ドローンに関する知識の学習)をしていただいた後、1日目に基本的な操縦・ホバリングをしっかり学んでいただき、2日目はコース飛行を練習します。
他にも、18歳以上で、操縦技能&安全運航管理者証明証保持者(併せてJUIDA個人会員)+認定スクールが推薦した方(※原則として無人航空機運用経験2年以上かつ50時間以上)であれば、JUIDA認定講師養成講習会コースへの参加も可能です。
また、令和4年12月以降は、国家資格1等・2等取得のコースが開講予定です。
—星翔高等学校ドローンスクールに来られるのは、どのような方が多いですか。
摂津市近郊の方々がほとんどです。年齢は高校生から70代くらいまで幅広いですね。北摂地域の事業者の方や近隣住民の方が、馴染み深い「浪工(浪速工業高等学校)」(現・星翔高等学校)でドローンが学べるというのでお問い合わせくださることもよくあります。
冒頭でもご紹介した通り、当校は高等学校としては日本初のJUIDA認定スクールで、令和2年8月30日の開校以降、150名以上もの高校生取得者を輩出しています。(令和4年9月時点)
ドローンスクールに通う目的はいろいろですが、趣味で飛ばしてみたい方はもちろん、事業に関連して資格取得を目指す方の受講も多いです。
地域に密着した星翔高等学校ドローンスクール
—指導にあたっては、どのようなことにこだわられていますか。講習会までにオンラインシステムを活用し、知識を習得していただくため、講習では実技の時間を多く確保できます。飛行訓練については、コース飛行のほか、夜間目視外飛行訓練もしっかり行っています。
受講者の方は年齢も職業もまちまちです。習得スピードもそれぞれ違いますが、一人ひとりのペースに合わせてなるべく無理のないように、そして充分に操縦訓練を行って技能を習得していただけるように心がけています。
たとえば、実際の操縦訓練を見ながら各受講者さんの苦手なところや難しいところを把握し、操縦試験のレベルに達していない部分があれば「飛行訓練をもう少し行いましょう」と声をかけるなど、臨機応変に対応しています。
—他校と比較して、御校の強みはどういったところでしょうか。
やはり、高等学校内にあるスクールというが当校の特徴だと思います。受講される方も近隣の方々がほとんどで、大変アットホームな雰囲気です。
当校では高校生と40代の方が一緒のグループになることも多々ありますので、年齢の垣根を超えた交流が生まれます。まったく違う業種の方とドローンを学んでいるうちに親しくなり、新しいコミュニティの輪が広がることもよくあります。
「試験が厳しそうだから」と講義後に練習している方がいると、一緒に残って「頑張って!」と励ましたり、コツを教えてあげたり、みんな和気あいあいと行っています。こうした温かい交流が生まれるのは、地域密着型ドローンスクールの良さ、強みではないでしょうか。
教育機関として地域貢献も兼ねた「ドローン普及」に尽力
—ここまでのお話で、星翔高等学校ドローンスクールがいかに地域貢献されているかが伝わってきました。御校ではどのような思いでドローンスクールを運営されているのでしょうか。
私どもはもともと教育機関であり、工業学校から出発して今に至ります。そのバックグラウンドもあって、青少年の育成はもとより、地域とともにある学校としてドローンに関してもさまざまな展開をしてまいりました。中学校への出前授業やお子様向けの体験講座などもその一環です。
加えて、今年の3月には摂津市商工会と本校が主催、摂津市が共催でドローン飛行操縦体験会を実施しました。当初の予定を大幅に上回る多くの方々に参加していただき、ドローンへの関心の高さ、また星翔高等学校への信頼の高さを改めて感じました。
この操縦体験会は年に何度か開催しており、自治体のほかにも自衛隊のご協力を得て、ドローンの展示やデモ飛行なども行っています。今年の9月には摂津警察署の方も加わって、ドローンを活用した避難訓練を行いました。
また、摂津市社会福祉協議会様と学校法人浪工学園(星翔高等学校)は「自然災害発生時における災害ボランティアセンター支援に関する協定書」を締結し、災害時のドローン活用にも積極的に関わっています。
このような活動が実を結び、今では北摂地域の方々に「ドローンを学びたいなら『星翔高校』がいいよ」と一番に挙げていただけるほどになりました。
今後も地域の方々に愛されてきた教育機関として、多くの近隣住民の皆さまにドローンを知っていただきたいと願っています。さらには、日本初のドローン専門学校の設立に向けても準備をしていますのでご期待ください。
北摂地域の方なら必見、地域密着型ドローンスクールへ行ってみよう
—最後に、読者に向けてメッセージをお願いいたします。
「ドローンやりたいの?それやったら、星翔高等学校に行けばいいやん」。
北摂地域には、こんな風にすすめられて当校にドローンを学びに来られる方がたくさんいらっしゃいます。高等学校として長く地域に根ざしてきただけでなく、ドローンスクールとして近隣の方々から大きな信頼を得ていることは当校の誇りです。
また、2022年には、国家資格の1等・2等無人航空機操縦士の登録講習機関に登録されました。
今後もさまざまな角度から地域の皆さんに貢献していきたいと思っていますので、学生の方、事業でドローンを活用したい方、もちろん趣味として楽しみたい方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。